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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

e0033570_09115453.jpg第7話「イゼルローン攻略〔後編〕」は連続ストーリーの3本目。
奇策を持ってイゼルローン要塞を手中に収めたヤン。
これでヤン艦隊のメンバーも揃った…といいたいところだが、アッテンボローやポプラン、コーネフらがまだ。
旧作のアニメだと初っ端から出てくるのだけれど、今回は原作準拠とあって致し方ないところ。

第8話「カストロプ動乱」はところ変わって帝国側の話。
ラインハルトの推挙によって勅命を受けたキルヒアイスは、見事に動乱を鎮圧、内外にナンバー2の実力の持ち主であるとアピールする。
こちらも陣営が整いつつあり、ようやくミッターマイヤー、ロイエンタール、ビッテンフェルトらが登場。
それにオーベルシュタインが新たにラインハルト麾下に加わった。

それにしても新顔が出てくる度に「この声、誰?」になるな。
そしてエンドクレジットを見ても、見覚えのない名前のオンパレード…。




# by odin2099 | 2019-09-16 09:16 | テレビ | Trackback | Comments(0)
e0033570_08244914.jpg旅から帰国した府月藩藩主の嫡男・望月八弥斗は、留守中に父が急逝したため伯父である甲斐正がその後を継ぎ、あろうことか母・朝霧が甲斐正と再婚したと聞かされ驚愕する。
そんな八弥斗の心の支えになっているのは次席家老小松原烈山の息女・奈々だけだったが、父・烈山や兄・蓮十郎は身分違いだとその交際に反対していた。
そんな折、城下に鎧武者の亡霊が出るとの噂を聞いた八弥斗は、それが父の亡霊であり、自分が実の弟甲斐正によって暗殺されたことを知らされる。復讐の機会を窺い、狂人の振りをする八弥斗。
一方甲斐正は、藩内の手練れを集めた御前試合の開催を決める。その目的は「府月藩に謀反の疑いあり」との噂を聞きつけ幕府や諸国から潜り込んだ隠密たちを処分するためだったが、同時に八弥斗をも始末しようと画策していた。
また八弥斗も罠と知りながら、甲斐正に近づく好機ととらえ試合への参加を承諾するのだった。

映画「GOZEN/純恋の剣」と連動した<東映ムビ×ステ>の第一弾。
出演は矢崎広、元木聖也、前山剛久、松村龍之介、若月佑美、井澤勇貴、松本寛也、井俣太良、廿浦裕介、 梅津瑞樹、上遠野太洸、AKANE LIV、山本亨、波岡一喜。脚本・演出は毛利亘宏。
映画版で主役を張った犬飼貴丈や武田航平、優希美青、久保田悠来らは出演していない(御前試合への参加者として犬飼貴丈と武田航平は映像では登場している)。
9/12~23までサンシャイン劇場、その後は9/27~29まで梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演。

映画版は御前試合の途中で終わり、その後の甲斐正らがどうなったかは不明のままだが、この舞台版は”その後”を描いて行く。だが単なる”続編”ではなく、映画版では主人公である青山凛ノ介と思わせぶりな会話を交わしただけだった望月八弥斗を新たな主人公に立て、映画版以上の波乱万丈の物語に仕立てている。

製作サイドの言葉を借りるならば映画版は「ロミオとジュリエット」、敵味方に分かれた男女の悲恋モノだが、この舞台版は復讐に苦悩する男の「ハムレット」、それに「魔界転生」をプラスしたもの。
その振幅の大きさは、映像と舞台という表現手法の違い以上に作品世界に乖離をもたらしているが、スタッフは当然狙って行ったことであろうし、こちらはこちらで十二分に愉しめた。映画版ではあっけなく退場してしまった手練れ共にそれなりの見せ場が用意されていたことも嬉しい。

今回の作品が当たれば<東映ムビ×ステ>も第二弾、第三弾…と続いていくだろうが、映画の公開規模が小さいことと、舞台公演が短期間で二カ所の会場のみ、というのが今後はネックになっていくかもしれない。
舞台の上演期間の延長や会場を増やすのは色々と制約があって難しいだろうが、その代わりにパブリック・ビューイングを導入するなどして、もっと気軽に両作品に接する機会を増やせれば良いのだけれども。




# by odin2099 | 2019-09-15 08:28 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
第5話「第十三艦隊誕生」、第6話「イゼルローン攻略〔前編〕」は連続ストーリー。

e0033570_14563257.jpg自由惑星同盟は”英雄”の存在を欲していた。そこでヤン・ウェンリーを”アスターテの英雄”に祭り上げるのだが、当の本人は迷惑顔。式典に闖入したジェシカ・エドワーズを庇うなど反抗的な態度をとったとして、トリューニヒトの息のかかった憂国騎士団に目を付けられるようになってしまう。

一方で軍は難攻と謳われたイゼルローン要塞攻略を決意。残存艦隊と新兵からなる第十三艦隊を編成し、その指令官にヤンを任命する。
ヤンは薔薇の騎士(ローゼンリッター)連隊をイゼルローン攻略の切り札とするべく、自らシェーンコップ隊長の元を訪れるのだった。

ヤンが新艦隊の司令に任じられたことで、いわゆる”ヤン艦隊”の幕僚たちが揃いつつある。
お馴染みのキャラクター名が並んでいくのだが、これがすぐに「あ、誰それだ」とわかるケースもあれば「誰なんだお前は」となるケースもある、というか後者が大半かなあ。

キャゼルヌも初登場の時点でまるで別人だと思ったけど、シェーンコップも凡そイメージと違う優男。フレデリカも可愛すぎないか。ユリアンもあんまり利発そうな少年に見えないし、トリューニヒトも胡散臭さが足りないか。新しいデザインにはなかなか慣れそうもない。

そういえば面白いなと思ったのがムライ准将の声。大塚芳忠が担当しているのだが、前任者(旧作)は青野武で、これは某リメイク作品における某キャラクターと同じ。たまたま?狙ってた?




# by odin2099 | 2019-09-14 15:02 | テレビ | Trackback | Comments(0)
e0033570_20035214.jpgかなーりひさーしぶりの川井郁子さんのコンサートです。
なかなかタイミング合わなかったり、チケット取れなかったりだったんですが、今回は偶然コンサートのスケジュールを見つけ、ダメ元で申し込んだら取れちゃいました。
ということで紀尾井ホールへGO!

