【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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e0033570_21212720.jpg命の女神テ・フィティの<心>には偉大な力が宿っていたが、半神マウイによって奪われ、暗黒の闇が生まれた。だが闇がすべてを覆い尽くす前にテ・フィティに<心>を返せば、世界を救うことが出来る。
豊かな自然に包まれた島モトゥヌイ、その村長の娘であるモアナは幼い頃から、語り部である祖母からその伝説を聞かされて育った。
ある時、島に異変が起きた。作物が病にかかり魚たちが姿を消したのだ。
モアナは、自分が海の不思議な力に選ばれた存在であることを知り、掟を破ってサンゴ礁を越え、マウイを探し出してテ・フィティに<心>を返す旅に出るのだった。

CGもここまで来たかと感心させられる美しい水の描写に、「How Far I'll Go」に代表される素晴らしい音楽の数々。
思わずモアナと一緒に海へ飛び込みたいと感じさせてくれるゴキゲンなアニメーション映画で、春休みじゃなく夏休み興行だったらどれほど良かったのに。

「海に選ばれた少女の物語」というとファンタジー寄りのイメージを持つ人もいるだろうが、この映画は良い意味でそのイメージを裏切ってくれる。
徹頭徹尾、冒険活劇である。
ひと昔、いやふた昔前だったら、主人公は少年だったかもしれない。
モアナが女の子として魅力がないということではないけれど、主人公が少女である必然性は殆どない。

e0033570_21213914.jpg棒のマウイも決してヒーローじゃないし、モアナとの関係も対等のパートナーといった感じのバディ・ムービー。
なので彼女はディズニー・プリンセスの新たな系譜ではないし、もし「アナと雪の女王」のような作品を期待してたとしたらガッカリするのかも。
ディズニー映画で探すなら、同じ海が舞台だからではないが「パイレーツ・オブ・カリビアン」の方が近いかな。

あるいは「未来少年コナン」や「天空の城ラピュタ」が大好きだという男の子がいたら、凄く気に入るんじゃないかと思う。
ジブリ映画からの影響が顕著なのは昨今のディズニー映画には珍しくないことだが、コナンとラナ、そしてジムシーを足して、それを2で割るとモアナとマウイになりそうな気もするし。

なので、題名やポスターから受けるイメージはとりあえず忘れて、冒険の旅へ乗り出して欲しい。


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by odin2099 | 2017-03-15 21:23 |  映画感想<マ行> | Trackback(5) | Comments(0)
先日「ドクター・ストレンジ」とこの作品をハシゴしてきました。
日本の公開順とは別に「ドクター・ストレンジ」→「ローグ・ワン」の順。
ウォルト・ディズニー・プレゼンツであり、マッツ・ミケルセン&マイケル・ジアッキーノ祭りでもあるんですね。
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最初は3D吹替で見た「ローグ・ワン」、二度目は2D吹替で見て、三回目は2D字幕で見ました。
吹替版だとタイトルがカタカナで「ローグ・ワン」と出るのでなんか間抜けな感じがしたのですが、字幕版で「ROUGE ONE」と出ても、あんまり格好良くはないですね…。

先に吹替見てるのでどうかなあと思ったのですが、主だったキャラクターのイメージはそのまんま。
ドニー・イェンの根本泰彦なんか、声質もかなり似てるんじゃないでしょうか。
またこの人が「ミッション:インポッシブル」シリーズや「スター・トレック」シリーズでサイモン・ペッグを当ててるというのもまた凄いことですが。

ジンはスカイちゃんとは違った雰囲気だしてますし、キャシアンもヴィジョンでもデッドプールでもありません。
ソウ・ゲレラもまんまイメージ通りで、この作品の吹替の配役は成功していますね。
そういえば同じディズニーなのに、マッツ・ミケルセンの吹替がこの作品では田中正彦、「ドクター・ストレンジ」では井上和彦と異なるのは何故なんでしょう?

