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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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ゴジラ、アンギラスに続いて東宝が送る第三の怪獣は、空の大怪獣ラドン! 初の総天然色の怪獣映画だ。e0033570_11562148.jpg
この作品を怪獣映画のベストに推す声は多いと聞く。
前半のメガヌロンが出てくるあたりのサスペンスの盛り上げ、後半のラドンの猛威を表現するミニチュア・ワークの素晴らしさ等は、確かに評価に値すると思う。しかし、肝心のラドンのキャラクター性があまりに弱すぎやしないだろうか。
要するに、ただ出てきて暴れるだけなのだ。

また対する人間側に、ラドンに直接的被害を受けた人物も見当たらないので――唯一、主人公の佐原健二だけが間接的な被害者と言えるが、彼も見せ場らしい見せ場があるのは前半だけで、後半は平田昭彦のキャラがメイン扱いになってしまう――、ラドンにも人間側にも感情移入が出来ない。

ということで、それほどの作品だとは思えないのだが・・・。
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by odin2099 | 2006-03-16 06:22 |  映画感想<サ行> | Trackback(5) | Comments(6)
前作の大ヒットを受けて半年足らずで公開された続編です。
この作品から円谷英二は「特技監督」として一枚看板を背負うことになりますが、その他のスタッフは監督(本多猪四郎から小田基義へ交代)も音楽担当者(伊福部昭から佐藤勝へバトンタッチ)も前作とは異なる顔触れで、キャストにしても志村喬だけが前作と同じ山根博士役で出ていますが、殆ど顔見世程度の出番しかありませんので作品のイメージは大きく異なります。
e0033570_15583131.jpg物語も、ゴジラを中心にしてそれに対する人間側のリアクションを見せることで進んでいた前作に対して、この続編では先ず人間側のドラマありきで、その中にゴジラが入り込んでくるという感じになっています。

その人間側のドラマにしたところで、小泉博と若山セツ子の主役コンビがこれといって面白みのない人物になっている反面、飄々とした持ち味の千秋実が副主人公格を好演していて主役を食う活躍ぶりを見せてくれていますので、何となく落ち着かない印象が残ります。本来はメインとなるはずであろうゴジラ(前作でゴジラは死んでしまったため、これは同種の別個体という設定)と新怪獣アンギラスとの格闘も、霞んで見えてしまうほどです。現場のスタッフ、キャストは頑張ったのだと思いますが、肝心のホン作りの部分でもっと時間をかけて練るべきだったんでしょうね。この後ゴジラは即座にシリーズ化はされずに、7年間の眠りに就くことになりました。
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by odin2099 | 2006-03-02 22:26 |  映画感想<カ行> | Trackback(2) | Comments(2)
去年は「ゴジラ」シリーズ全作を順番に見ていこうと思っていたのですが、なかなか時間が取れずに結局断念。
今年こそは、と思っております。
というわけで先ずは第一作からです。

ゴジラというキャラクターの魅力、
日本で初めて本格的に導入された特殊技術、
それに宝田明、河内桃子、平田昭彦、志村喬らが織り成す人間ドラマ、等々。
観客の注意はどうしてもこちらに傾いてしまいますが、実は脇にも光るキャラクターがいるんですね。

例えば堺左千夫演じる新聞記者。e0033570_16104681.jpg事件直後から一貫してゴジラを追い続け、大戸島でもゴジラに遭遇して国会でその存在を報告するメンバーの一人となります。
その後も、平田昭彦が演じる芹沢博士という重要なキャラクターを、観客に紹介する役目を担っていますし、物語を上手く運ぶためのキー・パーソンと言えそうです。ゴジラの最後も見届けていますし。
大戸島島民の生き残りである新吉少年も、観客の視点に近い立場で主人公たちと接するという重要なポジションと言えそうです。
また村上冬樹は、志村喬扮する山根博士とは対照的な科学者を、抑えた演技で好演しています。
ちょっと視点をずらしてみると、また違った楽しみ方を味わえるのがこの作品の凄いところかもしれません。

