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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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最初は「ウルトラマン」の新作映画を撮る企画もあったのだが、何せスケジュールの問題からTVシリーズも終わらせたくらいだから、更に映画を撮るなんて土台無理な話だったのかも。
ということで栄えあるウルトラ作戦第一号、もとい劇場用ウルトラ映画の第一号となったのはこれ。
円谷一が監督したTVの4話分の再編集版だ。

e0033570_21580220.jpg以前にも書いたけど、ファーストエピソードではウルトラマンの出番なし。ウルトラマンはハヤタの乗るビートルと衝突し、ハヤタの命を奪った挙句一心同体となるところまで。
フィルムを無理矢理繋ぎ、ベムラーは科特隊が単独で倒したことになっている。
だから肝心のウルトラマンがなかなか出てこない。
当時の映画館ではヤキモキした子供たちも多かったのでは?

続いて「怪獣無法地帯」多々良島へ。
ここでレッドキングやらチャンドラーやらピグモンやら、怪獣が一挙に出演。
これって当時のゴジラ映画と比べても、かなーり豪華な絵作りな気がする。
しかもベムラーやその後に出てくるゴモラも合わせりゃ、再編集とはいえ登場する怪獣はゴジラ映画に比べても遜色ないと思う。まだ「怪獣総進撃」が作られる前だし。
しかし「ナパームを使う時は一緒だ」と言っときながら、「早くナパームを投げろ!」とハヤタに命じるムラマツキャップって一体…?

三つめのエピソードはゴモラ登場の、「ウルトラマン」唯一の前後編。
一回戦の途中でベーターカプセルを落としてしまい、大慌てのハヤタ隊員。
前のエピソードでもベーターカプセルなくしてるし、意外におっちょこちょいなハヤタ、いやウルトラマン?
大阪城を舞台にしたゴモラとの攻防戦は、これは劇場映画と遜色ないくらい特撮が充実していて、前にも書いたけど「ゴジラの逆襲」よりも迫力がある。
大阪城内のゴモラの進行コースがイマイチわからないのだけれど、誰かまとめた人いないかな。
今度大阪城へ行ったら、そのコースを追体験してみたいんだけど。
ところで続けて見ると、ゴモラのいたジョンスン島って多々良島にソックリだねえ。
怪獣の生息しやすい立地条件なんだろうな。

ということで一本の映画としての構成、まとめ方はイマイチどころかイマニ、イマサンくらいだと思うけれど(余韻もへたくれもなしにブツっと終わっちゃうし)、何よりもTVが終わってすぐの子供たちへのプレゼント、いわばカーテンコールとしてのこの作品、満足度は高かったんだろうな、と思う。
今となっては、よっぽどのマニアじゃなければ無理して見るほどのこともないだろうけど。
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<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/8600734/


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by odin2099 | 2017-02-12 21:59 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
「ウルトラ怪獣DVDコレクション」だけじゃなく、こっちのシリーズも揃えたんだよなあ。
今日は「ウルトラマンの日」ということでやっと鑑賞。
第1巻には「ウルトラマン」「ウルトラセブン」そして「ミラーマン」の第1話を収録。

e0033570_20144735.jpg「ウルトラマン」第1話「ウルトラ作戦第一号」
宇宙から謎の赤い玉と青い玉が地球に飛来。
調査に向かった科学特捜隊のハヤタ隊員が乗るビートル機と赤い玉が激突!

前兆となる不思議な事件が起きたり怪獣が出現したりということではなく、いきなりハヤタとウルトラマンとのファーストコンタクトを持ってくる導入部はかなり新鮮。他の作品ではあまりないパターンだ。
ハヤタを心配するホシノ君に気休めを言うムラマツキャップや、ハヤタが死んでも(?)悲しみの感情を表に出さないアラシやイデの態度に違和感を覚えたりと色々あるけれど、ウルトラマンとベムラーの対決に絞った作劇は、最初のヒーロードラマとして評価出来ると思う。この構成のどこまでが関沢新一脚本で、どこから金城哲夫がリライトしたのかは気になるが。

ところで竜ケ森湖って大きくて深いんですねえ。埼玉県にあるんだっけ?

