【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

e0033570_18550483.jpgディセプティコンとの戦いに敗れ、オートボットたちの新たな拠点づくりをオプティマスから託され、サイバトロン星を脱し地球へとやってきたB-127。
だが追手の襲撃を受け、発声機能と記憶を失う。

1987年、最愛の父を亡くした18歳のチャーリーは、その痛手が癒えずに家族や周囲の人とも打ち解けられず、孤独な毎日を送っていた。
そんな時に近所のジャンク屋でオンボロの黄色いビートルを見つけ、無理を言って譲り受ける。

家に持ち帰って修理をしようとすると、突如ビートルは人型へと変形する。驚くチャーリーだったが、怯える訳ありのロボットに親しみを覚え、”バンブルビー”と名付けて匿うことに。
だが次なるディセプティコンが地球へ現れて政府機関セクター7と接触を果たし、”バンブルビー”の行方を追っていた。

「トランスフォーマー」シリーズの新作で、人気キャラクター”バンブルビー”を主人公にしたスピンオフ作品で通算6本目。
製作がスピルバーグだからという訳ではないが、孤独な少女とロボット生命体との交流を描いた、トランフフォーマー版「E.T.」と言ったところだ。

e0033570_18551765.jpg時系列上では「トランスフォーマー」エピソード1的な位置付けとなるが、過去作品とは矛盾だらけ。
監督は「”リブート”ではなく”スピンオフ”だ」と強調し、従来シリーズの続編企画が動いていることも明言していたが、例えば「X-MEN」シリーズが本編より過去の時代を描いた新作を作った挙句、歴史を改変して新しい時間軸上の物語を継続したのと同じようなことを、この「トランスフォーマー」でもやろうとしているのかなと感じた。

ともあれ今回の企画は大成功で、興行的にも持ち直し作品の評判も上々のようで、一時は打ち止めとされていたシリーズの続行、及びこの「バンブルビー」の続編も動き出した模様。
ただ個人的にはヒロインのヘイリー・スタインフェルドが最後まで可愛く思えず、またこのシリーズとの相性もどうにも悪いようで愉しめないままに終わってしまった。

吹替ではチャーリーを土屋太鳳、そのボーイフレンドとなるメモを志尊淳が担当。
チャーリーはかなり感情のふり幅の広い女の子だし、メモは捉えどころのないちょっとヲタク系の男の子という難しい役どころだということもあるのだが、ちょっと残念な出来栄え。

土屋太鳳は経験者だし、志尊淳は一年間「烈車戦隊トッキュウジャー」で鍛えられていただけにちょっと期待して見たのだが、やはり餅は餅屋か。
中川翔子、桜井日奈子とタレント起用が続いたこのシリーズだったが、及第点は中川翔子のみ。

ところで昨年のクリスマスに公開された「トランスフォーマー」シリーズのスピンオフ作品が、日本では春休みの公開に。
人気シリーズの最新作がこれだけ遅れるのは昨今では珍しいが、やはり興行収入低迷を受けての措置だろうか。



# by odin2099 | 2019-03-23 18:59 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
かつてユグドラジル・コーポレーションの実験場になっていた、貧困に喘ぐ新興国トルキア共和国。だがそこで異変が起こってるとの報せを受けた呉島貴虎は8年ぶりにその地に足を踏み入れるが、突然の襲撃を受けて負傷し一切の記憶を失ってしまう。
アンダーグランド・シティに住む少年たちによって助けられた貴虎は、この国が一部の特権階級”貴族”によって支配されており、彼らはロックシードを与えられ、「ゲーム」としてチーム同士で殺し合いをさせられていることを知る。
今日も抗争が行われている最中に未知のアーマードライダーが出現、おぼろげな記憶の中、貴虎はそれが「斬月」と呼ばれるライダーであったことを思い出す…。

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「仮面ライダー」初の演劇作品化。
脚本・演出は毛利亘宏、出演は久保田悠来、萩谷慧悟、原嶋元久、小沼将太、宇野結也、後藤大、増子敦貴、千田京平、高橋奎仁、田淵累生、丘山晴己、大高洋夫ら。
「鎧武」本編からの登場は貴虎役の久保田悠来だけなのが寂しいが、劇中で使われる葛葉紘汰の台詞は佐野岳本人のものかな。

「仮面ライダー鎧武」は第1話から最終回まで付き合っているのだが、実は面白くて毎週を愉しみにしていたという訳ではない。むしろ何度か挫折の危機がありながら辛うじて完走したという方が正しい。
なのでこの作品も最初は興味が湧かなかったのだが、やはり「仮面ライダー初の舞台作品」という部分に興味を惹かれ、ほんの二週間ほど前にチケットを取った次第。しかも真ん中のブロックやや後方寄りという、思いがけず良い席だったのでビックリ。

という訳で今日は日本青年館ホールへ。
当日券の販売もあったようだが、おそらく満席かそれに近い盛況ぶり。自分には馴染みのない役者さんばかりだったものの、出演者は全員男性で2.5次元の経験者もいたのだろう、客席の八割以上は女性だったように思う。

物語はTVシリーズ最終回の「数年後」を描く後日談。のみならず貴虎の過去話も盛り込まれたもの(これは久保田悠来本人の希望によるものだそうだ)。
決して全面的に好きではない「鎧武」世界の話だけに、最初から最後まで全てを受け入れながら見ていたのではないが、気が付くと舞台に引き込まれていた。

貴虎以外に出てくるのは新しい人物たちなのだが、貴虎と因縁浅からぬキーとなる人物は呉島兄弟と対を成すような兄弟だし、他にも「鎧武」本編の人物を彷彿とさせるような人物が何人か。これもファンサービスの一貫なのだろう。

そして何と言っても主役の久保田悠来。
アクションだけでなく、立ち振る舞い全てが舞台映えし、所謂「立っているだけで絵になる」圧倒的な存在感。器の大きな役者であることを再確認させられた。

時折挟み込まれるギャグシーンは、自分の沸点と噛み合わずにさっぱり笑えなかったが(場内の反応は良かった)濃密な約2時間だった。




# by odin2099 | 2019-03-21 19:18 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
e0033570_19585686.jpg歴史ジャーナリストの沢嶋雄一は、本能寺の変直後の京都で難民救済活動を行っている織田家の家臣矢島権之助の密着取材を行っていた。そこへ本能寺から辛くも逃げ出した豪商・島井宗𠮟を連れた織田家の旧臣が現れ、怪我を負った自分の代わりに宗叱の持つ茶器「楢柴肩衝」を博多へ無事に届けて欲しいと頼み込む。

京都を出た権之助、宗叱に同行する沢嶋だったが、途中で謎の山伏の襲撃を受けて「楢柴」を奪われそうになってしまう。山伏の襲撃は退けたものの、混乱のさなかに「楢柴」は川へ落ちて行方不明に。
史実では「楢柴」は宗叱が博多に持ち帰った後に豊臣秀吉、次いで徳川家康の手に渡り、明暦の大火の際に消息不明になったとされているため、このままでは歴史が変わってしまう。そこで沢嶋には「歴史修復作業」の任が下る。

山伏が所持していた未来の武器から、犯人はタイムスクープ社内部の者の可能性が高いためその任務は極秘とされ、手掛かりを追って80年代に飛ぶが茶器は既に破損しており、更に第二次大戦中へタイムワープを敢行して何とか「楢柴」を確保、権之助や宗叱のいた時代に戻るのだが、今度は織田家残党の盗賊たちによって囚われの身となってしまう…。

パイロット版の好評を受け、6シーズンに亘って放送されたNHKの人気番組の映画化、なのだが番組そのものは未見。
歴史バラエティというか、歴史ドキュメンタリーといった内容で、歴史ジャーナリストである主人公が、毎回様々な歴史上の事件の場に立ち会い、当事者に取材するというリアリティ重視の姿勢が評価されたようだ。

今回のテーマは安土城焼失の謎。
しかし物語の大半は茶器の争奪戦と、歴史的名物を入手せんとする犯人探しに割かれ、実際に安土城が画面に登場するのは後半に入ってから。しかも炎上の真相(?)はかなり肩透かし。
製作サイドも本当に描きたかったのは市井の人々の生活であり、安土城炎上はそれを可能にするためのフックだったのかな、という気もする。

役柄の所為もあるのだろうが要潤、夏帆、杏のやや生硬な演技は気になったが、逆に意外な好演だったのが上島竜兵
時任三郎と嶋田久作は安定の演技で、宇津井健はこの作品が遺作なのだそうな。
そして安土城城址でロケを行った初めての作品とのことだが、城内は主に彦根城が使われているようで、天主内部はおそらく「安土天主信長の館」にある実物大の復元模型だろう。そして外観はCGらしい。
ただモキュメンタリーとしてはそれらしい雰囲気を醸し出しているので、なるほど人気番組になるのも頷ける。テレビ版の方にも少なからず興味が湧いてきた次第。



