【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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e0033570_21090075.jpg『1』は怪獣映画ファン向け、『2』は戦争映画ファン向け、そして『3』は…なんだろう?
押井守とか庵野秀明の世界観に興味を抱きつつも、今一歩踏み込めない層向け、と言ったら違うだろうか。
『パトレイバー』や『エヴァンゲリオン』には乗り損ねた、或はアニメにはハマれない人たち向け……いや、違うか。


ただ『1』や『2』の時と違ってSFファンには受けが悪いだろう。
伝奇モノ好きには理解しやすい世界感か。


<平成ガメラ>三部作は、物語は繋がっているものの、作品ごとに見せる”貌”は随分と異なる。その多様さが好きという人もいれば、その多面性に付いて行けないという人もいるだろう。
特に『3』は飛躍し過ぎと感じた人が多かったようで、前2作に比べると評価は多種多様。


e0033570_21085498.jpgしかしながら3作通して描かれたものも多く、どれもこれも「ガメラ」だったのだなあ、と思ふ。そしてそれは次回作『小さき勇者たち/ガメラ』の、あまりにもかけ離れた世界観への違和感となって表れてしまう。


【ひとりごと】
公開から15年、斬新だったニュー京都駅も、今では当時と微妙に違う姿を見せ始めている。
しかし変わらないのは、絵になる空間であるということ。そして京都を舞台にしながら、駅とその周辺(東寺辺り)を除いて描写がないことが逆に珍しい。
「ゴジラ」「ガメラ」両シリーズ共に、観光地ムービーの側面を持っているのはもはや伝統と呼べるだけに。

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by odin2099 | 2014-11-11 21:11 |  映画感想<タ行> | Trackback(1) | Comments(0)
e0033570_22420732.jpgアクション映画とか怪獣映画と呼ぶよりも、これは戦争映画と呼ぶ方が相応しい。そして勿論SF映画でもある。

ミリタリー色の強さに懸念を表明する方もいらっしゃるが、フィクションの世界に賢しらに口出しするのは如何なものか。
現実世界で起きて欲しくないからこそ、フィクションの世界で十分に遊びたいものだ。

また、どちらかというと”強い女”のイメージがある水野美紀が、なんとまあ可憐であることよ。

色々な意味で奇跡的な一本。

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by odin2099 | 2014-11-06 21:19 |  映画感想<タ行> | Trackback(1) | Comments(0)
e0033570_22202130.jpg今夏公開されたレジェンダリー・ピクチャーズ版『GODZILLA』は、何故かこの作品と結構比較されたりしましたが(ギャレス・エドワーズ監督自身は「観たことない」とコメント)、実のところこっちの方が遥かに面白い、と断言します。
俗に<平成ガメラ三部作>と称される作品群、『3』は評価がかなり割れてますけど(自分は好き)、この『1』と続く『2』は「怪獣映画」としてはほぼ完璧と言っても良いんじゃないか、それぐらいに思っております。

ディティールを積み重ねてリアリティを高め、その中に壮大な絵空事を持ち込みながらも作品世界を破綻させず、主要キャラ以外の脇役もきちんと立てているという構成、これはある意味で奇跡でしょうな。

そんなに作品数観てませんが、おそらく金子修介監督作品としても上位の娯楽作。それだけに最新作『少女は異世界で戦った』が本当に残念で残念で…。
女の子を活き活きとして描く、それが監督の持ち味の一つだろうに本領発揮とは行かなかったのは、予算とかスケジュールの問題じゃあないですよね…。

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by odin2099 | 2014-10-07 22:23 |  映画感想<タ行> | Trackback(1) | Comments(0)
伊福部昭の映画音楽を、オリジナルスコアに基づいてオーケストラが奏でるというコンサート、2回目の今回も結構ギリギリになってチケットを取りました。
構成:鹿野草平、監修:井上誠、企画:西耕一、スペシャル・アドバイザー:西脇博光、
指揮:齊藤一郎、演奏:オーケストラ・トリプティークは前回同様、会場は今回なかのZERO大ホールへと変更になりました。

e0033570_20191515.jpg曲目は前半が「ジャコ萬と鉄」組曲、「佐久間ダム」組曲、「ドゴラ」組曲、後半は「ラドン」組曲、「宇宙大戦争」組曲、「ゴジラVSメカゴジラ」組曲という構成。観たことのない『ジャコ萬と鉄』や『佐久間ダム』はどこかで聴いたことのあるフレーズが多用されているとはいえ若干厳しいものがありましたが、『宇宙大怪獣ドゴラ』では「ミュージカル・ソウ」なる珍しい楽器を生で拝聴する貴重な機会を得、後半のプログラムでは『空の大怪獣ラドン』を筆頭にマーチ祭りを堪能!