「ウルトラセブン」第1話「姿なき挑戦者」
相次ぐ人間消失事件を宇宙人の仕業と断定した地球防衛軍は、ウルトラ警備隊に調査を命じる。
出動したフルハシとソガの両隊員は宇宙人に襲われるが、モロボシ・ダンと名乗る風来坊に救われる。彼によれば敵は地球人を研究のために浚っているというのだが…

「ウルトラマン」と違ってこちらは既に何かが起きており、その捜査の過程で様々なことが明らかになっていくというミステリー仕立て。
地球防衛軍の上層部に藤田進、佐原健二、宮川洋一、平田明彦らを配し、こじんまりとした家庭的な雰囲気の科特隊と、大規模な組織であるウルトラ警備隊との差、そして地球の置かれている危機的状況を強調。この緊迫感は素晴らしい。
その割に明らかに偽名を名乗る風来坊を、ろくに身元確認せずに入隊させてしまうギャップが何とも…。

ウルトラホーク1号の合体・分離シークエンスをもっと上手く見せられないかなとか、ウィンダムの出番はいらないから(ここでカプセル怪獣の設定を説明する必要があったのだろうけど)セブンの活躍をもっと見せるべきだろうとか、音楽をもっと鳴らすべきだとか、終わり方が尻切れトンボだとか、不満点は多々あれど全体的な完成度は<ウルトラシリーズ>のオープニングでは上位に位置すると思う。

e0033570_20145773.jpg「ミラーマン」第1話「ミラーマン誕生」
世界各地で異常現象が発生していた。カメラマン鏡京太郎も不思議な事件に遭遇する。
京太郎は育ての親・御手洗博士にそのことを相談する。博士はかつて地球の危機を訴え、それに備えSGMという組織を組織していたのだ。
博士はこの異常現象はインベーダーの仕業であることと同時に、京太郎の両親にまつわる驚くべき秘密を告げる。彼は二次元人の父と人間の母の間に生まれたミラーマンであるというのだ…!

「ウルトラマン」というより「ウルトラセブン」のムードを持った第1話で、状況説明の過程も似ている。
自分が普通の人間じゃないことを知った京太郎の苦悩と決意、<ウルトラシリーズ>の持つ明るさや華やかさとは違う作風はただの亜流作品ではなく十分差別化されているし、透明な宇宙船、神出鬼没で緑色の血液を持つインベーダーの不気味さなどSFマインドに溢れた出来栄え。
ただ惜しむらくは総じて地味なことで、これは早すぎた傑作といったところだろう。

ということで三作品の観賞終了。

ところでなんで今日が「ウルトラマンの日」かというと、1966年の7月10日に「ウルトラマン」の放映が始まったから、ではない。
通称「ウルトラマン前夜祭」と呼ばれる「ウルトラマン誕生」という特番が放送された日なのだ。
実際に「ウルトラマン」第1話が放送されたのは翌週7/10なのでお間違えなく。
ちなみに今年は放送開始50周年だけでなく、実は曜日も同じ日曜日に当たってるんだよねえ。もちろんリアルタイムは知らないけれど。

前番組「ウルトラQ」は28話分製作されたものの、実際にオンエアーされたのは27話分。
つまり未放送エピソードがあったのだけれども、内容が難解だったから放送が見送られたという説があり、その一方で新番組を盛り上げるために特番を編成したという説もあり、また「ウルトラマン」の製作が遅れたので急遽特番を作ってスタートを一週遅らせたという説まであるのだが、おそらくそれら全てが理由でそうなったんだろうな、と思う。
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【ひとこと】
リアルタイム世代ではないけれど、再放送で「ウルトラマン」及びそれに約2週間先行して放送開始された「マグマ大使」共々夢中になって見ていた筈だけれども、どうやら「マグマ大使」の方が好きだったらしい(^^;
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by odin2099 | 2016-07-10 20:20 | テレビ | Trackback | Comments(0)
「ウルトラマン」唯一の前後編かつ、ウルトラシリーズ初の前後編エピソードである「ウルトラマン」第26話「怪獣殿下 前篇」と27話「怪獣殿下 後篇」を一挙に収録した第5巻。
再放送で繰り返し見てた時は気にしてなかった、というより気付かなかったのだけれども、ある時に友人から指摘されて驚いたのがこのエピソードの特異性。

e0033570_22055217.jpg前後編だし、朝日放送の協力で大阪ロケを行ってるとか色々ありますけど、自分が驚いたのはこの点。冒頭で”怪獣殿下”と呼ばれてるオサム少年が、クラスメイトに揶揄われてるシーンがありますよね。
怪獣なんていない」とか「怪獣映画の見過ぎ」だとか。
あれ?怪獣なんていない?