# by odin2099 | 2019-03-18 20:01 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19531613.jpg原因不明の腹痛に悩まされるクロエは、肉体的には何の異常もないと診断されたことから精神分析医を訪ねることにする。訪れたポールという医師のカウンセリングを受けるうちに症状が改善され、やがてクロエとポールは恋に落ち、同居を始める。
そんなある日、クロエはポールと瓜二つの男に出会う。ルイというその男は、実はポールと双子で共に精神分析医だという。何故ポールは兄の存在を隠しているのか、その謎を探るべくクロエは偽名を使いルイの診察を受けることにする。
温厚なポールと違い、ルイは傲慢で支配的な男だが、やがてクロエはルイにも惹かれて行く。はたしてポールとルイの過去には一体何があったのか。

ジョイス・キャロル・オーツの短編小説を元に、フランソワ・オゾンが脚本・監督を務めたエロティック・サスペンスで、出演はマリーヌ・ヴァクト、ジェレミー・レニエ、ジャクリーン・ビセット、ミリアム・ボワイエ、ドミニク・レイモン。

原題は "L'Amant double"(米国版は"Double Lover")で、「2重螺旋の恋人」という邦題はかなり捻り過ぎの印象。
また紹介されている粗筋から想像したストーリーからはかなりかけ離れており、てっきり双子が入れ替わっているとか、あるいは双子に見せかけた一人二役のトリック劇、もしくは多重人格者を巡るミステリー物なのかと思いきや、そのような単純なものではなかった。

映画はクロエの主観で描かれていくが、フラッシュバックが多用されており、これが現実の映像なのかそれともクロエの夢や妄想を現したものなのか、意図的に混乱させようとしているので、素直に画面を追い続けて行くと十中八九、監督の罠に嵌る。
振り返れば最初のシーンから伏線は張られているのだが、なかなかそこには思い至らないだろう。

結局のところ双子はポールの方ではなく、クロエ自身。
母親の胎内にいた段階ではクロエは双子だったものの、成長過程でクロエの中に取り込まれ、その結果クロエの体内には双子の片割れが腫瘍という形で残っており、これが腹痛と精神疾患の原因だったということ。
何らかの形でこのことを知ったクロエが、罪悪感から妄想を生み出していた、ということになるのだろう。

もっともクライマックスではオカルト映画、ホラー映画まがいの描写もあることから、生まれなかった双子の怨念なりがクロエに作用してありもしない幻覚を見せていた、という解釈も出来なくもないのであるが…。



# by odin2099 | 2019-03-17 19:58 |  映画感想<ナ行> | Trackback(1) | Comments(0)
**** ネタバレ注意! ****

<MCU>の21作目、<フェイズ3>の9本目、そして「アベンジャーズ/エンドゲーム」へ向けての最後のピース。

e0033570_23082494.jpg「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」 の惨劇から遡ること20年余り、90年代が物語の舞台となっている。
後のシールド長官ニック・フューリーも今はまだ捜査官の一人。頭髪もあれば両目も健在だ。そしてその元には新人捜査官としてフィル・コールソンも配されている。このCGを使っての若返りの技術は年々向上しているようで、違和感は全く感じないほどになっている。

主人公のキャロル・ダンヴァースは元空軍のテストパイロット。6年前に事故に遭い死んだと思われていたが、記憶を失ったところを救い出され、宇宙帝国クリーの特殊部隊スターフォースの一員となっていたが、任務中に地球へと落下。そこでフューリーと知り合い、結果的に行動を共にするうちに自分が地球人だったことを断片的に思い出してゆく。

物語は彼女が本来の自分を取り戻し、秘められた能力を開放して真のヒーローとして目覚めて行く過程を縦軸に、また長年交戦状態にあるクリー帝国とスクラル帝国の争いを如何にして止めるのかを横軸に織りなされている。キャロルは自分の過去を取り戻すだけでなく、自分がこれまでにスクラルとクリーについて教えられてきたことが全部偽りだったことも知ることになる。

e0033570_23084411.jpgかなり好意的な評ばかり目についていたので、期待値をかなり上げて見に行ったせいか、面白かったことは面白かったものの、「<MCU>の最高傑作!」などという声には素直に賛同しかねる結果に。それに猫好きにもオススメとのことだったが、活躍場面もそれほどでも…。

とにかく空を飛び(というか宇宙空間も自在に行き来し)、腕から怪光線を発射するなどキャプテン・マーベルが<MCU>ヒーロー随一のチートっぷりだということと、「インフィニティウォー」のラストでフューリーが取りだした送信機が、キャロルが改造した彼女宛直通のもの(通信範囲は銀河系の2倍とか)だということ、そして流浪のスクラル人のための移住先を探すための旅に出ていたが故に、これまでの<MCU>世界で彼女が不在だったということは十分に伝わった。

本編終了後のポストクレジットシーンは、時代が飛んで「インフィニティ・ウォー」の後。
スティーブ、ナターシャ、ブルース、ローディらはフューリーが残した送信機を確保しメッセージの打電を続けていたのだが、突如その送信が止まる。一体何が起ったのか?その時彼らの前にキャロルが姿を見せる、というものでおそらく「エンドゲーム」の一場面ではないかと思われる。
彼女が「エンドゲーム」でどのような活躍を見せてくれるのか。新しい予告編もお披露目され後一カ月半、ワクワクが止まらない。

【ひとこと】
冒頭いつものマーベルスタジオ・ロゴが始まった?と思わせておいて、これがスタン・リーのトリビュートVer.。なかなか洒落ている。




# by odin2099 | 2019-03-16 23:10 |  映画感想<カ行> | Trackback(2) | Comments(0)
<MCU>の20作目で<フェイズ3>では8本目。
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でキャプテン・アメリカに協力した結果罪に問われ、今は自宅軟禁中。時系列的には「ブラックパンサー」以後「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」以前と思われる。
そのため重苦しいトーンで終った「インフィニティ・ウォー」とは違い、前作同様のコミカルテイストは健在。それに物語のスケールが大きすぎないのも良い。

e0033570_23122129.jpg今回も小さくなったり大きくなったり、それもアントマンだけじゃなくパートナーとなるワスプも登場するので大忙し。前作のイエロージャケットのような同じような能力を持つヴィランは出てこないものの、それとは趣の違う相手が出てくるのでアクション面でも飽きさせはしない。

しかし量子の世界に入ったピム博士のラボがあるビルを小型化すると、ピム博士のサイズは一体どういうことになっちゃうんだろう?とちょっと悩んだりもしたが、どうやら細かいことを気にしてはいけないらしい。
また今後の<MCU>では量子世界が一つのキーになるようだが、今回登場したピム博士のかつての同僚のフォスター教授やメインヴィランだったゴーストことエイヴァも再登場する可能性がある、ということなのだろうか。

そのフォスター教授を演じているのがローレンス・フィッシュバーン。<DCFU>でも重要キャラのペリー・ホワイト編集長を演じていたが、今後の作品への出番なしと判断しての<MCU>への移籍?
ただフィッシュバーンの吹替というと石塚運昇のイメージが強かったが、この作品では壤晴彦
何故かなと思っていたのだが、程なく石塚運昇の訃報が届いたので、起用する心づもりがあったとしても叶わなかったのかもしれない。

また前作でも存在だけは語られていたものの、今回が本格的登場となるピム博士の妻でホープの母ジャネットにはこれまた大物のミシェル・ファイファーが起用されており、日本では「たかがマンガ映画」と蔑まされてしまいそうなジャンルムービーが、あちらでは出演することが一つのステイタスと考えられているほど支持を得ていることが羨ましかったり。

そういえば前作の公開直後は、ジャネット役はシャロン・ストーンなんじゃないの?という噂も飛び交っていたが、「氷の微笑」繋がりも悪くないしそれはそれで面白かったかもしれないけれど、ミシェル・ファイファーの方がやはり品がある。

ミッドクレジットシーンはおそらく「インフィニティ・ウォー」のクライマックスと同時期を描いているのだろうが、「トニー・スタークが行方不明」といったニュースは流れていたものの、ワカンダで地球最大の攻防戦が行われていたことは、一般には広く知れ渡ってはいなかったのだろうな。
もし知っていたならスコットのこと、キャップの手助けに行こうとしてただろうから。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-03-15 23:14 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>19作目で<フェイズ3>の7本目。
今回、マーベルスタジオのロゴに映し出される”MARVEL STUDIOS”の文字の内、”IO”の部分が”10”に。
「アイアンマン」から始まった<MCU>も十周年ということで期間限定の表記になったようだ。