今回はソロコンサートといいつつ、ピアノ、ヴァイオリン3人にチェロ、コントラバス、ハープの計7人を従えた編成で、ちょっとしたミニ・オーケストラといったところ。
「12人のヴァイオリニスト」もそうですが、このくらいの人数でもアレンジ次第では厚みのある音楽を聴かせることが出来るんですね。

前半は「慕情」「ある愛の詩」でスタート。
Vol.1はヒロイン中心だったのでVol.2はヒーロー特集、ということで続けて「カサブランカ」「ゴッドファーザー」、それに「007/ロシアより愛をこめて」が演奏されます。
その後は”ロック特集”だそうで、「ボヘミアン・ラプソディ」「アルマゲドン」
「We Will Rock You」は川井さん自身が足でリズムを取り、客席も手拍子で「どんどんぱ!」をやったのですが、なんか雰囲気は「大漁節」みたいに。うーん、客層には明らかにミスマッチでしたね(苦笑)。

e0033570_20142489.jpg続いて「ジョン・ウィリアムズ作品メドレー」。
選ばれたのは「ジョーズ」「シンドラーのリスト」、それに「ダース・ベイダーのテーマ」「スター・ウォーズのテーマ」
「シンドラーのリスト」はクラシック関連のコンサートでは割と取り上げられますが、「ジョーズ」はアレンジ含めてなかなか新鮮でした。

その後は「2001年宇宙の旅」から「美しき青きドナウ」。
川井さんは「映画のオープニングで~」というような解説してたように記憶してますが、それは「ツァラトゥストラはかく語りき」の方では?

ここで宇宙繋がりということで2曲。ゴダイゴの「銀河鉄道999」、そして「宇宙戦艦ヤマト」
自身が出演している「100年の音楽」という番組でも「ヤマト」を取り上げて演奏したことがありますが、川井さんと「ヤマト」は合うんですよね。
「無限に広がる大宇宙」から主題歌へという構成でしたが、あのスキャットのメロディの持つ神秘的な雰囲気、それにスターシャのヴィジュアルイメージと、どちらも川井さんにピッタリ。

それに彼女の場合は母性を感じさせる部分もあるので(実際にお母さんですし)、今度製作される「宇宙戦艦ヤマト2205/新たなる旅立ち」にサーシャ(スターシャの娘)が登場し、あの「サーシャわが愛」を使うシチュエーションがあったとしたならば、故・島倉千代子の歌を誰かがカヴァーするのではなく、川井さんのヴァイオリンで奏でてしまうというのは如何でしょう?

「宇宙戦艦ヤマト2199/星巡る方舟」では主題歌を葉加瀬太郎のヴァイオリンでやりましたから、歌にこだわらなくても良いと思うのですがね。
そういえばこの「星巡る方舟」関連のアルバムには高嶋ちさ子も参加してますが、「ヤマト」はちさ子さんのイメージじゃないんだよなあ。やっぱり川井さんだよなあ…。

閑話休題。
前半のラストは黒澤監督の「生きる」で使われた「ゴンドラの唄」と、自作の「北のカナリアたち」でした。
川井さん作曲のオリジナル曲がこの一曲だけ、というのはコンサートの構成としては珍しい部類に入るんじゃないでしょうか。

さて後半は”ミュージカル特集”からスタート。
「マイ・フェア・レディ」「サウンド・オブ・ミュージック・メドレー」(「前奏曲」と「ドレミの歌」)、「メリー・ポピンズ・メドレー」(「チム・チム・チェリー」と「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」)と演奏され、その次は”アニメ特集”。「ヤマト」も「999」もアニメですが、あちらは”宇宙映画”にカテゴリー上では分類されたようです。

「ジブリ作品メドレー」は「魔女の宅急便」の「海の見える街」、「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」の「いつも何度でも」、それに「天空の城ラピュタ」は「君をのせて」ではなく「空から降ってきた少女」の方かな、オープニングっぽいアレンジだったので。
「ディズニー作品メドレー」は「いつか王子様が」「ホール・ニュー・ワールド」でした。実写版の「アラジン」公開されましたからね(じゃ「ライオン・キング」でもいいじゃん?!)。

次は”20世紀の偉大な作曲家”としてレナオード・バーンスタインを紹介。「ウエスト・サイド・ストーリー・メドレー」(「マリア」「トゥナイト」「アメリカ」の3曲)が取り上げられました。
続いてこれまた20世紀を代表する作曲家の「ミシェル・ルグラン作品メドレー」で、こちらは「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」から「キャラバンの到着」の2曲が選ばれております。

プログラム最後はタンゴが2曲。
なんで唐突にタンゴ?と思ったのですが、「ポル・ウナ・カベーサ」は「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」で使用され、「リベルタンゴ」は「タンゴ・レッスン」で使われたとのことです。きちっと”映画音楽”縛りなワケですね。

アンコールはモンティの「チャールダーシュ」、これは特に映画との関連性は触れませんでしたね。純粋に曲の良さで選んだということでしょうか。
そして”最後の曲”として選ばれたのがコール・ポーターの「So in Love」
これはミュージカル「キス・ミーケイト」の曲ですが、川井さんは「日曜洋画劇場」のエンディングテーマとして選んだとのこと。よくこの番組を見ていて、終わると「ああ、明日は月曜日だ」と憂鬱になったそうですが、わかってらっしゃいますねえ。

で、本来はこれで終わりの予定だったようですが、ちょうど台風15号が接近中とあって、「今演奏しないでいつ演奏する」と急遽取り上げたのがヴィヴァルディの「四季」より「夏」。確かに臨場感ありましたね。

これだけの曲目を演奏しながら、コンサートは2時間ちょっと。
川井さんは相変わらず色っぽいし、スタイルが良いし、存在そのものがセクシーで、視覚・聴覚ともに満足したコンサートでした。
ただ一曲一曲が短いのが玉に瑕。目先が変わって愉しいのですが、もっとじっくり聴いていたかったなあとも思います。次はいつ行けるでしょうか。
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# by odin2099 | 2019-09-11 20:20 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
<TOEI V CINEXT>の新作で「仮面ライダービルド」最終回のその後を描く「ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ」に続く第二弾。
今回で一応「ビルド」はオシマイ、次の<V CINEXT>は来年早々に公開される「仮面ライダージオウ」だそうだ。

e0033570_20032127.jpg今回の主役は仮面ライダーグリスこと猿渡一海と”みーたん”こと石動美空。
なかなかハードでシリアスなお話ではあるのだが、全編を貫くラブコメディ色がそれを中和。
門外漢でも何やらニヤニヤしながら愉しめた。

まず本編上映前に流れるのが短編映画の「ドルヲタ、推しと付き合うってよ」
これ”同時上映”と断り書きが入っているんだけど、二本立てのつもりなのかな?
実質プロローグ編なので独立して扱うのもどうかと思うし、劇中劇みたいなもんかなあと思うのだけど、これがまた「なんじゃこりゃ?」というドタバタ劇で結構効いてる。

そして最強の敵と戦える唯一の仮面ライダーとして孤軍奮闘するグリス、だが相手を倒すためには仲間たちの犠牲が必要。その苦悩と葛藤を乗り越え、最後には仲間たちのサポートもあって勝利を掴む!というヒーロー物王道の展開が待っているというバランス感覚。