ベムラー以来、バルタン星人やらレッドキングやら多くの怪獣や宇宙人が現れ、その度に科学特捜隊が出撃し、ウルトラマンが活躍してるはずなのに、怪獣が絵空事扱いされてるんです。
またおそらく近未来を舞台にしているであろう他のエピソードに対し、今回の時代設定は大阪万博を間近に控えた時期、つまり放送時のリアルタイムってこと。
あれれれれ…?

その割にウルトラマンの存在は(子供たちの間では)認知されてるようだし、科特隊の面々は有名人だったりと矛盾点も沢山あるんですが、これだけ番外編のメタフィクションだと捉えるしかないですねえ。
なんかヘンなの。

作劇に不慣れなのか前編が尻切れトンボで終わっちゃったり、空を飛ぶとBタイプからAタイプに変身しちゃうウルトラマンとか、大事な通信機(流星バッチ)を内緒で子供にあげちゃうハヤタ隊員の危機管理能力の無さとか、ツッコミどころも満載なのは逆に「ウルトラマン」世界の大らかさ、なのかなあ。
ちなみに「しおしおのぱー」は楽屋落ち?


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by odin2099 | 2016-07-06 22:07 | テレビ | Trackback | Comments(2)
「交響詩ウルトラマン/ウルトラセブン」3度目のCD化。
「交響詩ウルトラセブン」に関しては単独(といっても劇中使用のクラシック音楽とのカップリング)のCDもあるし、コンサートのライヴ盤もあるのだが、今回の特徴は2枚組となっていること。

e0033570_10295578.jpg1枚目は宮内國郎サイドとして「交響詩ウルトラマン」と、これが初CD化となった「交響組曲恐竜」とのカップリング。

「交響組曲恐竜」は当時の円谷プロ社長・円谷皐のプロデュース盤で、本来はウルトラマンとは何の関係もない企画盤だったのだろうが、映画「実相寺昭雄監督作品ウルトラマン」に楽曲の一部が挿入されたことで、ファンの知名度は高いだけに待望の復刻。
自分はリアルタイムでLPレコードを入手していたものの、ぶっちゃけあんまり気に入らなかったこともあって早々に聴かなくなって手放してしまっただけに、おそらく耳にするのは30年ぶりぐらい。
残念ながら「懐かしい」以上の感慨はないが、これを機にまた聴きこむようになれば違った思いも生まれてこよう。

しかし当時からなんで「恐竜」を題材にしたレコードなんか、と思っていたのだけれども、どうやら皐社長が大の恐竜好きなんだそう。
そういえばこの頃は「恐竜探検隊ボーンフリー」「恐竜大戦争アイゼンボーグ」「恐竜戦隊コセイドン」といった俗に<恐竜三部作>と呼ばれる作品を送り出していたんだっけ。

2枚目は冬木透サイドとして「交響詩ウルトラセブン」と、これが初お披露目となった「交響詩帰ってきたウルトラマン」を同時収録。

注目は勿論新規録音となった「交響詩帰ってきたウルトラマン」だが、こんなものをいつの間に?と思っていたら、実は録音自体は2年以上前に行われていたそうなのでお蔵入りしていた一品?
企画・選曲が庵野秀明で、演奏は東京室内管弦楽団名義。
「帰ってきたウルトラマン」の音楽がステレオで聴けるのは嬉しい反面、選曲・構成が自分の「帰ってきたウルトラマン」の音楽イメージと違うことと、他の音源に比べて音に厚みがないというか編成が薄いんじゃないか(録音メンバーに関するデータがないので、何人編成で演奏したのかは不明)、という点で軽い失望感も味わった。

