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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

タグ:藤子不二雄 ( 20 ) タグの人気記事

怪物大王が病気になったとの知らせが届いた。
父親のお見舞いのために怪物くんたちは久々に故郷へ帰ることになり、春休みにどこへも行く予定のないヒロシを同行させる。ところが怪物ランドには人間を入れてはいけないという掟があった。
正体がばれたヒロシは大王によって石に変えられ、そのことで怪物くんと大王は大げんか。
ヒロシを元に戻すには「命の水」が必要と知り、怪物くんたちは好戦的な戦怪族が住む闇の谷の奥地へ。

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1981年の春休みに公開されたカラー版(リメイク版)『怪物くん』劇場版の一作目で、併映の『ドラえもん/のび太の宇宙開拓史』より上映時間は短めだが、添え物ではなく対等な扱いといって良いだろう。
前作『ドラえもん/のび太の恐竜』の併映はリバイバルの『モスラ対ゴジラ』だったので、実質的には<東宝チャンピオンまつり>の延長線上にあったが、今回から名実ともに「藤子不二雄劇場」の開幕。
今の『ドラえもん』は単独公開だが、しばらく「原作:藤子不二雄」を冠した二本立て、三本立ての体制は続いた。


e0033570_18581473.jpg今回、劇場へ行って以来の再観賞か(テレビ放映の時に観てたかな)?
『ドラえもん』に比べて熱心に観ていなかったせいか、それとも自分の好みに合わなかったからか、イマイチ『怪物くん』は好きになれない作品。
当時も『ドラえもん』目当てに映画館へ行って、ついでにこっちも観たという感じで「面白かった」という印象はなかったんだけど、今観ると「あ、案外上手くまとまってるじゃん」。
友情とか親子の愛情とかが嫌味にならない程度に盛り込まれ、程好い冒険物(RPG的、と言い換えても良いか)テイストで仕上げられた一品。
それにベテラン陣が顔を揃えたキャストは、やはり安心感があるなあ。


【ひとこと】
ドラキュラがゴーレムに襲われ、せっかく手に入れた「命の水」の入った瓶を落として割る、というシチュエーションがあるんだけど、おかしいな、その前のシーンで瓶は怪物くんに手渡されたんじゃなかったっけ?


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by odin2099 | 2015-04-13 19:02 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

e0033570_18502110.jpg藤子・F・不二雄生誕80周年を記念して製作された3DCGの長編アニメーション映画。
昨夏公開されるやロングランとなる大ヒットを記録したものの、結局映画館へは行かず仕舞いに終わってしまった。


のび太とドラえもんの出会いから別れ、そして予期せぬ再会までを90分でまとめたオムニバス作品で、のび太を幸せにしないと未来世界へ帰れないというプログラミングをされてしまったため、ドラえもんは渋々ながらのび太のサポートを始める、というのがこの映画独自の設定で賛否両論巻き起こした。
当初反発していた者同士がやがて友情を育むという展開はわかりやすいが、そこまで親切丁寧に説明してあげなくても、観客には伝わると思うのだが。


原作からは「未来の国からはるばると」「たまごの中のしずかちゃん」「しずかちゃんさようなら」「雪山のロマンス」「のび太の結婚前夜」「さようならドラえもん」「帰ってきたドラえもん」の7つのエピソードをピックアップして再構成。
ストーリーの核が「のび太を幸せにする」ことにあるので、ジャイアンもスネ夫も出来杉も実直に脇役に徹し、ひたすら「のび太と静香のラブストーリー」に特化しているので一本の作品としてのまとまり感はある。


e0033570_18502795.jpgその反面、人気の高いエピソードを寄せ集め、お涙ちょうだい系に無理矢理仕立てているあざとさが目立っているのが残念。もっと『ドラえもん』特有のワクワクさや、F先生ならではの「SF(少し不思議)」な部分を感じさせてくれる作品にして欲しかったもの。
最初のCGアニメ作品ということで安全策を取ったのだろうが、逆に最初だからこそもっと冒険しても良かったのではなかろうか。