そしてそして本編のラストがこれまたコメディとして綺麗にまとまり、「ドルヲタ、推しと付き合うってよ」のオチがちゃんとついているので尚更全体が「明るく楽しい映画」という気分で終れてるのも良い。
ちょっと「ビルド」というドラマ全体にも興味が出て来たぞ。



# by odin2099 | 2019-09-11 20:09 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19334783.jpg「フリーソロ」というのは、ロープや安全装置を使うことなく、体一つで数百メートルの断崖絶壁をよじ登るシンプルな方法。
もちろん一歩間違えば死に直結するという危険度MAXなものだ。

これはそんな危険に挑んだアレックス・オノルドに密着したドキュメンタリー映画で、今回の彼のターゲットはヨセミテ国立公園にあるエル・キャピタン、約975メートルのルート。
まずは2016年春、現地でのトレーニングを開始。ロープを使っての登攀で攻略法を探ってゆく。

夏、秋とトレーニングを続けるが、その最中に難所から落下したアレックスは足首を捻挫してしまうのだが、驚異的な回復力を見せた彼はフリーソロを実行に移す。
ところがチャレンジは呆気なく幕を閉じた。
怪我の影響か精神的なものか、彼は序盤で引き返してしまったのだ。

そして2017年春、再チャレンジに向けてアレックスは黙々とトレーニングを続け、遂にまた山へ入っていく。

高所恐怖症じゃないけれど、この映像はヤバい。
これ見ちゃうとCG満載の山岳アクションなんて見ていられない。
彼を支えるクライマーの仲間たち、恋人、それに十年来の付き合いになるという気心の知れた撮影クルーたち。合間には同じようにチャレンジして散っていった他のクライマーたちの映像も挿入される。

当然アレックスにも苦悩や葛藤はあるし、それは撮影クルーたちも同じ。撮影がプレッシャーを与えてるんじゃないか、もしかしたら友人の死の瞬間を捉えることになるんじゃないか。
そして彼の傍らにある恋人の姿が実に健気で可愛らしい。
第三者視点ではなく、当事者目線というか仲間視点でのドキュメンタリーというのも新鮮で、自分もパーティに参加してる気分になってくる。

聞けば、同じナショナル・ジオグラフィック製作の山岳ドキュメンタリー映画「MERU/メルー」を手掛けた監督コンビの作品ということで納得。
あれも良い作品だったなあ。

最後は歴史的偉業を成し遂げてハッピーエンドでほっと一安心。
でもまた世界のどこかで次なるチャレンジを続けているんだろうなあ。




# by odin2099 | 2019-09-10 19:38 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
昨年の「NINJA ZONE/RIZE OF THE KUNOICHI WARRIOR」に引き続き、今年は9/4~8までの全9回、六行会ホールで上演された「NINJA ZONE」の第二弾。今回は7日の昼の部を見てきました。

先行発売の抽選に漏れた時は絶望しましたが、一般発売の初日にトライしたところ、2列目の中央ブロックの端というなかなかの良席をゲット、やれやれ。

舞台となるのは「華舞綺TOWN」、主人公たちは竜宮館<DRAGON INN>で働く“BLASTING GIRLS”、その正体は甲賀のKUNOICHIたち!

――ということで昨年上演されたものの再演か、あるいは続編なのかと思ってたのですが然に非ず。
設定だけ借りた別モノで、平たく言えばリメイク。同じ役者さんが同じ名前のキャラクターを演じていても、それは似て非なる別人ということ。死んだはずの人が出てきたり、同じ役者さんが別の役を演じたりした往年のプログラム・ピクチャーを意識してるんだとか。

出演は宮原華音、春川芽生、巴奎依、小林れい、石塚汐花、湯本健一、輝海、和田裕太、銀ゲンタ、高草木淳一、キャッチャー中澤、榎本遥菜、桝田幸希、高木勝也、渡辺和貴。
脚本・演出は石山英憲で、もちろん原案・総監督は坂本浩一!

今回街を牛耳ってるのは謎の宗教団体・白蓮教。
白蓮教といえば「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」で黄飛鴻も戦っていたっけ。
その教祖と伊賀の女忍びとの哀しい愛が描かれたりするものの、かなりコミカルな場面も多いので前作ほどの重たさはない。
そして白蓮教を陰で操るのは伊賀の忍者・服部半蔵!
というわけで、クライマックスはやはり甲賀と伊賀の大決戦。

e0033570_22011110.jpgブラスティングガールズのメンバーは宮原華音、春川芽生、巴奎依、小林れいの4人が残留で、石塚汐花が新加入。といっても前作と殆ど同じキャラなのは巴奎依だけで、春川芽生は今回の実質的ヒロインで男装の麗人ではないものの、男性と間違われるイケメンぶりを発揮とガラっとキャラを変えて来た。

そんな彼女に恋しちゃうのが、前作の悲劇のヒロインから一転して、かなり天然の入ったリーダー役を演じる宮原華音
また小林れいは前作同様のツンデレだけど、もしかしてリーダーに…?とちょっと乙女チックな部分も。このあたりの百合っぽい展開も良きですねえ。あんまり拾われなかったのが残念だったけど。

そんな彼女たちを率いてるのが桝田幸希姐さんで、相変わらずのハスキーヴォイスで盛り立てる。
前作みたいな悲劇的な過去や半蔵との因縁話はないみたいだけど、今回もセクシー担当でボディコンのスリットから覗く美脚にドキドキ。

前作に出ていた竹内舞と師富永奈は、スケジュールの都合なのか参加せず。
師富永奈は同時期に別の舞台に出てるし、竹内舞はグループでのコンサートツアーの真っ最中の模様。
やっぱり同じメンバーで見たかったなあと思うとかなーり残念。特に竹内舞は前回のお気に入りだっただけに。
新メンバーの石塚汐花も可愛いから、次があるなら全員集合だな、うん。

伊賀忍者の集団”BURAIKANN”の方は、高木勝也演じる服部半蔵以外はメンバー一新。動ける個性的な面子が今回も揃っていて愉しませてくれるし、高草木淳一、キャッチャー中澤、榎本遥菜が前作同様、あるいは前作より一捻りしたキャラを演じて場の賑やかし要員。
榎本遥菜は今回は女の子役で台詞も増え、そしてタップも披露。将来が楽しみな逸材だ。

ラストのアクションシークエンスはちょっと長すぎじゃねえか、と思ったものの、生で見るアクションはやはり迫力たっぷり。アイドルコンサートのノリもあって、十分贅沢な2時間だった。
こりゃ、来年もあるでしょ?
それに舞台だけじゃなく、劇場映画化なんていうのも期待したいもんだ。



