【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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最初に書店で見かけた時は、随分思い切ったタイトルだなあと思いました。
このタイトルだけで無条件に手に取る自分のようなタイプもいるでしょうが、どちらかというと拒絶する人、無視する人の方が多いんじゃないかと思いますが、その内容はと言えばエジプトやテオティワカンのピラミッドに始まり、モヘンジョ・ダロ、カッパドキア、グレート・ジンバブエ、モアイ、ストーンヘンジ、といった代表的なものを真面目に取り上げています。

e0033570_21590801.jpgただこれらの多くは、誰が何のためにどうやって作られたのかがわからないものが多いのが特徴で、現代の技術をもってしてもかなりの難事業だったり、あるいは不可能と思えるものを古代の人はどうやったのか、気の遠くなるような年月を費やしたのは何のためなのか、その全貌を把握できなかったであろう当時の人はどうやってプランニングしたのか等々、様々な疑問が残ります。
そこに「宇宙人」という要素をプラスすると、全てが解決する、というのが本書の主張です。

要するに、太古の昔に「宇宙人」かどうかはわかりませんが、優れた文明を持った存在が地球を訪れ、自らもしくはその技術を提供した地球人を使い、現代でも実現不可能に思えるものを築き上げた、というわけです。
しかし何らかの理由があって「彼ら」は去り(あるいは「彼ら」と古代地球人との間に諍いがあり)、その技術は失われてしまったと考えればスッキリするよ、ということです。

まあ何を今更、という話ではありますが、一方では学会などでこういった説が真面に取り上げられることもなく、謎は謎のまま。
自分などは何の衒いもなく、一も二もなく信じてしまうクチなので、「非常識だ」とか「絶対にありえない」からと頭ごなしに否定し結局は何もわからず無為無策の歳月を費やすくらいなら、頭を柔軟にし正面切って検証してみたらどうなんだろう?と単純に思うのですが、そんなことを吹聴してると「アイツはバカだ」と思われちゃうんでしょうなあ。
つまらないね。
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by odin2099 | 2017-05-18 22:00 | | Trackback | Comments(0)
e0033570_21433588.jpg日本人のルーツはどこにあるのか、「古事記」と「日本書紀」、歴史書が2つあるのは何故か、邪馬台国はどこにあったのか、大和朝廷はどうやって成立したのか、倭の五王とは誰なのか、といった定番ネタを散りばめた一冊ですが、「王朝交代説」や「日本人シュメール起源説」、「日ユ同祖論」も普通に取り上げ、「竹内文書」や「秀真伝」などの古史古伝にも大きく言及し、しかもなかなかの説得力をもって紹介してくれている侮れないものでした。

だいたいこの手の説は頭から「あり得ない」「バカバカしい」として真面目に研究対象にすらならないことが多いのですが、未だに説明が付かないことや解決しない問題が、この奇説・珍説を元にすれば解けることもあるということは、どんなに荒唐無稽に見えてもそれが真実だ、という可能性が実は高いんじゃないんだろか?と思ったりする訳ですが、そんなことを呟こうものなら頭の固い学者センセイには鼻で笑われてしまうんでしょうなあ。

全ての不可能を消去して最後に残ったものが、如何に奇妙なことであってもそれが真実となる」と仰ったのはアーサー・コナン・ドイル先生でしたっけ。

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by odin2099 | 2017-05-01 21:44 | | Trackback | Comments(0)

e0033570_22464073.jpg「旧約聖書」の『出エジプト記』をリドリー・スコット監督が映像化。モーゼにクリスチャン・ベール、ラムセスにジョエル・エドガートン、セティにジョン・タトゥーロ、ヨシュアにアーロン・ポール、ヘゲップにベン・メンデルソーン、トゥーヤにシガニー・ウィーヴァー、ツィポラにマリア・バルベルテ、ヌンにベン・キングズレー。