逆に今回字幕スーパー版で見て、一番感激したのはやはりダース・ヴェイダーの声!
ジェームズ・アール・ジョーンズ健在なり(といっても正直言うと多少の違和感は拭えませんでしたが、御年86歳ですし、それは致し方ないところ)。

さて、「ローグ・ワン」の上映もそろそろ終わり。
4月の終わりか5月の初めにはソフトも出るでしょうから、そうしたら「新たなる希望」とまとめて楽しむことにしましょう。
<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/25147405/


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by odin2099 | 2017-02-11 16:14 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
2回目を観に行ってきました。

e0033570_16035957.jpg2回目ということで油断していたのか、上映中はしばしば睡魔に襲われました。
何故だろう?特に体調悪くはなかったはずなんですがねぇ。
毎回数秒から十数秒記憶が飛んでますので(といっても「音」はちゃんと聞いてたんですが)、トータルで1~2分は見逃してる場面がありそうです。

前回は3D吹替だったので、今回は字幕スーパー版。
ファンの方には悪いのですが、TV「シャーロック」もとい、「イン・トゥ・ダークネス」の吹替版から入ったもので、カンバーバッチ自身の声よりも、三上哲の声の方が何となくしっくりきます。
カンバーバッチの声は低くて深みがあるので、内心は兎も角表面は穏やかな感じですが、三上哲が吹き替えると相手を小ばかにしたような、上から目線が強調されるように思います。
それはそれで、どちらも魅力的なストレンジであることに変わりはないですが。

前回は煌びやかな画面を追いかけることに集中してましたが、今回はもう少しゆっくりと映画そのものに集中。
…のつもりが、睡魔との戦いに敗れかけましたが……。

集中といえば、スマホだかタブレットだかを見ながらの運転、しかもスピード出し過ぎは危険だよ、と思う間もなくの大事故。命が助かっただけでも良かったと感謝しなさい、ストレンジくん。
全ては自業自得なのに、やれ手術の腕が悪いだの、同情されるのは真っ平だの、言いたい放題、自分勝手で我儘なストレンジくんですが、エンシェント・ワンの能力を見せられるとコロッと宗旨替え。
後になってクリスティーンに疑念を持たれますが、これじゃホントにカルトに入信しかねないですな。

e0033570_16041380.jpgで、このあたりでもう少し描いて欲しかったのが、カエシリウスとの共通性。
エンシェント・ワンもモルドも、ストレンジがカエシリウスの二の舞になってしまうことを恐れていたんだと思いますが、二人の会話シーンを見る限りでは根本的に相容れないようで、ストレンジはカエシリウスの言葉に心を動かされてる様子はなかったですが、ここで「もしかして?」と思わせた方が作品に深みが出たかもしれませんね。
もっともそれがないから、ストーリーがまだるっこしくならず、展開がスムーズになったとも言えますが。

むしろショックを受けちゃったのはモルドの方で、ストレンジと袂を分かつのはいいとしても、最後のアレはやりすぎだよなあ。
ヒーロー・サイドからヴィランへの華麗なる転身、いや堕落?

最後は「ドクター・ストレンジは帰ってくる」と出ますが、上手く行けば年内にストレンジくんとは再会できそう。
「マイティ・ソー/ラグナロク」の日本公開が、本国とほぼ同時期の11月とアナウンスされています(今のところ)。
そうなると今年は5月の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」、8月の「スパイダーマン/ホームカミング」、そして11月に「ソー3」と、年間に4本のMCU作品が見られるという画期的な一年になるかも。
他のシリーズ作品じゃ望めませんね、こんなこと。
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<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/25251374/


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by odin2099 | 2017-02-11 16:05 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
恒例となりつつある<MCU>作品の公式コミック作品、「プレリュード」シリーズの最新刊。

e0033570_07560877.jpgウィル・コロナ・ピルグリム:作、ホルヘ・フォルネス:画による新作「ドクター・ストレンジ:プレリュード」と「ドクター・ストレンジ:プレリュード インフィニティ・コミック」の#1、それに映画版の元となった「ドクター・ストレンジ:ジ・オース」#1の他に、最新シリーズ「ドクター・ストレンジ(2015)」の#1、ドクター・ストレンジの初登場となった「ストレンジ・テイルズ」#110、そのオリジンが描かれた「ストレンジ・テイルズ」#115、それに代表作とされる「マーベル・プレミア」#14を収録。

