【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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e0033570_18594339.jpgTVアニメで『アルスラーン戦記』が始まったけれど、原作小説のアニメ化ではなく、荒川弘のコミック版のアニメ化というスタンスで、のっけから知らないお話が展開。それ以前にこの人の絵柄がどうしても好きになれないのが最大の難関か。

別に嫌いな絵ではないのだけれども感情移入しにくいというか、線が単純すぎるというか、全体的にトーンが軽すぎるというか……。
背景美術は描き込みの素晴らしさもあって魅了されはしたものの、どうにもバランスの悪さが気になる気になる。
これってTVアニメ版『グイン・サーガ』を初めて観た時と同じような失望感だなあ。


それもあって以前の劇場アニメ版をもう一度観てみることに(以前の感想はこちら)。
劇場用映画としてはそれほどクオリティが高いとは言えないし、シナリオや演出にも今一つ工夫がないのだけれども、元になっているお話がしっかりとしているだけに主要キャラクターたちの顔見せに終始してるとはいえ、1時間を飽きさせずに見せてくれる。


またアルスラーン役の山口勝平とギーヴの矢尾一樹はさほどイメージとは思わないが、ダリューンの井上和彦、ナルサスの塩沢兼人、ファランギースの勝生真沙子、エラムの佐々木望あたりは観ていて(聴いていて)安心感がある。
ヒルメスの池田秀一は出来過ぎな気がするけど。


もっともアニメ化以前のカセットブックから聴いているだけに、アルスラーンは関俊彦でダリューンは鈴置洋孝(後に田中秀幸に交代)、そしてナルサスには大塚芳忠、というカセットブック版のキャストもそれはそれで味があったりするんだけどね。
そしてこの時からエラム、ギーヴ、ファランギース、ヒルメスは固定だったり。
…そんなにはまり役?


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by odin2099 | 2015-04-09 19:03 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

e0033570_21122902.jpg正体不明の仮面の騎馬軍団に侵攻されたシンドゥラ国からの救援要請に応え、アルスラーンはパルス軍を率いてトゥラーン領、そしてチュルク領を越え、シンドゥラへと進撃する…というところから始まる第9巻。どうも間が空くと、前の巻がどこまでお話が進んでいるのか忘れてしまう。困ったもんだ。


しかし読みはじめるとあら不思議、アルスラーンが、ダリューンが、ナルサスが、ファランギースが、ギーヴが、ラジェンドラが、目の前で躍動してくれるのである。うん、やっぱり<アルスラーン戦記>は自分にとって別格なお話なのだな。


チュルクの尖兵となっている仮面兵団を率いるのは勿論”銀仮面卿”ことヒルメス。一方ミスル国では”偽のヒルメス王子”を立ててパルス侵攻を目論み、それとは別の蛇王ザッハークを信奉する輩によってアルスラーンの身辺が騒がしくなり、と各キャラクターの毒舌を愉しむだけではない大きな展開がこれから待ち受けている。
先ごろまさかまさかの<タイタニア>完結が報じられたが、次に完結するのはこの<アルスラーン>であろうか。


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by odin2099 | 2015-01-19 21:12 | | Trackback | Comments(0)
あの「銀英伝」を宝塚がどう料理するのだろうか?
――という興味だけで、20年ぶりぐらいに宝塚を観劇してきました。
日生劇場とかシアタークリエとかご近所さん(ちょっと離れますけど帝国劇場とかも)にはちょいちょい顔を出してますが、東京宝塚劇場へ来るのも20年ぶりぐらい。ここ、改装されたんですかね、記憶にあるよりも綺麗でした。

e0033570_18252035.jpg今回は宙組の公演、しかも新トップのお披露目公演なんだそうで、その 凰稀かなめ がラインハルト・フォン・ローエングラム、実咲凜音 がヒルデガルド・フォン・マリーンドルフを演じ、以下パウル・フォン・オーベルシュタインが 悠未ひろ、ヤン・ウェンリーが 緒月遠麻、ジークフリード・キルヒアイスは 朝夏まなと、アンスバッハが 凪七瑠海、オスカー・フォン・ロイエンタール 蓮水ゆうや、ウォルフガング・ミッターマイヤーに 七海ひろき、というのがメインの方々のようです。誰が誰やら予備知識は皆無ですが、ポスターやチラシにお名前が上がっているのが上記の方々でした。

お話はご多分に漏れず、原作小説の2巻までを2幕、休憩時間含めて3時間でまとめています。
先に見た松坂桃李が主演した舞台版もそうでしたが、やはり一区切りとなるとここまでなのでしょう。原作ファンとしては時系列がグチャグチャなのが多少は気になるところではありますが、それでもよくまとめてあるなあと感心しました。ルビンスキーとドミニクの二人を狂言回しに仕立て上げたのはアイディアだったと思います。
その反面、原作知らない人は果してお話に付いて行けてるのか?という疑問が・・・。