荘厳な宗教映画のようなものかと思っていましたが、壮大ではあってもそういう要素は殆どないですね。
押しつけがましさもないというか、モーゼは「神の使い」に終始懐疑的な態度を取っていますし、明確に「神のメッセンジャー」として行動することもありません。また傍から見ると、モーゼは怪我をした後に精神面で異常をきたしたようにも、全てが妄想のようにも受け取れるようになっています。これは現代的な解釈でしょうか。


序盤のヒッタイト人との戦いや、終盤でのヘブライ人とエジプト兵との追いかけっこは戦争映画のようですし、ワニが暴れたり、魚が死んだり、カエルや蛆や虻が大量発生したり、雹が降り、イナゴが襲いという中間部の災害描写はディザスター映画の如し(やや怪獣映画のテイストも入ってますね)。娯楽映画の要素を詰め込んだ堂々たる娯楽大作という雰囲気の仕上がりです。


モーゼが英雄的な人物として描かれていないように、ラムセスも絶対悪の独裁者としては描かれていません。
自分に比べおそらく能力も秀で人望もあるモーゼに対して嫉妬に近い感情はずっと持ち続けていたと思われますが、それが単純に「モーゼ憎し」へとは繋がらず、兄弟同然に育ってきた相手に対し愛情を持ち続け、またどこかでずっと信頼の気持ちを持ち続けていたように描かれています。これがラムセスの甘えであり甘さで、結局は判断を誤らせたと言えなくもありませんが。


e0033570_22464833.jpgまた「神の使い」を称する少年が果たして本当に「神の代弁者」だったのか、だとすれば神の意志は奈辺にありしか、エジプト人だけでなくヘブライ人までも苦しめるその「真意」が明確に描かれていないのは不気味でした。「神」の解釈は微妙な問題なだけに、あくまでも観客の判断に委ねることを選択したのでしょう。製作サイドもある程度の道筋は持ち込んでいますが、独自の解釈を持ち込んで映画としてまとめようとはしていません。


ということでこの作品、神の奇跡や神に仕える英雄の物語ではなく、あくまでも人間モーゼの物語として描き切ったというのが独自色ということになるのでしょう。
しかし『出エジプト記』の表面をただなぞっただけという物足りなさもあります。「神話」でも「歴史」でもない中途半端さ。どっちかに思い切って舵を取り、ハッタリを効かせてくれた方が映画としてはより楽しめたでしょうに。


【ひとりごと】
奇跡の力で海を真っ二つ!…ではなく潮の満ち引きを利用して渡るシーンは良いですが、モーゼがヘブライ人を武装蜂起させたり、その報復でラムセスが容赦なくヘブライ人を処刑して……で無力さに打ちのめされるモーゼ。その間「神の使い」とやらは一切手を貸してくれません。
ファラオは頑なになり、でその後が怒涛の災害攻撃のオンパレードと情け容赦ないのはどうなんでしょうね。


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by odin2099 | 2015-02-24 20:03 |  映画感想<ア行> | Trackback(22) | Comments(6)
e0033570_21582182.jpg紀元前のギリシャ。ハイペリオン(ミッキー・ローク)は”エピロスの弓”を手に入れ、かつて神々によって封印されたタイタン族を解き放とうとしていた。辛くも難を逃れた巫女のパイドラ(フリーダ・ピント)は、偶然知り合ったテセウス(ヘンリー・カヴィル)が神に愛された戦士であることに気付き、行動を共にするようになる。信仰心を持たなかったテセウスだったが、やがて神々の助力を受けたことで信仰心に目覚める。母を殺され復讐に燃えるテセウスは、ハイペリオンとの戦いに挑むことに・・・!