ここまでくればどうせなら「交響詩ザ・ウルトラマン」と「交響曲ウルトラコスモ」も収録してくれれば良かったのだけれども、まあ多くは望むまい。


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by odin2099 | 2016-06-27 20:15 | 音楽 | Trackback | Comments(2)
結局TVシリーズの「ウルトラマンX」は1話も見ずに映画館へ来てしまいました。
予備知識なしはキツイかなあとも思っていたのですが、それでも「怪獣映画」「特撮映画」として楽しませて貰いました。

e0033570_21392836.jpgまず端末を経由してウルトラマンと防衛組織のメンバーが日常的にコミュニケーションを取っているというシチュエーションが斬新ですね。これはTVシリーズ後だから成り立っているのかもしれませんが、主人公である大空大地がウルトラマンXに変身、じゃないユナイトするというのも、基本的には他の隊員たちが戦闘機や戦車に乗って出撃するのと同じような扱いで、ウルトラマンと防衛組織(Xio)の連係プレー、一体感が強調されているようでもあります。
「ウルトラマンメビウス」や「ウルトラマンギンガS」など、最近のウルトラマンと人間との関係はこのパターンが基本なんでしょうか。

相変わらず「奇跡」「奇跡」の展開には食傷気味ですが、ティガの登場、そして初代ウルトラマン登場のシーンは胸熱です。BGMも「ティガ」や「ウルトラマン」のものが(新アレンジ、新録音ですが)流れてくると安心感があります。
今はシリーズ物でも旧作の音楽を使うと色々とお金がかかるようですが、前作「ウルトラマンギンガS/決戦!ウルトラ10勇士!!」もそうでしたが、効果音含めて頑張っているなあと感じます。
それに比べると仮面ライダーも見習ってほしいものですねぇ。今度の「仮面ライダー1号」が菊池メロディ全開だったらスタッフを見直すんですが…と閑話休題。

「ウルトラマンX」という作品そのものにも、レギュラーキャラクターにも思い入れが何もないもので、その点では今一つ乗り切れない面もありましたが(吉本多香美と黒田アーサーの芝居というか役作りにもちょっと引っかかるものがありまして)、これはTVシリーズをちゃんと見て、それからもう一度劇場版を見直さなきゃいけないな、という気持ちになりました。

今年はウルトラシリーズ生誕50年、新たなるウルトラマンの登場も予定されているようですし、他にも幾つか企画も準備中のようなので、これからの展開から目が離せません。


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by odin2099 | 2016-03-16 21:40 |  映画感想<ア行> | Trackback(2) | Comments(2)
第4巻は『ウルトラマン』39話「さらばウルトラマン」、『帰ってきたウルトラマン』51話「ウルトラ5つの誓い」の最終回2本立てとなりました。

e0033570_22005053.jpgまずは「ウルトラマン」、のっけから謎の円盤群が地球めざして飛来中というシチュエーションからスタート。
まだ目的不明の為にむやみやたらと攻撃するなとの命令が下りますが、岩本博士は侵略と断言。円盤は1930年代から地球を狙っていたのだと主張するのですが、既にバルタン星人やザラブ星人、メフィラス星人らがやってきているだけに今更な感のある台詞ではあります。

そうこうしているうちに、円盤の標的は科特隊日本支部及びウルトラマンであろうとパリ本部が判断し、健闘を祈ると無責任な命令を送ってくるのですが、こんなことならもっと早く対応しておけば…。
しかしながら日本支部は善戦、円盤群を撃退するものの本命の母船は逃し、また留守中の基地を狙って破壊工作を行うなど敵もさるもの、科特隊は大ピンチを迎えます。
こんな非常事態にもパリ本部やニューヨーク支部は援軍を寄こしてはくれないようで。

ゼットン出現!そしてようやっとウルトラマン登場!
…ですがいつもとは何だか勝手が違い、アレアレアレ…?!
ということでウルトラマン敗北というまさかの展開で幕を閉じる「ウルトラマン」。
ウルトラマンと分離したハヤタの記憶は第1話でウルトラマンと一体化する直前のままで、というのはこれはなかなか秀逸なアイディアだなあと感心しきりですが、後々のシリーズ化にあたっては些か扱いに困るものでもありました。