そして遂に全員集合の「インフィニティ・ウォー」の始まりである。
厳密に言えばホークアイとアントマンは名のみ語られるだけで姿を見せないし、TVドラマやネット配信ドラマの連中も合流しなかったし、アベンジャーズそのものも分裂したままで集結は叶わなかったが、それでもこれまで登場したヒーローたちの殆どは顔を揃えているし、いよいよ来たなというワクワク感は十二分に味わえる。
アベンジャーズ再結成は来たるべき「アベンジャーズ/エンドゲーム」の方に期待しよう。

e0033570_21180508.jpgのっけからソーとハルクの敗北、ヘイムダルとロキの死という絶望感で幕を上げるが、全編に悲壮感が漂うのではなく、主にガーディアンズ・オブ・ギャラクシー絡みではあるものの随所にクスりと出来る場面を散りばめたりで緩急自在。
2時間半の大作ながら飽きたり緩れたりすることなく最後まで引っ張っていく。監督のルッソ兄弟の手腕は大したものだ。

かつて「アベンジャーズ」第一作でのジョス・ウェドン監督の交通整理ぶりに大いに感心させられたものだったが、それを凌駕するかもしれないくらいパッチワークの冴えを見せてくれている。
その腕前が本物かどうかは「エンドゲーム」でハッキリと証明されるだろう。
公開まであと一カ月半、興奮と一抹の淋しさと共に待つことにする。

<MCU>世界のピーター・パーカーはどうやら映画オタクのようで、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」では「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」からインスピレーションを得た方法でジャイアントマンを倒したが、今回は「エイリアン」を参考にドクター・ストレンジを救出。
「エイリアン」を製作した20世紀FOXも今じゃディズニー傘下だし、今後も映画ネタは増えるのだろうか。

【ひとこと】
冒頭サノスに襲われ、救難信号を送るアスガルドの宇宙船だが、その時に必死に呼びかけてる声はなんとケネス・ブラナーのものなんだそうな。
豪華なカメオ出演だけれども、これってみんな気付いたのかな?

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-03-14 21:10 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20003322.jpg人気DVDシリーズ「列車大行進」の初めての劇場版。
といっても既存のDVD作品(「日本列島列車大行進2010」)の再編集版であるらしい。

九州から始まり、中国・四国、近畿・東海、東京、そして最後は北海道と、日本全国を南から北上。
寝台列車、SL、新幹線と各地の様々な列車を、てつどう博士、けん太くん、ミューの掛け合い(ナレーション)で紹介していく約45分間の旅。
随所に盛り込まれる博士の、わかり辛い・寒いダジャレの連発には閉口するが、列車大好きっ子にはたまらないのでは?
途中のクイズにも目を輝かせたりして…?

ただ列車の走る姿を沢山見せてくれるだけでも愉しいのだが、車内の様子や車窓もちょっと、いやかなり気になるところ。
もう少しマニアックな視点で、”大きなお友だち”向けのこういった映画を作ってくれないものかなあ。



# by odin2099 | 2019-03-14 20:06 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_04421092.jpg闇世界を牛耳るキングピンが時空を歪める装置を作ったことで、別世界からスパイダーマンたちが大集結!
――という、アカデミー賞の長編アニメーション部門受賞作品。
<MCU>でも、ソニーが独自に進めている<SUMC(Sony’s Universe of Marvel Characters)とも違った新たな「スパイダーマン」の物語だ。

この作品の主人公はピーター・パーカーではなく、マイルス・モラレスという黒人少年。そしてピーター・パーカーは序盤でキングピンに殺されてしまい、マイルスが彼の遺志を継ぐという形で新たなスパイダーマンになる。
実写版ではピーター・パーカーが頑張っているので、これは良い差別化にもなっている。

そのマイルスを導くのが別世界からやってきた中年のピーターや、ピーターではなくガールフレンドのグウェンが特殊能力を持つ世界からやってきたスパイダーグウェン、過去から来た探偵スパイダーマン・ノワール、未来から来た少女ペニー・パーカーとロボットのSP//dr、それに豚のスパイダーハムといった面々。

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色んな世界に独自のスパイダーマンがいるという設定はややこしいが、逆にそれぞれのオリジンストーリーが簡潔に示されるので、コアなファンじゃない初心者でも付いて行けるレベルのお話になっている。
そして異なる世界のスパイダーマンと友情を結び、れっきとした少年の成長譚にもなっていて、なおかつ説教臭いわけでもない娯楽作。アニメーション映画と一口に言っても、異なるテイストで描かれたキャラクターが違和感なく共存してるってだけでかなり特異な作品なのだが、コミックブックがそのまま動き出したかのような表現も斬新。

そういや本作のメインヴィランはウィルソン・フィスク=キングピンだが、ベン・アフレックが主演したかつての実写映画版でも、最近のNetflix配信ドラマでも、何れも「デアデビル」の宿敵として描かれているので、スパイダーマンと対決するのはちょっと新鮮に感じられる。

さてこの作品がヒットして続編が作られるとしたら、あの東映版スパイダーマンの登場を製作サイドは明言してくれた。
ここは一つ宙明サウンド込みでレオパルドンの勇姿を是非スクリーンで愉しみたいところだ。
更に今回は採用されなかったアイディア――トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールド、トム・ホランドの実写版スパイダーマン3人の共演も、今度はやって欲しい(トビーに今回の中年ピーターの役をオファーする、というアイディアもあったそうだが)。

【ひとこと】
全米公開が12/14で日本公開が3/8というのは遅すぎるよなあ。
劇中で「ジングルベル」の替え歌が流れるけど、季節外れの違和感しか感じないもん。
それにあちらじゃもうじきBlu-rayが発売されちゃうんだからねえ。




# by odin2099 | 2019-03-13 19:36 |  映画感想<サ行> | Trackback(1) | Comments(0)
e0033570_21464763.jpg日常生活ではまず見ることのできない絶景を愉しめたり、山に魅せられた人たちが困難にチャレンジする姿を映し出したドキュメンタリー映画、なのかと思って見始めたのだけれども、期待していたものとはちょっと、いやかなり違うものだった。

エベレストをはじめとする世界の名峰に挑む登山家たちは勿論出てくるのだが、それよりも目を引くのがエクストリームスポーツに挑戦するアスリートたちの姿。
フリークライミング、マウンテンバイクに乗りながらのスカイダイビング、ウイングスーツやパラグライダーでの滑空、綱渡り…とこれでもかこれでもかと命知らずが次々と登場する。

ただ”人”よりは”山”そのものにスポットを当てた構成になっていて、全編を彩るクラシックの名曲に乗せて美しい映像が映し出されそれにウィレム・デフォーの単調なナレーションが被さるので、体調を整えないと心地良い眠りに誘われるだろう。
”山”の美しさは伝わってくるのだが、一本の映画としては中途半端な出来と言わざるを得ない。
かなり長めの「名曲アルバム」?



# by odin2099 | 2019-03-12 21:47 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>18作目で<フェイズ3>としては6本目。
これが「インフィニティ・ウォー」前の最後のピースとなった。
アカデミー賞では作品賞、録音賞、音響編集賞などにノミネートされ、見事に作曲賞、衣装デザイン賞、美術賞を受賞という快挙を成し遂げた。これからの<MCU>は作品としての面白さは当然ながら、中身の質まで問われることになる。

e0033570_13561672.jpg物語はティ・チャカ国王崩御より一週間後から始まる。
晴れてティ・チャラが国王に即位する儀式が行われることになるのだが、世界中をスパイとして飛び回っていたとはいえ、ナキアがそのことを知らなかったというのはちょっと不自然。どこよりも誰よりも早く情報を入手しなければならない立場なはずだが、外部とは一切接触のない潜入捜査中だったから、ということだろうか。

また一度は国王となったティ・チャラだったが、キルモンガーの挑戦を受けて敗北。その後に再戦の末に再度国王として認められるという筋書きだが、どの程度の時間経過があったものやら。
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の最後でスティーブ・ロジャースがロフト刑務所を襲って仲間たちを開放し、ワカンダに身を寄せたのはおそらくキルモンガーを倒した後のことだろうから、バッキーが凍結され、そして洗脳が解けたと思しき姿で本作のポストクレジットシーンに顔を見せるまでは、案外短期間だったのかも。
シュリ、凄いな。