「プレリュード」には一切ストレンジは登場せず、映画が始まる前の物語で、カエシリウスが何故エンシェント・ワンの元へやってきたのか、彼の目的は何かなど映画本編では今一つわかりづらい部分を取り上げている。
例によって短編だし、さほど面白い筋立てとも言えないのだが、映画やキャラクターを補完するためには必要か。
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by odin2099 | 2017-02-05 07:58 | | Trackback | Comments(0)
VOL.2にはEPISODE5「火の海」、6「濡れ衣」、7「スティック」の3篇を収録。

e0033570_21044155.jpgフィスクの不興を買い、壊滅させられるロシアン・マフィア。
マードックはそのボスを助け、フィスクの悪事の証人にしようとするが、逆にフィスクは街に起こした災厄の罪をマードックに被せようとする。
警察に追われるマードックは、何とかしてこの窮地を脱しようとするが…。
またユーリックの元で独自の調査を進めているカレンは、結果的にフォギーを巻き込むことに。
点と点が一つずつ繋がりを見せはじめ、チームでありながらお互いに極秘に行動しているマードック、それにフォギーとクレアがそれに気づくのはいつのことなのか。

マードックとクレア、フィスクとヴァネッサ、フォギーとカレン?とラブロマンス風味を加味しながら、街のため他人のためといいつつ、結局は己のためが行動原理の男女のドラマは折り返し地点へ。
またマードックの師スティックが登場することによって、そのバックボーンの一端が明かされるのも興味深い。
そしてこのスティックがまた別の裏世界と関係を持っているようで、なかなか一筋縄でいかないキャラクターなのも、「次」の展開を期待させる。
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by odin2099 | 2017-01-29 15:13 | テレビ | Trackback | Comments(0)
e0033570_21212342.jpg傲慢な性格ながら天才的な技量を持つ外科医スティーヴン・ストレンジ、だが彼の栄光は突如終わりを告げた。
交通事故に遭い一命を取りとめたものの、彼の両手はその機能を失ってしまったのだ。
度重なる手術にリハビリを繰り返しても全てが徒労に終わり、彼は自暴自棄になる。だが奇跡的に快復した重症患者がいることを知り、一縷の望みを託し彼を癒したという謎の場所を探しネパールへと向かう。
そこで彼はエンシェント・ワンと出会い、この世には物理的なものばかりではない、常識では計り知れない神秘的なものがあることを知り、魔法の修業へと入るのだった。

<マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)>の第14弾。
本国アメリカでは昨年の11/4に公開されたが、わが国ではまさかまさかの約3カ月近く遅れの1/27までお預けを喰らうことになった。
一時は昨年12/10に公開という非公式情報も流れていたが、配給元のディズニーとしては次週12/16より上映される「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」に注力したかったのであろう。
ならば11月中に日米ほぼ同時公開してくれれば良いのに、と思わないでもないが、こちらは11/23から公開となった「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」との魔法被りを避けたものと思われる。

<MCU>の作品群の魅力は振り幅が広いこと。
メカニカルな「アイアンマン」の次にバイオテクノロジーの「インクレディブル・ハルク」、神話世界に足を踏み入れた「マイティ・ソー」もあればアナログなミリタリーテイストの「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」あり、お祭り騒ぎの「アベンジャーズ」の後には内省的な「アイアンマン3」があり、シリアスなサスペンス物「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」の後に陽気な宇宙冒険活劇「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」、大風呂敷を広げた「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の次は、子供部屋が戦場になる「アントマン」といった具合。
今回も前作「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」とは180度違ったテイストの作品を用意している。それでいながら同じユニバースとしてのまとまり感は保ってるのだから凄いことだ。

