【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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e0033570_21212342.jpg傲慢な性格ながら天才的な技量を持つ外科医スティーヴン・ストレンジ、だが彼の栄光は突如終わりを告げた。
交通事故に遭い一命を取りとめたものの、彼の両手はその機能を失ってしまったのだ。
度重なる手術にリハビリを繰り返しても全てが徒労に終わり、彼は自暴自棄になる。だが奇跡的に快復した重症患者がいることを知り、一縷の望みを託し彼を癒したという謎の場所を探しネパールへと向かう。
そこで彼はエンシェント・ワンと出会い、この世には物理的なものばかりではない、常識では計り知れない神秘的なものがあることを知り、魔法の修業へと入るのだった。

<マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)>の第14弾。
本国アメリカでは昨年の11/4に公開されたが、わが国ではまさかまさかの約3カ月近く遅れの1/27までお預けを喰らうことになった。
一時は昨年12/10に公開という非公式情報も流れていたが、配給元のディズニーとしては次週12/16より上映される「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」に注力したかったのであろう。
ならば11月中に日米ほぼ同時公開してくれれば良いのに、と思わないでもないが、こちらは11/23から公開となった「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」との魔法被りを避けたものと思われる。

<MCU>の作品群の魅力は振り幅が広いこと。
メカニカルな「アイアンマン」の次にバイオテクノロジーの「インクレディブル・ハルク」、神話世界に足を踏み入れた「マイティ・ソー」もあればアナログなミリタリーテイストの「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」あり、お祭り騒ぎの「アベンジャーズ」の後には内省的な「アイアンマン3」があり、シリアスなサスペンス物「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」の後に陽気な宇宙冒険活劇「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」、大風呂敷を広げた「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の次は、子供部屋が戦場になる「アントマン」といった具合。
今回も前作「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」とは180度違ったテイストの作品を用意している。それでいながら同じユニバースとしてのまとまり感は保ってるのだから凄いことだ。

そしてこの作品はとにかく驚きの映像の連続。技術の発達が可能にした幻想的なビジュアルの数々には目を奪われずにはいられまい。
正直に言うとキャラクターの設計や物語の展開には些かなりと疑問符が付く。
ティルダ・スウィントン演じるエンシェント・ワンは年齢・性別を超越した魅力を秘めているものの、その行動原理や目的は必ずしも肯定できるものではないし、悪役となるマッツ・ミケルセン扮するカエシリウスも師や仲間へ反旗を翻すに至った動機付けが弱く(前日譚となる公式コミックを読むとその理由がもう少し明確になるのだが)、何故この両者が対立しなければならないのかがわかりにくい。

e0033570_21210996.jpgだがそれもこれもベネディクト・カンバーバッチが体現したドクター・ストレンジという、単純なようでいて複雑な主人公の圧倒的な存在感の前には些末なことに思えてくるから不思議だ。
このキャラクターも十二分に描かれているとはいえない部分もあるにはあるが、演者のキャラクター造形が一貫してぶれていないため、他の全てを内包し凌駕するだけのパワーを発しているように感じられるのだ。
スティーヴン・ストレンジは間違いなくこのユニバースの中で、トニー・スタークやスティーヴ・ロジャースと並び立つ存在になるだろう。

ところでこの作品は時系列的には<MCU>のどこに位置するのだろうか?
「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」の中ではインサイト計画のターゲットとしてストレンジの名前が挙がっているが、これが魔法使いとして覚醒した後だとするならば「アベンジャーズ」か「アイアンマン3」あたりと同じ時期の物語となりそうだし、前日譚コミックではダークエルフについて触れている箇所もあるので、そうなると「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」よりは後ということになる。
またエンドロール後のオマケ映像からすると「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」と同じ頃か?という推測も出来るのだが…。