短期間と言えばCIA捜査官のロス。
「シビル・ウォー」のラストではジモを尋問していたが、本作ではユリシーズ・クロウを追っていてティ・チャラと再会するのだから、新しい任務に就くまでせいぜい数日から数週間といったところ。
色々と忙しいね。

ところで本作にはルピタ・ニョンゴ、フォレスト・ウィテカーそしてアンディ・サーキスが出演しているが、何れも近年の「スター・ウォーズ」出演者。
他にもベニチオ・デル・トロ、ベン・メンデルソーン、マッツ・ミケルセン、ポール・ベタニー、ジョン・ファヴロー等々<SW>と<MCU>両方に出演している俳優は少なくないが、これは偶然なのか、それともディズニーお気に入りの俳優さんということなのだろうか。
更にディズニーアニメの実写版との掛け持ちしている人もチラホラ見受けられるのだけれども…。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-03-11 20:50 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
TVシリーズ「ウルトラマンルーブ」の後日談というか、完結編となる劇場用新作映画。
最近の<仮面ライダー>や<スーパー戦隊>同様<ウルトラマン>も予備知識なし。
それでも何となくお話に付いて行けた…よーな気がする……。

e0033570_20395353.jpg怪獣が出現しなくなって一年。主人公一家も平和に暮らしている。
弟も妹も自分の夢をかなえようと一生懸命に頑張っているけれど、お兄ちゃんは…。
そんな時に高校時代の友人を思い出して訪ねてみると、夢をかなえた数の彼は今じゃ引き籠りのニート。そんなんじゃダメじゃん、と諭そうとするも反対に「お前だって夢を諦めたじゃねーか!」と逆ギレされる始末。そんなこんなで自分探しが始まっちゃう。

これ、いよいよ卒業が近付いて来たり、あるいは社会人なりたての人は切実に感じるかもなあ。
リタイヤが近くなってきた人にとっては「どーにもならねーよ」とか「なるようにしかならないよ」とか「そのうち何とかなるだろう」とか、あんまり純粋に感じられないかもだけど。

で、ここに悪いウルトラマン(らしい)トレギアというヤツが現れ、この友人のマイナスエネルギーを利用して怪獣を生み出し大暴れさせるんですな。
まあここで先の展開は読めたも同然で、こうなると主人公の「友情溢れる説得」と、それでも彼を見捨てない「家族の愛」というもんで改心してハッピーエンド。ここに主人公一家の「家族の絆」を強調することで首尾一貫しております。

怪獣が大暴れする地域は限定されてるし、防衛組織が出てくるわけでもなく主人公家族で事件を解決しちゃうし(ウルトラマンナイスよりもスケール小さいかな)、大特撮怪獣映画を見た!…という気分には到底ならないけれど、今のウルトラマンってこの程度のスケールで丁度良いのかも。昔を知ってるとちょっと、いやかなーり淋しいものはあるけれど。

ゲストウルトラマンは直近のヒーロー、ウルトラマンジード。
別の世界からトレギアに連れてこられたという設定で、必然性ゼロ。
せめて前作の劇場版「ウルトラマンジード/つなぐぜ!願い!!」 での、ウルトラマンオーブの絡め方くらい納得出来るシチュエーションは用意できなかったものですかねえ。
家族と共にある「ルーブ」と、家族を持たない「ジード」との対比はよーくわかるのですが。

上映時間は70分強とコンパクト。
死んだかなと思ったトレギアも無事に(?)逃げおおせて、今度はベリアルに代わる新たな”悪のウルトラマン”としてシリーズを縦断だか横断だかして再登場する模様。
かなりお喋りなヤツなので、今後ウルトラマンゼロと出くわしでもしたら、双方で悪口合戦になったりして…?




# by odin2099 | 2019-03-11 20:44 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の17作目で<フェイズ3>の5本目。
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」に登場しなかったソーとハルクがどこで何をしていたかが判る一篇で、同時にポストクレジットシーンではサノスの宇宙船が登場するなど、来るべき「インフィニティ・ウォー」への序章という側面も持っている。

e0033570_21030118.jpgのっけから上から目線のドクター・ストレンジに、いいように手玉に取られてしまうソーとロキ。
ソーが相変わらずの不器用っぷりを発揮しているのも可笑しいが、ロキの実力も意外に大したことない?
それとも短期間でストレンジが魔術師として急成長を遂げたのかな。

アスガルド崩壊という、本来なら悲壮感溢れる物語になるところなのに、何故か全編を貫く陽気なムード。ハルク(ブルース・バナー時含む)もロキもお笑い要員で、それぞれソーと漫才コンビを結成。
バナーがエドワード・ノートンのままだったとしても、こんな軽いノリになったかはギモン。ノートンの降板は結局は良い方に転がったということ?

それにロキも、「アベンジャーズ」の時の徹底した悪役ぶりは、実のところインフィニティストーンの影響を受けていた、というのが公式設定になったようで、「ホントはそんなに悪い奴じゃなかったんだよん」と補正が入るようになった。まあこれも結果オーライかな。

序盤と終盤のアクションシーンにレッド・ツェッペリンの「移民の歌」。
既成曲の使用は本来嫌なんだけど、まあカッコ良いから良しとしよう。
同時期に公開されたDCの「ジャスティス・リーグ」ではビートルズ(をカバーしたゲイリー・クラーク・ジュニア版の)「カム・トゥ・ギャザー」が使われてたけど、ちょっとしたリバルバルブームでもあったのかしらん?

またクレジットを見ると使用曲の中にしっかりとパトリック・ドイルの「マイティ・ソーのテーマ」と、ブライアン・タイラーの「マイティ・ソー/ダークワールドのテーマ」が。
音楽の連続性を意識するようになったんだね。

【ひとりごと】
オーディンの去り方、なんか「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」のルークにも似たものが…。
どっちもディズニーだし、公開時期も近いし…というのは考え過ぎだろうな、多分。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-03-10 10:08 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
「ドラえもん」長編映画の39作目で、今回は辻村深月が脚本を担当し、月を舞台にしたオリジナルストーリーが繰り広げられる。

e0033570_20153307.jpg長編「ドラえもん」の世界はテンプレートがしっかりしているので、次がどういう展開になるのかはある程度予想がつくし、またそうであるが故の安心感を愉しむもの。
のび太とドラえもんが創りだした世界でのなんだかんだが発端で、異世界の住人と遭遇し、障害を乗り越え困難に立ち向う中で友情で結ばれ、最後にはちょっとだけホロリとさせられる別れがあり…というお馴染みのパターン。

そしてリアリティとメルヘンが絶妙な割合でブレンドされているのが「ドラえもん」の”SF”=”すこし不思議”な世界。そんな藤子・F・不二雄テイストはきちんと守られているので、オリジナル?と不安に感じる必要はない。

またテンプレートが確立しているということは、その気になれば誰でも簡単にお話を作れそうなものだが、やはりそれなりの力量のない者だと既存のF先生の諸作品のイミテーションやパッチワークに終始してしまいそう。その点でも本作ではそのハードルを易々とクリアしているので大いに楽しめた。

ラストのオマケ映像によると、来春公開の40作目はどうやら恐竜がメインで出てくるようだ。
そちらも楽しみ。



# by odin2099 | 2019-03-08 20:21 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の16作目で<フェイズ3>の4本目。
お馴染みのマーベル・スタジオのロゴは映るものの、いきなり出てくるのは「SONY」の文字。今回はディズニーではなく、ソニー傘下のコロムビア・ピクチャーズ作品なのだ。
スパイディの権利を持っているのはあくまでソニー、<MCU>への参加は言ってみれば”期限付きレンタル移籍”みたいなものなのだろう。

e0033570_19545932.jpgしかし”大人の事情”はさておき、中身は紛れもなく<MCU>の一本。
トニー・スターク=アイアンマンが、ハッピー・ホーガンやペッパー・ポッツ共々後見人的立場で登場し、スティーブ・ロジャース=キャプテン・アメリカもオマケで登場という破格の扱いなんである。

<フェイズ3>に突入してからスケールの大きな話が続いていたが、こちらは久々にミニマム。スパイダーマンも「世界の危機を救う」というほど大きな活躍は見せず、「友達を助けて街を護る」レベルなのが至って彼らしい。
他の<MCU>作品への伏線もなく、せいぜい次回作へ期待を持たせる程度なのは、やはり生粋の<MCU>作品ではなく、いわば番外編みたいなものだから…?

ところでこの映画で色々と気になるのは時系列。
冒頭部分で描かれているやりとりは「アベンジャーズ」直後と思われるが、その後本編が始まると「8年後」。
と同時に「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の2カ月後らしいけれど、あれれ?せいぜい「4年後」か「5年後」くらいじゃないのかな?

