【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

原作はメアリー・ノートンの「床下の小人たち」、スタジオジブリが英米児童文学に挑んだ一本です。
何故か舞台がイギリスから日本へ移されてますが、実写じゃなくアニメなのだから原作のまんまで良さそうなんですけれどねえ。
出てくる風景も日本っぽくないし、小人たちと絡む人間側のキャラクターを日本人にした必然性も感じられません。
やはりジブリで原作モノは…(「ボロワーズ/床下の小さな住人たち」という実写映画に比べれば、遥かに原作に近いですけれど)

e0033570_21302137.jpgまあ原作とは別モノになってますけれど、原作クラッシャーというほどではなく、一本の映画として見ると悪くない出来です。
というか、今回公開以来8年ぶりに見直したのですが(つい最近の作品の気がしてましたが、もうそんなに経ったのかあ…)、当時よりも愉しく見られたかも。
中身スカスカの薄っぺらなラブストーリーに感じてましたけど、記憶にあるよりアリエッティは弾けた少女でした。そしてやはり音楽は素晴らしいです。

それでも翔クンは相変わらず捉えどころがないというか、なまじっかイケメンに描かれてるので全て許されてるというか…。
病身に甘えてないのは良いと思いますけれど、割と残酷なことを平然と言うし、自分勝手な正義を振りかざし、親切を押しつける傾向があるのはちょっと共感出来ません。
でもそんな翔クンに、アリエッティは惚れちゃった、のかな?

そこで、翔クンとアリエッティ一家は仲良く暮らしました、という安易なハッピーエンドにしなかったのは評価したいところです。
これ、ディズニーアニメだったら、アリエッティの両親が古い・狭い考えを捨ててアリエッティの進歩的な(?)考えに共鳴し、手術が無事に成功し元気になった翔クンのところに、あのドールハウスを譲り受けて居候する結末になったような気がします。
まあそうならなくて良かった良かった。

その一方で、映画は翔クンのナレーションで始まることから考えて、手術もおそらく乗り越えたと思われますが、その後にアリエッティたちと再会したことはないのかなと考えると一抹の淋しさもあります。
といっても最後に一家は大冒険をしたように描かれてますが、実際にはどの程度離れたものやら。
スピラーの案内で引っ越し先を見つけたということは、元いた場所から(人間にとっては)そんなに遠くではない気がします。アリエッティと翔、お互いに直接会わずともどこかでお互いに遠くから見つめていた、なんていう光景をちょっと妄想してしまいました。

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# by odin2099 | 2018-08-17 21:32 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「人造人間キカイダー」は「仮面ライダー」を差し置いて立体映画が作られるくらいの人気だったが、その続編「キカイダー01」は第1話「無敵!! 人造人間ゼロワン誕生!!」のブローアップ上映に留まった。
ただ「キカイダー」と「01」、それぞれの放送期間を考えると致し方ない面も見えてくる。

e0033570_21364992.jpg当時の<東映まんがまつり>は年2回、3月と7月の上映である。
「キカイダー」は72年7月から翌年5月までの放送だったので、クライマックスを控えた73年3月に新作映画を公開することが出来た。
対する「01」は73年5月から74年3月までの放送。73年7月の<まんがまつり>用に新作を作ることは難しく已む無くTVのエピソードを上映したが、74年3月も番組終了期のため新作映画を作るのは考えにくい。

もし80年代~90年代のように12月も含めた<まんがまつり>年3回の体制であったら、同じく80年代の<スーパー戦隊>のようにシリーズ立ち上げと同時に劇場版を製作するように組まれていたら、あるいは番組終了時に打ち上げ的な作品や後日談を作るのが当たり前だったら、立体映画は兎も角として劇場用新作「キカイダー01」が実現していたかもしれない。

もっとも「キカイダー」後半からスケジュールは遅れ、またオイルショックなどの影響から番組予算も乏しいギリギリの中で番組製作が続けられていた「01」の現場では、劇場用新作を作ろうなどという発想はそもそも出なかったのかも知れないが。

いずれにせよ劇場公開された第1話は、TVでのオンエアから約2カ月後の上映。強力な番組の裏で健闘しているヒーローの姿を映画館で初めて見る子供たちもいたであろう。
その子たちにアピールするためには第1話は格好のプロモーションになったであろうが、物語上の盛り上がりは今ひとつ。
再三書いているように前作のヒーロー・キカイダーと共演する第3話か、さもなければ併映の「ロボット刑事」同様の総集編として1~3話ぐらいまでをまとめたものを作れば、更にプロモーション効果は高かったのでは、と思うのだが。

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# by odin2099 | 2018-08-17 20:29 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「ふしぎの国のアリス」に「シンデレラ」、「ジャングルブック」に「美女と野獣」と自社製アニメの実写化に余念のないディズニーの次なる刺客は「くまのプーさん」。日本では来月公開です。
で、それを迎え撃つべく「くまのプーさん<完全保存版>」を再観賞しました。

e0033570_19322624.jpg前にも書いたけれど、この映画は1977年に作られた「プーさん」の長編第一作なんですが、実は新作映画ではなく、1966年の「プーさんとはちみつ」に68年の「プーさんと大あらし」、そして1974年の「プーさんとティガー」の3つの短編映画にそれぞれの作品の間を繋ぐシーンを追加し、更に長篇映画らしくオープニングとエンディングのタイトルをくっつけて再編集し、長篇に仕立て直したものです。

その元になっている3つの短編も細かいお話があっちゃこっちゃ行ってるから、バラバラに作られた作品群を一つに繋いでも見てる方は気になりません。
最初のお話から8年経って最後のお話が作られてますけれど、絵柄もシンプルなので違和感もないですね。

しかし見た目は可愛らしいですが、プーって自分勝手だし他人の迷惑省みないし、実は結構嫌なヤツですねえ。ティガーもそれに輪をかけて傍迷惑な存在です。
ラビットとかピグレットとか比較的常識的で平凡なキャラたちがその被害を被り、公正中立かと思われたクリストファー・ロビンもプーに肩入れし、その行動を肯定してるように見えてしまうのにはイライラさせられます。
どうも自分の体質とは合わないようで…原作のプーは違うキャラクターなのかなあ。

ということで、プーは純然たるディズニーキャラだと思ってる人は多いようですが、原作はA・A・ミルンの児童小説。
アメリカナイズされたこのディズニー版「くまのプーさん」は母国イギリスでは批判の的となり、今日でも否定的に捉えてる人は少なくないようですが、ディズニーの原作クラッシャーぶりは昨日今日始まったことじゃありませんしね。

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# by odin2099 | 2018-08-16 20:03 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19125166.jpgTVシリーズ「仮面ライダーW」の4エピソードを手掛けた上で、坂本浩一が初めて監督した「仮面ライダー」の劇場版。
今のところ<ウルトラマン>と<仮面ライダー>、両方を監督した唯一の存在だ。

基本は仮面劇だった前作「ウルトラ銀河伝説」は別だが、アクションメインの構成に杉本彩八代みなせといったセクシーなゲストヒロインの登場と、監督の作風はこの時点で既に完成されている。

仮面ライダーWは「二人で一人の仮面ライダー」だが、今回の映画ではどちらかというとフィリップがメイン。
母かも知れない女性マリアへの思慕や、その正体、目的を知った後での葛藤などなど芝居どころも多い。
演じる菅田将暉も芝居が上手くなったなぁと感じさせられたが、まだ高校生なんだよね、彼。末恐ろしい…?
と当時書いているのだけれども、その後の活躍ぶりは周知の通り。すっかり邦画界を背負って立つ若手のホープになっている。
ちなみにフィリップとマリアの関係は「銀河鉄道999」の鉄郎とメーテルが落とし込まれているのだとか。

ただアニメーションで描かれるメーテルは透明感を保てるかもしれないが、杉本彩という肉体を得たマリアにはより生々しさを感じてしまう。
メーテルもやたらとヌードを披露したりで本来ならばかなりセクシャルなキャラクターではあるのだが、マリアの胸元がチラチラ見えたりミニスカートだったり、ボディーラインがハッキリ出る身体にフィットした衣装を着たりでフィリップに接する様子は、より禁忌な匂いが漂ってくる。

またコメディエンヌぶりが際立つ正ヒロインの鳴海亜樹子(演:山本ひかる)と対局なのが、NEVERの一員・羽原レイカで、演じてる八代みなせもチラっと胸元はだけての変身シーンや脚技中心の格闘シーンに必要以上の色気を感じるが、これも全て監督の持ち味だ。
で、今回の映画、<平成ライダー>の中では完成度はかなり高いと思う。
TV観てないと(観ていても?)わからない作品や、どう考えてもTVとは矛盾する作品、完全に独立した外伝というかアナザーストーリー等々色々あったけれど、TVの映画化であり、TVからはみ出してもいないという点ではこれまでの中では一番と言っても良いかも知れない。
というのも以前の時期からの引用だが、<平成仮面ライダー>の夏映画の中でも屈指の完成度。
次回作「仮面ライダーOOOオーズ」の主人公が先行して登場する場面はあるものの、他に余計な要素がなく「仮面ライダーW」という作品世界の中で物語が完結しているのも大きい。