そしてこの作品はとにかく驚きの映像の連続。技術の発達が可能にした幻想的なビジュアルの数々には目を奪われずにはいられまい。
正直に言うとキャラクターの設計や物語の展開には些かなりと疑問符が付く。
ティルダ・スウィントン演じるエンシェント・ワンは年齢・性別を超越した魅力を秘めているものの、その行動原理や目的は必ずしも肯定できるものではないし、悪役となるマッツ・ミケルセン扮するカエシリウスも師や仲間へ反旗を翻すに至った動機付けが弱く(前日譚となる公式コミックを読むとその理由がもう少し明確になるのだが)、何故この両者が対立しなければならないのかがわかりにくい。

e0033570_21210996.jpgだがそれもこれもベネディクト・カンバーバッチが体現したドクター・ストレンジという、単純なようでいて複雑な主人公の圧倒的な存在感の前には些末なことに思えてくるから不思議だ。
このキャラクターも十二分に描かれているとはいえない部分もあるにはあるが、演者のキャラクター造形が一貫してぶれていないため、他の全てを内包し凌駕するだけのパワーを発しているように感じられるのだ。
スティーヴン・ストレンジは間違いなくこのユニバースの中で、トニー・スタークやスティーヴン・ロジャースと並び立つ存在になるだろう。

ところでこの作品は時系列的には<MCU>のどこに位置するのだろうか?
「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」の中ではインサイト計画のターゲットとしてストレンジの名前が挙がっているが、これが魔法使いとして覚醒した後だとするならば「アベンジャーズ」か「アイアンマン3」あたりと同じ時期の物語となりそうだし、前日譚コミックではダークエルフについて触れている箇所もあるので、そうなると「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」よりは後ということになる。
またエンドロール後のオマケ映像からすると「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」と同じ頃か?という推測も出来るのだが…。

またこのエンドロール後のカメオ出演、公開前からトニー・スタークが出てくるんじゃないかと話題になっていたが、まさかこの人だったとは。
それに本国公開からこれだけ経っても情報が洩れてこなかったことにも感心する(自分は吹替版のキャスト一覧を見た時にわかってしまっていたが)。
おそらくこのシーンは次の次の次の<MCU>作品とリンクするシーンだと思うが、今から公開が楽しみだ。本国では今年の11月公開なので、今回の「ドクター・ストレンジ」と同じ轍を踏まなければ年内には見られるだろうが、やはり今年もその後に「スター・ウォーズ/エピソード8」が控えているだけに似たような処置を取られるのではないかと心配ではある。

【ひとりごと】
原作コミックの設定や内容を知らなかったので、エンドロール後の二つ目のオマケ映像は驚きだった。
原作ファンからすれば「やはりこうなるのか」と思ったのかもしれないが、純粋に映画だけを見ていると実に意外な展開。
ただこれを今後の「アベンジャーズ」で拾うのか、それとも単独の「ドクター・ストレンジ2」で描くのかでは扱いが随分と違ってくるだろう。単独の続編の方が良さそうだが、今のところ正式決定は下されていないだけに今後の情報を待ちたい。

【ひとこと】
冒頭の方でストレンジにもたらされる患者の情報の中に「落雷の直撃を受けた女性患者」というのがあるのだが、これが「キャプテン・マーベル」の伏線ではないかとの噂が。
映画公開は約2年後だが、あり得ない話ではない。
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by odin2099 | 2017-01-28 21:45 |  映画感想<タ行> | Trackback(16) | Comments(3)
年末から始めた<MCU>のおさらいはここまで。
いよいよ最新作「ドクター・ストレンジ」の公開も間近です。これまでとは一線を画する作品になっているようで愉しみ楽しみ。

e0033570_21272361.jpg冒頭から重苦しい展開が続きます。これまでアベンジャーズが「護ってきた」「勝利を収めた」と思ってきた戦いが、実は大きな悲劇を生み出していたことが明らかになるからです。

いみじくもスティーブが「すべては救えない」と呟きますが、確かにアベンジャーズは多くの人々を救ってきたものの救えなかった命は決して少なくはないですし、またアベンジャーズが介入したことによって逆に命を落とすことになってしまった人たちもいるのでしょう。
ヒーロー物を突き詰めた場合に出てくる「正義とは何か」「何が正義か」は避けて通れない問題ですし、<MCU>もそれを避けず、むしろ正面から堂々と描くことを選びました。
スティーブとトニー、二人に代弁させる形で。