ターセム・シン監督がギリシャ神話に材を採ったアクション映画で、他の出演者はスティーヴン・ドーフ、ルーク・エヴァンス、イサベル・ルーカス、ケラン・ラッツ、ジョン・ハートら。
独特の映像美に定評のある監督だそうだが、全編通じて夕景のようなトーンなのもその「美学」とやらに基づいているのだろうか。

主人公となるテセウスは、クレタ島のミノタウロス退治で知られた英雄だが(それで迷宮っぽいシチュエーションがあったり、牛頭男と戦ったりするワケね)、アルゴ探検隊に参加したりしている割には一方で情けないというかだらしないエピソードもあったりで、いまひとつピンとこないし、悪役になってるハイペリオンも特に悪いヤツってこともなかったように記憶している。

それに『タイタンの逆襲』と同じで、神様は人間との間に境界(不干渉主義というやつ)を設け、超然としているつもりで失敗を犯してるし、颯爽と登場したかと思うと簡単に殺されちゃったりでかえって無力さが際立つ結果に。これでは「信仰心を持て」と仰られましてもねえ。
そういや最後に子どもを出し、続編を匂わせる構造も『タイタンの逆襲』にソックリで、どうしてこうも似てしまうのかね。

e0033570_21591878.jpgとりあえずの役目(物語の水先案内人)の役目を終えると、さっさと処女を捨てて”予言者”の立場にサヨナラしちゃう巫女パイドラは良い(?)としても、”エピロスの弓”のあっけなさ、タイタン族の雑兵っぷり等々、なかなかギリシャ神話を見た!という気分にはさせてくれない。
『モンテ・クリスト伯』『トリスタンとイゾルデ』,『スターダスト』などに出ていて、6代目ジェームズ・ボンド候補と聞かされた時は「えっ?」と驚いたヘンリー・カヴィルは地味な感じだし(今は新スーパーマンとして頑張ってるけど大丈夫か?)、全体的にもうちょっと楽しませて欲しかった。残酷なシーンも多いし。

吹き替え版は小森創介、菅生隆之、甲斐田裕子、加瀬康之、東地宏樹、大塚周夫、大塚芳忠らまずまずのキャスト陣が顔を揃えているが、その中で異彩を放っているのが優木まおみ。悪い意味で目立ちまくってるね、残念ながら。
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by odin2099 | 2012-06-11 22:00 |  映画感想<ア行> | Trackback(17) | Comments(6)
あれから10年後、人々が神に祈らなくなり、神々はその力を失いつつあった。ゼウスは巨神(タイタン)復活を阻止するべくペルセウスに助力を請うのだが、息子ヘレイオスとの平凡な暮らしを望むペルセウスはこれを拒む。ゼウスは次兄ポセイドンを伴い長兄ハデスの元を訪れ、これまでの経緯を水に流し力を合わせようと説得するのだが、あろうことかゼウスの息子アレスが裏切り、ハデス共々巨神の王クロノスに寝返ってしまう。ゼウスは捕えられ、辛うじて脱出したポセイドンは危機をペルセウスに伝えると息絶える。ペルセウスはゼウスを救い、クロノスを倒すために「タルタロスの牢獄」を目指し立ち上がった。

e0033570_21181830.jpg色々な”父と子”の形が出てくるドラマですが、まさか『タイタンの戦い』に続編を作るとは思いませんでした。勿論オリジナル版に続編はありませんし、ギリシャ神話のペルセウスの物語にもこんなお話はありません。
その分制約は少なくなっているハズなので、どうしてもオリジナルと比較してしまう前作よりも愉しんだかも。ブーボーが出てきたのも嬉しいし、クライマックスでのゼウスとハデスの共闘シーンも燃えます。

しかしいきなり冒頭でイオのお墓が出てくるとは・・・。彼女、一度死んで復活してるし半神の筈なんですがあっけないですなあ。何の説明もないし。
その息子ヘレイオスは、神話だとペルセウスとアンドロメダの子どもの一人だったような。演じていたジョン・ベルという男の子、『バトルシップ』にもチラっと出てましたね。

そのアンドロメダ女王は今回のヒロイン。前作でペルセウスとくっつけなかったのは、まさか本作のために温存していたんでしょうか。といってもラストでいきなりラブラブなのは超展開過ぎる気もしますが。それよりも気になったのがキャスト交代で、前作のアレクサ・ダヴァロスが特にお気に入りというワケでも、今回のロザムンド・パイクが嫌いということでもありませんが、何となく納得がいきません。ゼウスもハデスもポセイドンも続投なのに(あ、アレスも別人か)。

今回ペルセウスの相棒となるアゲノールはポセイドンの息子でやはり半神という設定ですが、調べてみると確かにポセイドンの子どもにそういう名前のキャラがいるみたい。フェニキア王でエウロペ(ヨーロッパの語源)の父親という他にエピソードはないのかしらん?