逆に今回見直していて気になったのは、河内桃子が演じているヒロインの恵美子さん。深窓の令嬢で本質的には良い人なんでしょうが、見ようによっては凄くイヤな女とも受け取れますね。
彼女がいなかったらゴジラが退治されることはなかったかも知れませんが、確実に二人の男性の運命を狂わせてしまう”ファム・ファタール”・・・。当人に何の自覚もないことが、一層残酷な感じです。

それにしても「ゴジラ」シリーズは、全作品が繋がっているのではなく、何度かその歴史がリセットされて今日に到っているのですが、この一作目だけは否定されたことがありません(部分的な改定はありますが)。
それだけ偉大な作品、神聖にして冒すべからざる存在なのかも知れませんが、今後も長くキャラクターの命脈を保つためには、思い切った改革も必要かと思います。
第一作を否定した”新生ゴジラ”の誕生。
冒涜だと受け止める人もいるでしょうが、飽きられないためには英断も必要かと。
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by odin2099 | 2006-02-19 07:49 |  映画感想<カ行> | Trackback(9) | Comments(2)
クラシックや映画音楽で活躍した作曲家・伊福部昭氏が死去。
代表作はやはり『ゴジラ』シリーズということになるんでしょうか。
年齢を考えると早すぎるということはありませんが、やはり残念ですね。
ご冥福をお祈り致します。
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by odin2099 | 2006-02-09 06:25 | 音楽 | Trackback(3) | Comments(5)
1月15日から1月第2月曜日へ――<成人の日>が移動して数年経つのですが、まだ慣れませんね。
この”ハッピー・マンデー”というヤツ、連休が取り易くなるのはいいんですが、月曜ばかりお休みになるのもどうかなぁという気がします。月曜日に授業のある先生なんか、気が気じゃないでしょうね。明らかに年間の授業数が減るんですから。
また、個人的には土日の週休二日がほぼ維持されている状況にありますので、たまには金曜から日曜にかけての三連休も欲しいなぁ、なんて思ったりして。
でもそれよりも何よりも、”記念日”というものが毎年毎年コロコロ日にちを変えている、というのが落ち着かなく、あんまり気持ちの良いものには思えません。

そんな中、街には新成人と思しき面々が繰り出しているのですが、「コイツらホントにハタチかよ?」と言いたくなる連中が目立ちます。
かえって「そんなに大人になるのを焦らなくても」とか「もっとコドモで良いんじゃないの?」などと言いたくもなったりするんですが、でも中身はコドモなんだなぁ。バカ騒ぎもほどほどにして「もっとルールやマナーを守れ!」とか「周囲に迷惑かけるんじゃない!」と、ついつい説教たれたくなる局面もしばしば。
「近頃の若いモンは!」とは言いたくないんですが、自分らの頃はもうちょっと節度があったんじゃないかなぁ、なんて考えてしまうのですが、その頃は自分たちもきっとそう言われていたのでしょうね。
まぁそんな偉そうなことを言ってる人間が見るもんじゃないと思いますが(爆)、今日見てきたのは『甲虫王者ムシキング/グレイテストチャンピオンへの道』と『超星艦隊セイザーX/戦え!星の戦士たち』の二本立て。どちらもTVシリーズの劇場公開版です。

e0033570_14541743.jpg『ムシキング』は予備知識ゼロ。勿論人気ゲームが元になってるということくらいは知っていますが、プレイしたこともありませんし、そもそも虫嫌いには辛い作品です。格好良いというよりも、気持ち悪いという方が先に立ってしまいます。
ただ映画の内容は比較的わかりやすく、卑劣な手段を使うライバルを、最後には主人公が友情や親子の絆によって打ち破る、という少年向けとしては正統派のパターンで作られています。
TVシリーズとの関連性はよくわからないのですが、劇場版限定の必殺技とか新アイテムといったパワーアップの要素はなさそうです。
また、この映画限定と思われる悪役が最後に逃げ出しているのは、続編への伏線でしょうか。まだまだ人気はありそうなので、今年の暮あたりに劇場版第2弾が作られるのかも知れません。