それに劇中でトニーたちはスタークタワーから新アベンジャーズ基地へ引っ越しをしてるけど、あの基地が初めて登場したのは「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」のラストで、おそらくトニーは「シビル・ウォー」前後から新基地にいたんじゃないかと思うのだけれども、こちらもやはり計算が合わない気が…???

<過去記事>




# by odin2099 | 2019-03-07 22:06 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
前作から20年後を舞台にした「メリー・ポピンズ」の続編。原作はシリーズ物だが、どうやらこれは映画オリジナルのストーリーのようだ。

e0033570_20235174.jpgバンクス家の姉弟――ジェーンは独身で労働者の権利を勝ち取るための運動に身を投じており、マイケルは3人の子供の父親となるが昨年妻を亡くし、生活も苦しく画家としては食べて行けずに父や祖父のように銀行で働きはじめるが、借金の返済期限が迫っていた。
そんな時、風に乗ってあのメリー・ポピンズが再び彼らの前に姿を見せる。

主演はジュリー・アンドリュースからエミリー・ブラントに交代。劇中では「20年経ってるのに、あの時のまま」と言われるが、どこがどう、というわけではないが何とはなしに似ているというか、紛れもない同一人物だという説得力があった。

リン=マニュエル・ミランダ、エミリー・モーティマー、ベン・ウィショー、ジュリー・ウォルターズ、コリン・ファース、メリル・ストリープ、アンジェラ・ランズベリーら共演陣も何れも好演だったが、驚きだったのが前作にも出演していたディック・ヴァン・ダイク。御年92歳にして華麗なるステップを披露することもさることながら、前作で演じた人物の息子役として更に老けメイクを施し(!)ソックリの風貌で登場する。
ジュリー・アンドリュースのカメオ出演は叶わなかったが、これは前作ファンにも嬉しいプレゼントだろう。

前作と違って物語上の明確な悪役がいることや、前作での歌曲を一切使っていないことでトーンの違いは感じるものの、その一方でCGに頼らず昔ながらの手描きアニメのシーンを挿入するなど、全体的にアップトゥデートを施された”最新版”といった趣き。どうやら評判も上々らしいので、シリーズ化の話もあるのだとか。



# by odin2099 | 2019-03-06 20:25 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21211146.jpgちょっと久しぶりになりましたが、3月2日にオーケストラ・トリプティークのコンサートへ出かけてきました。
今回は待望の冬木透!
毎回毎回アンケートにリクエストし続けてきましたが、遂に実現です。

場所はお馴染みの渋谷区文化総合センター大和田さくらホール、今回の指揮は高橋奨、コンサートマスターは三宅政弘、それに東久留米児童合唱団「そよかぜ」が加わります。
この児童合唱団、あの「みすず児童合唱団」の流れを汲むものだとか。「ウルトラ」には縁が深い、由緒正しい合唱団ですね。
司会は樋口尚文、満田かずほ監督、中堀正夫撮影監督を迎えてのプレトークからスタートです。

e0033570_21193341.jpgオープニングは「ウルトラセブンの歌」、その後はラジオドラマの音楽や、「セブン」の劇伴を中心にした「クラシカルファンタジー」が続けて演奏されます。
このあたりの楽曲は、作品を離れた独立したクラシックの小品として十分に聴き応えのあるものでした。普通にクラシックのコンサートで演奏しても他の作品に決して引けをとるものではないでしょう。

続いて演奏されたのは「ミラーマン合唱組曲」。
「ミラーマンの唄」、「SGMのテーマ」(歌詞なし。シャバダバダ~のコーラスのみ)、「戦えミラーマン」、「朝日に向ってジャンボフェニックス」をメドレーで演奏したが、「戦えミラーマン」はTVサイズの短縮版だったのがちょっと残念でした。

そして前半最後は「帰ってきたウルトラマン組曲」。
演奏順はともかくとして、聴きたいなあと思っていた楽曲はほぼ網羅されているベスト盤の趣き。やっぱりこのメロディがなきゃ「帰マン」じゃない!というくらいの納得の選曲でした。これらが生のオーケストラで聴けただけでも、このコンサートは満足です。

後半は「ウルトラセブン組曲」、こちらも代表的なメロディは殆どカバーしているんじゃないの?というくらい充実した構成で、「ウルトラセブンの歌パート2」も演奏。
この歌を生で聴く機会って滅多にないというか、初めてかもしれませんね。

ここで、アンヌ隊員ことひし美ゆり子さんと「ウルトラマンA」TACの美川隊員役だった西恵子さんを迎えてのゲストトークが入ります。良い意味でアンヌ隊員のイメージを壊してくれるひし美さん、好きですねえ。
e0033570_21194127.jpg
そして本日のメインイベント、シネマ・コンサート形式による「セブン」最終回――第49話「史上最大の侵略 後編」の上映!
予告編用BGMに続き、メインタイトル、そして主題歌と当たり前のように生演奏。クライマックスはもちろんシューマンのピアノコンチェルトですが、他の「セブン」BGMが流れている中で画面のタイミングに合わせてサッと曲を切り替える、考えてみるととんでもないことです。フィルムのダビング作業なら何度でもやり直すことが出来ますが、こちらは一発勝負ですからね。

「セブン」の最終回はこれまで何度も繰り返し見てきましたが、大きなスクリーンで、しかも生演奏付きの観賞ということもあってか、終盤からは涙腺緩みっぱなしでした。
色々とツッコミどころがなくもないですが(ゴース星人が攻めてきてるのに、なんでラジオで野球中継?とか)、改めて良いドラマだったんだなあと感じました。

この後はアンコールで「ULTRA SEVEN」と「ウルトラ警備隊の歌」があり、冬木透先生が登壇。84歳になられたばかりということでしたが、一歩一歩ゆっくりとステージを歩かれる姿はちょっと痛々しい感じがしました。
その後は先生のタクトで例によって「みんなで歌おう」のコーナーだったのですが、実際には先生は殆ど振っていません。それも余計に痛々しさを感じさせたのですが……アンコールに「ウルトラセブンの歌」は予想通りでしたが、まさかワンダバ歌わされるとは?!

というわけで歌いましたよ、ワンダバダダンダバダダンダバダ…
知りませんでした。最初だけが「ワンダバダ」で、それ以降は「ダンダバダ」の繰り返しだったんですね。
この曲と「セブンの歌」、前列二列目のサイド、マイクの近くの席で歌いましたので、もしかすると拾われてるかもしれませんねえ、自分の歌声。そういや今回は「CD用に録音しております」のアナウンスが流れませんでしたが、ライヴCDは発売されないのかしらん?(それ以前のコンサートの分も溜まってるはずなので早よ)

それにしても今回のコンサート、色々ドタバタが続きました。
当初は14時開演の予定で、自分がチケットを取った時もそのままだったのですが、急遽18時開演に後倒しに。
で、当時は17時半開場予定がリハーサルが長引いたのか遅くなり、プレトークの時間も押し、演奏が始まったのは結局18時15分くらいだったでしょうか。

15分の休憩を挟んだ後の後半もバタバタで、シネマ・コンサートでは映像が出ないトラブルがあり、急遽MCで繋ぐという有様。そのせいか終演20時10分と掲示されていましたが、アンコールとフォトセッションコーナーが終わってお開きになったのは20時50分頃でした。
合唱団の子供たちは最後までステージにいましたけど、労働基準法的にはギリギリ?
他にも演奏中に指揮者のタクトが飛んで行っちゃったりという事件もありましたが、これもまた生ならではの愉しみとも言えるでしょう。

今後のオーケストラ・トリプティークの演奏会の予定を見ますと、6月に「伊福部昭百年紀Vol.7」が。
次に行くのはこれに決まり!ですねー。

会場には飯島敏弘監督もいらしていて紹介されていましたが、例によって渡辺宙明先生のお姿も。
いやあ宙明先生は本当にお元気ですなあ。冬木先生より10歳も上なのに…。自分もかくありたいものです。
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# by odin2099 | 2019-03-05 23:06 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
*** ネタバレあり! ***

「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」も遂に完結。
”「さらば」でも「ヤマト2」でもない”だの、”あらゆる予想を覆し”だの、煽り文句は勇ましいが、結局のところ「2199」の時のバーガーの台詞、「こんな結末、認められるかよ!」に尽きる。