またこのエンドロール後のカメオ出演、公開前からトニー・スタークが出てくるんじゃないかと話題になっていたが、まさかこの人だったとは。
それに本国公開からこれだけ経っても情報が洩れてこなかったことにも感心する(自分は吹替版のキャスト一覧を見た時にわかってしまっていたが)。
おそらくこのシーンは次の次の次の<MCU>作品とリンクするシーンだと思うが、今から公開が楽しみだ。本国では今年の11月公開なので、今回の「ドクター・ストレンジ」と同じ轍を踏まなければ年内には見られるだろうが、やはり今年もその後に「スター・ウォーズ/エピソード8」が控えているだけに似たような処置を取られるのではないかと心配ではある。

【ひとりごと】
原作コミックの設定や内容を知らなかったので、エンドロール後の二つ目のオマケ映像は驚きだった。
原作ファンからすれば「やはりこうなるのか」と思ったのかもしれないが、純粋に映画だけを見ていると実に意外な展開。
ただこれを今後の「アベンジャーズ」で拾うのか、それとも単独の「ドクター・ストレンジ2」で描くのかでは扱いが随分と違ってくるだろう。単独の続編の方が良さそうだが、今のところ正式決定は下されていないだけに今後の情報を待ちたい。

【ひとこと】
冒頭の方でストレンジにもたらされる患者の情報の中に「落雷の直撃を受けた女性患者」というのがあるのだが、これが「キャプテン・マーベル」の伏線ではないかとの噂が。
映画公開は約2年後だが、あり得ない話ではない。
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by odin2099 | 2017-01-28 21:45 |  映画感想<タ行> | Trackback(18) | Comments(3)
年末から始めた<MCU>のおさらいはここまで。
いよいよ最新作「ドクター・ストレンジ」の公開も間近です。これまでとは一線を画する作品になっているようで愉しみ楽しみ。

e0033570_21272361.jpg冒頭から重苦しい展開が続きます。これまでアベンジャーズが「護ってきた」「勝利を収めた」と思ってきた戦いが、実は大きな悲劇を生み出していたことが明らかになるからです。

いみじくもスティーブが「すべては救えない」と呟きますが、確かにアベンジャーズは多くの人々を救ってきたものの救えなかった命は決して少なくはないですし、またアベンジャーズが介入したことによって逆に命を落とすことになってしまった人たちもいるのでしょう。
ヒーロー物を突き詰めた場合に出てくる「正義とは何か」「何が正義か」は避けて通れない問題ですし、<MCU>もそれを避けず、むしろ正面から堂々と描くことを選びました。
スティーブとトニー、二人に代弁させる形で。

ただそれでも映画そのものが終始暗いムードに包まれているかと言えばそうではなく、それはキャラクター同士の軽妙なやり取りだったり、信念を貫き通そうとする真っ直ぐな姿勢に爽快感を覚えるからだったり、これまでの作品群が積み上げてきた軌跡の上に成り立つ世界だからでしょう。
いきなりこれを見せられたらカルト作品にはなっても、全世界大ヒットの娯楽作品にはなり得なかったでしょうなあ。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/24343761/
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by odin2099 | 2017-01-23 21:29 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
エピソード2「クローンの攻撃」とエピソード3「シスの復讐」の間を埋めるスピンオフ作品で、劇場公開されたパイロット版に続き、TVシリーズとして放送された。
エピソード2と3の間を描く作品としては「スター・ウォーズ:クローン大戦」という先行するTVアニメシリーズがあるが、リメイクではなく新たに作られたCGアニメ作品。
「クローン大戦」の方は、ルーカスフィルムがディズニーに買収され、エピソード7以降の製作が決定した時点でカノン(正史)からレジェンズ(番外編)扱いになったが、この「クローン・ウォーズ」はそのままカノンとして認められている。

DISC1には7つのエピソードを収録。

e0033570_20340699.jpg「待ち伏せ」
戦略上の要衝を共和国の保護下に置くため、マスター・ヨーダは自らトイダリアンの王との交渉の場へ。しかし先手を打ったドゥークー伯爵はアサージ・ヴェントレスを送り込み待ち構えていた。