もし次回作があるならば、それこそ春興行で定着している”長編『ドラえもん』”を思い切ってCGアニメで作るぐらいの覚悟が必要だと思う。


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by odin2099 | 2015-02-08 18:53 |  映画感想<タ行> | Trackback(12) | Comments(0)
TVアニメの黎明期に、売れっ子漫画家たちによって設立されたアニメ制作会社スタジオゼロ。まとまって語られることの少ないこの会社の実体に肉薄しよう、という趣旨で書かれたのがこの一冊です。

e0033570_9374364.jpgかってのトキワ荘のメンバーから鈴木伸一、藤子不二雄、石森章太郎、つのだじろうによって設立され、後に赤塚不二夫も参加することになるこの会社は、漫画家としてはプロでもアニメ製作者としては素人の集まりでした。
最初はなかなか仕事も決まらず苦しい経営状態が続きますが、最盛期には数十人のスタッフを抱え、複数のTVアニメ作品を並行して受注製作するに至ります。
しかしやがて作品が次々と終わり、遂には会社は事実上幕を下ろします(ただ現在でも解散や倒産はせず、存続はしています)。

これまでにもメンバー各人の著書や手塚治虫の著作などで断片的に語られることはあっても、会社として総括した文献は皆無でした。また一社で単独した作品もないため、日本のアニメ史を俯瞰するような書籍でも大きく扱われることはなかったと思います。大半のエピソードには聞き覚えがありはしたものの、当時のアニメ界においてスタジオゼロが置かれていた状況、漫画家各人の関わり方など初めて知ることも非常に多く、これは貴重な時代の証言集だなと感じました。
本書を道標として、更にトキワ荘グループ並びにスタジオゼロに関する調査・研究が進むことを願ってやみません。それは日本文化史上で大きな位置を占めることに繋がるでしょうから。
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by odin2099 | 2013-01-26 09:39 | | Trackback | Comments(0)
e0033570_9495671.jpg以前出た単行本(1983年・・・ということはもう30年ぐらい前だったのか。そんなに時間経ったんだね)も持ってますが、手軽に読める新書版で復刻されたと知り即座に購入。

豊島区椎名町にあった「トキワ荘」は、多くの漫画家たちが住み、通い、漫画家の”梁山泊”などとも呼ばれていたアパートですが、そこで青春時代を送った漫画家たちが当時の思い出を綴った短編集で、1969年から70年にかけて雑誌『COM』に連載されたものをまとめたものです。
実録風のものもあれば、イメージだけで構成された実験的なものもありで、流石にバラエティーに富んでいます。同じ頃に同じ場所で時を過ごした各人の個性の違いも伺えて大変愉しいものになっています。

執筆陣は手塚治虫、つのだじろう、藤子不二雄A、永田竹丸、寺田ヒロオ、森安なおや、鈴木伸一、よこたとくお、赤塚不二夫、長谷邦夫、水野英子、そして石ノ森章太郎。
鬼籍にはいらられた入られた人が増えてきたのが寂しいですが、何とも豪華なメンバーです。
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by odin2099 | 2012-09-16 09:50 | | Trackback | Comments(0)
e0033570_063820.jpgつい先日『Pen』本誌での「サイボーグ009」特集号を取り上げましたが、『Pen+(ペン・プラス)』誌は「完全保存版 大人のための藤子・F・不二雄」ときたもんだ。

充実の「ウルトラマン」特集本なんかも出したこのシリーズ、やはり侮れません。
漫画やアニメの専門誌とは違った切り口は、時に見当違いの頓珍漢なものに仕上がる場合もありますが、今回もファンなら手元に置いておきたい一冊になってます。
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by odin2099 | 2012-09-02 07:20 | | Trackback | Comments(0)
伊賀の里から、ハットリくんの幼馴染のジッポウがやってきた。街が怪物に襲われる夢を見たので、というのがその理由だったが、おりしも謎の隕石が・・・!
主体は『忍者ハットリくん』にあって、『パーマン』はゲスト扱いでちょっと残念。『怪物くん』もチラっと出ているが、こういう競演作品は大好きだ。『ハットリくん』と『パーマン』のジョイントは二回目。
ミラクル卵が正統派侵略怪獣しており、都心が侵略・破壊されていくスケール感は並みの怪獣映画には負けない迫力。そしてミラクル卵の巨大感も上手く表現しており、なおかつ『ハットリくん』や『パーマン』の世界観は損なわない出来だ。「緑を大切に」という教訓もイヤミにならない程度で好感が持てる仕上り。
なお、ジッポウはTVシリーズに先駆けての登場。


e0033570_22372168.jpg「しねま宝島」から感想を引っ張ってきましたが、これもDVD化されていない幻の作品で見るのは2度目かな、3度目かな。
A先生の「ハットリくん」とF先生の「パーマン」との共演作なので、やはり権利関係が難しいらしいですね。もしレンタルビデオ店や中古ビデオ店でVHSを見つけたら、迷わずGETすることをお勧めします。

