【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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e0033570_6205662.jpgドゴール政権に不満を持つ秘密軍事組織OASは、度々ドゴール大統領暗殺を目論むが悉く失敗、遂には凄腕のプロの殺し屋を雇うことにする。
<ジャッカル>のコードネームで呼ばれる暗殺者は着々と準備を進めるが、フランス政府もこの計画を察知、各国の協力を得ながら少しずつ肉薄して行くものの、今一歩というところで後手後手に回ってしまう。
そして迎えたパリ解放記念式典の日、民衆の前に姿を見せた大統領に、<ジャッカル>の照準が合わせられた・・・!

フレデリック・フォーサイスの『ジャッカルの日』は、細部に亘るまで丹念にディティールが描きこまれ、迫真のドキュメンタリー・タッチで魅せる傑作小説だが、ケネス・ロスが更に贅肉をそぎ落として脚色し、フレッド・ジンネマン監督が緊迫感ある画面作りを徹底させた、これまたサスペンス映画の傑作。

トータル2時間半近い超大作だが、最後まで飽きさせない演出のテンポの良さ、というよりもこれは編集の巧みさか。今回観直しても、全く古さは感じさせない。
ただ決着の付け方だけがちょっとあっけなく、何となく忙しい印象を受けてしまうが、逆に変にムードの流されたりしない淡々とした終わり方も、またこの作品には相応しいのかも。
<ジャッカル>役のエドワード・フォックスは、一世一代の名演技。
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by odin2099 | 2010-06-18 06:19 |  映画感想<サ行> | Trackback(4) | Comments(0)
e0033570_18402087.jpg数回に亘りドゴール大統領暗殺を企てた秘密軍事組織OASはそれに失敗、今度は凄腕のプロの殺し屋を雇うことにした。<ジャッカル>のコードネームで呼ばれた彼は秘かにフランスへ潜入、着々と準備を進め決行の時を待っている。しかしフランスの警察はこれを察知、表沙汰になることを嫌った大統領自身の命によって制約は課せられたが、各組織を挙げての協力体制の下、<ジャッカル>を追い詰めていく・・・。

サスペンス・スリラーの傑作として評判の高い映画版を先ず観てその面白さに唸り、次いで原作小説も読んでその情報量の多さ、ディティールの細かさに圧倒された覚えがあるが、今回久々に再読。
文庫本にして500数十ページに及ぶ内容は、流石に一気読み出来るボリュームではないものの、ついついページを繰る手が早くなってしまうほど。やはり面白い。

実在の人物や実際に起こった事件と、作者が生み出した架空の人物や事件とをうまく組み合わせ、あたかもこの<ジャッカル>によるドゴール暗殺計画を、後になって取材を行ってルポルタージュとして再現したかのような文体、構成でもってリアリティを高める手法には脱帽である。知らないで読めば、これは歴史上の事件に材を採ったノン・フィクションだと思うかも知れない。それぐらい迫真の出来なのだ。
既に作品発表から40年近く経っているが、これはこの後何十年も読み継がれていく作品に間違いないだろう。
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by odin2099 | 2009-03-14 18:40 | | Trackback | Comments(2)
フレデリック・フォーサイスの原作を自ら脚色して映画化したもので、主演のマイケル・ケイン共々エクゼクティブ・プロデューサーに名を連ねる程の力の入れよう。
自身の映画化作品としては、『ジャッカルの日』、『オデッサ・ファイル』、『戦争の犬たち』に次ぐ4本目になるはずだが、この作品のみ日本では劇場未公開。

e0033570_1930343.jpg主演のケインを始め、ピアース・ブロスナン、ジョアンナ・キャシディ、ネッド・ビーティ、ジュリアン・グローヴァー、マイケル・ガフ、イアン・リチャードソンら出演者は揃っているし、音楽もラロ・シフリン。英国諜報員であるケインが、執拗にKGB工作員のブロスナンを追い詰めるという、プロとプロのぶつかり合いを描くという構図は『ジャッカルの日』を髣髴とさせるし未公開は勿体無いのだが、些か華やかさには欠ける面があるのは致し方ないところ。

冷徹な殺人者を演じたブロスナンの演技が特に光っている本作だが、この映画を見たときはまだ名前を覚えておらず、後になって5代目007キャスティング騒動の時に、そういえばと思い出す。
その後『ライブ・ワイヤー』や『バーチャル・ウォーズ』、『テロリスト・ゲーム』を見て007役者として待望した。
ちなみにこの作品が作られていた頃、ブロスナンは4代目007候補に挙げられ、決まりかけながらもTVドラマとの契約の関係で見送ったという経緯がある。
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by odin2099 | 2006-05-06 22:20 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

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