一方の『セイザーX』は、『超星神グランセイザー』、『幻星神ジャスティライザー』に続くシリーズ第3弾の映画化ということになります。こちらも殆ど予備知識はナシ。シリーズも『グランセイザー』以外は見たことがありません。
そもそもこの3シリーズの関連性が良くわからないのですが(『ジャスティライザー』には『グランセイザー』のメンバーがゲスト出演したことがあったようですが)、ウリはこの3大ヒーローの集結にあります。12人+3人+3人=18人ものヒーローが並ぶ姿は、確かに壮観ではあります。
ただし素顔で登場するのはセイザーXとジャスティライザーのメンバーだけ。堀口博士役の赤星昇一郎だけが特別出演という感じで、グランセイザーは誰も出てこないのが寂しいですね。これならむしろ出さない方が映画としてはまとまったと思います。
お話の方もサッパリで、色々シリーズへの目配せはあるらしいのですが、知らないとやはり「何それ」という感じになってしまいますね。登場人物が右往左往しているだけで、あとはひたすらドンパチなのは流石に疲れます。

e0033570_14544178.jpgそんな中で面白かったのは、峰岸徹演じるところの国防軍司令官が神宮寺という名前であることと、その司令官自らが乗り込んで指揮を執る迎撃戦艦があの”海底軍艦”轟天号なことです。
ミニチュアは新しく作ったのか、それとも『ゴジラ/FINAL WARS』で使ったものの流用なのかはわかりませんが、出撃シーンにわざわざ伊福部昭作曲のマーチを『海底軍艦』のサントラから流用するくらい力が入っています。
また、最後に登場する巨大怪獣マンモスボスキートは二つ首というデザインですが、その誕生シーンからしてキングギドラへのオマージュがタップリ。このあたりは大森一樹監督が、というよりも川北紘一特技監督が遊んでるというべきでしょうか。
15年ぶりにゴジラもモスラもいないお正月になったわけですが、結局はポスト・ゴジラを模索中なんでしょうね。

ところでこの二本立て、メインは『ムシキング』のような扱いになってますが、上映時間を比べると『ムシキング』が51分で『セイザーX』は70分。メインは『セイザーX』の方なんですが、このあたりは以前の『ハム太郎』と『ゴジラ』二本立ての頃と変ってないのね・・・。
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by odin2099 | 2006-01-09 21:28 |  映画感想<タ行> | Trackback(1) | Comments(6)
こちら東京では、約一ヶ月ぶりの雨
箱根を走るランナーたちも、冷たい雨に打たれて可哀相だったなぁ。
しかし”戦国駅伝”とはよく言ったもので、これだけ順位がめまぐるしく変るレースも珍しい。おかげで最後まで目が離せなかった。明日の復路も楽しみである。

さて、本年一本目の映画は――

境の豪商・呂宋助左衛門は、豊臣秀吉の勘気に触れて処刑されることになるが、密かに逃れて配下の者たちを集め、大海原に乗り出した。途中黒海賊に襲われ南の国へと流れ着いた彼は、そこで王位を狙う企みに巻き込まれてしまう。