# by odin2099 | 2019-09-09 22:02 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
DVDの第2巻には第3話「常勝の天才」と第4話「不敗の魔術師」の2話を収録。

e0033570_20361362.jpg第3話はラインハルトの過去話で、キルヒアイスとの邂逅、アンネローゼとの別離から此度の帝国元帥昇進まで。

打って変わって第4話はヤンの過去話で、ジェシカ、ジャン、キャゼルヌ、フレデリカ、そしてユリアンとの出会いを。もちろんヤンが”エル・ファシルの英雄”と祭り上げられることになる一件にも触れられている。

リメイクならではの改変部分もあるものの、先を知っているお話だけにのんびりと見ていられる。
久々に小説を読み直した、あるいはアニメを見直したという感覚。

しかしどうしても旧作のキャラクターたちと比べてしまうのは致し方ないか。
デザイン然り、声(及びその演技)然り。

旧作が完璧でそこに付け加える要素などありはしない、などと暴言を吐く気はないが、今のところ「新作ならでは」の見どころが見いだせないのも事実。
このシリーズに関しては、口煩い小姑のポジションから抜け出すのは難しいか。




# by odin2099 | 2019-09-09 20:42 | テレビ | Trackback | Comments(0)
幼い頃に父を失い、今度は母をも失い孤児となったトールキン。母の友人モーガン神父が後見人となり名門校へ入学したトールキンは、そこで3人の生涯の友と出会う。彼らは秘密クラブを結成し、芸術で世界を変えようと息巻くのだった。また時を同じくして美しく聡明な女性エディスと出会い恋に落ちるが、学業に悪影響を及ぼすと神父に交際を反対されてしまう。
何とか奨学生としてオックスフォードへ入学することが出来たトールキンが、言語の才能を認められた矢先に第一次世界大戦が勃発し、彼らは否応なく戦場へ送られてしまう。

e0033570_19075422.jpg「ホビットの冒険」や「指輪物語」で知られるJ・R・R・トールキンの半生を描いた物語で、脚本はデヴィッド・グリーソンとスティーヴン・ベレスフォードの共同、監督はドメ・カルコスキ。
出演はニコラス・ホルト、リリー・コリンズ、コルム・ミーニイ、デレク・ジャコビ、アンソニー・ボイル、パトリック・ギブソン、トム・グリン=カーニー、ハリー・ギルビー、アダム・ブレグマン、アルビー・マーバー、タイ・テナントら。

物語はトールキンが戦場で親友の行方を捜しているシーンから始まり、過去と現在(戦場)を交互に描く形で進行する。この戦場でトールキンに付き従う従卒の名前が”サム”なのには、思わずニヤリとさせられる。途中で病に倒れた彼を献身的に支えたのが、他ならぬこの”サム”だからだ。

そして物語の中心をなすのが、トールキンと3人の仲間たちとの友情。
最初は転入生に対するいじめで始まった彼らの交友だが、次第に兄弟以上の強い絆で結ばれてゆく。これが”旅の仲間”の原型になったと言いたい訳だ。

それにエディスとの愛。
これまた後の”中つ国”の物語群へ大きく影響を及ぼしていくことになるのだが、どちらも映画では表面的に流している感じで、トールキンの苦悩や葛藤はあまり浮き上がってはこない。映画全体もどちらかというと淡々とした印象を受ける。

端からファンタジー映画にはならないだろうとは思ったものの、トールキンの物語発想の原点であるとか、”中つ国”の物語と共通する何かの描写があるのかと期待していたが、それらは皆無。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」や「ホビット」のビジュアルイメージを踏襲せず、肖りもしてないのはいっそ潔い。集客面を考えれば、それらの作品群の延長線上にあると思わせた方が得策ではないかと愚考する。

またファンタジー作品を愛好する者としては「ナルニア国物語」の著者であるC・S・ルイスとの友誼などにも触れて欲しかったのだが(あるいは二人に師事するダイアナ・ウィン・ジョーンズが出てきたり…?)、枝葉を切り取ったのだろう、キリが良いところ――「ホビットの冒険」の執筆を始めたところで幕を下ろす。

年譜などと照らし合わせると、実際のトールキンの生涯とはかなりの差異が認められるが、特に遺族からクレームが付いたという話も聞かないので家族からは黙認、そしてフィクションというか”映画的嘘”と割り切って愉しめと言うことなのかもしれない。
個人的にはもう少し長閑というか牧歌的な作品を想像していたのだが、繰り返し挟まれる戦場の風景のせいで、何やら戦争映画を見た気分に。
ということで些か期待外れの一本であった。



# by odin2099 | 2019-09-06 06:05 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
新作「NINJA ZONE/FATE OF THE KUNOICHI WARRIOR」の公演が9/4から始まっています。

てっきり再演なのかと思っていたら、
昨年9月のプレ公演からよりパワーアップした本作、昨年ご覧になった方も今回初見の方もご満足頂ける内容を目指します。
となっていました。続編?姉妹編?色々と気になります。

で、そちらを見る前に前回公演をDVDでおさらいです。
e0033570_21424013.jpg
忍者が出てきて徳川だ豊臣だ、伊賀だ甲賀だ、とやっても時代劇じゃありません。
時代も特定されず無国籍、30年くらい前のSF風作品によく見られたサイバーパンクっぽい雰囲気も漂わせています。
そんな中で可愛い女の子が”悪”と戦うというアクション物で、「原案・総監督:坂本浩一」らしい作品ですね。

ただしょうもないギャグが随所に盛り込まれてはいるものの、全体的には暗いトーンのお話なので、坂本監督作品らしい陽気さはちょっと影を潜めています。
それに女の子のアクション物とはいっても、舞台だからということもあるんでしょうが”殺陣”というよりは”ダンス”に近く、映像作品に顕著なリアルで”当てていく”スタイルではなく文字通りの”振付”という感じ。そのあたりも坂本作品としては異質に思えました。

ぶっちゃけお話が暗いということもあり、それほど愉しめたとは言い難いのですが、「次」があるとなれば話は別。やっぱり期待しちゃっている自分がいます。

ということで第二弾も近日劇場で鑑賞予定です。

<過去記事>




# by odin2099 | 2019-09-05 06:17 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
前作は短編映画だったけれど、本作は中編作品?

「リメンバー・ミー」のオマケとして上映されたものの、ソフトは単独で発売。
ドナルドやグーフィーの短編映画との抱き合わせだけど、かなり強気の価格設定で流石ディズニーと言わざるを得ない…。

e0033570_18485191.jpgクリスマスのお話なのでこの時期に見るのは季節外れもいいとこなんだけど、朝晩は涼しくなってきたからそろそろいいかな?
今年もまもなく四分の三が終了、あっという間に年末だ。