【ひとこと】
仮面ライダージョーカーのテーマは格好良い。
劇中では2回流れ、「MOVIE大戦 MEGAMAX」でのジョーカーのアクションシーンにも使われているが、テンションが上がる。

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# by odin2099 | 2018-08-15 19:18 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
母を亡くしたジェーンは、まだ見ぬ高名な探検家の父ジェームズ・パーカーに会うため、単身アフリカの奥地へと降り立つ。
幼い頃に母と自分を捨てた父に反発するものの、やがて打ち解け探検隊に加わるが、ある日ライオンに襲われたところを一人の青年に救われる。ジェームズの話によれば彼はターザンと呼ばれ、原住民からも恐れられている存在だというが…。

e0033570_19560658.jpgエドガー・ライス・バロウズ原作の「ターザン」映画ではあるが、主人公はターザンではなくジェーンの方。ジョン・デレク監督が当時の(そして最後の)妻ボー・デレクを主演(製作も兼任)にした、これまた監督による嫁さん自慢映画だ。

最初に出てくるMGMのトレードマークのライオンの咆哮がエイプコールになっているのは洒落ているし、物語の語り部ともいうべき存在がチャールズ皇太子の結婚について触れ「ダイアナ妃と仲良く」なんて言ってるのは逆に洒落にならないが、皮肉を効かせたつもりなのだろう。

前半はリチャード・ハリス演じる傍若無人で大仰な探検家と、ジョン・フィリップ・ロー(「バーバレラ」の有翼人パイガー!)扮する実直なカメラマン、それにジェーンを交えた探検隊一行の観光地映画として進行し、三分の一を過ぎた辺りでようやくターザンの存在が語られるなど、タイトルロールでありながらターザンの存在感は本当に薄い。
ちなみにターザン役はマイリズ・オキーフで、本作以降はB級のアクション映画等で活躍している模様。

その分見どころはジェーン役ボー・デレクの肢体で、前半は控えめだが中盤からは露出が増え、無駄に水浴びのシーンがあったり、原住民の儀式(?)で全裸に剥かれたり、エンドロールに至ってはターザンとオランウータンと3人(2人と1頭?)で戯れる裸のジェーンが延々と映し出されるという謎のサービスショットが続く。
撮影当時のボー・デレクは24歳くらいだろうが、それにしても「男の人に触れるの初めて」とか「私はバージンよ」とか宣うのはギャグにしか思えない。

30年以上前にTVで放送されているのを見て以来だけれども、お話は本当に面白くない。
リチャード・ハリスの大袈裟な演技には辟易するし、ターザンはちっとも活躍しないしアクション演出もなってない。ジェーンの危機を描いたら後はさっさとターザンに救出して貰いたいところだが、ターザンが現れても苦しむジェーンの描写が続き、ターザンがモタモタしてるだけにしか見えないのだ。
監督はカメラマンも兼任してるけど、そうまでして嫁さん映したいのか、と思ってしまう。確かに魅力的なボディーではあるのだが。


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# by odin2099 | 2018-08-14 19:59 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
こちらも先日Blu-rayが出たので再観賞。沖縄の海と空は本当に綺麗だ。

「ウルトラマンジード」も前番組の「ウルトラマンオーブ」も見ていないが、両番組のヒーローの出会いから共闘に至る流れも自然。ウルトラマンゼロという便利な存在が二つの番組の融合を違和感なく成し遂げている印象がある。
思い入れのない分カタルシスもあまりないが、巨大怪獣とウルトラマンが戦う「絵」というものは良い。
ハリウッドの超大作にも、そして「シン・ゴジラ」にもこれはない「絵」だ。

e0033570_19140500.jpgこちらのオーディコメンタリーは朝倉リク役の濱田龍臣、鳥羽ライハ役の山本千尋、愛崎モア役の長谷川眞優に伊賀栗レイト役の小澤雄太。ただし進行役として円谷プロから岡本有将が参加してるのでグダグダにならないギリギリの線。
撮影秘話も多く、またウルトラファンの濱田龍臣がその知識を披露と微笑ましい限り。

ただこの顔触れならば坂本浩一監督にも参加して欲しかったところ。
「キュウレンジャーVSスペース・スクワッド」のコメンタリーにも坂本監督の参加はなかったが、どちらでも出演者から監督への賛辞が聞かれるのは人徳なんだろう。

そういえば「キュウレンジャーVSスペース・スクワッド」では「撮影中寒かった」というコメントが度々出てきたが(撮影は今年の初め頃だったようだ)、この「ウルトラマンジード」では「とにかく暑かった」(撮影は去年の夏)という声が多かったのは好対照だ。まあそれだけ坂本監督のワーカホリックぶりには頭が下がるが。

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# by odin2099 | 2018-08-13 19:29 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
Blu-rayが発売されたので、さっそく再観賞。

これ、従来であれば作られていたであろう劇場版「キュウレンジャーVSジュウオウジャー(もしくはスーパー戦隊)」とVシネ「帰ってきたキュウレンジャー」をミックスした代替企画なのだろう。
「キュウレンジャー」の後番組が「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」という奇を衒ったものなので、混乱を避けるために<スーパー戦隊VSシリーズ>を休止し、「帰ってきた~」要素を取り入れて時系列的にTVシリーズ後とし、共演相手としてメタルヒーローを選んだのだと思われる。

e0033570_19141566.jpgそんなこんなでヒーロー共演作品というよりは、やはりこれは「キュウレンジャー」のエピソード。「キュウレンジャー」に興味があり、ハミィちゃん可愛い!という人でないと面白さも半減かもしれない。幸いヴィランズに興味を持てたので(特に平田裕香演じるメレと水崎綾女演じるエスケイプ)その点では楽しめたのだけれども、作品全体としてはちょっと微妙だったかな。

スペース・スクワッド側として見ると、「スペース・スクワッド/ギャバンVSデカレンジャー」の続編ではあっても「スペース・スクワッド2」ではなく、せいぜい「1.5」ぐらいの扱い、ということらしい。これはあくまでもギャバンやシャイダーたちがゲスト出演に留まっているからだろう。
ギャバンがTVシリーズの「キュウレンジャー」にゲスト出演していたこともあり、それに準じているのかもしれない。

いずれにせよ早く「スペース・スクワッド」の続きを見たいものだが、この作品が「キュウレンジャー」の4年後(ということは「ギャバンVSデカレンジャー」からも4年後)という時間設定が、何らかの枷にならないといいのだけれど。
例えば「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」にギャバンをゲストで出すとしても、この作品後の時系列にしてしまうと、色々とややこしい説明が必要になってしまうのだが。

オーディオコメンタリーはラッキー/シシレッドの岐洲匠、スティンガー/サソリオレンジの岸洋佑、ナーガ・レイ/ヘビツカイシルバーの山崎大輝、ハミィ/カメレオングリーンの大久保桜子、スパーダ/カジキイエローの榊原徹士、佐久間小太郎/コグマスカイブルーの田口翔大、それに鳳ツルギ/ホウオウソルジャーの南圭介だったが実にウルサイ。それに誰か進行役を置くべきだった。

【ひとこと】
ツンデレなメレは可愛いし、エスケイプは相変わらずエロカッコイイな。
ハミィはちょっと趣味じゃないんだけど…。

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# by odin2099 | 2018-08-13 19:28 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
トム・クルーズがIMFのエージェント、イーサン・ハントを演じるシリーズ第5弾。
ラスボスが死なず、逮捕で終るのはシリーズ初。

イーサンのチームは今回は前作からルーサー、ブラント、そしてベンジーがスライドしているが、今回はベンジーとのバディ物の雰囲気が強い。
回を重ねる毎にベンジーの比重が大きくなっていくが、シリーズ随一の愛されキャラだし、トムもお気に入りなのだろう。
ブラントは一見すると終始イーサンと対立している嫌味なキャラに見えるが、その実もっとも信頼されているのかも知れない。
皆勤賞のルーサーはイーサンの親友ポジに徹していて、今一つ存在感に乏しい。

e0033570_10001658.jpg敵か味方か謎の美女イルサが今回のヒロイン。英国諜報部のエージェントで、その実力はイーサンに拮抗。
演じるレベッカ・ファーガソンは、初見の時は微妙だなと思ったのだが、改めて見るとなかなか佳い女。黒ビキニや身体にフィットしたライダースーツ姿もなかなかセクシーで、次回作へ連投と異例の抜擢を受ける。ちなみに彼女とトムの年齢差は20以上あるのだけれども…見えない。

IMFサイドではハリス長官という新キャラが出てくるが、毎回組織がガタガタになるIMFにあって、彼も次回作へ続投してる模様。上層部が入れ替わってばかりなのでそろそろIMFも落ち着いて欲しいものだ。
演じてるのはアレック・ボールドウィンで、若かりし頃は”第二のトム・クルーズ”的な売り出し方をされていた記憶があるが、実際にはトムより4つ上。しかしもっと歳が離れてるようにも見えてしまう。

それもこれもトムが年齢を感じさせないバケモノだからで、予告編で度肝を抜いた飛行機でのスタントが、実は本編のクライマックスどころかアバンタイトル部分に過ぎなかった、というあたりから実に狂った映画だ(褒めてます)。
トムが自らこなすスタントは一体どこまで行くのだろう?