三船敏郎が呂宋助左衛門に扮して大暴れする冒険活劇で、脚本が木村武と関沢新一、音楽が佐藤勝、監督は谷口千吉で特技監督が円谷英二。1963年の作品である。

e0033570_2318898.jpg一応は時代劇ということになるのだろうが、アラビアンナイトを髣髴とさせるような異国が舞台であり、時代劇の制約から逃れた純然たるファンタジー物となっていて、欧米では”シンドバッド映画”として公開されたらしい。かなり大掛かりなセットを組んだりしていて、つくづく東宝の、というよりも日本映画の黄金期の底力を思い知らされる内容だ。
主役の三船敏郎以外にも、ヒロインの弥々姫に浜美枝、助左衛門に手を貸す気風の良い女山賊・水野久美、姫付きの奴隷娘に若林映子、王位を狙う宰相の中丸忠雄、宰相と組んで海を荒らす黒海賊・佐藤允、宰相の愛人である女官長・草笛光子らを揃えた配役も見事で、中でも水野久美と若林映子は違ったタイプの色気を発散していて、本当にこれはオトナのためのおとぎ話だなぁと思う。
ただ出色なのは助左衛門の助っ人となる仙人役の有島一郎と、宰相の懐刀である妖婆を演じた天本英世の二人で、”女に弱い”という設定の仙人はコメディ・リリーフというか作品のアクセントになっているし、天本英世の怪演はファンならずとも一見の価値ありだ。予告編で強調されているほどこの二人の対決色が強くないのがやや残念だが、好評だったのか後に作られた『奇巌城の冒険』にも殆ど同じ役でコンビで登場している(作品的には何の関係もない)。
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by odin2099 | 2006-01-02 21:05 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
今度のお正月映画『超星艦隊セイザーX』
先週末からスタートしたTV番組の劇場拡大版ですが、前番組『幻星神ジャスティライザー』と前々番組『超星神グランセイザー』との共演ということで、総勢18人のヒーローが入り乱れるというトンデモない内容が楽しみ。
何故か監督が大森一樹で、特技監督が川北紘一の『ゴジラVSビオランテ』、『ゴジラVSキングギドラ』コンビという力の入り具合で、ポスト「ゴジラ」としての”正月の顔”を本気で模索してるんだろうかねぇ。
ただ世界観の調整はきちんとされてるのかは心配だし、それに『グランセイザー』は見てたけど、それ以外の作品見てないから大丈夫かなぁという一抹の不安が。

e0033570_14144877.jpgしかしここへきて更にトンデモナイことが!
なんとこの作品に、あの『海底軍艦』轟天号が登場するのだ!!
今年のお正月映画『ゴジラ/FINAL WARS』にも新旧2タイプの轟天号が出てきたけれども、今回は旧タイプ、元祖轟天号の方。しかも流用ではなくて、わざわざモデルも作り直したらしい。こりゃ本気でポスト「ゴジラ」へ昇格か?

お正月映画といえば、大本命(だよね、きっと)『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の新作予告編が流れ出しましたね。
場面場面見ると、これがなかなかどうしてファンタジー超大作らしい雰囲気タップリ。思わず期待してしまいそう。
いや、もう2作目の『秘密の部屋』以降、映画版には過大な期待はしてないんですがね。
もう完全に別物と割り切ってる。
だからこそ、『アズカバンの囚人』みたいな改変も、喜んで受け入れたわけですが、さあ今度はどうなっているのやら。
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by odin2099 | 2005-10-04 06:26 | 映画雑記 | Trackback | Comments(0)
e0033570_0234735.jpgこの春公開の新作映画、DVDが発売されたので購入。
もちろん(?)奮発して<通常版>ではなく<プレミアム・エディション>を買おうと思って探したんだけど・・・発売日当日だっつーのに、ビッグカメラで売り切れ店続出?! 
3店舗めでようやく1枚残っていたのをGETしたんだけど、やっぱり話題作の限定版は発売前日じゃないとダメなのかなぁ~。
同じ福井晴敏原作の『亡国のイージス』が今はヒットしているから、その相乗効果もあったのかもしれないけど。

で、凄いのがそのオマケ。
本編DISCに特典DISCが2枚(通常版は1枚だけ)付くのはともかく、さらに”おまけUMD”なるものも付いてくる。あのPSPで再生するソフトだ。
e0033570_024090.jpgしかも”おまけ”といいつつ、本編とさらに特典とゲームまで収録されているという立派に独立した一本のソフトなのだ! つまり実質的には4枚組ってわけ。

でもねぇ・・・PSP持ってないんだなぁ(苦笑)。今のところ買う予定もないし、さてどうしよう?