正攻法の侵略モノとして締めた「ウルトラマン」に対して「帰ってきたウルトラマン」も頑張っています。
冒頭の郷とルミ子の結婚式(ルミ子の夢というオチがつきますが)は飛躍しすぎですが、いきなりバット星人によって次郎とルミ子が囚われの身というのは、余計な説明省いていて潔いスタートだと思います。

バット星人は二人を人質に、そして最強怪獣ゼットンを繰り出すことで郷秀樹=ウルトラマンの心理的攪乱も狙ってきます。そしてゼットンとMATを戦わせている隙に基地を壊滅状態にするなど策士ぶりを発揮。実際このバット星人は、かなりの強敵と思わせるだけの存在感を持っています。

それに比べると肝心のゼットンがちっとも強そうに見えず、クライマックスでは「バット星人&ゼットンVSウルトラマン」という二対一のハンディキャップマッチとなるのですが、あっさりやられちゃうんですよねえ。
なので画竜点睛を欠く、というのがこの最終回への自分の評価で、「帰ってきたウルトラマン」という作品が大好きなだけに「う~ん」となってしまいます。
それに正直言って「ウルトラ5つの誓い」ってなんだよ、と思ったリアルタイム視聴世代なのですが…。

ところで最終回だけあって「ウルトラマン」では科特隊の基地セットを壊しちゃってますが、アキコ隊員がすぐ前に倒れてるのに爆破するなんてアブナイですねえ。

またバット星人、ルミ子と次郎の前で郷に対して「ウルトラマン」と呼び掛けてません?
そして挑発に乗った郷も、二人の目の前で変身しようとしてません?
初代ウルトラマンがストップかけたからいいものの、そうじゃなければこの時点で正体判明の恐れも?

【ひとりごと】
「帰マン」最終回のラストシーン、死んだ筈の郷が2人の前に姿を見せるシーン、あれは現実という解釈なのか、それとも幻という解釈なのか、どっちなんでしょう?
もちろんウルトラマンが勝って終わっているので郷が死んでるわけではないですが、エフェクトかけた演出といい、2人が見た幻とも受け取れるようになってますね。
郷秀樹は今度こそ死んで、残されたウルトラマンが郷の姿を借りて別れを告げている、というような気もしますが…。
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by odin2099 | 2016-03-10 19:55 | テレビ | Trackback | Comments(0)
e0033570_20185932.jpg――とくれば、その後に続くのは「来たぞわれらのウルトラマン」というフレーズ。
黎明期の円谷プロ(当時は円谷特技プロ)にあって、脚本のみならず今でいうシリーズ構成的役割をこなし、若くして鬼籍に入った金城哲夫を主人公にした劇団民藝の舞台を見てきました。

二幕物で休憩時間15分を含め上演時間2時間程度の作品で、1972年の沖縄、ラジオの生放送中に自衛隊を賛美するかのような発言を行い、大問題を起こしてしまうところから幕が開きます。

遡って1965年、「ウルトラQ」を製作中で既に次回作の準備を進めている円谷プロへ同郷の上原正三を招き入れる金城。
「ウルトラマン」のヒットで怪獣作家とのレッテルを貼られたことで違和感を覚える金城。
「ウルトラセブン」終了後、「マイティジャック」の失敗から斜陽の時代を迎える円谷プロ。
沖縄へ帰郷後に一度円谷プロに顔を出し「帰ってきたウルトラマン」を執筆するに至った経緯。
そして二幕では沖縄と本土の懸け橋になろうと奮闘し、沖縄海洋博にも携わったものの、その失敗から楽天的な性格は影を潜め、精神的に追い詰められ、アルコールに逃避し…といった逸話が「実話を元にしたフィクション」という形で綴られていきます。

e0033570_20190874.jpgウルトラシリーズ作中からの引用も多く、例えば「ウルトラマン」33話「禁じられた言葉」でのメフィラス星人とハヤタ隊員とのやりとり、「ウルトラセブン」42話「ノンマルトの使者」の少年の台詞などを、沖縄と本土それに関わる自身の立ち位置に重ね合わせていたり、中でも「帰ってきたウルトラマン」11話「毒ガス怪獣出現」が大きくフィーチャーされているあたりに、作り手が安易にウルトラマンや金城哲夫を取り上げたのではなく、きちんとリサーチを行い脚本を読み込んだことが伺えて驚きました(「ウルトラマン」の主題歌やBGMも流れますが、「帰ってきたウルトラマン」のBGMも2曲、印象的に使われます)。
また作品としては、もう一人の主人公、金城哲夫と対極の存在として上原正三を取り上げ、結果的に彼を語り手として配置した構成の妙にも唸らされました。