シリーズ第1話はアナキン・スカイウォーカーもオビ=ワン・ケノービも登場せず、メインとなるのはヨーダとクローン・トゥルーパーたち。
クローンといえども彼ら一人一人には個性はがあるのだと語るヨーダ。ジェダイとクローン兵の結びつきが強ければ強いほど、後の「オーダー66」の悲劇性が高まってゆく。

「マレボランス襲来」
共和国艦隊が全滅させた分離主義勢力の新兵器を探るべく、ジェダイ評議会はマスター・プロ・クーンを派遣するが、彼の乗る艦もまたグリーヴァス将軍率いる艦隊の餌食となってしまう。アナキンとアソーカ・タノは彼らの救出に向かうが…。

第2話でようやくアナキン、オビ=ワン、アソーカらメインキャラクターたちが登場。
救出作戦を却下され、評議会に激しく食って掛かるアソーカ。彼女にとってマスター・プロは命の恩人だったことが判明。珍しく評議会の指示に従うアナキン、と思いきや…正にこの師匠にこの弟子あり。
今回もジェダイとクローン兵との絆を描いたエピソードで、ドロイド兵を消耗品として扱う分離主義勢力と、あくまでクローン兵を仲間として扱うジェダイとの違いが浮き彫りになる。

「マレボランスの影」
新兵器イオン砲を搭載した恐るべき戦艦マレボランス。アナキンはグリーヴァス共々この戦艦を葬り去る作戦を立案、自らシャドウ中隊を率いて出撃するが、一機また一機と犠牲者が出てしまう。
その間にグリーヴァスは攻撃目標を共和国軍の医療ステーションに定め、刻一刻とステーションは危険にさらされていく…。。

アナキンはパイロットとしても超一流で、彼の技量をもってすれば攻撃も容易かったのかもしれないが、彼が率いるシャドウ中隊のメンバーはそうではない。”超人”である自分と”凡人”であるその他の人との違いを、もちろん頭ではわかっているのだろうが感覚ではなかなか理解できないのがアナキンの限界でもある。

e0033570_20343264.jpg「撃破!マレボランス」
共和国軍はグリーヴァス将軍の乗るマレボランスを追い詰めるが、その宙域にアミダラ議員とC-3POの乗る艦が現れ、囚われの身となってしまう。彼女は罠にはめられたのだ。
アナキンとオビ=ワンは彼女を救出するべくマレボランスへと潜入するが…。

ここまでは3話連続のストーリー。
アナキンとオビ=ワンが敵艦に潜入という「シスの復讐」の冒頭部分を連想させるシチュエーション。あの時と同様に軽口を叩く師弟の名コンビぶりが楽しい。
今回グリーヴァスと対峙するのはオビ=ワンだけだが、「シスの復讐」がアナキンとグリーヴァスの初対面ということなので、これは致し方ないところだろう。パドメの女戦士ぶり(オビ=ワン曰く「議員にしておくのは惜しい」)も描かれるが、3POのトラブルメーカーぶりは相変わらず。

「ルーキーたち」
クローン戦争が激化するにつれ、十分な訓練を受けずに現場に派遣されるクローン兵士も増える。そんな新兵が大半を占める辺境の基地に、グリーヴァス将軍が奇襲をかけた。一人また一人と兵は斃れ、遂に基地は分離主義勢力に占拠されてしまう。
そこへ基地視察に訪れたコマンダー・コーディとキャプテン・レックスが合流。彼らは新兵を奮い立たせて、見事に基地を奪還することが出来るのか?!