 × × × 

以下「しねま宝島」より転載
第二次大戦末期の戦争秘話。
日本でもとうとうこういった作品が作られるようになったか、というハリウッド・テイストの娯楽大作。
大げさ過ぎるくらいに鳴り捲る音楽もハリウッド・テイスト(もっと言えばハンス・ジマー調)だし、暗く重たい題材を必要以上に深刻に描いていない点もハリウッド・テイスト。展開も燃えるし、役所広司も柳葉敏郎も格好良い。
e0033570_2249811.jpgしかし一つ一つのシーンや台詞は良いのだが、全体的には薄味というか大味なのもハリウッド・テイストといっても良いだろう。ラストもあっさりとしたもので、せっかくの燃える展開なのに、それが持続しないのが欠点である。

ただ最初に述べたように、日本でもこういうタイプの作品が誕生したことは素直に歓迎したい。
アニメーション作品の風味を実写映画に持ち込んだことに批判の声もあろうが、ハリウッドに対抗して世界マーケットで勝負する上では立派な武器となろう。そういう面からも、この作品を全面的に支持したい。

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by odin2099 | 2005-08-19 21:33 |  映画感想<ラ行> | Trackback(9) | Comments(2)
e0033570_0261078.jpg元になった半村良の『戦国自衛隊』は読んでいませんし、映画版の『戦国自衛隊』も未見、さらに今回の原作である福井晴敏の小説も未読、というくらい予備知識殆どなしで見ましたが、退屈することなく2時間楽しめました。あまり評判が良くなかったので、肩の力を抜いて見ていたのが良かったのかも知れません。その代り、見終わっても何も心に残りませんけれども。

それにしても『戦国自衛隊』というくらいだから、近代装備の自衛隊が戦国武者とやり合う話だとばかり思っていたんですが、戦国時代を舞台に自衛官同士が対決する話だとは思いませんでした。これなら設定を現代のままにして、自衛官のクーデター話にしても成立しそうですが、それだと『機動警察パトレイバー2』になっちゃうかな。まぁへんな理屈こねてつっこむよりも、まったりと鑑賞するのが正しい見方なのでしょう。

ただ、キャスティングには若干気になる点があります。この物語に出てくるのは現代人、現代から戦国時代にタイムスリップして溶け込んでいる人、それに生粋の戦国時代の人、の3パターンあるわけなんですが、役者さんの色分けがきちんとされていないんですよね。特に2番目と3番目のパターンの境界線が曖昧。それだけ時代劇をきちんと演じられる人が少なくなっているということなんでしょうけれども。綾瀬はるかのふにゃふにゃした台詞回しもマイナスです(可愛いけどね)。そのあたりでもきちんと時代的なギャップが巧く出ていれば、もっと面白くなったのにと思うと残念です。

なお、これから見ようと思っている人は、北村一輝と伊武雅刀のX星人コンビに注目しましょう。ちょっとした儲け役になってます。嶋大輔も美味しい役なんですが、如何せん演技(というか滑舌)が・・・。

そういや、何故か劇場に自衛隊のパンフレットが置いてありましたが、この映画見て入隊しませんか?ってことかしらん?
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by odin2099 | 2005-06-19 17:14 |  映画感想<サ行> | Trackback(2) | Comments(2)
e0033570_8231429.jpg『デビルマン』級とか『デビルマン』を凌ぐと言われている最新作にして最終作
さっそく初日に見て参りました。

詳しくはサイト内の「しねま宝島」にコメントしてありますが、結果的には『ゴジラ』>『ハウルの動く城』だと思います。
バカバカしくも楽しめました。ただ、万人向けじゃあないけど(苦笑)。