今回の監督はクリストファー・マッカリーで、「アウトロー」で監督・脚本を務めて以来、「ワルキューレ」や「オール・ユー・ニード・イズ・キル」や「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」の脚本を担当し、この続編でも脚本・監督を担当と、すっかりトムの御用達。
しかし本来この人の次回作はハリウッド版「宇宙戦艦ヤマト」の監督だったはず。この分だといつになったら着手出来るのやら…? それとも「ヤマト」にもトムを出す気かな。

【ひとこと】
ハーマイオニー・コーフィールドちゃんはやっぱり可愛い!

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# by odin2099 | 2018-08-12 10:04 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
こちらが本家「エマニエル夫人」。
「褐色のエマニエル」ラウラ・ジェムサーに対し、本家のシルビア・クリステルは透き通るような白い肌。
有名なポスターなどで見るとかなり妖艶な印象も受けるが、本編を見る限りではショートカットでボーイッシュに見えたり、少女の面影を残した無邪気な笑顔を見せたりとちょっとしたギャップがある。
終盤では様々な性の手ほどきを受け、エマニエルは少しずつ脱皮していくのだが、そのラストカットで濃い目のメイクを施した状態が、ポスターなどのキービジュアルに使われているのだ。

e0033570_22510750.jpg嫁さんが自慢でみんなに見せびらかしたい(事前にヌード写真までばら撒く用意周到さ)、それに彼女を束縛する気なんかないといってる旦那さんは、奥さんがちょっとプチ家出しただけでオロオロして周囲に当たり散らす癖に、奥さんが戻ってきてくれると今度は”性愛の伝道師”ともいうべき老紳士に調教を依頼するし、夫一筋で浮気なんてとんでもないといってる奥さんの方は、相手が同性(女性)ならノーカウントらしいし、変な理屈をつけて実はアバンチュールを愉しんでいたり、とこの夫婦が考えることはサッパリわからない。高尚な愛の哲学とやらを理解するためには、まだまだ修行が必要らしい。

今回はBlu-ray収録の日本語吹替版で鑑賞。
これ、TVで初めて放送された時のもので、多分何度目かの再放送で見たことがあったけど、なんで主役の声が山口いづみなんだろう?ハッキリ言って聴いていて辛い。
他のキャストは横森久、羽佐間道夫、藤田淑子、平井道子、鳳八千代とベテラン揃いなのに…。

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# by odin2099 | 2018-08-11 23:01 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
マーベル・コミックをディズニーがアニメ映画化した作品。
実写映画の<マーベル・シネマティック・ユニバース>を除くと、マーベルとディズニーとのコラボは今のところこれしかないのはちょっと勿体ない気もするけれど、それは今後に期待かな。

さて、お話的にもスタッフ的にも何の関係もないのだけれども、「アイアン・ジャイアント」「Mr.インクレディブル」を見るとなんとなくこの作品も見たくなってくる。
なんか似た匂いを感じるというか。

e0033570_00004036.jpg個人的に一番繋がりを感じる部分は、女性キャラクターの描き方、存在感。「アイアン・ジャイアント」の紅一点いやヒロインは、主人公ホーガース少年の母親のアニー
「Mr.インクレディブル」のヒロインは娘のヴァイオレットではなく、勿論その母親でありインクレディブル夫人であるところのイラスティガール、ヘレン
そして「ベイマックス」のヒロインはゴー・ゴーでもハニー・レモンでもなく、キャス叔母さん!

いずれも熟女、じゃないな、妙齢の女性が魅力的に描かれているということ。正式な設定は知らないけれど、いずれも推測するに30代半ばから40代前半くらい、かな?

キャス叔母さんは独身みたいだけど、他の二人は人妻(あ、一人は未亡人らしいけど)であっても決してオバサン化はしておらず、若々しくて実にチャーミング。
かといって少女のように描かれているのではなく、適度な色気もあり、きちんと年齢相応に見えるところが素晴らしい。アニメでは一番表現しにくい年齢層だと思うし。

また物語も、子供の視点は忘れてないけれど子供に阿ってもいないし、物わかりの良い大人は出てくるけど頼りっぱなしじゃないし、子供も大人も楽しめる冒険活劇になっているというのもポイント高し。
もし「ベイマックス」の続編を作るなら、今度はブラッド・バード監督で、なんていうのもどうだろう?
ま、アイアン・ジャイアントはワーナーのキャラだから難しいだろうけど、インクレディブル・ファミリーは同じディズニー傘下のピクサー印。”Big Hero 6”と共演する番外編なんかがあっても愉しそうなんだけどなあ。

【ひとりごと】
あ、キャス叔母さん萌えだけど、ゴー・ゴーもなかなかエロカッコ良くて好き。
でもハニー・レモンみたいなタイプはちょっと苦手かな。

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# by odin2099 | 2018-08-11 00:05 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_23445320.jpg「エマニエル夫人」の続編ではなく便乗作品で、原題は”BLACK EMANUELLE”

主演は「褐色のエマニエル」と呼ばれたラウル・ジェムサー(この作品では”EMANUELLE”名義)で、監督はアルベルト・トーマス(ビット・アルベルティーニ)。

主人公のエマニエルは女性カメラマンで、仕事で訪れたアフリカで自由恋愛主義の夫婦やその友人たちと触れ合い、愛の遍歴を重ねるというもの。

ラウラ・ジェムサーは美人度でいえば本家シルビア・クリスタルより上。
程好く均整の取れたしなやかな肢体は、観る者を十分に魅了。
またどちらかと言えば終始受け身の本家エマニエルより積極的で、相手を翻弄する小悪魔の要素も持ち合わせており、それに白い肌のブロンド美人が準ヒロイン格で絡んでくるので、様々な面で対比の妙を味わえる。

お話にはこれといって語るべき点はないが、無邪気なのか計算づくなのかわからない奔放なヒロイン像にはなんとなく惹かれ、そそられるものがあるのは間違いない。


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# by odin2099 | 2018-08-10 23:51 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21575775.jpg「ウルトラマンギンガ」の劇場版第2弾。
第1弾はTV版「ギンガ」の休止期間中に上映されたが、こちらはTVシリーズの後日談。
といってもお話らしいお話はなく、友也が作ったシュミレーション空間内で、ヒカルたちがウルトラマンや怪獣たちへのウルトライブを疑似体験し、対戦するというもの。正に「怪獣ごっこ」、ここに極まれり。

シミュレーション空間内で使用される怪獣たちの人形の出自が明確でないが、これは友也が描いた怪獣の絵に特殊な宇宙線が降り注ぎ、それが実体化したもの、と解される。そのため本編には直接出てこないものの、ガヴァドンがフューチャーされているのはオマージュなのだろう。

最後にはカオスウルトラマンやイーヴィルティガら偽ウルトラマンというか、ダークウルトラマンたちが出現して大ピンチ!しかしコンピューターがダウンして事なきを得て、というシチュエーションが出てくるが、これが偶然なのかバグなのか、それとも人為的なもの(闇の力が働いている?)なのかは不明で、何となく釈然としない。

津川雅彦扮する礼堂ホツマはラストシーンに登場し、作品を見てくれた人たちに感謝を伝える役回り。そしてヒカルたちの冒険がまだまだ続く、と告げるのだが、今改めて見るとこれまで応援してくれた「ウルトラマンギンガ」のファンに対してお別れを言ってるように感じられてしまう。
続編シリーズ「ウルトラマンギンガS」には参加していないので、尚更「これが最後」の感が強い。

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# by odin2099 | 2018-08-09 22:03 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
申し訳ないけれど、昭和期の<仮面ライダー>映画のワーストを選ぶなら、「五人ライダー対キングダーク」とこの作品、どちらかだなあ。

77~78年あたりからアニメブーム、SFブームと一緒に盛り上がってきた<ウルトラマン>と<仮面ライダー>の再評価。
<ウルトラマン>は79年の春に再編集の劇場映画を作り、アニメーションながらも新作TVシリーズを実現させ、夏にも第2弾の再編集映画を公開した。
<仮面ライダー>はというと遅れること半年、79年秋からTVシリーズが再開、そして翌年春にはこの映画の公開と順調…かと思いきや、この映画の時点で主役交代というテコ入れの計画があったんだとか。
e0033570_20163310.jpg
それはさておき、TVでは先輩ライダーの客演が始まった頃だけど、この映画では一気に歴代ライダーが全員集合、というイベント性が売り。子供たちに大きくアピールする要素だったはずだけど、かつてのイメージがなく、全員が声優声で喋る歴代ライダーは偽物感がつきまとう。
第一期の<仮面ライダー>シリーズなら、素顔での出演が叶わなくても声だけでもオリジナルの俳優を呼ぼうという心構えがあったけど、そんな時代じゃなくなっちゃったんだね。