オビ=ワンもアナキンも前線から離れたところにおり、クローン兵士たちだけで物語が進行する。
クローンと言えども経験値や性格の違いがあり、十羽一絡げな無個性な存在ではないということにスポットが当たる。クローン兵士たちを掘り下げれば下げるほど、後の悲劇性が高まっていくのは計算通りなのだろう。

e0033570_21283837.jpg「消えたドロイド」
劣勢に立たされた共和国艦隊に撤退命令を出すオビ=ワン。しかし指揮を執るアナキンにはグリーヴァスを打ち破る秘策があった。小惑星帯に誘い込むことに成功したアナキンは、キャプテン・レックスに奇襲をかけさせこれを撃退。逃走するグリーヴァスを追ったもののアナキンの機体はコントロールを失い、辛うじてレックスに助け出される。だが同乗していたR2-D2は行方不明となってしまう。
R2に固執するアナキンをオビ=ワンは諫めるが、実はR2のメモリーは消去されておらず、もしこれが分離主義勢力の手に亘れば共和国の軍事機密が筒抜けになる。アナキンとアソーカは代わりに配備された新型のR3-SRを伴い、R2の捜索に乗り出す。
途中で廃品回収業者ガー・ナクトの貨物船と遭遇するが船内にR2の姿はなく、アナキンはグリーヴァスの基地探索へ。
だがガー・ナクトは密かにR2を回収し、グリーヴァスに売り渡す手配を整えていたのだ。
一方のアナキンはR3-S6のミスによりグリーヴァスに現在位置を知られ、窮地に陥ってしまう。

いくら重要機密が記録されているからと言って、アナキンのR2-D2への執着具合は傍から見れば異常なのだろう。
自作のC-3POの扱いがぞんざいなのに比べてもそれは際立つが、これはパドメから贈られた物ということもあるのだろうか。いずれにせよ、後のアナキンの悲劇の萌芽はここにもある。

e0033570_20362900.jpg「ドロイドの決闘」
グリーヴァスの秘密基地を捜索中のアナキンは、R2-D2のものらしき通信をキャッチし、その発信源を突き止める。オビ=ワンからの待機命令を無視し、アソーカ、レックスらと基地に突入するアナキン。爆破はアソーカたちに任せ、自分はR2の捜索へ。
そのR2は今まさに分解され、そのメモリーを抜き取られようしていた。無事にR2と合流を果たすアナキン。
その頃、基地内への潜入を築かれたアソーカたちは苦戦していた。爆薬セットをレックスに託し、時間を稼ぐべく一人グリーヴァスに立ち向かうアソーカ!

アソーカに対して偉そうなことを言ってるアナキンも、R2-D2のこととなると我を忘れて一直線。成長しているようでいて、実はちっとも成長しておらず、逆にこういう時にアソーカの成長ぶりがうかがえる。
前回のエピソードでも的確に艦隊指揮を執る場面があったりで、アナキンのような執着心や我の強さがない分、そののびしろも大きいのかも知れない。
悪徳商人ガー・ナクトの台詞によれば、R2-D2は一度もメモリー消去が行われていないとのこと。
<スター・ウォーズ・サーガ>を最初から最後まで見守るのはR2の役目なのだろうか。
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by odin2099 | 2017-01-20 20:43 | テレビ | Trackback | Comments(0)
e0033570_19501537.jpg今年は新しいアーサー王伝説にまつわる映画が観られそうですが、現時点で最新の大作として作られたアーサー王物を久々に見直しました。中世の騎士物語ではなく、ローマ帝国に使えたサルマート騎士団のお話です。
時代設定は西暦467年、実在のアーサー王にはこれが一番近いんだそうです。

華やかさとは無縁で、アーサー率いる円卓の騎士たちも煌びやかイメージはなく、泥臭く、無骨。
マーリンは魔法使いではなく蛮族の指導者、グウィネヴィアも貴族のお姫様ではなく蛮族の娘です。
そして出演しているのも大スターではなく、地味な役者さんたち。
おそらくヒットはしなかったんでしょうね。