確かに「さらば」でも「ヤマト2」でもなかった。
プロデューサーサイドからの要請は、「さらば」をやってくれ、でもメインキャラは殺さないでくれ、というものだったという。
それって「ヤマト2」じゃないの?とツッコミを入れたくなるところだが、きっと「ヤマト2」にはエモーショナルな部分が足りないということなんだろう。

e0033570_21535763.jpgエモーショナルという点では今回の作品は泣ける。
徳川が、アナライザーが、土方が、加藤が、桂木透子が、斉藤が、キーマンが次々と命を落とす。
前回までにフラグの立ったキャラは粛々と死んでいく。
徳川は死なせるために動かされたように感じたし、アナライザーは唐突過ぎる。

加藤は逆に「生き延びて恥をかく」ことがそれこそ”あらゆる予想を覆し”じゃないのかと思ったが、「死んでお詫びを」のパターンに落ち着いた。
そしてキーマンに至っては、死なせるために作りだされたキャラ、使い捨ての駒というだけでガッカリだ。ガミラスの未来を彼に託すという選択肢はなかったのか。

そのガミラス側のドラマ、デスラーとキーマンそれぞれの苦悩と葛藤はまだわかるのだが、ガトランティス側のグダグダっぷりはもはや「ヤマト」を逸脱している。傲岸不遜乍ら正々堂々としていた旧作のズォーダー大帝が懐かしい。今のズォーダーは不器用でこじらせ系のDQN。

そしてあのラスト。
「さらば宇宙戦艦ヤマト」をなぞって綺麗に終わるのかと思わせて、古代と雪は死んでません、実は高次元で生存していました(どういうこと?)、時間断層の消滅と引き換えになら助けられます、さて地球の皆さんどうします?と国民投票。

更なる続編作るには古代と雪には生きていてもらわなきゃならないし、ドラえもんのポケットじゃないけど万能装置の時間断層の存在も邪魔。その両方を解決する一石二鳥の方法がこれとはねぇ…。
「さらば」の後にドラマを作るなんざ確かに”予想を覆した”とは言えるけど、唖然茫然。これを大団円とみるか、それとも蛇足と解するか、受け止め方は様々だろうけど、因果地平の彼方へ飛んで行って神様の領域に到達するというのは、こりゃ「ヤマト」じゃないね。ニシザキでもマツモトでもない、見ていて思わず「トミノか?!」「イデか?!」と思ったのはナイショ。

いずれにせよ旧作ファンはともかく、新しいファンたちがこの結末をどう受け止めたのか。好意的に受け止めてくれ、次への期待を繋げられたなら、それはそれで良かったと思う。老兵はただ口をつぐむのみ。
スタッフ、キャストの皆さんはひとまずお疲れ様。
おそらく数年以内にはまた新しいヤマトが飛び立つんだろうけど、それまではしばしのお別れ。

ところで旧作準拠ではなく「2199」で新規に登場したキャラの扱いは酷かったな。
新見も星名夫婦も桐生も篠原も沢村も榎本もロクに登場すらしない。西条は雪の交代要員でレーダー読み上げてるだけだし、真琴にしても加藤の妻というだけの役割。使いこなす自信がなかったのか、知らないキャラだから邪魔だったのか。もう少し大事に、効果的に扱えなかったものだろうか。

スターシャとの約束――波動砲問題もどうなったのかよくわからんし(スターシャ、結局物語に絡んでこないし)、デスラーはいつの間にかしれっと復権してるし、雪の”失われた記憶”というのも便利なツールとして使われただけだし、本当にこれで良かったのかなあ……。




# by odin2099 | 2019-03-04 22:04 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(4)
e0033570_21540585.jpg1910年のロンドン、気難し屋の銀行家バンクス氏の子供――ジェーンとマイケルの姉弟は悪戯好きで、何人ものナニーを次々と辞めさせていた。新しいナニーの募集広告を新聞に出そうとするバンクス氏だったが、子供たちが書いた手描きの募集広告の原稿が風に乗って空へ飛んで行ってしまった。

翌朝、新聞広告を見た応募者たちがバンクス家の前に列をなすが、突然強風が吹いて応募者たちは次々と飛ばされてしまう。そして雲の上から傘を差したメリー・ポピンズが降りてきた。彼女は子供たちの書いた広告を見てやってきたのだ。
不思議な力を持った彼女と子供たちはたちまち仲良しになる。

P.L.トラヴァースの小説をディズニーがミュージカル映画化。
メリー・ポピンズ役はこれが映画初主演のジュリー・アンドリュースで、共演はディック・ヴァン・ダイク、「チム・チム・チェリー」などの著名な歌曲はシャーマン兄弟の作品で、監督はロバート・スティーブンソン。
ウォルト・ディズニー念願の企画だったようだ。

これが55年も前の作品であることが信じられないくらい、今日の目で見ても驚きの特殊撮影の数々(時折人物を釣っているワイヤーが見えてしまうショットもあるのはご愛敬)で、それだけでなくセルアニメと実写の人物パートとの合成もごくごく自然。当時のスタッフの技術力は素晴らしいものがある。

それだけでなくカラフルな画面を彩る愉しい音楽。ジュリー・アンドリュースもディック・ヴァン・ダイクも華麗にステップを踏む。物語はせいぜい数日から一週間程度の出来事を描いているが、それを感じさせないだけの濃密な時間を登場人物たちと共有することが出来る。

しかしこの作品を面白がるには、自分は些か歳をとり過ぎてしまったのかもしれない。
ハッピーな気持ちに今一つなれず、時折冷めてしまう自分の心があった。




# by odin2099 | 2019-03-03 22:01 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の15作目で<フェイズ3>では3作目。
まだ他の<MCU>作品とのリンクは明確ではないので、前作だけ見ていればとりあえずOK。
そしてシリーズ3作目への布石と思われるシーンは幾つかあるが(アイーシャがアダムを誕生させる件や、スタカーがラヴェジャーズ再結成を宣言するなど)、他作品とのリンクは明確に張られてはいない(せいぜいグランドマスターの先行登場くらいか)。

e0033570_20463148.jpgさて、前作にはノレなかったけれども、この作品はイケる。
家族と出会い、家族を失い、その一方で家族を得るお話。
しかしディズニーはこのシチュエーションが気に入ったのか、続けて公開された「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」も同じような展開だったし、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」にも似たような場面あったし…。
この三作品なら全部見てるって人、相当数に上ると思うんだがなあ。

ちょこっと登場するシルベスター・スタローンミシェル・ヨー(この二人、夫婦っていう設定だっけ?)。
彼ら再結成されたラヴェジャーズがいたら、如何にサノスといえども勝てなかったんじゃないの?と感じたのは自分だけ?

【ひとこと】
「VOL.2」のタイトルが邦題では「リミックス」。確か監督の元にまで邦題変更の嘆願が届いてたと思うけど、結局は実現せず。
「VOL.2」なら続編だけど、「リミックス」だと再編集版かリブート版の意味になっちゃうと思うんだけどな。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-26 21:34 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20401024.jpgかつて埼玉県民は東京都民から虐げられていた。
通行手形がなければ出入りが出来ず、所持していなければ強制送還されてしまうのである。

都知事の息子・壇ノ浦百美が生徒会長として君臨する名門校に、アメリカ帰りの財閥の御曹司・麻美麗が転校してきた。自分の前でも尊大な態度をとり続ける麗に反発する百美だったが、やがて彼に惹かれてゆく。
だが麗は隠れ埼玉県人で、埼玉解放戦線のメンバーだったのだ。正体がバレて追われる身となった麗に、百美は付いて行くことを誓う。

だが二人の逃避行の前に立ちはだかったのは、壇ノ浦家の執事・阿久津翔。彼こそ埼玉の最大のライバル、千葉解放戦線のリーダーだったのだ。そして都知事に隠された秘密…。
東京を巡る埼玉と千葉の諍いは、今や神奈川、茨城、群馬、栃木と周辺地域を巻き込んだ大抗争へ――。

予備知識ナシで鑑賞。というより自分の守備範囲外の作品だろうと思ってたんですけど、予告を見て「なんだこのバカバカしさは?」と気になりだして…
結果、かなーり笑えました。

e0033570_20402246.jpgまあ埼玉をディスるディスる。
ついでに千葉も群馬も茨城もおちょくる。
そして埼玉と千葉の戦いはまるで子供の喧嘩。
そのくだらなさ・バカバカしさを、豪華出演陣が大真面目に演じているから一層笑いが引き立つ、という好循環。またバックに流れるのが大仰な音楽で、「邦画史上最大の茶番劇」というコピーも、言い得て妙だな、と思いました。