クリスマスは家族で祝うもの、というアレンデールの人たち。
ところがエルサとアナにはその伝統がない。
そこで町中の家を回って、それぞれの家庭のクリスマスの伝統を集めて持って帰ろうとするオラフがいじらしい。

――と思っていたんだけど、不躾だし、横暴だし、押しつけがましいし、おせっかい焼きだし、となんだかマイナス要素ばっかり目についてしまった。
ぶっちゃけオラフのようなキャラって苦手なのかも。

さて、今度公開される新作「アナと雪の女王2」は久々の長編。
どんな物語になっているのか気になる気になる。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-09-04 18:52 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19133212.jpg姫路藩主・松平直矩は突然豊後国日田へ国替えを命じられた。
しかも石高は15万石から7万石へと半分以下の減封!
このお家最大のピンチに”引っ越し奉行”の大役を命じられたのは、コミュ障で本の虫である片桐春之介。
突然の大役に怖気づく春之介だったが、幼馴染で剣の達人の鷹村源右衛門や、前任の引っ越し奉行の娘・於蘭の助けを借り、何とか準備を進めていく。
だが此度の国替えの裏には、幕閣の陰謀が潜んでいた。

超高速!参勤交代」、「超高速!参勤交代リターンズ」で知られる土橋章宏の小説「引っ越し大名三千里」の映画化作品で、土橋章宏自身が書いた脚本を犬童一心が監督。
出演は星野源、高橋一生、高畑充希、小澤征悦、濱田岳、西村まさ彦、松重豊、及川光博ら。

e0033570_19134071.jpg星野源の時代劇らしからぬ”緩い”演技、腕は立つが酒と女にはだらしないキャラを演じる高橋一生の意外性、そして可愛らしさと強かさを併せ持つ懐の深い芝居を見せてくれた高畑充希、とメインキャストは適材適所。
脇を見渡しても味のある個性派が揃っている。

特にこれまで「可愛いな」とは思っていたものの、初めて「綺麗だな」と感じさせてくれた高畑充希は出色である。

この物語そのものはフィクションだろうが、実在の松平直矩も生涯七度の国替えをさせられ「引っ越し大名」と綽名されたとのこと。
実際の家中もこのような、いやこれ以上の大騒動が持ち上がっていたのかも知れない。

全編ほのぼのとした上質のコメディ、いやホームドラマか。



# by odin2099 | 2019-09-03 19:18 |  映画感想<ハ行> | Trackback(3) | Comments(2)
e0033570_21361035.jpg人付き合いが苦手な女子高校生の未来は、ある日の帰り道にリサイクル施設から聴こえてくる歌声に導かれ、不思議な少女・小雨と出会いたちまち意気投合する。
また学校では未来が描いた洋服のデザイン画を見た同級生のナノカに誘われ、演劇部に衣装担当として入部することに。
小雨に、ナノカに、少しずつ心を開いていき、何かが変わり始めた未来だったが…。

シンガーソングライター西山小雨の楽曲を原案に、少女たちのひと夏の物語を即興芝居で綴った一篇。
出演は南沙良、西山小雨、原菜乃華、小野花梨、近藤笑菜、日高七海、池田朱那、佐藤蓮、嶺豪一、片岡礼子、監督は大崎章。
南沙良の透明感、原菜乃華の圧倒的美少女感もさることながら、”不思議ちゃん”、実は”幽霊”の西山小雨の独特の存在感が光っている。

その小雨の正体やある人物との過去の因縁は、謎解きの興味で引っ張るでもなく、また丁寧に説明するでもなく無造作に提示されるので、作品を通すとやや雑な印象が残ってしまう(見せるなら見せる、見せないなら見せないの割り切りが必要だったかと)。

また売りである即興演技が時にぎこちなさを感じさせ、フィクションの世界から現実世界へしばしば強制的に呼び戻されてしまう瞬間があったのだが、そうはいうものの総じて心地良い空間であり、いつまでも作品世界に浸っていたいという気持ちにさせられた。
夏の終わり、彼女たちは何をしているのだろうか?
静かだが力強い映画である。



# by odin2099 | 2019-09-02 21:40 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
サーガも佳境に入ってきました。エピソード5「帝国の逆襲」です。
前作「新たなる希望」で文字通り”新たなる希望”になったルークですが、一部隊のリーダーにはなったっぽいもののまだまだ成長したとは言い難く、のっけから”年上の相棒”ハン・ソロのお世話になってばかりです。

e0033570_20202171.jpgまた前作ではルークがいてレイアがいて、そして出番少な目ながらも美味しいところを持って行く役回りだったハンがれっきとした主役チームの一員に。
3人組の中ではハリソン・フォードが誰よりもブレイクしましたね。

そして今回からもう一人、第四の男(?)ランド・カルリジアンが登場。
ここでは匂わせる程度だったハンとの因縁は、スピンオフ作品「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」で明らかになったわけですが、もしこの時以来の再会だったとしたら、ランドの塩対応も頷けるもの。世の中には色々と知らない方が良かったということがあるもんです。

そういえばこの作品、ヘルメットを取った状態のベイダー卿の姿がチラっと映るカットがあります。
後の「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」ではもう少しハッキリした描写がありましたが、師であるオビ=ワンとの対決がどのような結果をもたらしたのか、当時は色々と想像を膨らませたものでした。

今後の伏線になるのかなと思ったのが、ホスで雪原に倒れたルークがオビ=ワンの幻を見た後、それにオーバーラップするかのようにハンが現れたシーン。
オビ=ワンとハンに何らかの繋がりがあるのかなと邪推したのですが(一時はオビ=ワンの子供がハンだ、と推測してる人もいましたが)、結局何の関係もありませんでしたね。

あとダゴバの洞窟でルークが幻のベイダーと対決するシーン。
ルークが切り落としたベイダーの首のヘルメットの中から出て来たのはルークの顔だった、というのはいずれルークもベイダーのように暗黒面に囚われてしまうかもしれないという暗示なんでしょうが、実はこの意味が最初はわかりませんでした。
というのもベイダーのヘルメットから覗く顔がルークに見えなかったから、というのがその理由。
「え、これ誰の顔?」と劇場で首を捻ったものです。

ともあれルークの本当の父は誰か?
炭素冷凍されたハンの運命は?
レイアはルークとハン、どちらを選ぶのか?
様々な「?」を残しながら、次回作へと続くのでありました。

<過去記事>




# by odin2099 | 2019-09-01 00:03 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
前作「レッド・オクトーバーを追え!」で、米ソ一触即発の危機を回避させたジャック・ライアン。
今度はたまたま英国王室の一員ホームズ卿をIRAのテロリストから救ったばかりに、そのメンバーから逆恨みされるというお話で、世界の危機から個人的な危機へとスケールの落差が実に激しい。

e0033570_21460949.jpgジャック・ライアン役がアレック・ボールドウィンからハリソン・フォードに交代し、前作から続投しているのはライアンの上司役のジェームズ・アール・ジョーンズのみ。しかも前作のライアンの活躍について言及されるシーンもないので、シリーズ物だと気付いてない人もいそうだ。