ただそれでも映画そのものが終始暗いムードに包まれているかと言えばそうではなく、それはキャラクター同士の軽妙なやり取りだったり、信念を貫き通そうとする真っ直ぐな姿勢に爽快感を覚えるからだったり、これまでの作品群が積み上げてきた軌跡の上に成り立つ世界だからでしょう。
いきなりこれを見せられたらカルト作品にはなっても、全世界大ヒットの娯楽作品にはなり得なかったでしょうなあ。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/24343761/
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by odin2099 | 2017-01-23 21:29 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
エピソード2「クローンの攻撃」とエピソード3「シスの復讐」の間を埋めるスピンオフ作品で、劇場公開されたパイロット版に続き、TVシリーズとして放送された。
エピソード2と3の間を描く作品としては「スター・ウォーズ:クローン大戦」という先行するTVアニメシリーズがあるが、リメイクではなく新たに作られたCGアニメ作品。
「クローン大戦」の方は、ルーカスフィルムがディズニーに買収され、エピソード7以降の製作が決定した時点でカノン(正史)からレジェンズ(番外編)扱いになったが、この「クローン・ウォーズ」はそのままカノンとして認められている。

DISC1には7つのエピソードを収録。

e0033570_20340699.jpg「待ち伏せ」
戦略上の要衝を共和国の保護下に置くため、マスター・ヨーダは自らトイダリアンの王との交渉の場へ。しかし先手を打ったドゥークー伯爵はアサージ・ヴェントレスを送り込み待ち構えていた。

シリーズ第1話はアナキン・スカイウォーカーもオビ=ワン・ケノービも登場せず、メインとなるのはヨーダとクローン・トゥルーパーたち。
クローンといえども彼ら一人一人には個性はがあるのだと語るヨーダ。ジェダイとクローン兵の結びつきが強ければ強いほど、後の「オーダー66」の悲劇性が高まってゆく。

「マレボランス襲来」
共和国艦隊が全滅させた分離主義勢力の新兵器を探るべく、ジェダイ評議会はマスター・プロ・クーンを派遣するが、彼の乗る艦もまたグリーヴァス将軍率いる艦隊の餌食となってしまう。アナキンとアソーカ・タノは彼らの救出に向かうが…。

第2話でようやくアナキン、オビ=ワン、アソーカらメインキャラクターたちが登場。
救出作戦を却下され、評議会に激しく食って掛かるアソーカ。彼女にとってマスター・プロは命の恩人だったことが判明。珍しく評議会の指示に従うアナキン、と思いきや…正にこの師匠にこの弟子あり。
今回もジェダイとクローン兵との絆を描いたエピソードで、ドロイド兵を消耗品として扱う分離主義勢力と、あくまでクローン兵を仲間として扱うジェダイとの違いが浮き彫りになる。

「マレボランスの影」
新兵器イオン砲を搭載した恐るべき戦艦マレボランス。アナキンはグリーヴァス共々この戦艦を葬り去る作戦を立案、自らシャドウ中隊を率いて出撃するが、一機また一機と犠牲者が出てしまう。
その間にグリーヴァスは攻撃目標を共和国軍の医療ステーションに定め、刻一刻とステーションは危険にさらされていく…。。

アナキンはパイロットとしても超一流で、彼の技量をもってすれば攻撃も容易かったのかもしれないが、彼が率いるシャドウ中隊のメンバーはそうではない。”超人”である自分と”凡人”であるその他の人との違いを、もちろん頭ではわかっているのだろうが感覚ではなかなか理解できないのがアナキンの限界でもある。

e0033570_20343264.jpg「撃破!マレボランス」
共和国軍はグリーヴァス将軍の乗るマレボランスを追い詰めるが、その宙域にアミダラ議員とC-3POの乗る艦が現れ、囚われの身となってしまう。彼女は罠にはめられたのだ。
アナキンとオビ=ワンは彼女を救出するべくマレボランスへと潜入するが…。

ここまでは3話連続のストーリー。
アナキンとオビ=ワンが敵艦に潜入という「シスの復讐」の冒頭部分を連想させるシチュエーション。あの時と同様に軽口を叩く師弟の名コンビぶりが楽しい。
今回グリーヴァスと対峙するのはオビ=ワンだけだが、「シスの復讐」がアナキンとグリーヴァスの初対面ということなので、これは致し方ないところだろう。パドメの女戦士ぶり(オビ=ワン曰く「議員にしておくのは惜しい」)も描かれるが、3POのトラブルメーカーぶりは相変わらず。

「ルーキーたち」
クローン戦争が激化するにつれ、十分な訓練を受けずに現場に派遣されるクローン兵士も増える。そんな新兵が大半を占める辺境の基地に、グリーヴァス将軍が奇襲をかけた。一人また一人と兵は斃れ、遂に基地は分離主義勢力に占拠されてしまう。
そこへ基地視察に訪れたコマンダー・コーディとキャプテン・レックスが合流。彼らは新兵を奮い立たせて、見事に基地を奪還することが出来るのか?!