そんなこんなで最大のアピールポイントが、逆に最大の弱点に。
偽物くさい歴代ライダーとスカイライダーの絡みも不自然で(先にスカイライダーを単独で敵基地に向かわせたはずなのに、スカイターボで敵陣を疾走するその行く先々で助っ人に現れる歴代ライダーはテレポーテーション能力でもあるの?)、見ていて苦痛でしかない。

石ノ森センセのお気に入り、中村ブンの大抜擢は画面がウザくなるだけだったし、そもそもこの羅門博士一家と筑波洋の関係も説明なし。多分、洋と羅門ブンが高校か大学の同級生とかそんな感じなんだろうけどね。
宇宙ステーションに羅門博士と一緒に乗り込み、実験の成功を祝う石ノ森センセの役どころも訳わからず(同僚にしては距離を置いてるし、かといってステーションの責任者というほど偉くもなさそうだし)。

で、以前にも書いたけど、そんな中での見どころはゲストヒロインの舟倉たまき(舟倉由佑子)。
アリコマンドに襲われ服をビリビリに引きちぎられ、銀河王には体を撫で回されとセクハラ攻撃を受けまくる。もしかして下着姿を披露したり、ひょっとしてヌード?! なんてドキドキしてたことを思い出す。
後に彼女は「電子戦隊デンジマン」のデンジ姫に。東映の秘蔵っ子だったようだけど、今はどうしているのやら。

総監督に石ノ森センセを担ぎ出し、これまでの<東映まんがまつり>作品としては破格の予算をつぎ込んだ(<まんがまつり>としては)超大作だったはずなのにまことに残念。
対費用効果を考えれば、この作品がダントツのワースト1かなあ。

<過去記事>
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# by odin2099 | 2018-08-09 20:23 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
津川雅彦追悼でもう一本。
こういう作品に出るイメージのない俳優さんだったが、実は「ガメラ」「ゴジラ」「ウルトラマン」と三大特撮モノに客演という実績の持ち主。

e0033570_22592460.jpg往年のように毎年毎年、それも一年間というペースでTVシリーズを放送するというところまでは行ってないが、とりあえず毎年新ヒーローをTVに、そして劇場に送り込む足がかりとなったのがこの「ウルトラマンギンガ」。
防衛組織が登場せず、メインキャラクターが子供たちだけという異色作で、いうなれば「ごっこ遊び」の世界で完結しているウルトラマンだ。

津川雅彦の役どころは、ウルトラマンギンガに変身する礼堂ヒカルの祖父。
この映画では単に主人公である孫を優しく見守るお爺ちゃんという役回りだが、シリーズ全体では実質的主役ともいうべきキーキャラクターになっていた。
歴史あるウルトラシリーズの中でも予算、スケジュール共にかなり厳しい条件で作られたこの作品だが、このクラスの俳優さんが一人出ているだけで作品が引き締まるのだから流石だ。

「劇場スペシャル」といいつつも、スケールはTVの1エピソード並み。30数分という上映時間で新作映画とは?!と思わないではないが、低迷期にウルトラの光を灯し続けた意義は認めたい。
しかし製作から5年とはいえ、根岸拓哉、宮武美桜、大野瑞生、雲母、草川拓弥らメインキャストの中には、既に芸能界を離れてしまったり、あまり目立った活躍のないメンバーがいるのは淋しい。

<過去記事>
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# by odin2099 | 2018-08-08 23:10 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
渡辺淳一のベストセラー小説を根岸吉太郎監督が映画化。
主演は秋吉久美子で、他に沖直美、岩本千春、岸部一徳、池田満寿夫、池部良、木内みどり、そして先ごろ亡くなった津川雅彦らが出演。

e0033570_22585201.jpg去年久しぶりに見直してはいるけれど追悼の意味を込めて再観賞したが、正直なところこの作品の見どころは秋吉久美子の大胆な演技、いや艶技。
儚げでどこか捉えどころのない、和装の似合うしっとりとした美人なのだが、登場シーンの大半で美しいヌードを披露。彼女の肢体だけでも間違いなく鑑賞料金の元は取れる。
更に沖直未、岩本千春と違ったタイプの美女、美少女のヌードも拝めるのは正に眼福で、成人指定映画なのも宜なるかな。

津川雅彦が演じているのは自分勝手で独りよがり、全く共感出来ない主人公。
著名人という設定なだけに今ならマスコミの格好の餌食となってスキャンダル塗れになり、その上パワハラ、セクハラの訴訟も幾つか起こされそう。
そんな彼が自業自得ともいうべき結末を迎えるラストシーンは、憐れというより滑稽でもある。また、これがあるから見ている側は溜飲が下がるのかも知れないが。

ともあれこの作品への出演がターニングポイントになり、津川雅彦は色気のある中年俳優として文芸モノの常連となった。
しかしベッドシーンの大半で喫煙してるのは気になる気になる。

<過去記事>





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# by odin2099 | 2018-08-08 23:08 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_22592967.jpg学校の問題児の少女マチルドが道で倒れているところに通りかかった教師のフランソワは、家まで彼女を送って行くが、彼女が複雑な家庭環境に育ったことや実は鋭い知性の持ち主であることに気付き興味を抱く。
何とかマチルドの放校処分を取り消したフランソワは、授業の遅れを取り戻すべく個人教授を買って出、マチルドもそんなフランソワに心を開いてゆく。またフランソワもマチルドに惹かれ遂に二人は一線を越えてしまう。
だがマチルドのフランソワに対する思慕は徐々にエスカレートし、それはフランソワの妻カトリーヌへの攻撃的な態度となって表れてしまう。そして二人の関係が明るみに出る日がやってきた…。

アイドル歌手として人気上昇中だったヴァネッサ・パラディを主演に、ジャン=クロード・ブリソーが自ら脚本も手掛けて監督した作品で、共演はブルーノ・クレメール、リュミドラ・ミカエル、フランソワ・ネグレ、ジャン・ダステ、ヴェロニカ・シルヴェールら。
マチルドは17歳という設定だが、ヴァネッサ・パラディも撮影当時は16~7歳。しかし未成年でありながらも開始数分で早くもヌードを披露し、おまけに喫煙シーンまであるというのは今では許されないだろう。

物語は一口に言ってしまえば「教師と生徒の禁断の恋」を描いたもの。
わざわざ最初の方で「ロリータ趣味はない」と断言していたフランソワが、あれよあれよという間にマチルドに溺れて行く様は滑稽でもある。それでいて美人の奥さんや社会性、面子などを気にして及び腰なのが情けない。
とはいうもののマチルドの、正に「天使と悪魔」ならぬ「天使と小悪魔」の危うげな魅力には抗しがたく、フランソワの転落ぶりには一定の説得力がある。

一方のマチルドがフランソワのどこに惹かれたのかはよくわからないが、平たく言えば「自分を構ってくれた」から安心感を覚え、依存心が芽生えたということなのだろうか。
破滅志向の彼女の行動は衝動的で恐ろしくもあるが、それが一時の気の迷いやお遊びではなく、本当に一途で純粋な愛ゆえのものだったことがわかるラストシーンは泣ける。

二十数年ぶりに見直したが、”フレンチ・ロリータ”と称されたヴァネッサ・パラディの、少女としての一瞬の輝きを切り取り、フィルムの中に永遠に閉じ込めたという一点だけでも、この作品は”名作”と呼ぶに足る一篇だろう。


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# by odin2099 | 2018-08-07 23:00 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
兜甲児はマジンガーZではなくダブルスペイザーに搭乗。その為にグレンダイザーのオマケみたいな扱いになっているけれど、「マジンガーZ」、「グレートマジンガー」、「UFOロボ グレンダイザー」、「ゲッターロボ(&ゲッターロボG)」の主役たちが一堂に会した永井豪ロボットアニメの集大成。

甲児だけじゃなく、剣鉄也、宇門大介(デューク・フリード)、ゲッターチームの流竜馬、神隼人、車弁慶と6人の主役を立てるだけじゃなく、ボス・ヌケ・ムチャの3人組に弓さやか、炎ジュン、早乙女ミチル、そして弓教授、早乙女博士、宇門博士とほぼレギュラー総登場の豪華版。そのキャラクターの見せ場の割り振り方にまず敬服する。
e0033570_19560332.jpg
石丸博也、野田圭一、富山敬、神谷明らによる武器名、必殺技名の連呼も耳に心地よい。
「ゲッタービーム!」「アトミックパンチ!」「サイクロンビーム!」「サンダーブレイク!」「スペースサンダー!」「ブレストバーン!」「シャインスパーク!」各人各様の絶叫の競演。
そして耳に心地よいといえば音楽。
数々の名場面、名勝負を彩った渡辺宙明(「マジンガーZ」「グレートマジンガー」)&菊池俊輔(「ゲッターロボ」「グレンダイザー」)の豪華コラボ。
音だけでも楽しめるとはなんと贅沢な…。