でもこの出演者、今考えると何気に豪華。
円卓の騎士を演じているのはアーサー/クライヴ・オーウェン、ランスロット/ヨアン・グリフィズ、ボース/レイ・ウィンストン、ガラハッド/ヒュー・ダンシー、ガウェイン/ジョエル・エドガートン、トリスタン/マッツ・ミケルセン、ダゴネット/レイ・スティーヴンソンと何れもその後の活躍が目覚ましいです。
グウィネヴィアは「パイレーツ・オブ・カリビアン」に続いてヒロインに起用されたキーラ・ナイトレイですし、サクソン軍を率いるセルディックにはステラン・スカルスガルドという布陣。
今このメンバーを揃えようとすると、出演料だけでなくスケジュール調整などかなりの困難を伴いそうです。

最初から死亡フラグ、全員玉砕フラグが立ちまくりの物語なのですが、7人の円卓の騎士中で亡くなるのは3人だけということは、かなり高い生存率と言えるでしょうか。
最後はアーサーとグウィネヴィアの結婚式で、これでブリテンが統一されたというハッピーエンドを迎えるのですが、実はDVDには「もうひとつのエンディング」というものが収録されていて、これがなかなか良いムード。
テスト試写の際の反応を見てハッピーエンドの方を採用したそうですが、これはちょっと勿体なかったと思います。

またハッピーエンドを選んだということは、物語の最後で誕生した「キング・アーサー」を主人公とした物語が真に始まるということを意味しますが、続編などの声も聞こえてきませんし(そもそも企画があったのかどうかもわかりませんが、それを匂わせる終わり方ではあります)、なおさらしんみりムードで終わった方が感銘を与えたように思います。

公開当時はかなり期待値が高かっただけに失望も大きかったのですが、改めて見直してみると、結構好きな映画かもしれません。
主題歌含めてハンス・ジマーの音楽も傑作の一言。
もっと色々な人に見て頂きたかったなあ。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/5508960/


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by odin2099 | 2017-01-18 19:53 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
アラスカの過酷な自然の中で暮す若い母親クマのスカイと、母親べったりの甘えん坊アンバーに好奇心旺盛でやんちゃなスカウトという2頭の子グマに密着したディズニー製のドキュメンタリー映画。

e0033570_23082943.jpgここでは生まれた子グマのうち、三分の一しか成長して大人になることが出来ないというのだそうです。
スカイは一生懸命に、自分の持つ生きるための知識を子どもたちに伝えようとしますが、スカウトもアンバーも好き勝手に行動するので目が離せません。
そして子グマたちをつけ狙う多くの目。時にはそれはお腹をすかせた同胞のクマの場合もあります。スカイはそういった危険からも子どもたちを守らねばなりません。

撮影は2年間に亘って行われたようですが、その中で2頭の子グマが少しずつ成長していく過程が捉えられています。
ただこういうドキュメンタリー映画を見る時にいつも思うのが、はたして同一の個体をずっと追い続けているのだろうか、という疑問。
撮影スタッフはどうやって同一個体を追い続けることが出来るのか、スタッフ自身にはきちんと他の個体との識別は出来ているのかということと、例え何頭かの映像を繋ぎ合わせて思うようなストーリーに仕立てても、素人の観客にはわからないだろうから、そこに作為が入り込む余地はないのか、ということの二点。

まあ疑いだせばきりがないですが、次々と忍び寄る魔手をかいくぐる親子にはハラハラドキドキさせられますし、のんびりくつろいでいる姿は実に可愛らしく、癒されます。
それだけでもこういったドキュメンタリー映画の存在意義はあるのかな、と思う次第です。


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by odin2099 | 2017-01-15 23:09 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
2回目の観賞です。
前回はスクリーンから発信される膨大な情報を受け止めるだけで必死でしたが、今回は少しは消化できたかな?