オビ=ワンもアナキンも前線から離れたところにおり、クローン兵士たちだけで物語が進行する。
クローンと言えども経験値や性格の違いがあり、十羽一絡げな無個性な存在ではないということにスポットが当たる。クローン兵士たちを掘り下げれば下げるほど、後の悲劇性が高まっていくのは計算通りなのだろう。

e0033570_21283837.jpg「消えたドロイド」
劣勢に立たされた共和国艦隊に撤退命令を出すオビ=ワン。しかし指揮を執るアナキンにはグリーヴァスを打ち破る秘策があった。小惑星帯に誘い込むことに成功したアナキンは、キャプテン・レックスに奇襲をかけさせこれを撃退。逃走するグリーヴァスを追ったもののアナキンの機体はコントロールを失い、辛うじてレックスに助け出される。だが同乗していたR2-D2は行方不明となってしまう。
R2に固執するアナキンをオビ=ワンは諫めるが、実はR2のメモリーは消去されておらず、もしこれが分離主義勢力の手に亘れば共和国の軍事機密が筒抜けになる。アナキンとアソーカは代わりに配備された新型のR3-SRを伴い、R2の捜索に乗り出す。
途中で廃品回収業者ガー・ナクトの貨物船と遭遇するが船内にR2の姿はなく、アナキンはグリーヴァスの基地探索へ。
だがガー・ナクトは密かにR2を回収し、グリーヴァスに売り渡す手配を整えていたのだ。
一方のアナキンはR3-S6のミスによりグリーヴァスに現在位置を知られ、窮地に陥ってしまう。

いくら重要機密が記録されているからと言って、アナキンのR2-D2への執着具合は傍から見れば異常なのだろう。
自作のC-3POの扱いがぞんざいなのに比べてもそれは際立つが、これはパドメから贈られた物ということもあるのだろうか。いずれにせよ、後のアナキンの悲劇の萌芽はここにもある。

e0033570_20362900.jpg「ドロイドの決闘」
グリーヴァスの秘密基地を捜索中のアナキンは、R2-D2のものらしき通信をキャッチし、その発信源を突き止める。オビ=ワンからの待機命令を無視し、アソーカ、レックスらと基地に突入するアナキン。爆破はアソーカたちに任せ、自分はR2の捜索へ。
そのR2は今まさに分解され、そのメモリーを抜き取られようしていた。無事にR2と合流を果たすアナキン。
その頃、基地内への潜入を築かれたアソーカたちは苦戦していた。爆薬セットをレックスに託し、時間を稼ぐべく一人グリーヴァスに立ち向かうアソーカ!

アソーカに対して偉そうなことを言ってるアナキンも、R2-D2のこととなると我を忘れて一直線。成長しているようでいて、実はちっとも成長しておらず、逆にこういう時にアソーカの成長ぶりがうかがえる。
前回のエピソードでも的確に艦隊指揮を執る場面があったりで、アナキンのような執着心や我の強さがない分、そののびしろも大きいのかも知れない。
悪徳商人ガー・ナクトの台詞によれば、R2-D2は一度もメモリー消去が行われていないとのこと。
<スター・ウォーズ・サーガ>を最初から最後まで見守るのはR2の役目なのだろうか。
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by odin2099 | 2017-01-20 20:43 | テレビ | Trackback | Comments(0)
e0033570_19501537.jpg今年は新しいアーサー王伝説にまつわる映画が観られそうですが、現時点で最新の大作として作られたアーサー王物を久々に見直しました。中世の騎士物語ではなく、ローマ帝国に使えたサルマート騎士団のお話です。
時代設定は西暦467年、実在のアーサー王にはこれが一番近いんだそうです。