「パーマン」ファンには物足りないかも知れませんが、「ハットリくん」側はレギュラー、準レギュラーメンバーが勢揃い。1時間弱の中編ですけれど、なかなかよくまとまっております。
本当は「パーマン」と世界感が繋がっているのは「ドラえもん」なんですけどね。どっちもF先生だし、星野スミレちゃん、出てくるし。

あー、こうなると『ドラ・Q・パーマン』がもう一度見たいですねー。
これは確か一度もソフト化されていない、本当の幻の作品じゃないかと思うんですが。
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by odin2099 | 2012-03-15 22:35 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
『ドラえもん/のび太の魔界大冒険』の併映作品で、同じ藤子不二雄原作の『忍者ハットリくん』と『パーマン』をドッキングさせた劇場用ならではのスペシャル・プログラム。『ハットリくん』としては3本目、『パーマン』としては2本目の映画となります。
この頃は特に疑問も抱かなかったのですが、今となっては必要以上にスペシャルなプログラムになってしまった感がありますね。なにせ『ハットリくん』はA先生、『パーマン』はF先生の作品ですから、コンビ解消後は半ば封印状態の幻の逸品です。

e0033570_2321632.jpgケン一やケムマキたちの前に、助けを求めるユーリという女の子が現れます。その後ろから、怪しげな黒ずくめの男の一団が・・・。連中は力づくでユーリを誘拐しようとするのですが、寸でのところでハットリくんが登場。
ところが今度はそこにサイコマンと名乗る仮面の男が現れ、超能力でハットリくんを圧倒、更に駈けつけたパーマンたちも翻弄しますが、獅子丸と影千代が一計を案じてシンゾウを泣かし、そのパワーで辛うじて撃退することが出来ました。

ユーリはTVの超能力ショーに出演するために来日したのですが、幼い頃に生き分かれた父と兄を探しているのだと言います。ケン一たちは一緒に探してあげることを約束し、TV局への付いて行くことにします。
一方サイコマンは、自分と同じ超能力を持った少年少女を集め、父と共に世界を征服するという野望を持っていることが明らかになり、超能力ショーに狙いを定めます。そしてまんまとハットリくんやパーマンたちの目の前で、ユーリをはじめとする超能力者たちをニューヨークへと連れ去るのでした。

で、クライマックスは魔天楼を舞台にしたハットリくん+パーマンとサイコマンとの超能力ウォーズとなりますが、1時間弱の中編ながらかなり充実した内容です。
お話はどちらかというと『ハットリくん』寄りで、『パーマン』はゲスト扱いなのがちょっと残念ですが、これは原作漫画をA先生が執筆していたからでしょうかね。

ハットリくん側はケン一の両親、夢子、ツバメ、先生、シノビノ博士、お姫、ロボ丸などレギュラー、準レギュラーが大挙して出てきますが、パーマン側はブービー、パー子、パーヤンだけなので、やはり『ハットリくん』メインということになりますね。
ちなみにハットリくんとパーマンは旧知の間柄のようで、特に自己紹介をし合うという場面はありません。
またショーのゲストに星野スミレがいて、客席にはミツ夫がいるのに、何故かパーマン勢揃いというシーンが・・・。コピーロボットを使ってるワケでもなさそうなんですが、なぜなんでしょう?
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by odin2099 | 2011-11-24 23:22 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
こんな方がいらっしゃったことさえ知りませんでした。
この方は東日本漫画研究会の会員で、主に石ノ森章太郎や赤塚不二夫のアシスタントなどをされていた、という経歴をお持ちのよう。

e0033570_21274154.jpgトキワ荘というと、石森・赤塚以外に、手塚治虫、寺田ヒロオ、藤子不二雄、森安直哉、鈴木伸一、水野英子、それに長谷邦夫や永田竹丸、つのだじろう、横田徳男、高井研一郎・・・といった、住んでいた方、頻繁に”通って”来ていた方たちのお名前はスラスラ出てきてしまうほど関連書籍は読んだものですが、それ以外に住み込みで働いていたアシスタントさんがいたというのは初耳でした。