劇場に足を運んだ観客の年齢層は高く、その大半は「ウルトラマン」にも「金城哲夫」にも関心がない、知識がないと思われますが、そういった人たちの胸にこの作品がどう響いたのか、非常に興味がありますね。
またウルトラシリーズのファンを自任されている方ならば、今後もし機会があれば一度はご覧になることをお勧めします。

作:畑澤聖悟、演出:丹野郁弓、出演:齊藤尊史、みやざこ夏穂、千葉茂則、岡山甫、桜井明美、友好珍獣ピグモンほか。
2016/2/20、紀伊國屋サザンシアターにて鑑賞。

【ひとこと】

上原正三が脚本を執筆した『走れ!ケー100』出演の件だけは年代が合わないのが残念。

撮影前に金城が亡くなり出演が叶わなかったかのように描かれているが、実際に死去したのは放送の翌々年。
お芝居のラストに持ってきたいが故の意図的な変更だろうと思いますが。


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by odin2099 | 2016-02-22 06:18 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
先ずは『ウルトラセブン』第3話「湖のひみつ」から。

この作品が『セブン』の製作第1話なので、『ウルトラマン』の経験があるとはいうものの、まだお約束事(例えばモロボシ・ダンからウルトラセブンへの変身パターン)が確立せずに手探り状態。
それでもウルトラ警備隊基地内部の見せ方(ダンとフルハシが廊下を歩くと次々と扉が開き、基地内を広く見せている)やウルトラホークの発進プロセス、エレキングの巨大感など唸らされる描写も多々あり、円谷プロの力量が十分に窺える。
カプセル怪獣のミクラスを登場させ、単純にセブン対怪獣にせずアクション描写にワンクッション入れたのも斬新な発想だと思う。
しかし「地球の男性は可愛い女の子に弱い」と嘯くピット星人の美意識は疑う。

続いて『ウルトラマンタロウ』第28話「怪獣エレキング 満月に吼える!」

怪獣の角で、お祖父ちゃんの入れ歯を作ろうとする悪ガキ三兄弟の行動が、あまりにもバカバカしすぎる。
おまけに周囲に迷惑をかけても反省の色なし(ラストでは流石に堪えたという描写もあるが)で、こういうガキの行動を「是」としてしまう物語の展開というのはどうなのかなあ。
しかもこの頃のヒーロー物にはこの手のパターンは珍しくもないのだが、子ども心にも納得しかねるんだけれどね。作り手と受け手の乖離?

e0033570_21491398.jpgそして出てくる怪獣がエレキングである必然性ゼロ。元々エレキングが出てくるのを想定して書かれたシナリオじゃなく、途中で怪獣をエレキングに差し替えた、というようなことを聞いたことがあるけれど、然もありなん。
「月光怪獣」ってなんじゃい? エレキングのクセに電気技は一切なし?
おまけに造形技術の稚拙さも相まって、エレキングの格好をしたニセモノに見えてしまう。

『セブン』の第3話もお話としてはそれほど面白いワケでもないけれど、こうして続けて見ると『タロウ』って本当につまらないよなあ。
一応リアルタイム世代だけど、満足して見ていたという記憶も殆どないや。


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by odin2099 | 2016-02-19 21:51 | テレビ | Trackback | Comments(0)
第2巻は「レッドキング」編。
『ウルトラマン』第8話「怪獣無法地帯」と第25話「怪彗星ツイフォン」の二本立て。

e0033570_13082440.jpgレッドキングが人気があるのは、口から火炎を吐いたり目から怪光線を放ったり、あるいは身体のどこかに飛び道具を隠していたり、というようなことがなく、パワー頼みだというシンプルさにあるように思う。
デザイン上での角や爪や翼といった武器になりそうなものもない。

