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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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何度目か忘れちゃったけど…『ゴジラVSビオランテ』を再見!
最後の「ゴジラ」作品が公開されてからもう9年。中断期間としては最長タイ記録で、このまま行けば記録更新は間違いナシ!な現状。来年にはようやっとレジェンダリー・ピクチャーズ版『GODZILLA』公開が予定されているとはいえ、やはり純国産の「ゴジラ」が見たいという気持ちに変わりはない。
なんせ『VSキングギドラ』以降『ファイナル・ウォーズ』まで14年連続して「ゴジラ」乃至その関連作品が連続公開され、なんだかんだで毎回楽しみにしていたことを覚えているだけに、この不在は大きい。

e0033570_21375053.jpgで、「ゴジラ」成分補給のために選んだのが『VSビオランテ』
<チャンピオンまつり>は2回ほど行ったけど、前作の『84ゴジラ』は見に行ってないので、実はこの作品が本格的な「ゴジラ」劇場デビュー作だったりするし、やっぱり端的に言って面白いんだな、これが。劇場でも3回くらい見てる筈だし、トータルでは10回以上かなあ。
あまりの面白さ(?)に、一度見終わった後に脚本・監督の大森一樹と特技監督の川北紘一のオーディオ・コメンタリー付きでリピートしちゃったくらい。

ただメインキャストの内、田中好子、峰岸徹、金田龍之介と近年鬼籍に入られた方が多いのと、小高恵美が引退、高橋幸治も事実上引退状態なのが寂しい限りで、もう公開から24年も経ってしまったのだなあと痛感させられるし、しかも若くして亡くなられた方が多いのが、余計寂しさを募らせる。
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by odin2099 | 2013-11-09 21:40 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_2153025.jpgその昔、中古で買ったLP持ってました。
最近「永遠のサントラ999 BEST & MORE」というシリーズで復刻版CDがリリースされたのでGET。
全18曲でユーミンが歌う主題歌「VOYAGER~日付のない墓標~」と挿入歌「青い船で」と、杉田二郎が歌う劇中歌「さよならジュピター」「地球の四季」の計4曲も収録されております。

映画そのものはアレレな部分もありますが、羽田健太郎の音楽はなかなかのもの。
『宇宙戦士バルディオス』や『超時空要塞マクロス』、『宇宙戦艦ヤマト完結編』あたりのハネケンさんの音楽が好きな人なら持っていても損は無いでしょう。
なんせ期間限定とはいえ、税込¥999なんだから。
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by odin2099 | 2013-10-25 21:06 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
e0033570_2184791.jpg今年は円谷プロ50周年なので色々な本が出てますが、何をいまさらウルトラシリーズの総括本かと思いきや、一応は”円谷プロ全史”になってました。書名、もう少し考えた方が良かったんじゃ?差別化の意味も含めて。

まあウルトラがメインなのはその通りですが、『怪奇大作戦』や『ミラーマン』『スターウルフ』『ぼくら野球探偵団』なども取り上げられていますし、円谷プロという会社のヒストリーも載っています。ネガティヴな情報はオミットされるか控えめに記されておりますが。

全体としてはマニア向けな本ではないけれど、意外に珍しい写真も掲載されているので、一度は手に取って見る価値はあるんじゃないですかね。購入するしないの判断は、どうぞ自己責任で。
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by odin2099 | 2013-07-23 21:10 | | Trackback | Comments(0)
今年に入ってから既に何人もの訃報に接してきましたが、今日届いたのは納谷悟朗さん。

代表作としてクラーク・ゲーブルやチャールトン・ヘストンの吹き替えや、『ルパン三世』の銭形警部、『宇宙戦艦ヤマト』の沖田艦長などが挙げられていますが、他にも「金鳥の夏、日本の夏」といったCM、「キャシャーンがやらねば誰がやる」などの名調子、あるいはショッカーの首領にウルトラマンAの声ナドナド、挙げ始めればキリがありませんね。

自分が最初に聴いたのは『のらくろ』のモール大尉だったでしょうか。東宝の特撮映画での外人俳優の吹き替え、『野球狂の詩』の岩田鉄五郎なども好きでしたねえ。

今回の訃報に際して、驚いたとの声が多く聞かれてますが、個人的にはそうは思いません。
'80年代の半ば以降、病気をされてから声に力強さがなくなり、特にこの十数年は本当に寂しいもので、最後の『ルパン三世』などは聴いていて痛々しい限りでした。正直言ってもう残り時間は多くはないだろうと感じたものです。
最後まで役者として活躍されましたが、自分はいつも「思い出」と「現在の姿」とのギャップに悩み続けていました。

