【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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e0033570_22284172.jpg最新の学説に基づいて真実のアーサーの姿に迫るという触れこみの、所謂アーサー王と円卓の騎士たちによる<中世騎士物語>とは一線を隔した、ユニークな最新版<アーサー伝説>。主人公はローマ帝国に仕えたサルマティア傭兵アルトリゥスとその部下という設定で、舞台も中世ではなくローマ帝国衰退期。
ということで熱心なアーサーファンにはこの映画で展開される「真実」とやらが馴染まないだろうし、ジェリー・ブラッカイマー・プロデュース作品に特有な大仕掛けもなく、キャストも地味だった点が一般客にアピールしにくいのだろう。大々的な宣伝の割りに評判も客の入りも芳しくなく、公開から3年近くを経た今となっては半ば忘れ去られた存在になってしまっている。

尤も伝説の基になった物語という割に、円卓の騎士のメンバーには著名な名前が並んでいるのには少々疑問が残る。
ガラハッドは本来ランスロットの息子とされているキャラクターだし、ランスロットも後になって伝説に加えられた人物。トリスタンに至っては、無関係な別の伝承から採り入れられたものだからだ。知名度優先なのだろうが、本来の趣旨からすれば本末転倒ではなかったか。
また、『七人の侍』を意識したのかどうか知らないが、円卓の騎士がアーサー含めて7人しかいないのは如何にも寂しい。

にも関わらず、キャラクターの描き分けも今一つなのも残念。
最強と謳われるランスロットは戦いでの見せ場が殆どないし(せっかく2本も剣を持っているのに!)、ガウェインもガラハッドもただいるだけ。
ダゴネットは仲間内では最初に死んでしまうのでインパクトはあるが、キャラとしてはボースと被る。片や寡黙、片や饒舌と色分けされてはいるものの、基本的には一人の人物を二人に分けたような印象だ。

となると実は一番目立っているのは鷹使いのトリスタン(演じているマッツ・ミケルセンはこの作品で初めて知ったが、最近では『007/カジノ・ロワイヤル』で知名度も上昇中。ちなみにアーサー役のクライヴ・オーウェンはこの作品の007候補に挙げられていたので、もしかすると敵味方に別れての再共演が実現していたかも)。
寡黙で、どこと無く日本のサムライ風のキャラクター造型はなかなか渋くて格好良いが、本来のトリスタンはワーグナーのオペラでも知られている『トリスタンとイゾルデ』の主人公。最近では『スパイダーマン』シリーズに出演しているジェームズ・フランコが演じているが、それを考えれば全くイメージは合わないが。

そしてアーサー。
あちらこちらで叩かれているが、やはりクライヴ・オーウェンは地味すぎる
<伝説の救世主>のカリスマ性が微塵も感じられず、何故騎士達が過酷な任務と知りつつ彼について行こうとするのか、その説得力にも乏しい。主体性にも欠け、周りに流されているだけに見えてしまうのもマイナスだろう。
その分、ランスロット役のヨアン・グリフィズに女性ファンなどは流れているようだが、こちらも特筆するほど魅力的だろうか(その後『ファンタスティック・フォー/超能力ユニット』で一般にも名前を知られることに)。もし仮にこの作品をブラッド・ピット、エリック・バナ、オーランド・ブルームらを揃えた『トロイ』並みのオールスター・キャストで作っていたら、少なくても集客効果はもっとあっただろう。それが作品に相応しいかどうかは別にして。

そこで地味目の男性陣に代ってメインのキー・ビジュアルとなったのが、グウィネヴィア役のキーラ・ナイトレイ
宣材を見るとまるで彼女の主演映画のような扱いだが、実際に姿を見せるのは中盤以降のみ。ドレス・アップした女性らしい部分と戦士としての両面を見せてはくれるが、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』ほどの活躍はないし見た目の美しさもあまり感じられず、彼女目当てに見ようと思っているファンには物足りないだろう。