冒頭でも(なんとオーベルシュタインによって)この物語が始まるまでの歴史が語られ、以降も必要に応じて説明台詞が多用されてますが、色々な単語が飛び交ってもチンプンカンプンだったのではないかと思います。
銀河帝国と自由惑星同盟、それにフェザーンあたりまでは良いかも知れませんけれど、イゼルローンだ、アスターテだ、アムリッツァだ、ガイエスブルグだ、ヴェスターラントだ、と言われても、それは一体どこ?ではなかったのではないでしょうか。
それに登場人物も多すぎますね。

あちらの舞台版では自由惑星同盟側はオミットされ、帝国側に絞ってお話が進められていましたが、こちらは比重は軽いものの、ヤンもユリアンもジェシカもフレデリカもちゃんと出てきます。トリューニヒトもいますし、フレデリカのお父さんグリーヒル大将はリンチの口車に乗せられクーデターまで起こしちゃいます。盛り込み過ぎですよね。
そのくせ、キャゼルヌさんとかシェーンコップとかポプランとかアッテンボローとか、ヤン艦隊の幕僚は姿を見せません。

e0033570_18253962.jpg帝国側も、ビッテンフェルトは兎も角として、ルッツとかワーレンとかケンプとか出てきますけど見せ場はないですし、これならその分ブラウンシュヴァイク公爵とかリヒテンラーデ侯爵とかアンスバッハとかに時間を割いた方が親切ではなかったのかなあとも思いました。
あ、ベーネミュンデ侯爵夫人にスポットライトを当てたのは、これは宝塚ならではだと思います。こういう宮廷陰謀劇の雰囲気は、宝塚向きではないですか。ただ全般的に女性キャラクターが少ないからでしょうが、皇帝の娘二人はクローズアップされているのは違和感ありましたねえ。本筋に全く絡まないだけに。

ヤンがヒーローっぽく描かれ過ぎてる(アクションシーン!があったり、ジェシカさんとメロドラマを繰り広げたり)とか、ヒルデが”恋する乙女”になっちゃってるとか、アンネローゼに存在感がないとか、キルヒアイスの背がラインハルトより低いとか、あと印象に残る歌、メロディーが少なかったとか、色々と気になるところもありますが、当初抱いていた不安感は見事に払拭されました。
東京公演は今日で終わりですが、機会があればまた見てみたいですし、ちょっと怖いですが(苦笑)、続編というかシリーズ化への期待も・・・・・・。
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by odin2099 | 2012-11-18 18:27 | 演劇 | Trackback(4) | Comments(8)
e0033570_958173.jpgアンネローゼを巡る宮廷陰謀劇や、ラインハルトとロイエンタール、ミッターマイヤーとの出会いを描いたこの外伝は、正に「物語はここに始まる」といった感のある、言ってみれば『銀英伝』全体のエピソード1的な内容だ。時系列の上ではこれに先行するエピソードを描いたものも存在しているが、ラインハルトやキルヒアイス、あるいはヤンの立ち位置などもわかりやすいし、一番最初のアニメ化作品『銀河英雄伝説/わが往くは星の大海』がこれの終盤部分を取り上げたのも、シリーズ化に向けてのテストフィルムという意味合いでは正解だった。

それにしても宝塚で『銀英伝』やるなら、このお話の方が相応しいような気もするけれど、一方でこれでは『銀英伝』見た気にならないかもな、とも思ってしまう。
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by odin2099 | 2012-11-10 09:57 | | Trackback | Comments(0)
e0033570_21272687.jpg帝国側では権力争い、同盟側ではクーデターと両陣営とも内憂外患の第2巻。その中にあって巧妙に立ち回るフェザーン、そしてその背後に不気味な影を見せる地球教。

もし今「銀英伝」をリライトしたならば、おそらくここまでの展開を2巻で収めず、5~6巻は費やしたのではないか、と思えるほど凝縮されたものになってますが、ここまで惜しげもなく色々注ぎ込んだからこそ、密度の濃い充実した作品になったとも言えますね。

ただアニメ版になれてしまうと、ジェシカとかラップとか、あるいはアッテンボローやポプラン、ミュラーやケスラーでさえ、「あれ?これしか出番ないの?」と驚きます。スタッフはうま~く膨らませていたんだなあ。