お話の方は少々”でっちあげ”感があって残念な部分も。
共闘ありきで用意されたドラゴノザウルスはあまりにハイスペックすぎるし、その誕生の原因が垂れ流しにされた石油というのは逆にスケールが小さい。原水爆実験とか核廃棄物の影響ぐらいハッタリをかましておかないと。
また複数の巨大ロボットが普通に共存してる世界で、宇門博士や弓教授、早乙女博士を集めておき乍ら、改めてロボット軍団を編成するというのは今更な感が強い(当然それ以前に何度も共同作戦をとってきただろうし)。初めからそれが目的だったとしか思えないのだから。

またゲッターチームは序盤に単独行動をとる関係上、中盤以降は出番が少ないし(シャインスパークでトドメは刺すが)、甲児はギャーギャー騒ぎ立てるだけで実は活躍らしい活躍がない。実質的な主人公といえるのは鉄也だが、ストーリー全体の中では出しゃばり過ぎだし、メンバーのまとめ役に徹したデューク・フリードは終始影が薄い。各人に過不足なく見せ場を用意するのは至難の業なのだ。

だがそんな中でも、リョウ・ハヤト・ベンケイらゲッターチームの関係性、ボスを巡っての甲児と鉄也のやりとりや、ボスとさやか、ジュンの短い会話、さやかの危機に反応する甲児等々随所に「らしい」言動が盛り込まれているので、キャラクター同士の会話は自然に入って来る。
重ねて言うが、脚本家や演出家による交通整理ぶりは本当に敬服に値する。
e0033570_19561358.jpg
先に<永井豪ワールド>の集大成を目指した作品だと書いたが、企画段階では更に「デビルマン」「鋼鉄ジーグ」「キューティーハニー」の参戦も予定されていたようだ。
劇場版マジンガーの栄えある1作目は「マジンガーZ対デビルマン」だったので、不動明と甲児が久々に再会するシーンは見てみたいし、ジーグは一度はグレンダイザーとの共演映画が企画されたものの没になっただけに、是非そのリベンジを果たしてもらいたかったし、はて、ハニーはどうやってストーリーに絡ませるのやら。
しかし最後だけに実現して欲しかったものだ。

それにしても「ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー」とこの「決戦!大海獣」を続けて見ると、祭りの後のどうしようもない淋しさがこみあげて来る。
一つの時代は間違いなく終わったのだなあ。

<過去記事>
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# by odin2099 | 2018-08-07 06:21 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
石ノ森章太郎を原作者に頂いた「秘密戦隊ゴレンジャー」と「ジャッカー電撃隊」と、東映オリジナル(原作:八手三郎)の「バトルフィーバーJ」以降の作品群は、本来は別モノ。しかし今は同じ<スーパー戦隊>シリーズという扱いになっている。

となると「ジャッカー」が77年12月に放送が終了し、「バトルフィーバー」が79年2月にスタートするまでシリーズには空白期間があることになるのだが、78年の3月に公開されたこの劇場用作品があるため、シリーズに空白はない、というのが近年の詭弁。
しかし<ウルトラマン>にも<仮面ライダー>にも中断期間があるのだから、正直どうでも良い話。

それより冒頭で「ゴレンジャー」と「ジャッカー」を普通に同一シリーズとして扱ったが、実はこの両番組も特に繋がりはない。
「ゴレンジャー」のフォーマットに則って作られた「ジャッカー」は確かにシリーズ第2弾ではあるが、お話が繋がってるわけではないのだ。
なのでこの二大戦隊の共闘は、<スーパー戦隊VSシリーズ>がレギュラー化し、TV本編へのレジェンド戦士の登場が珍しくなくなった昨今と違い、子供たちには遥かに大事件だったのだろうな、と思う。
e0033570_19465659.jpg
ただ出来上った作品は、キャラクター面では必ずしも充実していたとは言い難い。
死んだ筈のアイアンクロー/鉄の爪(演:石橋雅史)の復活に、クライム四天王(演じるのは安藤三男、潮建志、天本英世、金田治で、合体した四天王ロボの声は飯塚昭三!)の登場も、マニア向けのキャスティングが子供たちにどの程度アピールするのは疑問だし、この手のイベントでお約束の再生怪人軍団の登場もない。
何よりもゴレンジャー側の素顔での出演者がペギー松山(演:小牧りさ)のみというのは淋しい。
それでもTV放送が終わって3カ月近く経ち、再びジャッカーに、ゴレンジャーに会える、という一点だけでも子供たちには十分だったのだろうか。

ちなみに以前にも書いたが、この映画は当初「ジャッカー電撃隊VS大鉄人17」として企画されていた。
劇中でも世界各地で悪と戦っているヒーローとして、ゴレンジャーの他に仮面ライダーV3キカイダー仮面ライダーアマゾンの名前が上げられている。
既に<仮面ライダー>シリーズに幕が下ろされて2年以上が過ぎ、「ジャッカー」の終了でTVから石ノ森ヒーローは姿を消している。
つまり実写版<石ノ森章太郎ワールド>の集大成は意図されていたものの、必ずしも<スーパー戦隊>をシリーズとしてまとめようとしていたわけではなかったのだ。
もしジャッカーと17の共闘が実現していたら、<スーパー戦隊>シリーズは成立していなかった可能性もある。その点ではこの作品の存在意義は大きい。

先に公開されていた「グレンダイザー・ゲッターロボG・グレートマジンガー/決戦!大海獣」が永井豪ロボットアニメの集大成を意図していたのと同じで、<東映まんがまつり>も転換期を迎えていたのだ。
かつてメイン番組が名作物の新作アニメからTVヒーローの劇場用新作に移り、その主役が<仮面ライダー>から<マジンガー>へと移行していったが、今度はアニメが永井豪作品から松本零士作品へ、実写ヒーローは石ノ森章太郎作品から八手三郎作品へと移り、そして「テレビまんが」から「アニメブーム」へと進化、発展していく過渡期だったのである。

<過去記事>
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# by odin2099 | 2018-08-07 06:20 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(2)
これまたロジェ・ヴァディム監督の当時の嫁さん自慢映画で、オープニングがいきなりバーバレラ役ジェーン・フォンダの無重力ストリップ。
衣装を一つずつ取る度に中から文字が飛び出し、これがタイトルやスタッフ、キャストのクレジットを構成。
この文字が微妙に揺れ動いて、バーバレラの身体そのものも巧妙に隠すというのはアイディアもの。

この「見えそで見えない」感が良い。
でも実のところ全部は隠しきれてないというか、意図的にずらしてるのだろうけれど、バストトップもヘアもしっかり見えてしまっていて、このオープニングタイトルだけで元は取れたな、と思う。

e0033570_19304787.jpg続けてバーバレラは大統領からの司令通信を受けるのだが、「服を着ます」という彼女に対し、大統領は「そのままでいい、公務だから」とワケわからん返答をするもんだから、ずっと彼女は全裸のまま。
万事がこの調子で、スケスケの服は着させられるわ、服はビリビリに破かれるわ、ガラス(ビニール?)越しのヌードを披露するわ、クライマックスではセックス拷問マシーンにかけられるわ、と散々。

といってもタイトルバックを除けば「見えそで見えない」感は貫かれているし、全体的にポップでお洒落な演出が施されているので下品な感じはない。それもこれもみんなジェーン・フォンダのエロカワな魅力の賜物。
以前にも書いたけれどお話は決して面白いとは言いかねるので、これは間違いなく彼女のファッションショーを愉しむ映画だ。

そういやこの作品のプロデューサーはディノ・デ・ラウレンティス。後の「フラッシュ・ゴードン」に通じるキッチュさがあるな。
何度かリメイクの企画が上がっているものの実現はしていないが、なかなかハードル高そうだね。

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# by odin2099 | 2018-08-06 19:37 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
14年ぶりに作られた「Mr.インクレディブル」の続編。

e0033570_19183581.jpg前作ラストで見事に人々を救ったかに見えたパー一家だったが、ビルを壊し街をメチャメチャにしたことで警察から事情聴取を受け、政府からの保護も打ち切られてしまう。
そんな時、スーパーヒーローの大ファンを自認する、通信会社デブテックを経営する富豪のディヴァー兄妹から、ヒーロー復権を目指すミッションの依頼が舞い込む。その申し出に張り切ったボブだったが、指名されたのはイラスティガールことヘレンだった。
ヘレンがヒーロー活動に勤しんでいる間、難しい年ごろのヴァイオレットやダッシュの相手や、慣れない育児に悪戦苦闘のボブ。一方ヘレンの前にもスクリーンスレイヴァーと名乗る謎の存在が立ちはだかり、やがてその陰謀の魔の手はヘレンだけではなく、パー一家全体にも及んでいく…!