と初見の時は不満タラタラだったのだが、再見した時は随分と印象が変わって見えた(字幕版と吹替版、都合2回劇場で観ている)。
ローマ帝国から下された非情な命令、故郷へ寄せる仲間の騎士たちの想い、その板挟みとなって苦しむアーサーの姿は正に中間管理職の悲哀。そう思うと地味で渋めのクライヴ・オーウェンは、適役だったのかも知れない。
そしてそのアーサー中心に作品を追っていると、友を気遣うランスロットの押えた表情が際立って見えてくる。いやランスロットだけではない。ボースもダゴネットもトリスタンもガラハットもガウェインも、皆が皆男としての格好良さに満ちた存在に見えてくるのだ(それを考えればグウィネヴィアは余計だったかとも思えるが、彼女を挟んだアーサーとランスロットの微妙な駆け引きがドラマを転がせていることを考えればやはり必要なのだろう。もっともその描き方には疑問が残るが)。

戦いには勝利したものの、ランスロットとトリスタンを失い悲嘆に暮れるアーサー。だがその後に唐突にアーサーとグウィネヴィアとの結婚式が続く。ここで民衆に「キング・アーサーの誕生だ!」と叫ばせる訳だが、これははっきり言って蛇足である。せっかくのしんみりしたシーンの後で、無理矢理ハッピーエンドにすることはないだろう。特にこの後は、じっくりと聴かせる主題歌が流れるエンド・クレジットだ。もっと余韻に浸っていたいと思ったのは自分だけではないだろう。またこのラストは続編の可能性も探ったもののようにも受け取れるが、ランスロット抜きではそれも難しそうだ。

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余談だが、<伝説の救世主>、<宿命の王妃>、<最強の騎士>、<闇の魔法使い>などのキーワードを散りばめた宣伝展開は頂けない。それでは新機軸を打ち出した作品に対して逆行した行為だ。これに惹かれて来た観客に対しても裏切り行為になる。
そしてこのラスト・シーン。これがハリウッド流ということなのかも知れないが、それさえなければ(もう少し違った表現であったならば)何だかんだありながらも全面的にこの作品を支持したのだが・・・。
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by odin2099 | 2007-04-14 22:33 |  映画感想<カ行> | Trackback(16) | Comments(6)
前作のスタッフ、キャストの殆どが顔を揃えた『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の続編を先行公開で観て来ました。
主演は勿論ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイの3人で、監督のゴア・ヴァービンスキーは『ザ・リング』の続編は蹴りましたが、こちらは目出度く再登板してメガホンを取ってます。
ただ音楽担当は前作のクラウス・バデルトに替わってハンス・ジマーがクレジットされていますが、前作もジマーの総指揮の下、バデルトを始め作曲家7人、編曲家9人で仕上げたということですので全く違和感ありません。ジャックの初登場シーンには前作と同じメロディが、ジャックやウィルの剣戟シーンには御馴染み”He’s A Pirate”のメロディが流れています。

あれから3年、結婚式の当日にウィルとエリザベスは、東インド会社から派遣されてきたベケット卿によって、ジャック・スパロウを逃がした罪により逮捕、投獄され、死刑を宣告されてしまいます。ベケットは釈放の条件として、ジャックの持つ”北を指さないコンパス”を要求したことから、ウィルはジャックを探す旅へと出、ひょんなことから再会を果たしますが、ジャックはデイヴィ・ジョーンズとの呪われた契約から逃れようと半狂乱。一方のエリザベスも自力で脱出し、ウィルを探すために海へと出て行きます。

e0033570_10544955.jpgということで再び始まる大冒険ですが、笑えるシーンは前作以上です。
ベケット卿がウィルとエリザベスの前で「ジャック・スパロウを知っているかね?」と問いかけると、異口同音に「キャプテン!キャプテン・ジャック・スパロウ!」と訂正する件や、ジャックの消息を女性に尋ねたウィルが平手打ちを食らわされたりと、前作からの引きもありますので、この作品を観る前にもう一度前作を観直しておくとより楽しめると思います。
前作に登場したブラックパール号の凸凹コンビ、ピンテルとラゲッティや猿のジャックも再登場しますし、あのノリントン提督も意外な姿でカムバック。更に更にラストでは、アノ人まで出てくるのですから、大風呂敷広げっぱなしです。

この作品を『スター・ウォーズ』に準える人は結構いるようで、ジャックとウィルとエリザベスの関係も、それぞれハン・ソロ、ルーク、レイアに置き換えて楽しんでいるようですが、実は今回、より『スター・ウォーズ』の雰囲気に近付いています。ウィルの父親も出てきますし(父の正体が息子が信じていたのとは違った姿だったり、知らず知らずのうちに親子が似たような道を選んでいたり、というのも共通点ですね)、三部作構想もぶちまけていますので、案外製作側も意識しているのかも知れません。