特に圧巻だったのは『宇宙大戦争』のクライマックスで、前回の演奏でも大迫力だったパーカッション勢が今回も大活躍。その前の「ラドン追撃せよ」あたりでもイケイケドンドンぶりに圧倒されましたが、『宇宙大戦争』はその比じゃないくらい怒涛の大進撃!!といった感じ。オーケストラの皆さま、真にお疲れさまでした、という次第です。その後の『ゴジラVSメカゴジラ』が大人しく聞こえるくらいでした。

なお今回の演奏も録音されCDが発売されるとのこと。
そのせいなのか今回のコンサートではアンコールがありませんでしたね。
前半が45分くらい、15分の休憩を挟んで後半は60分強という演奏時間だったので、MCを除いたり曲間を詰めてもCDのキャパを超えるかギリギリになってしまいそう…。

さて、次回のコンサートは11月。
今度は『キングコング対ゴジラ』や『モスラ対ゴジラ』、『大怪獣バラン』などがラインナップに上がっています。
行きたいなあ。

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by odin2099 | 2014-07-23 20:23 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

先日<デジタルリマスター版>で1954年の第1作『ゴジラ』を観直しましたが、それで観てみたくなったのがこのシリーズ22作目『VSデストロイア』
2作目から15作目までの作品を「なかったこと」にし、1作目に直結するストーリーとして作られた1984年版『ゴジラ』を受け『VSビオランテ』から始まったシリーズは、<平成シリーズ>や<VSシリーズ>と呼ばれて一定の人気を得ましたが、トライスター版『GODZILLA』へバトンタッチするべく幕引きをすることになり、それで作られたのがこの作品。
併せて第1作からの「ゴジラ」シリーズ全体の完結編としても構想されています。


e0033570_17255617.jpg改めて感じたのは、ドラマ部分は結構しっかり出来てるんだなあ、ということ。三枝未希だけでなく、Gフォースの麻生司令官や特殊戦略作戦室の黒木ら、過去作品にも出ているキャラクターは、シリーズの重みを感じさせる描かれ方がなされているし、何といっても第1作のヒロイン山根恵美子の再登場が大きいですね。
「幸福に暮らせよ」が芹沢博士の遺言でしたが、結局恋人だった尾形とは結ばれなかったという設定は、1作目を見直した後だとすんなりと来ます。


その分残念だったのがデストロイアの設定、デザイン、造形、描写。
ビジュアル的には『ガメラ2』のレギオンの二番煎じに思えてしまうし、肝心のオキシジェン・デストロイヤーとの関係も劇中ではわかりづらいもの。
悪魔的風貌の最強怪獣というインパクトはありますが、ゴジラジュニアをいたぶってゴジラに怒りをぶつけられるなど、ゴジラのパワーを描くためだけの存在になっている気がしますね。
物語の構造上、最後は「ゴジラ死す」で終わらざるを得ないので、作中の色々なモヤモヤを全てぶっつけて、それを受け止めて消えていく存在として必要だったのでしょうけれど。


さて、新作『GODZILLA』公開が段々と近づいてきましたね。
これまでの処、あまりに評判が良いので逆に不安なのですが、なるべく早めに観てきたいと思います。先行上映とかないかなあ。

【ひとりごと】
公開からかれこれ20年近くが経つんですねぇ、つい最近の映画のような気がしますけど。
臨海副都心、まだ広々としてるし、携帯電話がでっかいでっかい…。


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by odin2099 | 2014-06-28 17:29 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