ということで、14年ぶりではあるものの前作ラストに直結してスタート。
なので出来れば前作を見ておいた方が良いのだけれども、もし見ていなくてもそれほど支障はないかな。
レギュラーメンバーもそのままで、赤ちゃんのジャック・ジャックが今回いよいよ能力開眼!
あれ?って思ったけれど、前作では家族の見てる前では能力使ってなかったっけ?

e0033570_19184612.jpg今回はイラスティガールが単独で活躍するシーンも多く、実質的にヘレンが主役。
といってもボブが目立たないわけではなく、見せ場がきちんと割り振られている。そして最後は家族が一致団結して難局を乗り越えるという王道展開。
2時間近い上映時間は相変わらずやや長いかなと思わないでもないけれど、ヘレン萌えの自分としては満足。イラスティガールに二度惚れした。

強敵(?)アンダーマイナーとの決着はまだついていないので、次回作があると嬉しいし、それとは別に若い頃のイラスティガールを主人公にしたスピンオフも見てみたい。
まあその暁にはタレント吹替は排して欲しいけれどね。

この作品、ピクサーの長篇映画としては20本目になるらしい。
そのうち自分が見てるのは……7本だった。多いのかな、少ないのかな?



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# by odin2099 | 2018-08-06 19:22 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
スタジオジブリによる原作クラッシャー…もとい、英米児童文学映像化シリーズ(?)の第2弾です。これもちゃんと見直すのは公開日以来だなあ。

では、以前のブログの記事を引用してみます。
スタジオジブリファンの人は安心して良いでしょう。立派な後継者の誕生です。例えて言えば、山田康雄亡き後、栗田貫一が「ルパン三世」を引き継いでいるようなものです。ついでに原作が、「指輪物語」や「ナルニア国ものがたり」と並んで<世界三大ファンタジー>と称されている程の作品だということも忘れた方が良いでしょうね。「ジブリだ~い好き♪」という人、「ジブリ作品に駄作などあり得ない」と信じている人は劇場に足を運んで下さい。
これ、皮肉だと気付いてくれる人があまりにも少なかった…(^^;
なかには「手放しで絶賛してる」と思いこんだ人もいるくらいで。
一方、「あのアーシュラ・K.ル=グウィンの『ゲド戦記』の映画化である!」ということに期待している人、つまり平たく言ってしまえば原作のファンの人は、出来ればお止めになった方が宜しいかと…。これ以上は申しませんので、怖いもの見たさが勝った方は、ご自分の目でお確かめ下さい。
そう、ここで釘を刺しといたから皮肉だと気付いてくれると思ったんですが、自分の文章力・表現力のなさを思い知った次第で。
まあ何を今更と言われるかもですが、12年も経ってるんだから本音を言ってもいいよね。
今回は「第一回監督作品」ということを強調しておりますが、普通なら「第二回」なんかありそうもなさそうな内容です。とは言うもののおそらく作品はヒットするでしょうし、ブランド・イメージもありますからそのうち次回作も発表されることでしょう。その際には、是非とも監督にはオリジナリティで勝負して頂きたいと思います。
そう、「初監督作品にしてはよくやってる」なんてことも言う気になれなかった、ジブリに限らない高畑&宮崎のコピー作品にしか思えなかったので、これ一本で監督辞めるかと思ったんですけどね。ちなみにその後の監督作品は一切見ておりません。

さて、今回見直してみてもやっぱりつまらなかったというか、見るべき点がなかったなというのが正直な感想でした。褒めるべき点としては寺嶋民哉の音楽が良かったな、くらい。

e0033570_09153637.jpg「原案」として宮崎駿の「シュナの旅」がクレジットされてるけど、中途半端にミックスするくらいなら、最初からストレートに「シュナの旅」をアニメ化しろよ、という話。世界的有名作品ではなく身内の作品のアニメ化なら、失敗しても大事にはならないし。
いや、「シュナの旅」大好きだから、下手にアレンジして劣化させたらただじゃ済まさないけどね。

映画化にあたっては原作の3巻(「さいはての島へ」)をベースに4巻(「帰還」)の要素を加えてストーリーを組み立ててるけど、そもそもこれがアニメ向きのお話だったかというと疑問。これ、多分原作の2巻(「こわれた腕輪」)、あるいは2巻をベースに1巻(「影との戦い」)の要素も取り入れたものにしていれば、往年の宮崎駿作品っぽいものに仕上がったんじゃないのかな。
ただこのパートは先行した実写TVのミニシリーズ(「ゲド/戦いのはじまり」)で映像化されちゃってるから、残った部分を拾い集めるしかなかった、という経緯があったのかもしれないけれど。

ともあれ、原作者のアーシュラ・K・ル=グィンは本作に対し納得いってなかった様子。
その前に作られた実写TV版にも激怒したと伝えられるが、現在三度映像化企画が進行中だという。
ル=グウィンは今年1月に逝去したが、その前に映像化の許諾を与えたのだそうだが、今度こそ決定版の「ゲド戦記」が見られるかどうか?

<過去記事>
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# by odin2099 | 2018-08-05 09:22 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
先週、松本へ行ってきました。
目的地は勿論”国宝・松本城”、今年初めての登城です。
松本もやはり暑かったのですが、東京に比べるとまだ湿度が低い気がしますね。
同じ暑さでも、東京ほど「空気が重い」とは感じませんでした。

さて、松本城を訪れるのは今回が二度目。
前回は2010年の2月、松本城は雪景色でした。
e0033570_18282340.jpg
この時は寒かったなあ。
e0033570_18303412.jpg
今回は、ほれ、ご覧の通り。
e0033570_18305236.jpg
そして旧開智学校へも足を延ばします。
e0033570_18300680.jpg
お城のすぐ裏手にありますので、セットで回るには丁度良いですね。
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これが松本駅。
e0033570_18284365.jpg
お城口と西口とでは随分と雰囲気が違います。
e0033570_18285182.jpg
また違う季節に来てみたいなあ。
e0033570_18311958.jpg

<過去記事>
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# by odin2099 | 2018-08-04 18:33 | 史跡 | Trackback | Comments(0)
8月4日は「銀河鉄道999」の公開日。
そして今年2018年は公開時の1979年とカレンダーが同じ。
今日見ると、公開初日に見た気分を味わえます……?

これは多分初めて公開初日に見に行った映画。
6時台だったか7時台だったかに劇場に着いた時、既に1回目の上映は始まっていて、同じ建物にある別の映画館が緊急に代打上映を敢行。そちらに滑り込んだので気持ち良く鑑賞できました。
セル画は無理だったけれども先着プレゼントとしてロビーカードは貰えたし、鑑賞予定の映画館よりも代打上映館の方が大きくて広かったし、それに徹夜組を捌いた後だったので、劇場内はゆったりしてかえって得した気分でした。

e0033570_23020478.jpgメーテルは鉄郎の亡き母に生き写し。これは最後の方で、鉄郎の母の若い頃の姿を模したものとメーテル自身の口から説明がありますが、平たく言えばクローン体にメーテルの意識を移植しているということなんでしょうね。
では冥王星の氷の下に眠っているらしいメーテルの本当の姿はどんなものだったのでしょう?
もっとも近年の作品を見る限り、この設定は忘れ去られているような??? 子供の頃からメーテル、その格好してますし。

また初めからメーテルが鉄郎をターゲットにしていたかはわかりませんが、母親そっくりだったのが結果的には幸いしたことになります。
いくら美人でも見ず知らずの相手に鉄郎がひょこひょこ付いて行くとも思えませんので、母親そっくりという親近感、安心感が作用したであろうことは想像に難くありません。そこまでメーテル(とドクター・バンも?)が考えていたかはわかりませんが。

そして鉄郎はメーテルに対して憧れ、恋心を抱くようになります。思春期の少年が年上の魅力的な女性に惹かれる、そのこと自体は不自然なことではないですし、それをテーマにした作品はゴマンとあるはずですが、問題なのはそのメーテルが母親に瓜二つな点。
男の子の初恋の相手は自分の母親だ、というのも良く聞く話ではありますが、鉄郎はティーンエイジャーですし、単純にマザコンとして片付けるにはちょっと生々しすぎる気もします。
鉄郎に母子相姦の願望があった?! その論点で書かれた文章って読んだことがないような…。

さて、自分の生涯のベスト1に推すかどうかは兎も角として、ベスト10からは外れることがないだろうなあと思っている作品ではありますが、それでも気になること、ヘンだなと思うことは幾つもあります。

「ヤマトよ永遠に」の時にも同じようなことを書きましたが、やはり時間と距離のことは気になります。
勿論上映時間が限られた中でドラマを展開するのですから、省略も大切です。
地球を飛び立った999号は土星の衛星タイタン、次いで冥王星に停車します。原作漫画以上に停車駅をすっ飛ばす超特急の999号ですが、太陽系内は比較的ゆったりと移動しているようです。

しかし太陽系を離脱すると、食堂車内でのガラスのクレアとのエピソードを挟みつつも、エメラルダスとの邂逅、そして惑星ヘビーメルダーまで一気に飛んでしまいます。
またヘビーメルダーを発車すると、今度はいきなり終着駅である機械化母星メーテルです。地球からアンドロメダ星雲まで何日? 
いくらなんでも近すぎ・早すぎだと思うのですが…。

ちなみにTVシリーズだと冥王星が第5話、ヘビーメルダーが79話、そして終着駅が112話です。単純に比較することは出来ませんが、それなりの時間経過があったはず。ちょっとした台詞や場面転換シーンなどを用いて、もう少し999号の旅が長く、その間に鉄郎も成長した(そしてメーテルへの想いも募っていった)という描写があればなあ、と思わないではいられません。