なお、まだ正式な公開前ですのでネタバレは極力避けておきますが、ただ一点、これは三部作の第二部であり、第三部は現在製作中で一年後の公開が決まっている、ということは念頭においておいたほうが良いでしょう。
また今回も、前作同様エンド・クレジットの後にオマケ映像(?)がありますので、最後まで席を立ちませんように
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by odin2099 | 2006-07-15 18:12 |  映画感想<ハ行> | Trackback(114) | Comments(36)
『マトリックス/リローデッド』や『ターミネーター3』などヒット・シリーズの最新作を向こうに廻して、今夏大健闘しているのがこの作品。もう続編はいいや、という観客層にアピールしたってことでしょうか。
それにアクション大作だからといって、男の子だけ相手にしていちゃダメ、女の子も上手く取りこまないとという戦術が見事に当り、ジョニー・デップ派とオーランド・ブルーム派に分れて喧喧諤諤のバトルを繰り広げているようで。
僕の周囲にいる何人かの女性陣の話を聞くと、圧倒的にジョニー派が多いみたいだけど、僕は古典的な正統派二枚目を厭味なく演じたオーランドを結構推してますが。コスチューム・プレイも良く似合い、段々風格も出てきたし。
厭味なく、といえば紅一点のキーラ・ナイトレイの存在感も光ります。キャーキャー騒いでるだけの典型的ヒロインかと思いきや、後半は実質主役のタフなアクション・ヒーローへと変貌。オーランド君が霞んじゃってるくらいです・・・。

方やジョニー・デップ。本来ならこの役、ミス・キャストでしょう。設定からすれば、もっと年齢が上で飄々とした面を持つタフガイといった感じのキャラクターで、これはジョニー・デップとは結びつき難い。ところがこれを更に得体の知れないヘンな兄ちゃんとして演じたあたりにジョニー・デップの凄さを感じました。目元のメイク、ちょっとチャップリン入ってる気がするのは自分だけ?

肝心のお話の方は、単なる冒険物にはなっておらず、副題にある「呪われた海賊たち」の悲劇性も程好く盛りこまれてバランス感覚のとれた作品だなぁ、という印象。
ただ、2時間半は長すぎないですか? まぁ厭きは来ないんだけど、ファミリー層を相手のディズニー映画としては2時間くらいが妥当なのかなーとは思う。
音楽担当者の名前に聞き覚えがないのが一抹の不安材料でしたが、聴いてナットク、お馴染みハンス・ジマー門下の一人でした。当然のことながら違和感ナシのジャカジャカ節が充分堪能出来ます(新鮮味に乏しい、とも云えますけれど)。

続編製作は早くも決定。エンド・クレジット後のおまけは伏線なのかしらん?とも思うけど、今度はどんな冒険をするんでしょぷか。ヘンに前作を引きずらずに――例えば今作のアイテム<アステカの金貨>を巡って再びの大騒動など――、思いっきり弾けた活躍を見せて欲しいと思っております。

   ×  ×  ×  ×

字幕版に続いて評判の良い吹替版も見てきました。
色々と制約もあるわけですから単純にどちらが良いとは比較出来ないものの、微妙なニュアンスの伝わる吹替版はお勧め。物語や人物関係もよりわかりやすくなっています。伏線の張り具合などなど。
それに字幕とは解釈の違いというか正反対に近い訳も見受けられ、このあたりは制約がどうこうというよりも翻訳担当者のセンスの問題のように感じられます(最近とかく騒がれがちな大御所の作ですし)。作品の傾向によって当然向き不向きはあるでしょうから、発注する側も少しは考慮して欲しいものです。

ファンには気になるキャスティングですが、話題先行のタレント起用は一切なし。ジョニー・デップは、他の作品でもアテてる平田広明、オーランド・ブルームは『ロード・オブ・ザ・リング』同様平川大輔。他も手堅くまとめられ、安心して聴いていられる出来映えです。やはり吹替版はこうでなくちゃいけません。
売出し中のオーランド・ブルームの「声」が配給会社の枠を越えて『ロード~』と同じになったのは、今後定着させるための布石でしょうか。