また8話ではチャンドラー、マグラー、スフラン、ピグモン、25話ではギガスにドラコと複数の怪獣を従えて登場しつつ、メインイベントはウルトラマンとのさしの勝負というのも、最強怪獣というインパクトを与えているのだろう。

実際にはチャンドラーやドラコは撃退したものの、全ての怪獣と対戦して勝ち上がっている訳ではなく、ウルトラマンとの対決にしてもスペシウム光線を喰らって絶命という華々しいものでもない(二代目レッドキングは水爆を飲み込んでるという設定上、ウルトラマンはスペシウム光線を放てないのだが)。
力自慢の割に結局はウルトラマンに力比べで負けているという為体。
案外情けないのだけれど、愛嬌のある仕草と相まって好感度が高いのだろう。昨今の陰湿ないじめっ子というよりは昔気質のガキ大将というところか。

「怪獣無法地帯」はテレビでこれだけの怪獣が一挙に登場したというインパクトに勝るものはないだろう。
「怪彗星ツイフォン」は怪獣モノでありながら「地球最後の日」「妖星ゴラス」、後の作品で言えば「ディープ・インパクト」「アルマゲドン」のような天体衝突モノ、パニック映画に匹敵するスケール感を30分番組のしかも前半部分だけで醸し出しているのが凄い。

【ひとりごと】
「こんなこともあるかと思って」というと宇宙戦艦ヤマトの真田さんを思い浮かべる人は少なくないだろうが、その元祖格なのは実は科学特捜隊のイデ隊員だったりするんだな。

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by odin2099 | 2016-02-16 06:07 | テレビ | Trackback | Comments(0)
e0033570_20291337.jpg2011年7月に講談社から刊行されていたDVDマガジンを今ごろになって引っ張り出してきた。
当初は全10巻ということでスタートし、途中で20巻まで延長された…んだったと思う。
栄えある第1巻は「バルタン星人」、バルタン登場のエピソードを2編収録。

まずは『ウルトラマン』第2話「侵略者を撃て」、制作第一回作品ということはこれが「ウルトラマン」の原点。

人間とは明らかに異質なバルタン星人の描写は今見ても素晴らしい。
特に「生命」という概念を持たないバルタン星人と、「生命」のやり取りを容易に行うウルトラマンとは本質的に相容れないという対比は面白い。
科学センター内で姿を見せただけのバルタン星人をいきなり撃ったり、落下したベータカプセルを拾うためとはいえビルの屋上から飛び降りるハヤタ(「ハヤタさんがウルトラマンかと思いましたよ」というイデの発言は至極当然)とか、街中で平然と核ミサイルをぶっ放す防衛軍といった描写に突っ込みたくなるところではあるが、SFマインドに溢れた作品であることは間違いない。

e0033570_20292887.jpgただイデの回想として語られる構成はどうにも浮いているようで以前から気にはなっていたのだが、もしかすると子供に対し恐怖心を和らげる効果を狙ってのものだったのかな、と最近思うようになってきた。
まともに撮ればかなりミステリアスでショッキングなストーリー、これをコメディというオブラートに包む必要があったのかも。

もう一本は同じく『ウルトラマン』第16話「科特隊宇宙へ」

今度はバルタン星人の逆襲篇。
第2話に登場したバルタン星人とはデザインの上ではかなり相違が見られるのだが、何故か同一種族として素直に受け止められるのが不思議ではある。
ただ、前回は地球人とはかけ離れた存在として描写されたバルタン星人だったが、今回は流暢に日本語を操り自らの目的を滔々と語る姿に若干の違和感を覚える。
そういえばバルタン星人に乗り移られた毛利博士、最後はどうなったのだろう?

【ひとりごと】
第二期ウルトラシリーズの頃に児童誌などで紹介された設定によれば、バルタン星人の移り住んだR惑星M78星雲内にあるとされていたが、金星探検ロケットの救助に向かった宇宙装備のビートル機が辿り着けるくらいだから、太陽系内か少なくてもその近郊にありそう。
いくらウルトラマンでもM78星雲から地球へはテレポーテーション出来まい。


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by odin2099 | 2016-02-14 11:35 | テレビ | Trackback | Comments(0)

by Excalibur
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