ひとまずここで第一部完、というところですが、ご存知の通りちょいと重たいエンディングを迎えますので、引き続きお口直し(?)に「外伝2」を読んでおります。
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by odin2099 | 2012-10-24 21:28 | | Trackback(2) | Comments(0)
この8巻から第二部がスタート。
e0033570_21564133.jpg解放王アルスラーンが即位して3年、奴隷制度を廃止したパルスに、諸外国は警戒の色を強める。ミスル、チュルク、トゥラーン、マルヤム、そしてシンドゥラ。ナルサスに恨みを抱くシャガードはミスル国王ホサイン三世に接近、ホサイン三世は逆にシャガードをヒルメス王子に仕立てパルス侵攻を目論む。マルヤム王国では、ルシタニアの生き残りである大司教ボダンと王弟ギスカールが激突。一方でチュルクは突如パルスとシンドゥラの国境へ攻め込むが、この宮中には本物のヒルメスがいた。またパルス国内においても、現体制に不満を抱く没落貴族たちを炊き付けアルスラーン暗殺を吹き込む輩がおり、またパルスとシンドゥラとの同盟の切り崩しを図る陰謀もめぐらされ、その蠢動の陰でうごめく不気味な影は王墓を暴きアンドラゴラスの死体を運び出す・・・。

というワケで、束の間の平穏と呼べるような日々が終わりを告げ、アルスラーン一党には新たな試練が待ち構えているのであった。
本来なら重苦しい展開なのだが、お馴染みのキャラクターたちの軽妙なやり取りにはついつい頬が緩んでしまう。
先が待ち遠しいシリーズの一本なのだが、まさか四半世紀も経って未だ完結していないとは想像出来なかったなあ・・・。
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by odin2099 | 2012-10-19 21:56 | | Trackback | Comments(0)
e0033570_2103947.jpg外伝をちょこちょこ拾い読みしたことはあったけれども、正編を正面切って読みなおすのはおそらく四半世紀ぶりくらいになるかと思う。

活字はちっちゃいし、漢字ばっかりだし、言い回しは難しいし、何よりも展開が重たく暗いし・・・と読みなおすまでの心理的ハードルは結構高かったのだが、いざ読み始めてしまうと一気。
しかし物語がギューっと凝縮されているなあと感じる一方で、何となく受けてしまうダイジェスト感・・・。これは多分にアニメ版から受けた影響のせいだろう。

アニメ化するにあたって、かなり細かい部分も拾い、付けたし、膨らましているので、濃密な文章でありながら、物語そのものは案外あっさりと進んで行くんだなあと感じた次第。でも、古びてないね。
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by odin2099 | 2012-10-15 21:01 | | Trackback | Comments(0)
とある初夏の日、新宿御苑の新緑が一夜にして枯れ木と化した。日を置かずして、今度は旧華族の邸宅を開放した庭園に人喰いボタルが大量発生。更に知事公館にネズミが出没する! テロの可能性ありと公安部が乗り出してくるが、一方で涼子は独自の調査を開始する。はたして一連の事件にはどういう繋がりがあるのか? そして涼子たちは事件を解決できるのか?!

e0033570_2256733.jpg<ドラよけお涼>シリーズの、多分通算で6作目。田中芳樹の抱えるシリーズ物で、一番順調に巻を重ねているんではないかと思ふ。
相変わらず政治家や官僚などに対する毒舌が炸裂しているが、「ああ、これはアノ人がモデルでしょ?」「これはアレが元になってるんだな」というのがわかりやすい。かなり露骨にモデルになっておる。ストーリーの本筋よりも、そっち方面で面白いというのもどうかと思うけど。

というのも今回、事件の黒幕や実際に騒動を引き起こしていた人外のモノの正体や行動原理が、どうも無理矢理というか未消化な感じがしてならないからで、お涼をはじめ、泉田クン、由紀子、リュシエンヌ、マリアンヌ、岸本らレギュラー陣のキャラ立ちだけで進行して行ってる印象が強いんだなあ。まあ、サクっと読めるし面白いことは面白いけど。
てなわけで次回作に期待。

e0033570_22562166.jpgそーいやこのシリーズ、数年前にTVアニメになったけど、以前これをどっかの局で2時間程度のミステリー枠(「ナントカサスペンス劇場」とか)でドラマ化しないかな、と夢想したことがある。この手のミステリー、サスペンス・ドラマの原作に起用される作家は同じ人ばっかりだから、たまには毛色を変えてみるのも良いんじゃないのかなあと。