続編に関しては色々話題になってますが、作ろうと思えばいくらでもネタはありそうですね。
例えば今度は若かりし頃のジャックやバルボッサ、ウィルの父”ブーツ・ストラップ・ビル”・ターナーを主人公にした前日譚とか。勿論ビル役はオーランド・ブルームで。ジャックは「北を指さない」壊れたコンパスを大事に持ってますけど、その謂れは劇中では明かされませんでした。となればそれを絡ませることも充分に可能ですしね。
またストレートな続編ということならば、今回のラストで(何故か)封印はされなかった金貨を巡ったものも考えられます。それに、息子に送ったとはいえ金貨を盗んだことによって呪いにかけられたビルが、実は・・・という展開もありでしょうし、色々想像は膨らみます。
ただ、無理矢理でっち上げるのだけはカンベンして欲しいですね。
   ×  ×  ×  ×e0033570_10593598.jpg
パート2公開を前に観直しました。で、当時の感想を引っ張ってきたんですが、印象は変わらないですね。凄く面白かったんですが、これで上映時間が2時間切るくらいならもっと良かったのに。
今回も<吹替版>が公開されるのでそちらを楽しみにしているんですが、前作の吹替キャスト、ジョニー・デップの平田広明、オーランド・ブルームの平川大輔、キーラ・ナイトレイの弓場沙織の3人は替えて欲しくないですね。
平田=デップはファンからも支持が高いですが、デップというよりスパロウの胡散臭さにはピッタリ。平川大輔は『トロイ』、『エリザベス・タウン』も担当してますので、もう完全に刷り込まれています(別の人が演じていた『キングダム・オブ・ヘブン』は違和感タップリでした)。キーラはまだ色が付いていないとも言えますが、『キング・アーサー』も弓場沙織でしたから、このまま続投して欲しいものです。
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by odin2099 | 2006-07-09 08:14 |  映画感想<ハ行> | Trackback(27) | Comments(16)
来年暮れに予定されていた『ナルニア国物語』第2弾の公開が、再来年の夏へと延期になってしまいました・・・。
その理由は、『ナルニア』と同じウォルデン・メディアの製作、ディズニー配給で製作される『The Water Horse』の公開が来年暮れになったため、同じ児童書を原作としたファンタジー映画を2本同時期に封切るのは得策ではないと判断したからのようです。
だったら『The Water Horse』の方を延期してくれよ・・・と思うのは私だけでしょうか?(苦笑)

ちなみにこちらはディック・キング=スミスの『おふろのなかからモンスター』の映画化とのことですが、どんなお話なのかチェックしてみようっと。
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by odin2099 | 2006-05-27 21:34 | 映画雑記 | Trackback | Comments(0)
第2作は原作でも第2作の「カスピアン王子のつのぶえ」に決まっているものの、未だに脚本は完成していないそうで。
公開予定は来年12月(全米。日本はまた翌年の2月か3月でしょう)ということだが、間に合うのかね。
ちなみに以前、「カスピアン王子~」と「朝びらき丸 東の海へ」を一本の映画でまとめる案があることは紹介したことがあったけれど、今度は「銀のいす」を含めて三部作として製作する構想があることが明らかに。
まぁどうせなら、子役が成長する前にみんなまとめて撮っちゃえば?
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by odin2099 | 2006-05-15 06:29 | 映画雑記 | Trackback | Comments(2)
スペースシャトル”エンデバー”の今回のミッションは、史上初の民間企業との共同プロジェクト。だが予期せぬトラブルに見舞われ機体は損傷、地球への帰還が危ぶまれる事態に。更に、企業側の身勝手な指示が事態を一層悪化させる。無茶を承知で別のシャトルを打ち上げ、乗組員の救助に向わせるか。それとも乗組員が自力でトラブルを克服し、脱出出来る可能性に賭けるのか――?!
旅客機を題材にしたパニック映画は何本もあるが、スペースシャトルを舞台に選んだのはそれらのバリエーションの一つ。今はまだSF映画の範疇だが、そう遠くない未来にはもっと身近なものになるかも知れない。

e0033570_10304788.jpgキャストを見ると知らない名前ばかりだが、セットやSFXなど画面は豪華。NASA全面協力ということで総じてお金は掛かっているようだ。
それもそのはず、製作総指揮はあのジェリー・ブラッカイマー!