ドラマ作りをスムーズにするための省略ということでは、機械伯爵のいる時間城の行方を何故エメラルダスだけが知っているのか、ということもあげられます。
エメラルダスから時間城がヘビーメルダーへやって来ることを教えられた鉄郎は、今度はそこでトチローと出会い、それが今夜真夜中だと知ります。トチローが時間城の動向を知っている理由も明らかにされません。
いずれにせよこの二人しか時間城の居場所を知らないはずなのですが、アンタレスは潜伏していますね…。

そしてクライマックス。機械化母星の真相が明らかになります。
目的を秘する必要があったメーテルは兎も角として、車掌も、そしてひょっとするとクレアも終着駅たる機械化母星の正体を知ってたはずです。それを鉄郎によく隠し通していたものですね。
これは謎とか矛盾点とは違うレベルですが、(映画版では今一つとはいえ)鉄郎と友情で結ばれていたような車掌や、最後には自らの命を投げ出すほど鉄郎が好きだったクレアとしてはちょっと薄情な気もします。

クライマックスは二転三転、身近な存在がラスボスか?と思わせたメーテルですが、彼女の真の目的が明らかになります。機械化母星の崩壊、それにハーロックとエメラルダスも手を貸します。
しかしこれまで彼らは何故機械化母星へ手を出さなかったのでしょう、明らかに二人は反機械化人の行動を起こしています。これはメーテルの真の目的を知っていたが故にタイミングを見計らっていた、と解釈すべきでしょうか。

等々、色々あげてみましたが、この作品がアニメブーム期を代表する傑作であることに異論はありません。
そして40年近く前の作品ではありますが、今なお色褪せない魅力に包まれた作品であることも間違いありません。

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# by odin2099 | 2018-08-04 07:12 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
ディズニーによる20世紀FOXの買収が決定。
ということはこの<ナルニア国物語>の権利関係も統一…と思ったんですが、現在準備中の「第4章」はトライスターに権利が移転したんでしたっけ。
<スター・ウォーズ>や、<アベンジャーズ>と<X-MEN>みたいにはなかなか上手く行かないですなあ。

e0033570_20001924.jpg前作を受けての「第2章」。
「第1章」もC・S・ルイスの原作小説とかなり雰囲気が違う映画になってましたが、今回は更に乖離が進み、カスピアン王子を主人公にし、ベベンシー兄妹を脇に回し、王位継承を巡る一種の”貴種流離譚”に仕立て直してます。熱心な原作愛読者ほど驚きの超展開が待っています。
ただ予備知識なしの人にはハードルが低めで、ナルニアの基本設定さえ理解できれば物語に入り込みやすいのではないかと思います。

しかし前作であれだけの経験をしながら、ベベンシー兄妹はなかなか成長しませんね。
兄妹仲は前作よりは改善されてるようですけど、相変わらず末妹のルーシーは軽んじられてるし、排他的。対抗意識もあるんでしょうけど、カスピアンに対しても突っかかります。一方のカスピアンも割と我を通すタイプのようで、双方共に折れないから話はややこしくなっていくのですが。
そしてアスランも勿体つけてないで、もっと早くに介入していれば犠牲者ももっと少なくて済んだと思うのですがねえ。

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# by odin2099 | 2018-08-03 20:06 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
8月2日は「ヤマトよ永遠に」の公開日。
前日から映画館に徹夜で並んで見たのは、後にも先にもこの作品だけ。
前日の3時か4時頃だったか、新宿の映画館に友人たちと一緒に様子を見に行ったら、その時点でかなりの列が出来ていたので友人たちは即座に並び、自分はいったん帰宅。
「ゴールデン洋画劇場」で放送された「宇宙戦艦ヤマト/新たなる旅立ち」の再放送を見てから、深夜に改めて出撃。
館内で一夜を明かし(持参したラジカセで「西崎義展のオールナイトニッポン」を聴きながら)、そして早朝からの観賞と相成った。
5時だったか6時だったか、まだ外は暗かった記憶があるが…。

シリーズで初めての「原作」クレジットは松本零士と西崎義展の連名
といっても序列をハッキリさせないためか、併記になっていたのは気になったし、最後にデカデカと「製作・総指揮」が一枚でデン!と出た時はガッカリしたものだけれども、まあそういうものなんだろうな、と自分を納得させたのを覚えている。

e0033570_22065155.jpg映画そのものは「さらば宇宙戦艦ヤマト」ほどじゃなかったけれど、事前に仕入れていた情報(ノベライズや6月に放送された「オールナイトニッポン」4時間生ドラマ版)との差異に違和感を感じつつ、ハラハラドキドキワクワクしながら鑑賞終了。
ワープディメンションは、見ていて何が起ったのかわからなかった(散々宣伝していた筈だが、「ワープディメンション」なる単語には全く反応していなかったので)。

毎度書いてるように、この作品にはツッコミどころが満載。
首都が完全制圧されてる状況下で、郊外とはとてもいえない英雄の丘にメインクルーたちが集まれるのかとか、大統領緊急避難用の高速艇を勝手に使っていいのか(それに既に破壊されてるか、敵方に抑えられてる可能性に考えが及ばないのか)とか、デザリウム星の偵察行の人選に問題あり(万が一を考えたら古代と南部が一緒に艦を離れるのは問題あり)とか、考える人のレプリカの不自然さや指紋のあるなしが偽地球の判断理由になるのかとか…。

そんな中でも一番の問題は時間と距離だろう。
地球を出発したヤマトは、デザリウム星まで何日かけて到達したのか。
劇中描写から判断すると、数日からせいぜい数週間しかなさそう。途中で数々の戦闘・妨害があったとはいえ、29万6千光年の行程に一年近くを費やしたヤマトが、大改造の末に連続ワープが可能になったとはいえ、40万光年先へ辿り着くのには数カ月でも早すぎる!

そして40万光年離れていても、即時通話が可能な最新技術。
途中でリレー衛星でも放出し続けたのだろうか。まあこのあたりを否定してしまうと、そもそもこの物語が成立しなくなるのであるが。
暗黒星団帝国がわざわざ母星を地球ソックリに偽装し、未来の地球を名乗る必然性も感じられないし(何故デザリウム星に招く?)、シリーズで一番の穴ぼこだらけのプロットだろう。

それでもエンターテインメントとしての「宇宙戦艦ヤマト」としては、ある意味でこの作品がシリーズの頂点。
全てのマイナスをプラスに転じるだけのパワーが、アニメブームの絶頂期に作られたこの作品にはあるのだ、と信じたい。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/3073385/
https://odin2099.exblog.jp/17552800/




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# by odin2099 | 2018-08-02 06:22 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
ロジェ・ヴァディムの監督デビュー作で、主演は当時の愛妻ブリジット・バルドー
いきなり全裸で横たわる彼女のシーンで始まるのだから、監督の嫁さん自慢も徹底している。

e0033570_19445858.jpgそのBBが扮するのは18歳の孤児ジュリエットで、そのセックスアピールに彼女を引き取った家の主人をはじめ、街の有力者やら若者やらが振り回される。
ところが彼女自身はなかなか満たされない想いを抱えていて…と、艶笑コメディかと思いきや意外に暗くて重たいお話だった。
ちょっとしたサスペンス風味を挟みながらも最後は一応のハッピーエンド、と言って良いのかな。え、ここで終るの?とちょっとビックリはしたが。

まあお話はともかくとして、ブリジット・バルドーの奔放で小悪魔的な魅力が全編に亘って炸裂!
撮影当時の彼女は21か22くらいだと思うが、堂々たる主演女優の貫録。こんな娘が実際にいたら振り回されてみたい気もするけれど、身を亡ぼすのがオチだろうなあ。

共演はクルト・ユルゲンス、クリスチャン・マルカン、ジャン=ルイ・トランティニアン、ジョルジュ・プージュリーら。
ヴァジェム監督があまりに魅力的にBBを描いたせいか、撮影中にトランティニアン(こちらも既婚者)がBBと恋に落ち、双方共に離婚するというオマケ付き。
最初にアプローチしたのがどちらかは知らないけれど、もし彼女に迫られたら拒めないだろうと素直に納得してしまう。

【ひとこと】
監督がレベッカ・デモーネイを主演に自らリメイクした作品(「可愛い悪女」)も是非見たい。


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# by odin2099 | 2018-08-01 19:49 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
<ハリー・ポッター>の3作目。前2作でメガホンを取ったクリス・コロンバスはプロデュースに回り、新監督にはアルフォンソ・キュアロン。
2作目は1作目が公開される前から製作がスタートしていたが、2作目と3作目の間にはインターバルが。
監督が交代したこともあるし、子役たちが成長したこともあるけれど、前2作とはかなり雰囲気が異なるものに。