二階堂ふみが演じる主人公は男の子っぽい女の子かと思いきや、純粋に男の子!
知らなかったとはいえBL描写はなかなかキツいものがありましたが(特にGACKTと伊勢谷友介…)、そういった部分を除けば最初から最後まで笑いっぱなし。場内も爆笑の渦に包まれ、終始ゴキゲンな気分を味わいました。これ、ご当地の映画館で見たらもっと愉しかったのかなあ。

【ひとこと】
中尾彬と武田久美子の間に生まれたのが二階堂ふみ、というのはちょいと無理ありそうですが、GACKTの父親が京本政樹というのは妙に説得力ありましたな。




# by odin2099 | 2019-02-25 20:41 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_16392240.jpgその年のノーベル文学賞を受賞することになったジョゼフ・キャッスルマンは、家族や友人、教え子たちを招いたパーティの席上で最愛の妻ジョーンに感謝の言葉を述べる。「彼女がいなければ今の自分はなかった」と。

そして授賞式に出席するためストックホルムへと向かうキャッスルマン夫妻。そこに一人のジャーナリストが近付いてくる。彼の名はナサニエル・ボーン、ジョゼフの伝記本を書こうと機会をうかがっていたのだ。
けんもほろろに追い返すジョゼフだったが、ジョーンは彼に興味を惹かれた。

ナサニエルは夫婦のことを徹底的に調べ上げていた。かつてジョーンが才能あふれる作家の卵であったこと、教師と学生という形で二人が出会い、妻子を捨てたジョゼフがジョーンと結ばれたこと、そしてジョーンと結婚後にジョゼフが傑作を連発していることなどを挙げ、実はこれらの作品はジョーンが書いたのでは?と問い詰める…。

メグ・ウォリッツァーの小説の映画化で、脚本はジェーン・アンダーソン、監督はビョルン・ルンゲ。
出演はグレン・クローズ、ジョナサン・プライス、クリスチャン・スレイター、マックス・アイアンズ、ハリー・ロイド、アニー・スターク。グレン・クローズとアニー・スタークは母子で二人一役。

内助の功どころか夫のゴーストライターを務めていた妻。作品が売れているだけだったならば、それなりに満足感を得られ幸せな生活を送れたのかもしれないが、ノーベル賞を受賞ともなると色々な感情的なしこりが表面化してくる。最後の最後に全てをぶちまけるのか、それともじっと耐えて終わるのか、その結末は如何に?と期待したが、その点ではやや肩透かし。まあ予想の範疇ではあったのだが。

ジョセフ自身にも苦悩や葛藤はあっただろうし、自尊心もかなり傷ついていたのだろうが、その辺りは劇中では確とは描かれず。徹底して感情移入しにくい人物になっている。
さりとてジョーンが殊の外虐げられた存在とも扱われていないので、この二人の関係、その内面に関しては観客個々人の解釈に委ねられている。これを”女性の自立の物語”と捉えてしまうのはあまりに短慮だろう。

【ひとこと】
さて、ノーベル賞ならぬアカデミー賞、グレン・クローズは見事受賞なるか。



# by odin2099 | 2019-02-24 16:40 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
月光仮面」、「月光仮面/絶海の死斗」に続く劇場版シリーズの第3弾。
前2作はTV版の第一部「どくろ仮面編」をベースにした前後編だったが、今回は第二部「バラダイ王国の秘宝編」の映画化。
これまたTV版とは別のスタッフ、キャストによって製作されている。

e0033570_16303834.jpg今は滅亡したバラダイ王国の財宝を狙い、サタンの爪が暗躍。それを阻止せんとする月光仮面の活躍や如何に?というお話だが、前半は財宝の在りかを示す手掛かりとなる地図や宝石を巡る争奪戦で、後半は実際に現地に飛び、財宝探しの大冒険を繰り広げる、という構成。前半で死んだかに思えたサタンの爪は当然生きていて、財宝を手に入れんとあの手この手で攻めてくる。

財宝探しの旅には祝十郎探偵も同行しているので、行く先々で月光仮面は神出鬼没の大活躍。祝がいない時に限って月光仮面は現れ、月光仮面が去ってゆくと祝が戻ってくる、というからくりには登場人物は誰も気づかない。しかし実のところ神出鬼没すぎるので、普通の人間である祝十郎個人では当然出来そうもないパフォーマンスの数々。疑う余地はさいのかも。

ところで今日2月24日はTVで「月光仮面」が始まった日なんだそうで。さしづめ”月光仮面の日”とでも呼ぶべきところだろうか。
ちなみに主題歌で「月光仮面のおじさんは~」と歌われているが、祝十郎役の大村文武は撮影当時は24歳くらいのはず。TV版主演の大瀬康一に至っては二十歳そこそこだから、「おじさん」はチト可哀想だ。



# by odin2099 | 2019-02-24 16:33 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
アポロ11号の月面着陸を描いた映画を見たら、本物の映像を見たくなったのでDVDを引っ張り出してきた。もう10年も前の作品になる。

e0033570_08595462.jpgNASAのアーカイヴ映像を使い、BBCが製作したマーキュリー計画、ジェミニ計画、アポロ計画、そしてスペースシャトルまでを描いたアメリカの宇宙開発史のダイジェスト。
「功」だけでなく「罪」の部分も描いているのは、これがアメリカ映画ではなくイギリス映画だからこそ、なのかも知れない。

日本人の宇宙飛行士が幾人も誕生し、その彼らが宇宙ステーションの長期滞在の記録を打ち立てたりと、今では「宇宙」もかつてのような”特別な場所”といった感覚は薄れつつあるが、その一方でこの映画で描かれているような未知への挑戦とそれに伴う高揚感のようなものは抱けなくなってしまった。

地球軌道上の宇宙ステーションに何カ月も滞在し、様々な研究や実験を行ったり、というのも素晴らしい仕事だろうけれど、それでも月へ行ってそして帰ってくる、というわかりやすいインパクトには到底及ばない。月へ、火星へ、そして遥かな宇宙の彼方へと、人類が再びフロンティアスピリッツを持つようになるのは、果たしていつのことになるのやら。

それにしてもこの映画、いつのまにかタイトルが変更に。
「挑戦者たちの栄光と挫折」はコピーの一種かと思っていたが、どうやらソフト化に当たって付け加えられたサブタイトルのようだ。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-23 09:00 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の第14作目で、今回からマーベル・スタジオのオープニングロゴと、そのバックに流れる音楽が変更になった。新ヒーローも登場し、物語も新たなステップへ本格的に移行したということか。

新ヒーローとはいうものの、あくまで単独主演作では、ということ。アントマン以降もスパイダーマンにブラックパンサーと主役級の新ヒーローは出てきているが、アントマンもブラックパンサーもどちらかというと控えめで、スパイダーマンはうるさいガキ。そこへ行くとドクター・ストレンジの強烈さは群を抜いている。

e0033570_21441809.jpg<MCU>世界ではアイアンマン=トニー・スタークに匹敵、いやもしかすると凌駕するんじゃないかというオレ様キャラ。自己中心的、自業自得でも八つ当たり、とホントに救いようがない。
それでも心を入れ替え修行に励みいっぱしの魔法使いにはなったものの、今度はその力を過信するという成長してるんだかしてないんだか。

結局その実力は如何ほどのものか。
あのドルマムゥを根負けさせて撃退したのだから大したものなんだろうけど、ストレンジのことだから半分以上はハッタリかましてるだけ、という可能性も捨てきれない。

「インフィニティ・ウォー」ではサノスの犠牲になったものの、既に「ドクター・ストレンジ2」は始動している模様。
<フェイズ4>ではアイアンマンやキャプテン・アメリカ、ソーたちに代わって<MCU>を牽引するキャラになるのだろうか。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-22 20:33 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
歴史修正主義者による過去への攻撃が激化していた。
時の政府より歴史を守護する役目を命じられた審神者は、歴史改変を目論む時間遡行軍と戦わせるべく、かつての名刀を人の形をとった”刀剣男子”として目覚めさせた。
時間遡行軍は今回、”本能寺の変”で死すべき運命だった織田信長を救い出して歴史改変を狙ったが、刀剣男子たちによってその野望は打ち砕かれた、はずだった。
ところが帰還した彼らに届いたのは信長生存の報。再び彼らは過去へと飛ぶが、そこに待っていたのは信長生存に隠された恐るべき事実と、更なる巨大な陰謀だった…!

e0033570_19214988.jpgゲームもアニメもストレートプレイ版の舞台もミュージカル版の舞台も、そしてその他のメディアミックス作品も全く知らなかったのですが、本能寺の変にまつわるストーリーであることや出演者にちょいと惹かれ、また職場の後輩女性(2.5次元ヲタ)からの猛プッシュもあって見てきました。