e0033570_22573711.jpg正編ではないという区別からでしょうが、オープニングクロールがないのは良いとしても、タイトルが出ずお馴染みのメインテーマも流れないとなると、いくら「遠い昔/遥か彼方の銀河で」とテロップが出ても「スター・ウォーズ」気分にならないのは、もう「そういうものだ」と刷り込まれてしまっているだけに仕方ないですね。
ただ冒頭シーンが宇宙空間で、頭上から何かがやってくる、というのは共通点。基本は抑えてるといったところでしょうか。

回想シーンから始まり、ワンクッションあって現代へと繋げるという導入部も異例です。
また逆にラストシークエンスに台詞があるのも異例なら、間髪入れずエンドロールへと移行するのも異例。
ここでようやくメインテーマのアレンジ曲が流れ、正編と同じような終わり方をするので、見終った後は「最初はどうなるかと思ったけれど、やっぱりスター・ウォーズだったな」という気分にさせてくれるので、そこまで考えていたとしたら製作サイドは大したものだと思います。

e0033570_22572769.jpg正編とのリンク、色々。

ジェダでジンに絡んできた二人組。
崩壊するジェダを運よく脱出した彼らはタトゥイーンへ着き、モス・アイズリーの酒場でルークにちょっかいを出したところ、オビ=ワンに腕を切られる羽目に。
まあロクな奴らじゃないですが。

レッド5は今回スカリフの戦いで戦死。
欠員が出たのでヤヴィンの戦いではルークがレッド5のコールサインを引き継ぐんですね。
でもそれならビッグスやウェッジ、ポーキンスも出して欲しかったです。せめて名前を呼ばれるだけでも。

ジンの回想(フラッシュバック)に登場するコルサント時代のアーソ家。
熱心なファンが調べたところによると、その窓越しに見える風景はエピソード3のアナキン&パドメの家からの眺めと同じなんだとか。
ということはこの両家は同じ時期に同じ建物(マンション?)に住んでいた可能性があるってことですよね。これは意外な繋がり。

――これからもドンドン出てきそうで楽しみです。

先ごろレイア役のキャリー・フィッシャーが急逝し、エピソード9がどうなるのか非常に不安。
エピソード8の撮影は終えていたということですが、エピソード9では更に重要な役どころになる予定だったとのこと。
はたして台本を変更してレイアの出番を減らす、もしくは無くしてしまうのか、それとも代役を立てて故人の顔をデジタル合成するのか。

という目で改めて見ると、ターキン総督の演技は自然です。
ところが最後にチラっと出てくるレイアはちょっと気持ち悪い。これは男性よりも女性の方が再現するのが難しいということなんでしょうか。
これを見る限りではデジタル・キャリー・フィッシャーにはハッキリと限界がありそうなのですが、はたしてルーカス・フィルム=ディズニーがどのような決断を下すのか。続報を待ちましょう。

その前にもう1回か2回、映画館でこの作品を見直そうと思っています。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/25069267/


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by odin2099 | 2017-01-10 22:59 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_10392021.jpg事故で両親を失い、森でひとりぼっちになってしまった少年ピート。しかしそこでドラゴンと出会い、エリオットと名付け仲良く暮らすことになる。
だがその楽しい時間も長くは続かなかった。森の伐採が始まり、ピートは森を守る仕事をしているグレースという女性に出会い、半ば強制的に人間の世界に戻されることになる。
ピートの身を案じるエリオットだったが、その存在が広く知られてしまい、狩りの対象になってしまう。
エリオットを救うため、ピートは森へと戻っていく。

これも最近ディズニーが積極的に進めている実写リメイクシリーズの一本ということになるんでしょうね。
元ネタは1977年に作られた実写とアニメの合成作品『ピートとドラゴン』、日本未公開ですが以前はビデオソフトが出ていました、未見ですけれど。
あちらではDVD化されていますし、東京ディズニーランドのパレードにもいるそうなので、この作品がソフト化される時に一緒にリリースしてくれないものかなあと願っております。