でもTVドラマじゃ予算の高が知れてるからしょぼい特撮で怪物を描写し、ファンからはブーイング必至。なんでこんな映像化許可したんだ?!と作者に非難殺到・・・がオチだろうな、なんて。キャストの方は一応TVドラマということを踏まえて、お涼は藤原紀香、泉田クンは葛山信吾あたりで・・・10年ぐらい前のことですけどね、考えてたのは。
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by odin2099 | 2012-05-16 22:57 | | Trackback | Comments(0)
去年の1月に松坂桃李主演で『第一章 銀河帝国篇』が上演されたのを見に行きましたが、それから1年3カ月、今度は河村隆一をヤン・ウェンリーに迎えた『第二章 自由惑星同盟篇』を昨日見てきました。
その間に『外伝 ミッターマイヤー・ロイエンタール篇』、『外伝 オーベルシュタイン篇』も上演されていますがチケットが取れずに断念した経緯がありますので、自分の中では舞台版『銀英伝』に対する熱意が冷めてきたところだったのですが、今回は何とか入手出来ましたのでいそいそと鑑賞。

他の出演者はジェシカ・エドワーズ役に馬渕英俚可、ジャン=ロベール・ラップ役に野久保直樹、ムライに大澄賢也、アレックス・キャゼルヌに天宮良、オリビエ・ポプラン中川晃教、ワルター・フォン・シェーンコップには松井誠、シドニー・シトレに西岡徳馬ら。
脚本・村上桃子、演出・西田大輔、音楽は三枝成彰と出来田智史。

e0033570_19581124.jpgお話はアスターテ会戦からイゼルローン攻略を経て、帝国領への大攻勢が決定するまで。戦闘シーンにはCGを駆使した映像を流し、それと役者、ダンサーを絡ませるという構成になっていました。4本目ということで創意工夫もなされ、少しずつ洗練されてきているということでしょう。ただ、いきなり過去の回想シーンを挟む構成は、原作を知っている人なら兎も角、この舞台版で初めて『銀英伝』に接するという人には少々わかり辛いかも。なにせ登場人物、半端じゃなく多いですからねえ。

また原作ファンからすると、ポプランのキャラが随分と違うことに戸惑いがあるかも知れません。ユリアンやシェーンコップ始めローゼンリッター連隊との関係も含め、あれ?と思う箇所も幾つか。アッテンボローなんて殆ど出番ないし。
それでも原作が面白いだけに、舞台の方も最後まで楽しめます。アドリブも結構あったようで。
上演時間は2時間30分(休憩時間15分含めて)。昨夜の公演では終演後にアフター・パフォーマンスというイベントも開催され、カーテンコールからその準備時間までも合わせると、結局3時間近い長丁場になりましたが。

しかし、早口で気取って喋るヤンはどうも違うよなあ、というのは最初から最後まで付き纏いましたね。他にも総じて「誰それ?」なキャラクターが大部分を占め、やっぱり自分の中にはアニメ版のキャラが刷り込まれているなあと実感。
そんな中、ほぼ唯一のお気に入りキャラは、はねゆり扮するフレデリカ・グリーンヒル。可愛かったなあ。
あと、貴水博之がオーベルシュタイン役で映像出演しています。

ちなみに先頃宝塚で上演されることが発表されましたが、こちらのシリーズは8月に『撃墜王篇』、そして冬には『ローゼンリッター篇』の上演が決定。
となると第三章ではいよいよラインハルトとヤンが雌雄を決する「<神々の黄昏>作戦」あたりでしょうかね。
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by odin2099 | 2012-04-22 19:59 | 演劇 | Trackback | Comments(2)
第一部の完結。ここまで一気に読みましたけど、ここらで一先ずお休みです。

e0033570_23213094.jpg題名通り王都は奪還されたのでメデタシメデタシ・・・とはならぬところが、良いところでもあり悪いところでもあり。

アルスラーン出生の謎は何となく想像がついてましたけど、ヒルメスの方は最初に読んだ時は結構驚きましたね。あくまで”正統派”ヒルメスと”簒奪者”アルスラーンという、普通なら主人公と敵役の立場が逆という、そちらの意外性、面白さで引っ張るのかと思いきや、でしたね。
まあそれ以上に驚きだったのが、アンドラゴラスとイノケンティスの運命でしょうか。ホントに一筋縄ではいかない物語を紡ぎますなあ。

再読とはいえ、以前に読んだ時からかなり時間が経過し(なんせまだ昭和から平成の世に移り変わったばかりの頃でしたし)、また再読自体も前巻から間が空きすぎたので、それまでのストーリー、キャラクターの変遷を忘れかけちゃってたりもしてたんですが、読み始めると一気に物語世界へ引き込まれます。
どういう形で完結する(んでしょうね?)のかわかりませんが、願わくば最後まで<アルスラーン戦記>、面白かったなあと言える作品であらんことを!
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by odin2099 | 2012-04-13 00:14 | | Trackback | Comments(0)

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