前作では短髪だったサム・ワーシントンですが、今回は幾分か長め。しかし相変わらず主役オーラがありません。時期「007」候補?今のままではちょっと無理でしょう。
リーアム・ニーソンとレイフ・ファインズは並ぶと本当の兄弟みたいです。実年齢ではリーアム・ニーソンの方が10歳ぐらい上の筈ですが。
そのリーアム、日本語吹替は当然のように津嘉山正種でしたが、どうも声に張りがないような。これが役柄を意識してのことなら良いのですが、そうでなければちょっと心配・・・。

それにしても神様も死んじゃうというのが、今回一番驚いたことですね。
殆どの神様が死んじゃったみたいなので、これで打ち止めでしょうか。それともラストの思わせぶりなシーンを考えると、ヘレイオスを主人公にした更なる続編もアリでしょうか。なんでもそもそもは三部作構想があったらしいのですが。
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by odin2099 | 2012-05-01 21:20 |  映画感想<タ行> | Trackback(21) | Comments(4)
続編を見る前に前作のおさらいを。というわけで、先週放送されたばかりの「日曜洋画劇場」版をセレクト。

ペルセウス:サム・ワーシントン役に浪川大輔をはじめ、ゼウス:リーアム・ニーソンに大塚明夫、ハデス:レイフ・ファインズには大塚芳忠、イオ:ジェマ・アータートンは本田貴子、ドラコ:マッツ・ミケルセンが山路和弘、アクリシオス王/カリボス:ジェイソン・フレミングてらそままさき、アンドロメダ:アレクサ・ダヴァロス藤本喜久子ほか、諏訪部順一、菅生隆之、藤原啓治、平川大輔、斎藤志郎、後藤哲夫、内海賢二、一城みゆ希、千葉繁、麦人、野沢由香里、大友龍三郎、三ツ矢雄二らを起用した豪華新録版を作ってくれちゃったりしてます。

これってもしかすると藤真秀、津嘉山正種、土師孝也、小山力也、甲斐田裕子、林真里花、大塚芳忠(こちらではマッツ・ミケルセンの吹替)、土田大、森夏姫、川島得愛、辻親八、佐々木勝彦、増子倭文江、高木渉、有本欽隆、京田尚子、巴菁子、秋元千賀子らを配した劇場公開&DVD版よりも豪華かも?

e0033570_045139.jpg映画そのものはやっぱり「面白い」とは言いかねる内容なんですが、放送そのものはちょいと「面白」かったですねえ(カット版だったと思うけど)。『センター・オブ・ジ・アース』の項にも書きましたけど、最近の「日曜洋画劇場」はこういうフォーマットに決めたんでしょうか。

CMが明けると、CMに入る直前のシーンを繰り返し放送。確かに「ながら見」している人には便利かも知れませんが、たかだか2~3分ぐらい前のシーンを忘れてる人がいたらちょっとヤバイんじゃないですか?それよりもCMを入れるタイミングそのものをもっと考えて欲しいですね。それに途中で入る「これまでのあらすじ」も、途中から見始めた人には親切ですけど、そこまでフォローしなくても・・・。

そして本編終了後はそのまま続編『タイタンの逆襲』のダイジェスト版に突入。エンドクレジットなしでいきなり「10年後」とテロップが流れ、あれ?こんなシーンあったっけ?と思ってると実は予告だった、というオチ。いやあ編集は上手いし、わざわざこっちもアフレコしてるんですねー。すごいすごい。当然ながら途中で終わっちゃうし、ここまで見た人は『タイタンの逆襲』行かなきゃ!と思っちゃいますね、きっと(棒読み)。
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by odin2099 | 2012-04-29 01:00 |  映画感想<タ行> | Trackback(2) | Comments(4)
e0033570_6363136.jpg「旧約聖書」の世界と「新約聖書」の世界を、絵画と共にダイジェストで紹介するという一冊。
この手の本は沢山出ていますので、今更「別冊宝島」で扱うような題材なのかなあとも思ったのですが、若者層をターゲットに、手軽に幅広く広めようという意図があるんでしょうかね。