今やっと、全てが「思い出」に変わります。

「ありがとう、以上だ」
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by odin2099 | 2013-03-11 21:29 | ニュース | Trackback(3) | Comments(2)
二度目のリバイバル公開となったヴァージョンは、『モスラ対ゴジラ』のDVDに特典映像扱いで収録されとります。懐かしくなったので、ちょっと引っ張り出してきました。
e0033570_2031504.jpg
公開は1980年3月で、同時上映は『ドラえもん/のび太の恐竜』。こちらを見たくて映画館へ足を運びましたが、「ゴジラ」と「ドラえもん」の組み合わせはちょっと不思議。ただこの番組が実質的に最後の<東宝チャンピオンまつり>であること、それに当時はリバイバル・ブームで「ウルトラマン」や「仮面ライダー」が復活し、同時期に新作(?)『宇宙怪獣ガメラ』も公開されていたことを考えれば、不思議でもなんでもないのかも知れません。もっとも「ゴジラ」目当ての子どもたちは少なかったろうなあ。

e0033570_20321794.jpg不思議といえば新しく作られたポスターで、何故か松本零士が描き下ろしをしています。松本センセと「ゴジラ」の接点ってちょっと思いつかないのですが、こちらはアニメブーム、松本零士ブームに迎合した結果でしょうか。なんでも松本零士の構成だか監修だかで、ゴジラを始めとする東宝怪獣の総集編的な映画製作の企画があり、それの名残だとかいう話を聞いた覚えもありますが。

映画そのものは例によって短縮版です。
タイトル前に、モスラとゴジラが激突するハイライトシーンが「ゴジラ・タイトル」をBGMにしてかなり長めに挿入されますが、これは子どもの興味を一気に惹きつけようという狙いなんでしょうね。
そしてエンディングには映像なし・黒バックに「♪ゴジ~ラ、ゴ~ジラ、戦うゴジラ」という歌が流れてるんですが、この歌は記憶にありませんねえ。

もちろん、歌そのものは知ってます。というよりEPレコード持ってました。
歌と演奏はTALIZMAN、ゴダイゴの弟分とされてましたっけ。この一カ月後、『ウルトラマン80』の主題歌を歌っているのでご存知の方もいるかと思います。その後は『超人ロック』のイメージアルバムなんかも手掛けてましたし、リーダー兼ボーカルだった木村昇は「ハーリー木村」や「HARRY」の名前で『宇宙刑事ギャバン』の挿入歌や『科学救助隊テクノボイジャー』の主題歌を作曲したり歌ったりしてましたけど・・・今はどうしているんでしょうか。

e0033570_20342642.jpgで、ズバリ『ゴジラ』というこの歌なんですが、もしかすると自分が見た劇場では流さなかったのかも? エンドロールが終わるまで席を立たない主義なもんで、聞かずに劇場を後にすることは考えられないもので。

肝心の映画の方ですが、うん、面白かったですよ。
短くなってる分すごく密度が濃くなった印象。序盤の30分くらいで既に怒涛の急展開。ただ当時はやっぱり「ドラえもん」目当てだったので、ガマンして見ていたという記憶しかありませんが・・・。

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by odin2099 | 2013-01-08 20:38 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
ブラックホールが太陽系に接近。このままじゃみんなヤバイ!というんで、木星をぶっ壊してブラックホールにぶつけ、軌道を逸らせて回避しよう、というSF映画で、古くは『地球最後の日』や『妖星ゴラス』、後の『ディープ・インパクト』や『アルマゲドン』と同工異曲の作品。
これに、「自然のままに」と唱える反対勢力の登場、敵対するヒーロー、ヒロインの悲恋、宇宙人の古代文明?等々の要素をてんこ盛りしています。
昨年小松左京の訃報が届いた時に追悼としてこの作品を見直してみようかなあ、などと考えてみたものの、一歩踏み出す勇気がなくて延び延びにしちゃってました。