比較的小説版に忠実に作られてきたこれまでとは違い、この3作目は原作小説をかなり大胆に刈り込み、「あれがない」「これもない」は今まで以上に増えた。ただその分映画としての独自色が強く出るようになり、以後小説は小説、映画は映画とそれぞれ別の道を歩むことになる。
公開当時は物足りなさや違和感の方が大きく、ぶっちゃけ前2作に比べると不満度も高かったのだが、映画が全8作で完結した今ではこの作品が一番好きかもしれない。

e0033570_20590902.jpgこれまでは根底にどんなに暗く重たいお話があろうとも、表面的には明るく楽しい学園生活を強調してきたが、今回は冒頭から暗鬱なムードに。両親を侮辱されブチ切れるハリーのダークサイドを見せ、凶悪な殺人鬼の脱獄、監視下に置かれるホグワーツ、ともはや日常は安全でも何でもないことが明らかになる。
ただ今回はヴォルデモードは実は直接関わってこない。確かにヴォルデモードに起因する因縁話の上での事件だが、まだハリーたちは外からの直接的な脅威には晒されていないのだ。シリウス・ブラックの脱獄は裏切り者ピーター・ペティグリューへの復讐の為だし、リーマス・ルーピンが暴れることになってしまうのはその習性と性癖の故だ。ヴォルデモードは一切関知しない。ハリーたちが大いなる脅威に脅かされるのは、まだ先の話である。

今まで鬱屈した生活を送ってきたからか、ダーズリー一家に対しハリーは初めて生の怒りの感情をぶつける。ダンブルドアが何故幼いハリーをダーズリー一家に託したかは後の作品で明らかになるが、ハリーの育ち方を見るとそれで本当に良かったのかな、という気がしないでもない(余談だが、生まれてすぐラーズ夫妻に密かに預けられ育てられたルーク・スカイウォーカーとの共通点を感じる)。

リチャード・ハリスが逝去したため、本作からダンブルドアの配役がマイケル・ガンボンに交代。後任候補にはイアン・マッケランも上がっていたが諸事情で実現しなかったが、もしマッケランだったら流石にガンダルフと被ってしまう。ただハリスとガンボンは面差しがまるで違うので、まだマッケランの方がイメージを踏襲できたかもしれない、とは思う。

また配役のことをいえば、ルーピンはユアン・マグレガーに演じて欲しかった。ファンからの要望も多かったようだが、個人的にはデヴィッド・シューリスにはどうも悪役のイメージしかないもので。
同様にシリウスの個人的なイメージキャストはヴィゴ・モーテンセンだったが、こちらはヴィゴがイギリス人ではないので無理な話か。

【ひとこと】
人狼ということでいわれなき迫害を受けてきたルーピン。差別問題が騒がれる昨今、この作品も様々な視点から再評価されるべきかと思う。

【おまけ】
ルーピン」のスペルは”Lupin”、しかし日本ではこの名前、一般的には「ルパン」という表記の方が馴染み深そう。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/10648257/



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# by odin2099 | 2018-07-31 21:02 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
石器時代を舞台にした「紀元前百万年」を、レイ・ハリーハウゼンのダイナメーション(パペットアニメ)を用いてリメイクした、イギリスはハマー・プロの作品。

未だきちんとした言語を持たず、文明の曙の頃の我々のご先祖様と、それよりも時代を遥かに遡った太古の時代に地球上を闊歩したと思しき恐竜さんたちが共存しているという図は、一般的には「ありえねー」の一言で片付けられてしまうだろうけれど、それを示唆するオーパーツも存在することだし、これは”定説”の方が間違ってるんじゃないの? 少なくてもスクリーンの中では、そうじゃなくちゃつまらない。ということで楽しく鑑賞。

e0033570_22383528.jpgちっちゃい頃にTVで放送されたやつを何度か観ていると思うけれど、ちゃんとした形(?)で観るのは今回が2度目か3度目。実は最初の方は結構だるいのだけれども、映画が始まって三分の一ぐらいが経った頃にラクエル・ウェルチが登場すると一気に目が覚める。
この映画、確かに見せ場はハリーハウゼンの魔法の手によって生き生きと描き出される恐竜さんたちにあることは間違いないのだけれども、全編通して楽しめるのは、半裸で動き回るラクエル・ウェルチのグラマラス・ボディ。”20世紀最高のグラマー”とは良く言ったものだ。
前作「ミクロの決死圏」では助演扱いだった彼女も、この作品ではビリング・トップの堂々たる主演女優。出世したもんである。

というわけで、恐竜大好きな良い子のみんなにも、恐竜好きなフリをしてるだけの悪い子のみんなにも、等しくお勧めの一本。
ただ、あまりにも邦題から過剰な期待をしてしまうと、恐竜さんたちはそれほど出番が多くはないのでガッカリしてしまうかも…?

――というのが10年くらい前にこのブログに書いた記事なんだけど、今回も同じ感想。
ちょっと違うのは、お話が単調なので途中でだれてしまったことくらいかな。

お話は「紀元前百万年」と殆ど同じ。多少前後したりシチュエーションが変わったりというのはあるけれど、見覚えのあるシーンが色々出てくる。
違うのはトゥマクの部族の風習やキャラクターたちが細かく描かれてる点。それにロアナが翼竜に浚われるシーンから始まるクライマックスが異なる展開を迎えること。旧作は二つの部族が協力して恐竜を倒してメデタシメデタシだったが、本作では火山の噴火で容赦なく犠牲者が続出し、最後に生き残った人たちが呆然と変わり果てた大地を見つめるところでエンド。なんだかドライだ。

カラーになり、トカゲ恐竜も勿論、ストップモーションで命を吹き込まれた恐竜たちもパワーアップしてるけれど、一番パワーアップしてるのは両部族の女性キャラたち。皆格段に露出度がアップ。
そしてなんといってもヒロインのロアナがボリュームアップ。やっぱりこの映画、ラクウェル・ウェルチを見るためのものだよなあ。

<過去記事>


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# by odin2099 | 2018-07-30 22:44 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「魔法使いハウルと火の悪魔」を原作としたジブリの長篇アニメーション映画。
当初は細田守の監督作品として進められていたものの、諸事情で降板した後に宮崎駿監督作品として仕切り直されたのはご存知の通り。
この頃に世代交代に成功していたら、ジブリも今と違っていたかもしれない。

e0033570_20592620.jpgオープニングから流れる久石譲の音楽は素晴らしいが、お話は序盤こそ原作に沿ってはいるものの中盤以降は完全にオリジナル展開。キャラクターもまるで別人で、それでも原作寄り面白くなっているならともかく、更につまらなくしているようにしか感じられない。そしてキャラクターの作画の不統一さも気になる。今回見直すのは公開以来なのだが、その印象は変わらなかった。

倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介、加藤治子…というキャストでも、合格点を上げられるのはせいぜい我修院達也と神木隆之介くらい。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズは元々ジブリのファンだったそうで、この映画も好意的に受け止めていたようだが、果たしてそれは本心だったのだろうか。

この作品以降、ジブリとジブリフォロワーによる英米児童文学のアニメ化は続いていく…

【ひとこと】
「ハウルの動く城」ってそういう意味で「動く」んじゃないんじゃないの?
まるで機械仕掛けのでっかい虫で気持ちが悪い。

<過去記事>




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# by odin2099 | 2018-07-29 21:09 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
この映画は2016年7月29日に公開されているので、気が付くともう2年前の作品になってますね。
まだまだ色褪せない「同時代性」を保ち続けてる作品ではありますが、庵野監督の話題は先ごろ発表された2020年公開予定の「エヴァンゲリオン」新作(完結編)の方へ行っちゃってますが。

e0033570_07245966.jpg怪獣映画としてだけでなく、ポリティカル・フィクションとしても楽しめますが、その一方でギャグ映画でもありますな。エゴ剥き出しで右往左往する官僚たちの姿は滑稽です。
しかし政治家が徹頭徹尾カリカチュアライズされてますが、実は貶める意図は全くなく、限りなくリアルな描写なのかも知れないなあと、3・11だけじゃなく最近の政局を見ても感じますね。それとも製作陣の壮大な嫌味でしょうか。

主人公である矢口が、スクリーンを通してではなく自分の目でゴジラを見るのは、ようやく映画が半分まで差し掛かった頃で、しかも遠目でチラっと見るだけ。
最終決戦の際には矢口も現場に出ますが、それでもかなり距離はあり、直接対峙することはありません。
「ゴジラ」シリーズで主人公がゴジラと対面せずに終わるというのは、かなり珍しいケースでしょう。

ファンかそうでないかを問わず、広く受け入れられた「シン・ゴジラ」。
その後の「ゴジラ」はというと、レジェンダリー・ピクチャーズ版は次回作でラドン、モスラ、ギドラを投入、その後の作品でキングコングとの対戦を用意し怪獣バトルを前面に押し出す戦略のようで、一方の国内版はアニメで三部作を展開中と変化球勝負に出ています。
この一本でハードルがかなり上がってしまった感があり、国内で正当な(?)「ゴジラ」を復活させるのは当分先になりそうなのがもどかしいですね。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/24561344/
https://odin2099.exblog.jp/25157234/



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# by odin2099 | 2018-07-29 07:29 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

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