こちらは行かれなかったコンサート、3月30日に和光市民文化センター サンアゼリア 大ホールでのライヴ録音盤です。
行くつもりだったんですけどねえ……。

e0033570_20061607.jpg
収録曲は
 伊福部昭
 1.「ゴジラ」ファンタジー
 今井重幸
 2.交響組曲「神々の履歴書」より
 伊福部昭生誕100年によせる讃
 3.永瀬博彦 リズミックプレリュード
 4.藤田崇文 伊福部昭のモティーフによる北の舞
 5.和田薫 伊福部昭BOLERO
 伊福部昭
 6.EXPO'70「三菱未来館」より嵐、火山
 7.マリンバとウインド・アンサンブルのための「ラウダ・コンチェルタータ」
 8.交響ファンタジー「ゴジラVSキングギドラ」より
 9.SF交響ファンタジー第1番より
以上。


個人的にはいまいちピンとこないプログラム構成だったりもしますけど、やはり生で聴いておきたかった…!


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by odin2099 | 2014-06-18 20:07 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
e0033570_20221946.jpg今年の2月1日、すみだトリフォニーホールで行われたコンサートのライヴCDが発売中です。

「銀嶺の果て」「国鉄」組曲「ゴジラ」組曲「海底軍艦」組曲「地球防衛軍」組曲、そしてアンコールで演奏された交響ファンタジー「ゴジラVSキングギドラ」まで、そのまんま収録されています。

当日、生で聴いた身としては、どんなに音質がクリアであろうとも、あの迫力、興奮までは到底再現しえないところではありますが、それでも一世一代の名演奏とでもいうべき空間を、曲がりなりにも追体験出来ること、そして残念ながらその場に居合わせなかった人に、多少なりともあの空気を感じ取って貰えることは喜びであります。

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by odin2099 | 2014-06-17 20:24 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
e0033570_17032305.jpg1954年に製作・公開されてから60年、そしてハリウッド製の新作公開に合わせる形で、原点にして原典たる『ゴジラ』が再公開されました。
以前にも劇場のスクリーンで観たことはあるのですが、修復されたことで画面は鮮明に、音声もより明瞭になっています。
あたかも新作映画のように、という表現は嘘くさいので使いませんが、単に古いだけの映画ではなく見やすくなっているのは確かです。

今まで何度も観た作品ですが、いつもは古臭さが先に立ってゲンナリしてしまう部分が多かったのですが、今回は初めて最後まで集中して観ることが出来ました。
今まで観たことなかった人は、これを機に是非とも劇場の大きなスクリーンで観ることをお勧めします。スタンダードの画面サイズが不思議とワイドスクリーンのように見えてきます。

【ひとりごと】
でもね。
個人的な好みから言うと、やっぱりこの作品ってあんまり好きじゃないんだなあ。
この作品だけが「神聖にして侵すべからざる世紀の大傑作」というのは穿ち過ぎだと思うし。
……とかいうと「ゴジラ原理主義者」の方々からは非難されちゃうんだろうんだろうけど。

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by odin2099 | 2014-06-08 17:05 |  映画感想<カ行> | Trackback(11) | Comments(9)

今年は伊福部昭生誕百年ということで様々な催しが企画されているとのこと。その先陣を切ったのが今回のコンサートということになるでしょうか。
映画のために作曲された音楽を、オリジナルスコアを用いてコンサートで演奏するというのはかなり珍しい試みだと思われます。


プログラムは前半が
 「銀嶺の果て」より 3つのシーン
  メインタイトルと劇中音楽
 「国鉄」組曲
  国鉄/つばめを動かす人たち/雪にいどむ
 「ゴジラ」組曲
  メインタイトル/大戸島の神楽/大戸島のテーマ/嵐の大戸島
  フリゲートマーチ/ゴジラ東京湾へ/ゴジラの猛威
  決死の放送/ゴジラ迎撃せよ/帝都の惨状/エンディング


後半が
 「海底軍艦」組曲
  メインタイトル/ムウの警告/国連会議臨時招集/海底軍艦試運転1
  海底軍艦試運転2/真琴のテーマ1/挺身隊出動/真琴のテーマ2
  海底軍艦出撃1/海底軍艦出撃2/エンディング
 「地球防衛軍」組曲
  ミステリアン去る/第一次攻防戦/モゲラ出現/調査隊富士へ
  地球防衛会議/アルファ号とベータ号/攻撃準備/ミステリアンの報復
  マーカライト・ファープ/非難120km/電子砲猛攻撃/エンディング