この作品に対する小松左京の力の入れ具合は凄まじく、豊田有恒とか、田中光二とか、野田昌宏とか、伊藤典夫とか、山田正紀とか、横田順彌とか、高千穂遙とか日本のSF作家を沢山集めてブレーンストーミングを実施。
原作小説を執筆し、脚本も書き、自ら映画製作のための会社を興し、総監督も務めるというハッスルぶりでした。
その頃のニュースにはワクワクさせられたものでしたが、出来上がった映画は、ちっちゃな袋にあれもこれもと詰め込んだら、穴が空いて中身がボロボロこぼれちゃった、といった塩梅の残念なものになってます。

e0033570_19395477.jpg「太古の昔に宇宙人=太陽系外文明が訪れていた?!」という話は、結局「どうもそうらしいね、よくわかんないけど」で終わっちゃうし、その時の宇宙船だか謎の生命体だからしい”ジュピターゴースト”も、クジラの声で唄うだけ。
宇宙船だとするなら10万年前からずーっと木星に潜んでる理由がわかんないし、生命体だとしても都合の良い”木星の代弁者”、擬人化でしかなく、その真意は誰にもわかりません。主人公は自分たちに都合良く解釈してましたけど。

科学文明の対比として出てくる「ジュピター教団」はただのヒッピーの集団だし、その中の過激派の連中は「木星を破壊しちゃイカン!」と命懸けで妨害しに来るけれども、それじゃあ地球が、人類が全滅しても良いのか?という疑問を抱かないようだし、そのメンバーの中に数年ぶりで会った幼なじみ(恋人未満なのかな)がいたからって、いきなり寝るか、普通? しかも取り調べと称して個室に連れ込むなんざ、職権乱用じゃありませんかね。まあ、ここで描かれる無重力SEXシーンが、セールスポイントの一つだったのですが。

公開当時に映画館に見に行っているのですが、当時のメモを見ても「音楽と特撮以外、取り立てて語るべき点はない」と書いてあります。
その特撮シーンも、川北監督の頑張りは評価しますが、多分に『2001年宇宙の旅』を意識し過ぎで、もっとオリジナリティで勝負して欲しかったですね。このあたりは原作者兼総監督の意向なのかしらん。SF的小道具の数々も、一つ一つは魅力的でも劇中で活かされているものが殆どないのはねぇ。
音楽は・・・これは流石にハネケンです。素晴らしいです。でもユーミンの主題歌は微妙でしたが(もっと微妙なのは杉田二郎が歌う挿入歌の方ですね、やっぱり)。

恐れていたほどではなかったですが、苦痛とは言いませんが、見直すには気力・体力がいりましたね。
公開の翌年にTV放映されていますが、その時には130分近い大作をバサバサ刈り込んで92分でオンエアー。そちらはなかなかテンポが良く、それなりに愉しんだ記憶がありますが、DVDにもその再編集版を搭載して欲しかったなあと思ったりして。

なおこの作品、三浦友和、小野みゆき、平田昭彦(遺作!)、岡田真澄、森繁久彌など著名な日本人俳優と、ディアンヌ・ダンジェリー、レイチェル・ヒューゲット、ウィリアム・M・タピアなど知らない外国人との混成チームですが、その中で天才少年を演じていたのがマーク・パンソナという人。後のglobeのメンバー、マーク・パンサーその人だというのは結構有名な話なんでしょうか。自分は数年前まで知りませんでしたけどね。
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by odin2099 | 2012-01-02 19:40 |  映画感想<サ行> | Trackback(2) | Comments(0)
DVD&ブルーレイの売り上げがかなり好調だそうで、何となくホッとしてます。
結局この作品、成功したと言って良いのかなあ。

というわけで、自分も売り上げに貢献しましたので(笑)見直してみました。
映画館にももう一回行こうかなと考えていたんですが、いざとなるとなかなかその気になれず、結局DVD待ちになっちゃいましたが、これでは「ヤマト」ファン失格かな。

ともあれ、初見じゃないし自宅だし、肩肘張らずに気楽に見てましたが、うん、単純に楽しめました。

e0033570_9361768.jpg個人的にキムタクが大っ嫌いなので、どうしても古代進に拒絶反応が出てしまう面はあるのですが(古代に見える見えないといったレベルではなく)、それを割り引かなくても面白いんじゃないかな。
日本SFの最高峰、などとは思いませんし、映画自体が傑作だとも思いませんが。

それにオリジナルの「宇宙戦艦ヤマト」を知らない人にも、というより、知らない人こそ素直に作品世界に入り込めるんじゃないかと思いますが、如何でしょう。
死亡フラグの立ったキャラが律儀に死んで行くのもわかりやすいかも。

名セリフや名シーンをトレースすれば、それで「ヤマト」になると思ったら大間違いですが、そのあたりもギリギリ。
ただその一方で、きちんと再現して欲しかった部分もあったりして。