クライマックスも大掛りな潜水艦の戦闘シーンを描いた前作と違い、ライアンとテロリストの一対一の対決。
弟をライアンに殺され個人的な復讐に燃えるテロリストにはもはやIRAという組織は眼中になく、一方のライアンも家族を守るためとはいえCIAを私的に利用するという、二人共に組織に所属しながら組織をはみ出しての対決となるのである。

トム・クランシーの原作だけにハイテクが見せ場になっているが、凄いなと感心したのは衛星からの画像だけで様々な展開を見せていく件。
例えばテロリストが潜伏していそうな地域の衛星写真を拡大していくと、そこに写っていたのは女テロリスト役ポリー・ウォーカーのおっぱい。これだけで彼女が探している手掛かりだと判断しちゃうライアンは凄い。

そして結果的に米軍はこれを決め手として特殊部隊をこの地域に送り込むのだが、そのシーンも衛星からのサーモグラフィーのライヴ映像のみで表現。これだけ現実感のないアクションシーン、そして人の生き死にというのはこれまでになかった表現手段かもしれない。

ライアンの妻にアン・アーチャー、IRA側の人物としてショーン・ビーン、パトリック・バーギン、リチャード・ハリス、ライアンの友人としてサミュエル・L・ジャクソン、ホームズ卿にジェームズ・フォックスらが出演。
ショーン・ビーンやサミュエル・ジャクソンはまだブレイク前だが、早くもハリソン・フォードは食われ気味…。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-08-31 07:17 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
2015年だったかに「銀英伝」再アニメ化の話を知った時は「なんで作り直す必要があるの?」と思ったし、新しいキャラクターデザインを見た時は「誰だ、お前は?」と思ったし、キャストが発表されても「うーん、誰がどんな声やらわからん」と常にマイナスな思考しか浮かんでこなかった。

e0033570_21581965.jpg昨春「銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅」と題してテレビシリーズの第1シーズン(全12話)が放送されたが、旧作と比較して失望するのが怖くてスルーしてしまっていた。
しかし今年は第2シーズン「銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱」も公開されるとあって、ようやく重い腰を上げることに。

まずはDVD第1巻、収録されているのは第1話「永遠の夜の中で」と第2話「アスターテ会戦」

リ・デザインされた登場人物たちは俗っぽいイケメン揃いだし、メインキャラに配されたヴォイスキャストも当代の人気声優たちなのだろうが、総じて没個性。
知ったお話だから、流れの中でこの人は〇〇、この人物は△□だろうという見当は付くものの、イマドキのアニメファンは初見でそれぞれのキャラが認識出来るのだろうか。 だとしたら大したものだ。

そして物語の展開も淡々としたもので、旧作との差別化は色々と図られてはいるのだろうが、動きにしろ音楽にしろ、新作アニメーションとしての面白さは感じられなかった。
今後「銀英伝の再アニメ化は(商売上の理由だけでなく)意義があるものだった」と良い意味で期待を裏切って欲しいものだが、さて――?




# by odin2099 | 2019-08-30 06:02 | テレビ | Trackback | Comments(0)
e0033570_21580108.jpgバツイチで無職の賢治は、従妹の直子の結婚式に呼ばれ故郷の秋田へ帰省した。そんな賢治の元を十日後に挙式を控えた直子が訪れ、新居への引越しの手伝いを頼む。
片付けていた荷物の中から一冊のアルバムを取り出す直子。そこには一糸纏わぬ二人の写真が収められていた。二人はかつて同棲生活を送っていたのだ。
直子は賢治に「今夜だけあの頃に戻ってみない?」と囁く。初めは拒絶していた賢治だったが、やがて導かれるままに彼女を抱くのだった。
だがかっての記憶を呼び覚まし、溺れたのは賢治の方だった。「一晩だけ」と拒む彼女を強引に求め、遂には婚約者が帰ってくるまでの五日間だけという約束で快楽の日々を送ることに。
そして”朝”が来た――。

綺麗さっぱり別れるのか、それとも泥沼の関係に陥ってしまうのか。
さて物語の舵はどちらに切られるのかと思っていると、まさかの超展開。結果的に二人にとっては一応のハッピーエンドと呼べる結末に。
しかし実際は、この後の二人に待っているのは平坦な道程ではないのだろう。

脚本・監督は荒井晴彦、原作は白石一文の小説。
そして出演は柄本佑と瀧内公美の二人(電話のむこうの賢治の父親役として、実父の柄本明が声で出演している)で、全編の半分近くがこの二人の濡れ場。
ギリギリのカメラワークの中で二人が全裸で熱演しており、時折画面が暑苦しくさえ感じることがあるが、見終った後は不思議と爽快感が残る。それは二人がギラギラした熱情を前面に押し出すタイプではなく、どこか醒めた、クールな視点をも併せ持った俳優だからだろう。



# by odin2099 | 2019-08-29 06:20 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「アナと雪の女王」の続編となる短編映画。

e0033570_19484881.jpgアナの誕生日をサプライズでお祝いしようと大張り切りのエルサ、クリストフ、スヴェン、オラフとお馴染みのメンバーが揃い、最後にはハンスとマシュマロウ(氷の城の番人であるモンスター)まで顔を見せるという豪華版。

それに風邪を引いたエルサのくしゃみから生まれた、スノーギーズというミニ雪だるまも登場。これがまた可愛いんだ。
グッズ展開がされてないようなのがちょっと勿体ない。というか、僕が知らないだけ?

実写版「シンデレラ」のオマケとして上映され、そのまんまBlu-rayやDVDにもボーナスコンテンツとして収録されているのだが、どうやら現行版のソフトには収録されていないらしい。

このまま”幻の作品”になったりはしないと思うので、別商品としてリリース(「アナ雪コンプリートBOX」とか)されるのかも知れないけど、まさか”中の人”の不祥事で日本国内盤だけカットされた、なんてことはないよね?