音楽もハンス・ジマー一派の――『ザ・ロック』、『ライオン・キング2』、『沈黙の断崖』、それに『仮面の男』を担当した――ニック・グレニー=スミス。当然のようにバックにはディズニー(タッチストーン・ピクチャーズ)が付いているので、TV用映画とは思えないほどクオリティは高い。
ブラッカイマーはこの頃、劇場用映画として『アルマゲドン』を手掛けているが、もしかすると同時に撮影していたのかも。
監督はマイケル・シャピロ、主演は・・・・・・お懐かしや、『ロケッティア』のビル・キャンベルだ。
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by odin2099 | 2006-05-11 22:55 | テレビ | Trackback | Comments(0)
まだまだ集客力はあるようですが、それでも公開開始から既に一月半以上経ちましたし、春休みも終りましたので公開規模も縮小されてきています。楽しみにしていた日本語吹替版を上映している劇場も少なくなってきていますので、ちょいと焦り気味でようやく2回目の鑑賞と相成りました。
いや、それにしてもやっぱりこういう作品は吹替版ですねぇ。実に見易いですし、映画にも入り込みやすく、今更ながら児童書の映画化なんだなぁと感じた次第です。
前回の記事はこちら

肝心の吹替版の出来栄えなんですが、それも概ね満足です。
主役の4人の子どもたちも、上手いとは言いませんが味がありますし、ビーバーの麦人も、サンタクロースの大木民夫も、カーク教授の中村正も言うことなし。流石ベテランの演技です。タムナスの関智一も、最初にキャスティングを知った時には意外に思えたのですが、なかなか良い雰囲気を醸し出しておりました。モーグリムの遠藤憲一も独特の存在感がありますし、沢田敏子、池田秀一ら脇を固めているのも手堅い面々で安心。
そして一番の期待、アスラン=津嘉山正種は文句なし。オリジナルのリーアム・ニーソンに決して引けを取っていません。

e0033570_18174848.jpgただ、ちょっと不満があるとすれば、それは白い魔女の大地真央。
実は思っていたよりも遥かに好演でして殆どのシーンで納得なんですが、石舞台での演説シーン、あれだけは頂けません。難しいのだろうとは思いますが、あれがアフレコに慣れた人だったなら、もう少し何とかなったんじゃないのかなぁ、と思うと残念です。完全に台詞だけが浮き上がってしまっていますので。個人的にはこの役どころ、榊原良子か勝生真沙子あたりに演じて欲しかったんですがね。

ともあれ、これで当分劇場版『ナルニア』とはお別れ。次に見るのはDVDが発売された時か、続編公開に合せてTV放映される時でしょうか。
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by odin2099 | 2006-04-22 23:35 |  映画感想<ナ行> | Trackback(7) | Comments(10)
なんだかまた急に見たくなり、先週廉価版のDVDを買ってきた。『海底2万マイル』という題名でも公開されたようだけれど、ビデオは『海底20000マイル』。これが今の一般的表記なのかな。DVD版は『2万マイル』表記に戻っていたけれど。

e0033570_14314075.jpgジュール・ヴェルヌの”超”有名作品を原作とするSF映画の古典だが、現在の目で見ても何ら劣るところがないのは驚くべきこと。潜水艦ノーチラス号のデザイン、その艦内の美術設定は、50年以上も前の作品とはとても思えないくらいモダンである。
同じ年に我が国では『七人の侍』『ゴジラ』が公開されている。あちらはやはり古臭さを感じさせる部分も少なくないけど、こちらは最近の作品と比べても全く遜色なし。当時のディズニー映画製作陣の底力を、まざまざと見せ付けられた感じだ。