例えば冒頭の”冥王星海戦”ならぬ火星での戦いの際の、古代守と沖田艦長とのやりとり。
「あなたの下で戦えて本望でした」調の陳腐なものじゃなく、やはりここは
「明日の為に今日の屈辱に耐えるのだ。それが男だ!」
「男だったら、戦って戦って戦いぬいて、一人でも多くの敵を倒して死ぬべくじゃありませんか?!」
を再現すべきだったかと。
この映画だと古代守って、いてもいなくても良いキャラになっちゃってますからねえ。

またこれは再現ではなく、映画オリジナル設定、改変の部分なんですが、せっかく佐渡先生を女性にしたのだから、唐突にラストに古代の子どもを出すんじゃなく、何らかの伏線を張っても良かったかなあとも思いましたけどね。
子どもが出来たことを知った古代の葛藤、そして子どもの未来の為の選択、という部分があっても盛り上がったかなあとも考えたんですが、安っぽくなってしまうでしょうか。

波動砲発射の時に操艦を島から古代に渡す際、艦が揺れるのが芸が細かいとか、古代の成長物語でもあるのならば、やはりもっと年齢を下げるべきだろうなあとか、他にも色々書きたいことはありますけれど、とりあえず今回はここで筆を置きます。

過去記事はこちら

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by odin2099 | 2011-07-17 09:36 |  映画感想<サ行> | Trackback(2) | Comments(2)
ようやっと、今のところのシリーズ最新作まで到達。
ブログを始めた頃に観に行った作品で、その後シリーズを順番に追いかけてきましたけど、この作品をもう一度取り上げることで一先ず終了。
まだコンプリートじゃないですし、めでたくシリーズ再開の暁には付いて行く予定ですが、うーん、なんだかホッとしたかな。

実はこの作品をもう一度観たい!
・・・というところからシリーズ再見を始めたのですが、全作を順番にお浚いしてから、なんて制約を自ら設けてしまったもので、結局5年以上経ってしまいました。
これで「まい・ふぇいばりっと・む~び~ず」が(一応)完結して以来の、2つ目の大きな柱が終了。
他にも自分に変な枷を幾つか設けており、何か観たい時に観たい作品が観られなかったりとか色々あったりするもんで、これからはもう少し自由に作品観ようかな。

e0033570_21453632.jpgさてこの作品、今のところシリーズ最長の上映時間で、ざっと2時間越え。しかも冒頭部分を除くとゴジラが出てくるのは1時間ぐらい経ってからなんですが、他にも怪獣てんこ盛りな関係であまりそういう感じはしません。
まあ平成版の『怪獣総進撃』ですね。
あちらも「ゴジラ」最終作を意図して企画され、結果的に好成績だったので続行が決まったそうですが、こちらは残念ながらシリーズのワースト3に入る成績だったとかで、予定通りに眠りに就いてます。

今観ても、なかなか面白いと思うんですがねえ。
怪獣以外の人間側のアクションシーンに時間を割いていたり、松岡昌宏に菊川怜という主演コンビも意外性があったりで、これまで「ゴジラ」に興味がなかった人でも楽しめると思います。
というか、「ゴジラ」ファンじゃない方がより楽しめそう。
ゴジラがムチャクチャ強いし(前作がちょっと弱すぎたかな)、色々な面で贅沢な感じを味わえます。洋画ファン向きというか。

e0033570_239650.jpgそれにしてももう公開から6年以上かあ。
生誕55周年もスルーしたので、次のチャンスは2014年の生誕60周年。
何か既にゴジラが忘れ去られた存在になっている感がありますが、そろそろ復活して欲しいもんですね。
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by odin2099 | 2011-04-29 21:46 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_22551928.jpg特生自衛隊は海底から引き上げた初代ゴジラの骨をベースに、対ゴジラ兵器<3式機龍>(メカゴジラ)を完成させ、見事ゴジラを撃退することに成功した。そんな時インファント島の小美人から、ゴジラの骨を海に返すようにとのメッセージが届く。機龍の代りにはモスラがゴジラと戦う、だがもし骨を返さなければ、モスラが人類の敵に廻る、と。