『ハウル』といえば今原作を読み返しているんですが、見事にキャラクターが違っちゃってますなあ。
どっちが良い、とも言えないんだけどね・・・。


以下、「しねま宝島」から転載
”これが最後”という触込みの、シリーズ通算28作目にして誕生50周年の記念作
ということで早くからファンの注目を集めたが、灰汁の強い監督起用に喧喧諤諤。それでも『デビルマン』よりマシだろうというのが大方の意見(希望的観測ともいう)だったが、いざ試写会が始ってみると”『デビルマン』級”だとか”『デビルマン』より酷い!”と非難囂々。不安だらけで劇場へ足を運んだのだが、結果的には充分楽しめた(それにしても既に基準値となっている『デビルマン』の存在って・・・? もう一つ、『CASSHERN』という基準もあるのだが)。
「こんなゴジラが見たかった!」とは思わないが、「こんなゴジラもありだよな」という肯定派。
冒頭の東宝マークに往年の”TOHO SCOPE”のものを使っているのが「この映画は総集編的セルフパロディ映画なんですよ」という一つのサインで、これを素直に受け止めさえすれば二時間だれずに(人によっては大笑いしながら)楽しむことが出来るのだ。

登場する怪獣はゴジラ以外にモスラ、ラドン、アンギラス、ミニラ、マンダ、キングシーサー、クモンガ、エビラ、カマキラス、ヘドラ、ジラ(ハリウッド版『GODZILLA』モドキ)、ガイガン、モンスターX、そしてモンスターXの実体であるカイザーギドラ(キングギドラより凄い?!新怪獣)と錚々たる顔触れ。それに加えて地球防衛軍の主力戦艦はあの『海底軍艦』轟天号だし、攻めてくる宇宙人はX星人、地球に接近する天体は妖星ゴラス、と東宝特撮映画のアイテムてんこ盛り。もう最初から最後まで見せ場の連続で見終わった後はどっしりとした疲労感。でも不思議とゴジラ映画を見た、という気にはならないんだよなあ・・・。

というのも結局は人間ドラマというか人間アクションに主眼が置かれているからで、松岡昌宏とケイン・コスギのぶつかり合いとか、松岡昌宏と北村一輝の激突とか殆ど『マトリックス』状態のアクション・シーンばっか印象に残ってるからだ。
出てくる怪獣にしたってごく一部を除けば秒殺・瞬殺の嵐だし・・・って、これはギャグなんでしょうね、きっと。
また人間の出番が多いからといって人間ドラマがきちんと描けているってこともなく、表情に乏しい菊川怜や脚線美を見せるだけの水野真紀などなどキャラの掘り下げも殆どなし。まあヘンに説教臭いドラマをやらかされるよりは、テンション下がんない分遥かにマシなんですがね。

そんな中で出色なのは、X星人北村一輝の怪演。完全にイっちゃってて実に頼もしい
そして轟天号の艦長ダグラス・ゴードン大佐を演じた総合格闘技のドン・フライ。そんじょそこらの俳優さんよりも演技が上手いというか、存在感があるというか。あ、でも声を吹き替えた玄田哲章の巧さでもあるのかな。実質的にはこの二人が主役といっても過言ではなく、だからメチャクチャ強いはずのゴジラの存在感が霞んでるんだなあ。

e0033570_17363231.jpg
ただこの映画、音楽だけはまるでダメ!なんで今更キース・エマーソンなんか引っ張り出したのかわからないけど、全篇に渡って流れっぱなしのロック・サウンドは、耳に残るメロディーは皆無で五月蝿いだけ。
別に御大・伊福部昭を呼んで来いとは言わないけど、これだけ色んなキャラが出てくる作品なら伊福部メロディーが必要でしょ。せめて轟天出撃シーンくらいは。
その代り(?)劇中曲扱いなのか、佐藤勝版”メカゴジラのテーマ”が唐突に流れてきたりするのはなんなんだか。

そしてもう一つ、ラスト・シーン。ここまでお祭り騒ぎやらかしといて、これはないんじゃないの?
個人的にミニラが大っ嫌いってこともあるけど、最後の最後で緊張感の糸がぷっつり切れたかのような虚脱感に襲われました、ハイ。
この二点がなけりゃ、冒険作として結構な点を付けても良かったのになあ。もっともシリーズの最後でこうまで弾けた作品作っちゃうと、なんか勿体無いね。どうせ数年後か十数年後には甦ってくるんだろうけど、とりあえずの大トリを飾る作品としては許せない部分もあるなあ。というか、これで最後の『ゴジラ』です、とは認めたくないというか。