で、昨日は気持ち良くこの映画を見ていたのだけれど、見終わった後で監督したリチャード・フライシャーの訃報を知った。
最近はなんだか妙にシンクロするケースが多くて戸惑うばかり。『バラバ』、『ミクロの決死圏』、『ドリトル先生不思議な旅』、『トラ・トラ・トラ!』、『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』、『ジャズシンガー』等々、多くの娯楽大作で楽しませてくれた人。ご冥福をお祈りします。
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by odin2099 | 2006-03-28 22:37 |  映画感想<カ行> | Trackback(3) | Comments(4)
宇宙探査船がブラックホールの近くに、20年前に消息を絶った宇宙船シグナス号を発見。そこに乗っていたのは、ブラックホールを通過せんと狂気にかられた一人の天才科学者だった・・・というディズニー製のSF映画
e0033570_1262743.jpg公開当時はあんまり食指を刺激されなかったのでスルーしちゃったが、やっぱり気にはなっていたので10年ぐらい前にビデオで見たのだけれど全然印象に残っていない。で、今回ビデオが出てきたので見直してみたのだけれども、途中で睡魔に襲われて鑑賞を中断、昼寝をして出直す羽目に(苦笑)。
同じディズニーが作った『海底二万哩』の宇宙版を目指した、ということらしいが本家には遠く及ばない凡作。

アンソニー・パーキンスやらアーネスト・ボーグナインやら、それなりに名の通った役者は出ているものの、人物造型に魅力がなくドラマ部分が弱い。肝心の特撮場面にしても、ブラックホールの内部は光の乱舞と宗教的な(?)画でしか表現出来ず、結局ラスト・シーンも何を言いたかったのかサッパリ。ジョン・バリーの音楽だけが妙に耳に残る1時間半だ。
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by odin2099 | 2006-03-12 08:09 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(2)
やはり気になるので先行で見てきました。
予めチケットを押さえておいたので余裕で出掛けたのですが、場内はガラガラ・・・。のんびり見られるのは嬉しいですけれど、これでは先が思いやられます。一般公開後はヒットしてくれることを願うのみです。

物語は心配していたよりも遥かに原作に近いものでした。
省略されたり改定されたりしている部分は確かにあります。例えばペベンシー兄弟たちは原作ほど良い子たちではなく、結構いがみ合ったりしています(逆にそれがリアルな感じもしますが)。動物たちの出番も総じて少なめな印象ですし、それにクライマックスの戦争シーンは原作ほど長閑な感じではなく、やはり生と死を賭けた大規模なものになっています。
そういった意味では、原作の持つ牧歌的な雰囲気を大切にしたい人にはこの作品は向かないかもしれません。ただ全体的には、この程度なら許される範囲のアレンジではないかな、と思います。もっとも原作に対する思い入れが強くないので、かなり寛容な気持ちで見ていられたのかも知れませんが。
キャスティングではタムナスさんを演じたジェームズ・マカヴォイと、白い魔女のティルダ・スウィントンが出色です。特にクライマックスの大戦争シーンの白い魔女はひたすら格好良く、思わず見惚れてしまいました。

e0033570_1645369.jpg今回は字幕スーパー版で見たのですが、まだチケット持ってますので次は日本語吹替版で見に行くつもりです。
パンフレットに載っているキャスト表を見ると、一般公募したペベンシー兄弟や白い魔女の大地真央はともかく、タムナスさんを関智一、カーク教授を中村正、モーグリムを遠藤憲一、サンタクロースを大木民夫、それにオリジナル版ではリーアム・ニーソンが声を担当したアスランを予想通り(そして希望通り)津嘉山正種が演じているというので、どんな感じに仕上がっているのかとても楽しみです。
ちなみに字幕担当は松浦美奈(例の字幕女王ではありませんでした/苦笑)。原作本の瀬田貞二訳にこだわっていないのも好印象でしたが、これは煩型のファンは納得しないかもしれませんね(爆)。

ついでに――

『エラゴン』『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』のチラシをもらってきました。
『エラゴン』の方は「2007年 世紀のロードショー」となってますね。公開は来春になるのでしょうか。

『パイレーツ~』は予告編も上映していましたけれど、完全にジャック・スパロウ中心の編集。ジョニー・デップが映りまくりです。
オーランド・ブルームとキーラ・ナイトレイは申し訳程度に出てくるだけですが、映画そのものの比重もそうだったらつまらないですねぇ。

予告といえば、見ました!『ゲド戦記』!!
ゲド、妙に若くありませんか?(苦笑)
それにタイトルが出なかったら、これが『ゲド』の予告だとわからないくらい、原作のどのシーンを映像化してるのかサッパリ・・・(汗)。
こりゃやっぱり相当な覚悟で見に行かないといけないようで・・・。
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by odin2099 | 2006-02-25 16:24 |  映画感想<ナ行> | Trackback(90) | Comments(36)

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