そしてアンコールは「ゴジラVSキングギドラ」組曲という内容でした。


構成:鹿野草平、監修:井上誠、企画:西耕一、スペシャル・アドバイザー:西脇博光、
齊藤一郎:指揮、演奏はオーケストラ・トリプティーク、
すみだトリュフォニーホールでの鑑賞です。

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このコンサートは行こうかどうしようか散々迷い、かなりギリギリになってチケットを取ったのですが、生で聴いたのは正解でした。
オリジナルサウンドトラックだと録音状態や演奏技術等々もあり、あまり表に出てこないフレーズをしっかりと確認出来たという意義も大きいのですが、とにかく今回の演奏家たちのパワフルな熱演、これに尽きます。


弦楽器群の重量感、重厚感も良かったのですが、圧巻だったのはパーカッションの方たち。これでもかこれでもかと鳴り渡る太鼓は、ビリビリと耳に響きます。ここまで迫力ある音を体感したことはこれまでありませんでした。


それに演奏のテンポも良かったですね。サウンドラックの演奏は『海底軍艦』にしろ『地球防衛軍』にしろ、自分の好みからすると遅いのですが(先に『SF交響ファンタジー』に慣れてしまっている所為もあります)、今回は遅すぎず早すぎずの匙加減。


『銀嶺の果て』が組曲の構成としてはあっさりな気がするのと、馴染みのない『国鉄』(といってもフレーズは馴染みのあるものがありますが)で若干睡魔に襲われかけたものの、至福の時でした。


この日の演奏はCD用の録音も行われているとのアナウンスがありましたので、そのうちライヴ盤が発売されるかも知れませんが、さて生で聴いたこの興奮をどこまで再現してくれるものやら…。


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by odin2099 | 2014-02-02 18:28 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

e0033570_20082148.jpg雨の夜、一人の男が忽然と姿を消した。麻薬密売者の仲間割れと判断した警察は、消えた男の情婦・千加子を取り調べるが、彼女は何も知らなかった。だが捜査を担当している富永刑事の友人で科学者の政田は、強い放射線を浴びた生物が液状化することを発見、これを進言するが、あまりにも突拍子もないとして取り上げられなかった。その後、千加子がギャングの一味に襲われるが、警察が駆け付けた時、その男は同じように消えており、千加子は怪しい影を目撃したと証言するのだが……?!


俗に<変身人間シリーズ>と称される作品群の一本目。水爆実験の放射能を浴びた第二竜神丸の乗組員が液体人間と化し、東京へ舞い戻って人類を襲っている、というのが種明かし。
これは「第五福竜丸事件」を下敷きにしており、人類の科学が恐るべき化け物を生み出したというシチュエーションは、同じく原水爆実験で誕生したモンスターが暴れる『ゴジラ』第一作を更に発展させたもの。ある意味ではリメイク的な作品とも言える。


海上日出男の原作を元に木村武が脚色、特技監督は円谷英二、監督は本多猪四郎。
出演は佐原健二、白川由美、平田昭彦、佐藤允、北川町子、土屋嘉男、白石奈緒美、三島耕、田島善文、伊藤久哉、小沢栄太郎、千田是也ら。


派手な特撮シーンは少ないが(クライマックスの火焔攻撃くらい)、「液体」人間というよりアメーバ状の不定形生命体の表現には、当時の苦労の後がうかがえる。CGが発達した今ならばもっと楽に、よりリアルに表現出来るだろうが、この独特のムードまでは再現出来まい。
また白川由美がキャバレーの歌手役で下着姿を披露したり、他にもビキニ姿のダンサーたちが登場したりとかなりアダルトなテイストなのも、今日では観客のターゲットが絞りにくくなかなか成立しそうもない企画だ。


ラストがややあっけないのが玉に瑕だが(今風に作るなら、おそらく最後に液体人間復活を匂わせるカットを入れるだろうし)、キャストも充実しており、黄金期の東宝特撮を十分に堪能出来る一本だ。


【ひとこと】
佐藤勝の軽快なマーチ曲、好きなんだけど作品のテイストには全くと言っていいほど合ってない。どういう意図でこういうテーマ曲になったのだろうか。


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by odin2099 | 2014-01-21 20:09 |  映画感想<ハ行> | Trackback(4) | Comments(2)

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