閑話休題。
ブライス・ダラス・ハワード、ウェス・ベントリー、カール・アーバン、ロバート・レッドフォードと豪華な顔触れを揃え、今や完全にファンタジー映画の聖地と化したニュージーランドで撮影されたこの作品、オークス・フェグリーにウーナ・ローレンスといった子役の演技も素晴らしく、物語の構造上では「悪人」ポジションになる人物もいるものの、根っからの悪人は存在せず、最後はお約束のハッピーエンド。
美しくもどこか神秘的な風景を堪能し、気持ち良く映画館を後に出来る一篇です。
舞台を変に現代に持って来なかった点もマル。
パソコンや携帯電話、スマートフォンもなく、黒電話のある世界。

あちらではサマーシーズンに公開されましたが、わが国では冬休み時期にひっそりと公開。
ディズニーとしては『ドクター・ストレンジ』を延期してまで『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に注力しているところなので致し方ないところですが、上映スクリーン数も少なくロクに宣伝も行われず殆ど話題にも上らないのはとても勿体ないですし、残念ですね。
かといって春休みやゴールデンウィークの時期には『モアナと伝説の海』や実写版『美女と野獣』もありますし、このタイミングしかないのもわかりますけれど、もっと多くの人に見てもらいたいなあと願ってやみません。

ところでこの邦題、旧作同様に「ピートとドラゴン」、あるいは直訳で「ピートのドラゴン」じゃいけなかったんでしょうか?
”不思議な生き物”ではなく、もっと”ドラゴン”を前面に押し出しても良かったと思いますが…?

【ひとこと】
ディズニーは同時期に『ジャングル・ブック』も実写でリメイクしていますが、何も似たような話を続けて作らなくても良かったんじゃないのかな、と思うのは自分だけ?


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by odin2099 | 2017-01-09 10:41 |  映画感想<ハ行> | Trackback(7) | Comments(2)
「カリブの海賊」に続いて、ディズニーのアトラクション映画を再見。
ルーカス・フィルムもマーベル・スタジオもディズニー傘下だから、ここのところディズニー映画ばっかり見てるなあ。

e0033570_20511974.jpgこの映画を最初に見た時、一軒家なのになんでマンション?とか思ってしまったのだけれど、共同住宅や集合住宅という意味で使ってる「マンション」は和製英語で、英語本来の意味では「豪邸」ってことなのを後で知った。だからお化け屋敷映画なのね。

不動産業を営むジムとサラのエヴァース夫妻は、グレイシー家の執事ラムズリーから屋敷を売りたいと持ち掛けられる。二人の子どもを連れて屋敷を訪れたエヴァース夫妻だったが、実は屋敷の主人エドワードをはじめ使用人も皆幽霊だった。
生前に結ばれる筈だった最愛の女性エリザベスを失い、屋敷は呪いにかけられている。その呪いを解く鍵は、エリザベスの転生と思しきサラ。何とか彼女を我が物にしようとし…というのはホラー物ではよくあるお話だ。

ただそのあたりの悲劇の要素は控えめで、主演がエディ・マーフィってことからもわかるように、ホラー映画というよりもコメディ映画に主眼が置かれている。
以前見た時は、怖くもないし笑えもしないと思ったものだけれども、久しぶりに見直したら上映時間も短いし、ちょっとした時間つぶしには丁度良い小品という感じ。天下のディズニー製だけあって安っぽさとは無縁だしね。

最後はもちろんハッピーエンド。
エヴァース夫妻は最後にグレイシー氏から権利書を譲られているけれど、結局あの屋敷はどうしたんだろう?
最後は予定通り旅行に出かけたとこ(だよね?)で終わっちゃったけど、それがちょっと気になる。

【ひとこと】
リメイクだかリブートの企画が何年か前から持ち上がってるけれど、その後は進展ないのかな。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/3202505/