<過去記事>




# by odin2099 | 2019-08-28 06:47 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19001564.jpg彼と別れて半年。ようやく傷心も癒えてきた詩織だったが、何故か毎晩のように謎の男に抱かれる夢を見、その夢に陶酔するようになっていた。
だがある夜、謎の男は突如怪物と化して襲い掛かり、やがて昼夜を問わず彼女をレイプするようになる。
これは現実なのか、それとも彼女の妄想なのか、その狭間で恐怖に慄く詩織だったが、その一方で自ら身体を開いて行くようになる…。

とある映画のオーディションの際に、霊的な存在との性的体験があることを複数の女性タレントが告白したことに着想を得た作品で、<第6回夏のホラー秘宝まつり2019>で上映された一本。
出演は松川千紘、古谷蓮、辻凪子、武田一馬、宇田川さや香、脚本・監督は佐藤周。
なお松川千紘は今回の<ホラー秘宝まつり>のイメージガールも務めている。

霊にレイプされるというと実話ベースの「エンティティー/霊体」を思い出すが、監督もその存在は意識したそうで、あちらとの差別化でこちらには”依存症”というテーマを持ち込んだとのこと。

霊との性体験を告白したタレントによれば、霊とのセックスは快感だったという。
そこで「エンティティー」は一方的に霊が主人公を襲うが、こちらの作品では詩織は恐怖に怯え拒絶しながらも、その一方で”それ”を待ち望んでいるという形になっている。
タイトルが「詩織の淫夢」となっているのも、それが理由だろう。

e0033570_19003231.jpg予算の都合上か”霊”はずっと見えない存在ではなく、時に人の姿を取り、時に得体のしれない怪物の姿で現れるが、絡む相手がいない一人芝居のシーンも含め松川千紘が”霊”とのセックスシーンを熱演。
筋肉痛になったとは本人のコメントだが、無理な姿勢や動きを要求されたのだから然もありなん。
公開前の舞台挨拶及び上映終了後のロビーで本人を直接見たが、劇中で見るよりは実物の方が可愛らしく感じられた。

舞台挨拶と言えば更にそれに先駆けて「ホラー秘宝まつり」の開幕式が行われ、新作邦画5作品の監督・キャストが登壇し、ホラー総選挙に向けてそれぞれの作品を猛アピール。

登壇者は「VAMP」の小中和哉監督、中丸シオン、高橋真悠、「シオリノインム」の佐藤周監督、松川千紘、古谷蓮、辻凪子、武田一馬、「残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う」の森川圭監督、森田亜紀、酒井健太郎、藤井奈々、階戸瑠李、「星に願いを」の佐々木勝己監督、正田貴美佳、畠山勇樹、尾関俊和、「怪談新耳袋Gメン/孤島編」の谷口恒平監督、後藤剛、木原浩勝、山口幸彦の面々。
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「VAMP」の高橋真悠も映画で見るより本人の方が可愛いタイプ。中丸シオンは芸能人オーラというか、貫録があった。
他作品で気になったのは藤井奈々と階戸瑠李。
藤井奈々は二年ほど前に芸能界を引退。この作品は引退前に撮影したものとのことなので難産だったのだなあ。
階戸瑠李は最近ヌードの写真集を発売したりと各方面で活躍が目立ち、気になってるヒト。笑顔は可愛いけれど、時折見せる妖艶な表情に”女優”だなあと感じさせられた。



# by odin2099 | 2019-08-27 19:09 |  映画感想<サ行> | Trackback(1) | Comments(2)
e0033570_19451311.jpgフランス人とカナック(ニューカレドニア人)のハーフである少女ディリリは、たった一人で船に密航しパリへとやって来た。
博覧会へ出演中に配達人の青年オレルと知り合いになり、彼によってパリに住む多くの有名人と知り合いになる。
その頃の街の話題は、少女を次々と誘拐していく<男性支配団>と名乗る謎の集団のこと。そしてディリリもまた彼らのターゲットにされてしまう。
持ち前の好奇心と行動力で遂にディリリとオレルは<男性支配団>の一味を捕まえることに成功するが、今度はディリリが誘拐されてしまう。

予告編を見た時から気になっていた作品です。
ベル・エポック時代のパリを舞台にした少女の冒険物語…と呼んでも良いでしょうか。
もっと長閑なお話なのかなと思いきや、意外にもハラハラドキドキの大活劇で、ミステリー物というか探偵小説的な愉しみも出来ます。

そして作品に登場し、ディリリと知り合う数多くの人々。
エマ・カルヴェ、サラ・ベルナール、オスカー・ワイルド、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、クロード・モネ、パブロ・ピカソ、エドモン・ロスタン、マリ・キュリー、クロード・ドビュッシー、マルセル・プルースト、モーリス・メーテルリンク、ギュスターヴ・エッフェル、ガブリエル・フォーレ、オーギュスト・ロダン、カミーユ・クローデル、エドワード7世、モーリス・ラヴェル、アンリ・マティス、ルイ・パスツール、アンリ・ルソー、ピエールーオーギュスト・ルノワール、アメデオ・モディリアーニ…と枚挙に暇がありません。

実のところ物語に大きく絡んでくるのはこの内の数人だけだし、また大半がオレルの知り合いで、しかも同時期にパリに滞在していたというのは出来過ぎですが、それを言うのはヤボというもの。
実際のパリの写真を背景に使うなど、アニメーションの作り方もユニークで、美しい色彩、美しい音楽に囲まれたひと時の極上体験を是非にも。



# by odin2099 | 2019-08-26 19:47 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_18092891.jpg夏休み明けと思しき学校の教室に、一人また一人と生徒が登校してくる。
彼女たちは昨日あったおかしな出来事、姉に子供が生まれたこと、それに課題図書に何を選んだのか等々、好き勝手に喋っている。
始業時間になったが、どうやら担任は休みのようだ。そして転校生がやってくることに。
しかし自己紹介を求められた彼女は、「今朝目覚めたらこの学校の生徒になっていた」と不思議なことを語りだした…。

舞台の上には机と椅子が並べられ、教室に見立てられている。
そして場面は、授業の合間の休み時間と昼休みへと変わってゆく。
相変わらず他愛のない彼女たちの話は続く。
授業のこと、部活のこと、進路のこと、友達の恋愛話etcetc。

中でも繰り返し話題に上るのが、一つは課題図書の件。
朝起きたら主人公が虫になっていたというカフカの「変身」や、不思議な転校生が現れる宮沢賢治の「風の又三郎」は再三話題になるが、もちろんこの作品の中心になる不思議な転校生に絡めてだろう。

もう一つは文化祭でのグループ発表のこと。
世界の高校生をテーマにニュースを集めているグループがいるのだが、そこでぶち当たるのが人種、性別、宗教などによる差別問題。ただ問題提起はされるものの、それを掘り下げることはしない。

そして放課後。
「明日も学校来れるかな」「朝起きたら元の学校の生徒だったら悲しい」という少女に、どうやら転校してしまうかもしれない一人の生徒が、一つ一つの席を「ここは〇〇の席」「ここは△△の席」、そして「ここがあなたの席」「ここが私の席」と噛みしめるように呟く。

平田オリザの戯曲を、「踊る大捜査線」などで知られる本広克行が演出。この二人の組み合わせというとももいろクローバーZが主演した「幕が上がる」が思い浮かぶが、前回公演はこの映画の公開や舞台版と前後して本広克行が担当している。