追伸。
エンドクレジットには、本編では使われなかったカットが随分使われてるので、最後まで席を立たないこと。

   ×  ×  ×

興行的にはかなり厳しいという話なので、もう一回見に行ってしまいました。これで当分スクリーンで『ゴジラ』とおさらばかと思うと、感慨深いものがあります。

それにしても、のっけから見せ場満載、ツッコミどころ満載の映画はなかなかないですねえ。
冒頭のゴジラ対海底軍艦の一戦、金子監督が『GMK』のクライマックスで実現出来なかったことをあっさりとやってのけてしまったわけですが、この初代轟天号の指揮を執っているのが中尾彬・上田耕一コンビなのが<平成シリーズ>をずっと見ている人にはニヤリだし、続いて新・轟天号が戦う相手がマンダなのは必然? 
しかもこの新・轟天のデザインが、二代目海底軍艦とでも呼ぶべき『惑星大戦争』版の轟天号のイメージに近いのも遊び心が出ています。

回想シーンで暴れている過去の怪獣たちが、バラン、バラゴン、ガイラ、ゲゾラ、それにチタノザウルスというセレクトなのも渋いです。でもどうせならメガロとかゴロザウルスとか他にもバンバン映して欲しかった怪獣はいますし、一体も選ばれていない平成怪獣群の中からも、例えばビオランテとかデスギドラとかダガーラとかオルガとか出して欲しかった気もしますね(あれ、メガギラスはいたんでしたっけ?)。

ゴジラ対GODZILLA実現!のジラ戦、あっけなくやられちゃうジラは拍手もので、「やっぱマグロ食ってるヤツはダメだな」という北村一輝の台詞も大笑いだし、アンギラス・ラドン・キングシーサーとの変則マッチが何故かサッカー映画風演出なのも子供には受けていたようです。
あっという間に出てきて消えるヘドラや、エビラに止めを刺す際の「悪いな、エビは嫌いなんだ」というケイン・コスギの台詞などは評判悪いようですが、まぁそんなに目くじら立てるほどのことではないでしょう(そんなことよりもドン・フライ同様、ケインの台詞も吹き替えにした方が・・・)。

そうそう、「これでも昔は”百発百中”と呼ばれた男だよ」という宝田明の台詞に、場内でただ一人反応してクスクス笑っていたのは私です(知らんだろうなぁ、その昔の宝田明の主演映画に『100発100中』というのがあって・・・・・・といっても見たことありませんが)。
南極にあるエリアGの隊員さんコンビの名前がニックとグレンだってことに反応したのも私だけだったかなぁ(これは、『怪獣大戦争』にニック・アダムスが出演した時の役名が、”グレン”だったことに引っ掛けたお遊びですな)。

かように古くからのファンはお遊びにニヤリ、これまで『ゴジラ』なんか見たことない!と仰る新参者にも敷居は低いのが本作の特徴でしょうね。その分、マニア、フリークの皆様方の中には強烈に拒絶反応を示していらっしゃる方もおりますが、これは仕方ないでしょうね。いわばこれまでのシリーズ全作品を、ある意味否定しまくっているわけですから。

しかしこうなると、次に『ゴジラ』を復活させる時は大変そうです(”最終作”と銘打ってはいますが、数年、十数年後にはまず間違いなく甦ってくるでしょうから)。これほど破天荒で能天気なオールスター映画を作られてしまうと、単純な対決モノでは小粒過ぎますし、かといってその対戦相手がリバイバル怪獣では新鮮味に乏し過ぎます。さりとて一作目に倣った単独の”恐怖ゴジラ”が上手く行くかというと難しいでしょうねえ。
禁じ手としてはその一作目のリメイクという選択肢もありますが、それはやらないでしょうし、うーん。ここはやっぱりガメラと対決させるしかないんじゃありませんか?

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by odin2099 | 2004-12-04 22:05 |  映画感想<カ行> | Trackback(3) | Comments(4)

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