”ひと目でわかる系図”というページが「旧約」「新約」共にあり、周辺の地図も付いていたりで有難いのですが、それでも”ひと目”ではわからないのが読解力の無さ・・・。
有名絵画(一部彫刻も)がカラーでズラッと並べられていますので、ボーっと見ているだけでも愉しめますが。
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by odin2099 | 2011-12-09 06:34 | | Trackback | Comments(0)
1月号は保存版特集「イスラム教入門」。
世界三大宗教と呼ばれながらも、キリスト教や仏教に比べると、イマイチ馴染みの薄いこの宗教。
どうもテロだ、紛争だ、とおっかないイメージと直結してしまっている嫌いはありますね。
正直言うと自分も、キリスト教と同じユダヤ教から派生した宗教だ、ぐらいの認識しかなかったんですが、これを読むとなかなか面白い、といっては失礼ながら興味深いものがあるなあと感じました。

e0033570_21543020.jpg驚いたのは、イエスも”偉大な使徒”の一人に数えられているんですねえ。
但し”預言者”ではあっても、”神の子”としては認められていない、ということで。

ムハンマド(マホメット)も、釈迦やイエスのような「超人」としては捉えられておらず、誠実ではあっても平凡な人間だったと強調されているようです。それ故に”神の代弁者”に選ばれた、と言えるのかも知れませんが。

戒律が厳しいというイメージがありますが、教えそのものは割と世俗的な感じで、理想論を振りかざしているのではないみたいで、うん、やっぱりちょっと面白そう。
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by odin2099 | 2011-12-05 21:55 | | Trackback | Comments(0)
無敵のハンマーを手に入れようとした邪神ロキは神々の国アスガルドを襲い、王オーディンを殺害するものの、死の間際にオーディンはハンマーを異空間へと投げ飛ばす。
父オーディンと兄バルドルの復讐に燃えるソーはロキに立ち向かうものの、あっさりと手玉に取られ、あわやというところを女戦士ヤルンサクサに助けられる。
ヤルンサクサは、ロキを倒すためにはハンマーを手に入れること、そしてもっと経験を積むことが必要だとソーを説得し、ハンマーが隠された生命の木を探すべく、共に地球(ミッドガルド)へ。
そしてロキもまた、二人を追って地球へとやってきた――。

e0033570_2229575.jpgえー、どっかで聞いたようなお話ですが、北欧神話を題材にしたアクション映画、というよりもっと露骨にマーベル・ヒーロー映画『マイティ・ソー』に便乗した一本です。
アサイラム製のTV映画(でも画面サイズはシネスコ)で、本国ではご丁寧に『マイティ・ソー』の公開週に合わせてオンエアーしたんだとか。商魂たくましいですな。視聴率も結構高かったらしいです。

監督はクリストファー・レイ、出演はコディ・ディール、パトリシア・ヴェラスケス、ケヴィン・ナッシュ、リチャード・グリエコら。知らない人ばっかりですねん。

まあこういう作品に期待する人というのは少数派でしょうが、それにしてもイラつく映画でした。
兎に角主人公のソーがバカ!

未熟者なくせに頑固で短気。
ロキを倒すよりハンマーを手に入れるのが先なのに、ロキと戦うことを最優先にし、その度に軽くあしらわれ、叩きのめされる。そしてヤルンサクサに助けられ反省を口にするものの、次の瞬間には同じ過ちを繰り返すという為体。
ヒーロー物で、これだけ成長しない主人公というのも珍しいんじゃないでしょうか。役者自身にもちっともオーラが感じられませんしねえ。

その挙句に、苦労して手に入れたハンマーをあっさりとロキに奪わるわ、ヤルンサクサも殺されちゃうわ、生命の木も倒され、アスガルドもミッドガルドも壊滅寸前!
そこで何を思ったのか、ソーは自らの手でハンマーを作り出す?!
おいおい、そんなことが出来るなら最初からそうしろよ。
最後はロキとハンマー同士で殴り合ってWIN!