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by odin2099 | 2017-01-05 21:59 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20354194.jpg今年はシリーズの新作が見られるということで、それにあわせておさらいを始めます。

映画館に2度行って、その後でDVDやらTV放映やらで見ているはずですが、見直すのは久しぶり。10年ぶりくらいでしょうかね。
考えてみるとこの作品も早いものでもう14年も前の作品。
ジョニー・デップは今も相変わらずヘンテコな役を演っていますけれど、オーランド・ブルームもキーラ・ナイトレイもすっかりスターになりました。
多少「あの人は今?」的な存在になりつつあるようではありますが…。

ここ数年で何度も「スター・ウォーズ」を見直しているせいもありますが、やはり当時から指摘されている通り、この両シリーズは良く似てます。
この一作目に関してはお話に類似点があるわけではないですが、ジャック・スパロウ、ウィル・ターナー、エリザベス・スワンというキャラクター配置が、それぞれハン・ソロ、ルーク・スカイウォーカー、レイア・オーガナに対応。言ってみれば「スター・ウォーズ」をルークではなく、ハンの視点で描くとこんな感じになるのかもしれません。

実際にプロデューサーも「意識してる」と発言したようですし、2作目になると父親絡みの自分の出自の問題やら、三角関係っぽくなったり、最後に生死不明になったりと益々酷似していきます。
「スター・ウォーズ」のファンでこのシリーズを未見の人、あるいはこのシリーズは好きだけれど「スター・ウォーズ」はちょっと…という人は、そんな観点で見てみるのも面白いんじゃないでしょうか。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/3780662/
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by odin2099 | 2017-01-04 20:37 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_10593861.jpgジャングルでオオカミに育てられた人間の子モーグリ。しかし人間を憎むトラのシア・カーンによって、群れを追い出されてしまう。
父代わりの黒ヒョウのバギーラは人間の村へとモーグリを返そうとするが、そこにシア・カーンが襲ってきた。
離れ離れとなってしまったモーグリはクマのバルーと出会いやがてバギーラとも再会するが、今度はギガントピテクスのキング・ルーイの元へ連れ去られてしまう。
バルーとバギーラによって助け出されたモーグリは、シア・カーンによってオオカミのリーダーが殺されたことを知り、仲間の元へと帰ることを決意する。

ラドヤード・キップリングの原作小説は読んだことがないけれど、1967年のディズニーアニメ版、1994年のスティーヴン・ソマーズ監督版も見ているのに全然ストーリーを覚えていなかった…。

そんなこんなで劇場公開時はスルーしちゃったけれども(同時期に似た雰囲気の「ターザン/REBORN」をやっていたということもあるけれど)、ソフト化されたのでレンタルで鑑賞。

吹替キャストが松本幸四郎に西田敏行、宮沢りえやら伊勢谷友介やらということで心配したものの割と卒なくこなしているし、「アイアンマン」を手掛けたジョン・ファヴロー監督は流石に手堅くまとめているのでなかなか楽しめた。
原語だと声の出演はビル・マーレイ、ベン・キングズレー、イドリス・エルバ、ルピタ・ニョンゴ、スカーレット・ヨハンソン、クリストファー・ウォーケンとなかなか渋い顔ぶれ。今度は字幕スーパーでも見てみるか。
公開前から続編の製作がスタートしてるようだけれども、今のところディズニーアニメの実写化作品はいずれも好評のようなので、この路線はまだまだ続くようだ。

しかしこの映画、モーグリ少年以外の動物たちは全てCGIで描かれてるとのこと。
そういう作品を果たして「実写映画」と呼んで良いものかどうか。
段々と「実写映画」「アニメーション映画」というジャンル分けが無意味になってきているな。

【ひとこと】
オープニングのシンデレラ城、いつもと違うパターンだね。


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by odin2099 | 2017-01-03 11:00 |  映画感想<サ行> | Trackback(13) | Comments(0)

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