昨年公開された『ゴジラ×メカゴジラ』の続編で、今までも<平成シリーズ><VSシリーズ>と呼ばれた『ゴジラ』(1984)から『ゴジラVSデストロイア』までの7作品のようにストーリーに連続性をもたせた展開はあったが、完全直結した「続編」はシリーズ初。
また『モスラ』(1961)の続編でもあり、『モスラ対ゴジラ』のリメイク的要素もあり、なおかつ『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣』のカメーバまでもがチョイ役で登場し、さらに各所に旧作に対するオマージュが散りばめられているため、初心者には些か世界観がわかりづらいかもという懸念はある。

物語の構成からすると、セールスポイントである筈のモスラの存在が邪魔。
興行面からの要請で出てくることになったのかもしれないが作劇上では大きなマイナスで、もっとドラマをゴジラと機龍(の中の初代ゴジラ)に絞り込むべきだったろうと思う。

ただ久々の男性主役、しかも熱血系ヒーローのドラマとあって感情移入はしやすく、最後までだれずに見せてはくれる。やはり「カイジュウ映画」は男の子のものということだろうか。
金子昇の起用は女性客(お母さん層)への目配せだという声もあるが、その分かりやすい演技はむしろ男の子への配慮だと思う。

一方で吉岡美穂の抜擢は完全にお父さん層へのアピールだろうが、全く存在感がなくこちらは完全な空振りに終わった。
むしろ特別出演の釈由美子の方が、短い出番ながらキラリと光る結果となった。本来なら彼女主役でもう一本作るべきだったのだろうが、スケジュール等でそれも叶わず前作との橋渡しに終始したが、前作よりも一回り大きく成長した感じである(チョイ役といえば、友井雄亮も良い感じだ)。

これで『ゴジラ2000/ミレニアム』(以降の通称<ミレニアムシリーズ>にも一応の幕が引かれ、次回作は<ゴジラ誕生50周年記念>のオールスター大作となるようだが、興行的にはともかく作品の質的には安定期に入ったようなので、ここで安住することなく今後も斬新な作品作りを期待したい。

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ/大怪獣総攻撃』では『仮面ライダークウガ』の一条薫役だった葛山信吾、『ゴジラ×メカゴジラ』では『仮面ライダーアギト』で仮面ライダーギルスこと葦原涼を演じた友井雄亮を抜擢したのに続き、本作では『百獣戦隊ガオレンジャー』のガオレッド・獅子走の金子昇を起用。
イケメンヒーロー・ブームに迎合した形だが、その結果従来の東宝カラーというか、「ゴジラ」シリーズとはちょっと違った色合いが出ていたように思えるのは結果オーライか。

反対にヒロインの人選にはかなーり疑問が・・・。
釈ちゃんの格好良さに比べると、ねえ? 
棒読み台詞を含めて、演技力というか表現力に光るものは感じられないし、そもそもこのキャラクターに”癒し系”と持て囃された彼女の持ち味は適さないんじゃないかと思うけど。

ヒロインとはちょい違うかも知れないけれど、モスラと切っても切れない関係である”小美人”を演じるのは、長澤まさみと大塚ちひろ(現・大塚千弘)の東宝シンデレラ・コンビ。
こちらはアップになるショットも少なく、遠目で見るとどっちがどっちなのかわからない。まあオリジナルのザ・ピーナッツの如く双子という設定はないけれど、これまた結果オーライなのかな。
ただ並んで立つと、ちょっと背の高さが違うんだなあ、これが。背が高い方が長澤まさみ、だよね?

てなワケで、シリーズ初の前後編として作られた二部作の後編ですが、それなりに愉しみました。
ただ出来は前作の方が上ですし、中途半端に前作のヒロイン・家城茜の物語を挟みこんだ結果、一本の作品としてはまとまりが悪くなっちゃってますね。
金子昇の整備士が主人公で良いけれど、何とかスケジュール調整して釈ちゃんをヒロインに据えるべきだったよなあ。
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by odin2099 | 2011-04-23 22:56 |  映画感想<カ行> | Trackback(1) | Comments(0)
公開2日目と最終日の前日、計2回劇場へ。
興行的には前作『GMK』には及ばないながらとりあえず及第点ということらしいが、公開当初は活気がありながらも、併映の『とっとこハム太郎』が終わるとこちらを見ずに帰る親子連れが続出。そして公開終盤ではガラガラの場内という実情を、関係者はどう受けとめているものやら。

さて、シリーズ26作目となった今回の対戦相手はメカゴジラ。前作で人気のモスラやキングギドラを使ってしまったため、残る大物は限られている。
にしても前回の登場から9年ぶり4度目の登場、ちょっと消費のサイクルが早すぎやしないか。悉く新怪獣で失敗しているだけに知名度で勝負なんだろうが、過去の遺産で食いつないで行くジリ貧のシリーズ、というイメージは持ちたくない。