意外や、誰も都合良く生き返ってきたりしないのは最低限の節度なんでしょうかね。
この手の作品なら、全て元通りメデタシメデタシ、でも誰も文句は言わないんじゃないかと思いますけど。
ともあれ、『マイティ・ソー』を借りるつもりで間違えてカウンターに持って行っちゃった、という人がいないことを祈ります。

オーディンは貫禄ないし、バルドルはソーに輪をかけた筋肉バカだし、ヤルンサクサは・・・もうちょい若くて綺麗な女優さんはいなかったもんかいな
ロキは――まあ、いいや。
CGは、頑張っていた部類かなあ。見せ方は酷いけど。

予告編は割と格好良く感じられるんだけどね。

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by odin2099 | 2011-11-21 22:32 |  映画感想<サ行> | Trackback(1) | Comments(0)
冒険の旅を続けるバルドル率いるバイキングたちが、とある島に上陸。同行する女戦士フレイヤは、神々の宝があると予言していた。だがその島には謎の怪物が生息し、仲間が襲われてしまう。
島の奥へと進む一行たちは、無人と思われた島に村があることを発見。そこには怪物から難を逃れた少数の人々が、ひっそりと息を顰めていた。
怪物を倒し島を脱しようとするバイキングたちだったが、バルドルの弟トールは槌(ハンマー)を持った戦士が大蛇を倒す白日夢を見るのだった・・・。

e0033570_7201966.jpgユニバーサル・スタジオ製作のTVムービーで、原題は”Thor:Hammer of THE Gods”
北欧神話に材を採ったアドベンチャー物だが、おそらくクリス・ヘムズワース主演、ケネス・ブラナー監督のマーベル・コミックの映画化作品『マイティ・ソー』(原題”Thor”)を意識したものだろう。
もう少し邦題を工夫して、DVDのリリース時期も調整すれば良かったのに。

ただお話の方はサッパリ。
ロケーションはなかなか雰囲気だし(ブルガリアで撮影したらしい)、衣装や小道具も様になっていたりするのだが、主人公たちがどんな奴らなのかという紹介のないまま物語が進み、チラっとしか姿を映さないしょぼい狼男たちが襲ってきたり、被害者かと思ったら加害者だったり(?)とか、裏切り者が出てきて結局は個人的な戦いになっちゃったり、探し求めるアイテムがあっさり見つかったり、盛り上がらないこと夥しい。

登場人物たちがトール(英語読みだと”ソー”になる)だの、バルドルだの、フレイヤだのと北欧神話から持ってきてるのもややこしいし、戦う相手はロキの子どものフェンリル。
かつて兄ヨルムンガンドをトールに殺されたので、その復讐戦ってことらしいけど、彼らが島に上陸したのは偶然じゃなかったの?

で、結局は「トールがトールの生まれ変わり」(何のことだがわかんないよね)ってことでOK?
『アリオン』みたいに、この冒険が元になって神話が作られたってことじゃなく、『聖闘士星矢』みたいな神話の再話(という表現で合ってるのかな)ということになるのかなあ???
これ、北欧神話好きでも結構厳しいと思うぞ。

出演はザカリー・タイ・ブライアン、アレクシス・ピータース、ダズ・クロウフォード、マック・ブラント、メリッサ・オズボーン、 脚本スティーヴ・ベビラックァ、監督はトドール・チャプカノフ。
見事に知らないメンツが揃ってますな。

あ、アレクシス・ピータースって『ブレイブ・レジェンド/伝説の勇士ベオウルフ』にも出てたんだ。
あれもユニバーサル・スタジオ製作って謳ってたっけ。御用達女優かしらん。
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by odin2099 | 2011-03-21 07:20 | テレビ | Trackback | Comments(2)

by Excalibur
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