タイムトラベルもあるのでちょこっとSF風味の時代劇といったところですが、いやー、皆さん格好良かったです。女性キャラがほぼほぼ出てこない映画は本来趣味じゃないんですが、これはイケる。それに本能寺の変から山崎の合戦に至る、”真の歴史”を巡るミステリー仕立てもなかなかのもの。鈴木拡樹も良い役者になったもんです。

脚本が靖子にゃん繋がりだからなのか「侍戦隊シンケンジャー」好きにはオススメ、なんていう書き込みをどこかで見た記憶がありますが、ふむふむなるほどねえ。ストーリーやキャラクターが似てるということではないですが、どことなく通じるものはありますね、確かに。

これで「ゲームをやろう!」とか「舞台を見に行きたい!」とまでは行きませんが、もし実写映画の第二弾が作られるとしたら見たいです。
そういえば伊勢・安土桃山文化村改め伊勢安土桃山城下街にある安土城の復元天守を、”安土城”そのものとして大々的にロケで使った作品は他にあるのかしらん?(松坂城でも撮影を行ったようですが)



# by odin2099 | 2019-02-22 19:22 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の13作目で<フェイズ3>の幕開け。
「友情が友情を引き裂く」というコピーは誠に秀逸で、トニーとスティーブの友情を引き裂いたのは、スティーブとバッキーの友情だった、ということか。
もっともスティーブとトニーっておよそ仲良かった印象がないのだけれども、終盤には「バッキーは友人なんだ」というスティーブに対し「僕もだった」と哀しそうに答えるトニーにハッとさせられた。

e0033570_11111686.jpgニューヨークやソコヴィアといった都市での大参事。
というよりも、それらはこれまでアベンジャーズの輝かしい勝利の記録として扱われてきたのだが、多くの人たちが救われた半面、少なからずの犠牲者が出ていたことも事実で、その価値観の反転はある意味で恐ろしい。
ラゴスでの一件も必ずしもワンダのせいではなく、むしろ彼女は大勢の人を助けたとも言えるのだが、一度動き出した世論はそう簡単に覆らない。

そこで思い出すのが、既にシールドという組織が(表向きは)崩壊し、彼らの後ろ盾となるものが何もないという事実。
おそらくシールドが、そしてニック・フューリーが健在だったならばこうはならなかったのだろう(実際に「アベンジャーズ」直後にニューヨークの件が問題視されなかったのは、シールドが何らかの働きかけをした可能性がありそうだし)。

そしてシールド亡き後は、事実上”自警団”として野放し状態のアベンジャーズの戦力を脅威に感じ、コントロールしようという動きが出てくることも必然かなと見直すうちに感じてきた。
このソコヴィア協定に関するスティーブとトニーの対立、その後に来るトニーの父親の死の真相を巡ってのトニーとスティーブの決裂が結果的にサノスを食い止められなかった遠因になることを思えば、より深い味わいが出てくるというものだ。

【ひとこと】
それにしてもエンドクレジットに出てくる文句が「スパイダーマンは帰ってくる」なのはなんで?
次回作じゃないし他社作品(<MCU>に属してるけどディズニーじゃなくソニー作品だ)だし、他のヒーローたちも帰ってくるのに…。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-21 20:09 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「はやぶさ2」がいよいよ小惑星へ着陸!
その前に初代「はやぶさ」の歩みを振り返ってみましょう。

e0033570_18270599.jpg「はやぶさ」を題材にした映画って何本も作られましたね。実話ベースの宇宙モノというと、日本ではこれくらいしか題材がないってこともありますけれど。
「ライトスタッフ」とか「ファースト・マン」とか「アポロ13」とか、あるいは内幕モノで「遠い空の向こうに」「ドリーム」「月のひつじ」といった作品が作れる米国とは大違い。
ノンフィクションで日本の宇宙開発をテーマにしたり、日本人宇宙飛行士を主人公にした映画が作られるのははたしていつになることやら。

そんな「はやぶさ」映画の中で、純粋に探査機の「はやぶさ」のみに焦点を当てているのがこの作品。
後はプロジェクトに関わった人たちをメインにしたドラマ仕立てですが、この作品は全編CGで描かれるセミドキュメンタリータッチ。計画の全貌を手っ取り早く知るには丁度良いものになっています。
「はやぶさ2」のミッションも実り多いものになると良いですね。

そういやこの作品、「はやぶさ/HAYABUSA BACK TO THE EARTH」なんだと思っていたのですが、平仮名の「はやぶさ」は公式タイトルではないのかしらん?

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-21 18:32 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の12作目で<フェイズ2>の締めくくり。
大きなスケールの「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の後は、こじんまりしたスケールの「アントマン」。<MCU>スタッフのバランス感覚はなかなかのもの。
時系列的には「エイジ・オブ・ウルトロン」のサイドストーリーで、アントマンがイエロージャケットを止めようと悪戦苦闘している頃、アベンジャーズはソコヴィアを救うべく奮闘していた、ということになる。

e0033570_09145612.jpgアベンジャーズが空中に浮かび上がったソコヴィアを何とかしようとしていたのはせいぜい数時間程度の話だろうし、アベンジャーズの基地がアベンジャーズタワーから移転した時期を考えると両作品には若干の矛盾点があるような気もするが、まあそこまで細かいことは気にしちゃいけないのだろう。
ラストでファルコンがアントマンの情報を集めている件も。

小さくなったアントマンとイエロージャケットが、子供部屋のおもちゃを使って対決するというシチュエーション、どこかで見たことがあったなあと思い出したのが平成「モスラ」三部作。
その一作目ではリビングでフェアリーとガルガルがリビングルームで空中戦をやらかすシーンがあったっけ。

他に思い出したのがその昔「テレビマガジン」で連載していた森藤よしひろの漫画版「ミクロマン」や、内山まもる「小学三年生」で連載していた「ウルトラマンレオ」コミカライズの一挿話。
プレッシャー星人によって小さくされたレオが、彷徨いこんだ家庭で少年の協力で勝利するというお話で、ラストには伝説の超人ウルトラマンキングが登場する。

<過去記事>




# by odin2099 | 2019-02-20 22:33 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
「シティーハンター」のアニメ化30周年記念プロジェクト!
「シティーハンター」20年ぶりの新作!

e0033570_22231895.jpg…と言われても、「シティーハンター」って原作読んだことないし、アニメも第1シリーズの最初の頃をチラホラ見ていたくらいで思い入れがないのでスルーするつもりだったのだけれども、主演の神谷明が相当熱を入れて宣伝に努めてるし、なんと「キャッツ・アイ」とのコラボが実現。
しかも瞳と愛はオリジナルキャストの戸田恵子と坂本千夏、そして長女の泪は先ごろ亡くなられた藤田淑子の代役を戸田恵子が申し入れて二役挑戦!

ということで年季の入った神谷明ファンとしては見過ごせない、と劇場に足を運んできた。
初日から大勢のファンが詰めかけ、パンフもグッズも売り切れする劇場が続出。そして評判も上々と聞けば弥が上にも期待は高まる…!

お話は門外漢の自分でもわかるくらいにテンプレートに乗っかった展開。
美女の依頼を受けた冴羽獠は依頼人にちょっかい出そうとして香に天誅を喰らい、そうこうしているうちに怪しい集団に襲われて、ドンパチやらかし大騒動。
しかし最後はハッピーエンド、「Get Wild」流れてメデタシメデタシ。

e0033570_22174083.jpg今回は新宿が戦場になる、ということでそこかしこに見慣れた風景が現れ、臨場感もタップリで最初から最後まで楽しめた。
ゲストヒロインは飯豊まりえだが、ベテラン陣の中にあっても全く遜色なし。短期間といえども<戦隊>の現場で鍛えられたからかな。さすが、まりえってぃ。

そしてファンから「20年前そのまま」と絶賛されたオリジナルキャストの面々。
神谷明、伊倉一恵、一龍斎春水(麻上洋子)、玄田哲章、小山茉美、山本百合子とズラリ並んだ名前は感泣モノだが、往時を知る者、そしてファンとしては淋しいの一言。これのどこが「そのまま」なのだろう。ベテランの健在ぶりよりも衰えの方が気になって仕方なかった。
まあ、予告を見た時から覚悟していたことではあったが…。

【ひとりごと】
20年ぶりというけれど、間に「エンジェル・ハート」があったじゃん、というのはヤボ?
あれは続編じゃなくパラレル設定なんだっけ?
まあそれをカウントしても、13年ぶりくらいにはなるはずだけれども。





# by odin2099 | 2019-02-20 22:25 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
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