華やかさとは無縁で、アーサー率いる円卓の騎士たちも煌びやかイメージはなく、泥臭く、無骨。
マーリンは魔法使いではなく蛮族の指導者、グウィネヴィアも貴族のお姫様ではなく蛮族の娘です。
そして出演しているのも大スターではなく、地味な役者さんたち。
おそらくヒットはしなかったんでしょうね。

でもこの出演者、今考えると何気に豪華。
円卓の騎士を演じているのはアーサー/クライヴ・オーウェン、ランスロット/ヨアン・グリフィズ、ボース/レイ・ウィンストン、ガラハッド/ヒュー・ダンシー、ガウェイン/ジョエル・エドガートン、トリスタン/マッツ・ミケルセン、ダゴネット/レイ・スティーヴンソンと何れもその後の活躍が目覚ましいです。
グウィネヴィアは「パイレーツ・オブ・カリビアン」に続いてヒロインに起用されたキーラ・ナイトレイですし、サクソン軍を率いるセルディックにはステラン・スカルスガルドという布陣。
今このメンバーを揃えようとすると、出演料だけでなくスケジュール調整などかなりの困難を伴いそうです。

最初から死亡フラグ、全員玉砕フラグが立ちまくりの物語なのですが、7人の円卓の騎士中で亡くなるのは3人だけということは、かなり高い生存率と言えるでしょうか。
最後はアーサーとグウィネヴィアの結婚式で、これでブリテンが統一されたというハッピーエンドを迎えるのですが、実はDVDには「もうひとつのエンディング」というものが収録されていて、これがなかなか良いムード。
テスト試写の際の反応を見てハッピーエンドの方を採用したそうですが、これはちょっと勿体なかったと思います。

またハッピーエンドを選んだということは、物語の最後で誕生した「キング・アーサー」を主人公とした物語が真に始まるということを意味しますが、続編などの声も聞こえてきませんし(そもそも企画があったのかどうかもわかりませんが、それを匂わせる終わり方ではあります)、なおさらしんみりムードで終わった方が感銘を与えたように思います。

公開当時はかなり期待値が高かっただけに失望も大きかったのですが、改めて見直してみると、結構好きな映画かもしれません。
主題歌含めてハンス・ジマーの音楽も傑作の一言。
もっと色々な人に見て頂きたかったなあ。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/5508960/


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by odin2099 | 2017-01-18 19:53 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
アラスカの過酷な自然の中で暮す若い母親クマのスカイと、母親べったりの甘えん坊アンバーに好奇心旺盛でやんちゃなスカウトという2頭の子グマに密着したディズニー製のドキュメンタリー映画。

e0033570_23082943.jpgここでは生まれた子グマのうち、三分の一しか成長して大人になることが出来ないというのだそうです。
スカイは一生懸命に、自分の持つ生きるための知識を子どもたちに伝えようとしますが、スカウトもアンバーも好き勝手に行動するので目が離せません。
そして子グマたちをつけ狙う多くの目。時にはそれはお腹をすかせた同胞のクマの場合もあります。スカイはそういった危険からも子どもたちを守らねばなりません。

撮影は2年間に亘って行われたようですが、その中で2頭の子グマが少しずつ成長していく過程が捉えられています。
ただこういうドキュメンタリー映画を見る時にいつも思うのが、はたして同一の個体をずっと追い続けているのだろうか、という疑問。
撮影スタッフはどうやって同一個体を追い続けることが出来るのか、スタッフ自身にはきちんと他の個体との識別は出来ているのかということと、例え何頭かの映像を繋ぎ合わせて思うようなストーリーに仕立てても、素人の観客にはわからないだろうから、そこに作為が入り込む余地はないのか、ということの二点。

まあ疑いだせばきりがないですが、次々と忍び寄る魔手をかいくぐる親子にはハラハラドキドキさせられますし、のんびりくつろいでいる姿は実に可愛らしく、癒されます。
それだけでもこういったドキュメンタリー映画の存在意義はあるのかな、と思う次第です。


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by odin2099 | 2017-01-15 23:09 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

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