監督は前々作(『ゴジラ×メガギラス/G消滅作戦』)でデビューした手塚昌明。
過去の対ゴジラ戦において挫折を味わったヒロインが、新たな戦いの中で成長し再起を遂げる、というプロットも共通しており新鮮味には欠ける上に、この家城茜という新ヒロインが魅力薄。『×メガギラス』のヒロイン辻森桐子に比べても独自性を打ち出すに至っていない。

更に脇を固めるキャラクター群も今一つ描き切れず。特にメカゴジラ開発担当者の一人湯原博士の娘・沙羅との関り合いは中途半端。製作サイドではWヒロインを標榜していたのだが、無理矢理接点を持たせているかのように見える。二人の対立から和解に至る流れが不自然で、これならいっそオミットしてしまった方が茜のキャラが立ったのではないか。

これらの要因としては一時間半を切るという上映時間の短さもあるだろう。その反面弛れることなく一気に見せてくれるというのも利点で、単純に見ていて面白い映画には成り得ている。
ヒロイン茜は魅力に乏しいとは言っても、演じる釈由美子は充分に魅力的。珍しく3枚目を演じた宅麻伸や、渋い上官役の高杉亘、憎まれ役を嬉々として演じた友井雄亮、ビシっと締めて美味しい所を持っていく中尾彬・・・と役者は揃っていてそれなりに見せ場も用意されている。それだけに人物描写の浅さが余計気になる、というか惜しいのだ。

e0033570_2244352.jpgその映画をテンポ良く盛り上げた音楽は、同じく『×メガギラス』から復帰した大島ミチル。
何といっても今回は、『ゴジラVSビオランテ』以降初めて伊福部昭のメロディが流れないが全く問題なし。伊福部昭の呪縛を完全に断ち切った!とまでは言わないものの、実に堂々たる風格を見せ今後のシリーズへの新たな展望を感じさせた。はたして<21世紀版ゴジラのテーマ>として定着なるのか、続投を希望したい。

新たな展望としてはもう一つ、メカゴジラ(正式名称を”機龍”という)のキャラクター及び作品の世界観が挙げられる。第一作目の『ゴジラ』の存在を除いて毎回設定をリセットしている<ミレニアム・シリーズ>(『ゴジラ2000/ミレニアム』以降は便宜上こう呼ばれている)だが、今作品では『モスラ』『フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ』などゴジラ以外の作品ともリンクさせている。
ということはこの機龍をメインにした、対ゴジラに拘らない物語が構築出来得るわけで、続編もしくはスピンオフ作品の可能性が見えてくる。一つの岐路に立っているゴジラ、そのシリーズ活性化の一案として検討に値するのではないだろうか。

久しぶりに観直してみたら、すっげえ面白いでないの。
当時は毎年「ゴジラ」の新作が見られることを当たり前のように思っていたし、続けて見ていることから来る”飽き”もあったのだろうけれど、今は新作が絶えてトンと久しいだけに”餓え”があるからかも知れないが。

一定の興行成績を収めた<VSシリーズ>に比べるとあまりパッとせず、併映作『とっとこハム太郎』におんぶにだっこの状態だったこともあってあまり評価されていない<ミレニアムシリーズ>だけれども、連続ストーリーじゃないこともあって一本一本の完成度は結構高いと思う。

<VSシリーズ>はラストが投げやりというかお座なりというか、物語の途中でどういうわけかゴジラが去って行ってオシマイ、でも実は何も解決してないよん、というパターンが目立つのだけれども、<ミレニアムシリーズ>はゴジラを退治(?)するか、少なくても撃退して終わっている。まあ最初の『ゴジラ2000』だけは<VSシリーズ>の悪癖を引き摺ってる部分が無きにしも非ずだけれども。
シリーズとしての連続性は連続性として、やはり一本一本はきっちりと終わらせて欲しいので、その点だけでも<ミレニアムシリーズ>は買っているのだがなあ。

それにしても釈ちゃん、格好良い。
エネルギー切れの機龍に、東京中の電力を供給するシーンは、次々と停電になって行く描写も含めて今はドキッとさせられる場面になっちゃっているけれど。
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by odin2099 | 2011-04-22 22:46 |  映画感想<カ行> | Trackback(3) | Comments(0)

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