一般に”トキワ荘伝説”は、「最後の住人」石ノ森章太郎が転居したところで終わってしまい、その後は第二部とも言うべき”スタジオ・ゼロ時代”へと移行してしまうのですが、その後も石ノ森・赤塚両氏などが仕事場として借り続け、そこに”居住”していた人がいたんですねえ。

”スタジオ・ゼロ時代”を含めて長らく”伝説”に親しんできた自分も、初めて知るエピソードばかり。
かつてのトキワ荘グループが次々と鬼籍に入られるようになってきていますので、貴重な「時代の証人」だと思います。

本郷グループ(ちばてつや、松本零士、牧美也子ら)との交流の話も初めてで、本当に”伝説”になってしまう前に、誰かがきちんと整理してまとめておくべきでしょうね。戦後の日本文化の中の貴重な資料になるでしょうから。
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by odin2099 | 2011-08-03 21:29 | | Trackback | Comments(0)
『ドラえもん/のび太の海底鬼岩城』、『忍者ハットリくん/ニンニンふるさと大作戦』と3本立てで公開された、『パーマン』2度目のアニメ化作品で、TVシリーズのスタートに先駆けてのお披露目。

e0033570_20264472.jpg小学生の須羽ミツ夫は、ある日正義の宇宙人バードマンからパーマン・セットを手渡される。これを身につけると空を飛び、怪力の持ち主のパーマンに変身出来るのだ。
そんな時、同級生のみっちゃんが誘拐され、身代金を要求されるという事件が発生。ミツ夫は同じくパーマン・セットを貰ったチンパンジーの2号と共に犯人を追いつめる、というのがこの映画版のお話。

キャラクターや設定の紹介編といった内容になっていて、公開の翌月から放送を開始したTV版は、既にパーマンが活躍しているという所から始っているらしい。熱心に全話を見ていた訳ではないので、そのあたりは良く知らないが。

春に劇場版『ドラえもん』が公開されるのはこれが4本目だが、映画館へ見に行っていたのは3本目まで。
そろそろガキ、いやお子様たちがワイワイ騒が・・・お楽しみになっている場所は苦痛になってきたから、というのもあるのだが、同時期に『幻魔大戦』『クラッシャージョウ』、それに『宇宙戦艦ヤマト/完結編』が公開になっているので、時間とお金に余裕がなかった、というのも理由の一つ。

なのでこの作品を見たのは公開から10年以上経ってからなのだけれども、今回見直すまでそのことはすっかり忘れていて、初見かと思っていた。
嫌いじゃないけど、印象には全然残っていなかったんだな。

旧作が終了してから15年ぶりのアニメ版だが、1号の三輪勝恵、2号の大竹宏は前作からのスライド。
のみならず、後に2003年と2004年に作られた新作劇場版でも演じているそうで息が長い。というよりも、代われる人がいないくらいイメージが定着しているということか。
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by odin2099 | 2011-05-29 20:29 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_2139014.jpg父親から、日頃お世話になっているケン一たちを招待したいとの手紙が届き、ハットリくんはケン一をはじめ、シンゾウ、シシ丸、夢子、ツバメを連れて久しぶりに故里へ帰ることになったが、その一行には呼ばれもしないのにケムマキや影千代、それに小池先生まで勝手に同行することに。
ところが帰り着いた伊賀の里はもぬけの殻。
古臭い忍法を一掃し、伊賀の里を支配しようとする”科学忍者”を称するメカマロが、里のみんなを浚って行ったというのである。
両親たちを救い出そうとするハットリくんたち。しかしその前には、メカマロの配下七人衆が立ちふさがった・・・!

レギュラー・キャラクター総出演の『忍者ハットリくん』劇場版の第二弾。
TVシリーズでは出て来ない(多分)ハットリくんの故郷を舞台にした大冒険を描いた中編作品である。

科学忍法が古風な忍法に敗れ、人間不信だったメカマロがハットリくんによって友情に目覚める、という展開はお約束だが、大言壮語するだけあってメカマロはなかなかの強敵。二人の対決はかなりの迫力で、追い詰められ、大逆転するハットリくんは格好良い。
メカマロが夢子ちゃんにポーっとなっちゃうのと、せっかくの七人衆にあまり見せ場がないのがちょっと残念だが、長すぎない分だけメインの『ドラえもん』よりまとまりが良いかも。
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by odin2099 | 2010-03-22 21:41 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)

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