出演は「21世紀に羽ばたく21人の女優たち」としてオーディションで選ばれた愛わなび、天野はな、上野鈴華、小熊綸、金井美樹、川﨑珠莉、川嶋由莉、齋藤かなこ、榊原有那、指出瑞貴、里内伽奈、澤田美紀、田中真由、西村美紗、根矢涼香、羽瀬川なぎ、廣瀬詩映莉、藤谷理子、星野梨華、増澤璃凜子、桃月なしこ。
2019年8月17日~8月27日まで紀伊國屋ホールにて上演。

舞台上では同時多発的に生徒たちが喋りだし(座る位置によっては台詞が完全に重なって、会話の内容が殆ど聞き取れない場合もある)、誰か一人が中心に座り続けることはない。また会話だけで進行していくので劇的なことは何も起こらず、最後は「明日も学校に来れるよ、きっと」という締めくくり。彼女が転校に至った経緯も何も説明されない。

休憩なしの75分というタイトな作品で、正直言うと初見では不完全燃焼というか、狐につままれたようなモヤモヤ感が残ったのだが、何か麻薬のように引き付けられるものがあり、結局3回も足を運ぶことになった。今日もまたあの空間――”教室”に身を委ねたいという切望に憑りつかれている。

開場は開演時間の30分前。
出演者から「早めに会場入りして席についていた方が良い」という事前のアナウンスがあったが、これは入り口でチラシを渡す者が2名、そして物販コーナーに2名とそれぞれ出演者が配されるので(公演ごとに交代するシフト制らしい)、直接キャストに会えるという意味なのかと思っていたのだが、そうではなかった。

開演10分前には客席を通って生徒役の女優が舞台に上がり、やがてもう一人も上がり(”登校”し)、そこから既に芝居が始まっているのだった。
客入れの時点から演者が演技を始める「0場」というのが平田作品の特徴なのだそうだ。

ところが2回、3回と足を運ぶとそれだけではなかったことに気付く。
開場してすぐにロビーから客席へと何人かの生徒たちがウロウロ。客席内をうろつき廻ったり、ドアの影で読書をしていたり、客席に腰かけたり、通路の隅でスマホをいじっていたりと、各人が登校風景を演じているのだ。
観客も「彼女たちに声をかけない」というのが暗黙のお約束になっているのだが、中には話しかける輩もチラホラ。

それどころか会場内に留まらず、実は会場の外から芝居は始まっていた。
紀伊國屋ホールは紀伊國屋書店の4階奥にあるが、その手前は美術書のコーナー。階段を上ってきた彼女たちは普通に書店内を歩き回り、そして会場へと入っていくのだった。

開場の60分くらい前には発声練習をしたり、気合を入れてる彼女たちの掛け声がホールの外にも聞こえてくるのだが、一体彼女たちはいつから準備をしているのだろう。
1回目は最前列で見たこともあって、舞台と客席の一体感というか、現実と虚構世界の垣根をあまり感じずに作品世界へ入り込めるという不思議な体験だった。

今回の舞台、所謂”推し”であるところの、現役ナースにしてコスプレイヤーという二足の草鞋アイドル桃月なしこの初舞台というのが観賞動機。
正直言うとポジション的には彼女はセンターにいるものの、物語の進行上では大きな扱いとも言えず、また出番というか見せ場も多くはない。

また前述の通り物語としても消化不良気味で納得は出来はしなかったものの、彼女の頑張り、いや”彼女たち”の頑張りをもっと見守って行きたくなって、二度三度の観賞と相成った次第。
彼女以外にも気になる存在が何人か出来た。数年後、この21人の中から何人がブレイクしているだろうか。

”推し”のなしこたそには1回目2回目は物品コーナーで会え、3回目の観賞時は客席ですれ違った。
勝手にイメージしていたのとはちょっと違ったものの、やはり本物は可愛い。
そういえば3回目の時は、開演直前に客席に入ってきた人たちがいて、可愛らしいなと思っていたのだが、どうやら同じ事務所の川崎あや十味の二人だったそうで。やっぱり芸能人は違うな。また1回目2回目の時も何人かタレントさんがいた模様。
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  本人が書いた座席表(Twitterより)

【ひとりごと】
今回は初演となる<男子校版>と交互の上演。
こちらも気になったものの、種々の事情で断念。ライヴDVDなどが出ると嬉しいのだが、ないのだろうな。
(8/19、22、24に観賞)



# by odin2099 | 2019-08-25 18:25 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
父親から性的虐待を受け続けている女子高生の美以那は、自暴自棄になって見知らぬ男を誘って殺そうとするが、力及ばず逆にレイプされそうになっていたところを謎の美女に助けられる。
翌日学校から指定されたカウンセリング先へ向かった美以那を出迎えたのは、あの謎の女性だった。
苓と名乗った彼女は自らを”ヘマトフィリア(血液耽溺者)”と称し、彼女が許せないと感じる極悪非道な男だけを殺し、その血を啜って生きてきたのだ。苓は美以那を導き、そして美以那は苓に惹かれてゆく。
そんな折、無差別に人が襲われ生き血が吸われるという事件が連続して発生していた。警察は過去にも類似の事件があったことから、苓に疑いの目を向ける。

e0033570_23120874.jpg<夏のホラー秘宝まつり2019>上映作品の一本。

原作・脚本:小中千昭、監督:小中和哉、の小中兄弟作品で、出演は中丸シオン、高橋真悠、田中真琴、渡邊翔、俊藤光利、加藤厚成、松沢蓮、早坂季花、北岡龍貴、木之元亮、石田信之、大浦龍宇一、堀内正美と円谷プロ所縁の顔が並んでいる。
なお「ミラーマン」鏡京太郎役で知られる石田信之は、惜しくも本作が遺作となった。

タイトルの「VAMP」は勿論ヴァンパイア(吸血鬼)のことだが、物語序盤でヒロインがこれを否定。定期的に血を欲する身体ではあるものの、自分は吸血鬼ではないと説明する。
だが中盤から苓の出生に絡む”秘密”が明らかになると、一転してヴァンパイア物へと変貌。血しぶきは飛び交うもののさほどの残酷描写はなく、特に終盤は更にアクション物と化すのでホラーが苦手な自分でも大丈夫だった。

またヴァンパイア物といえば、直接間接問わずエロティシズムを醸し出している作品が少なくないが、むしろ本作の売りはこちらにある。ヘアこそ見えないものの、中丸シオンと高橋真悠の全裸の絡みは美しく、見ていて陶酔してしまう。

ただ物語上、二人が肉体的に結びつくシーンが必要だったのかはやや疑問。幼い頃に母親を亡くし、以来父親から虐待を受け続けた少女が男性恐怖症になり、結果同性の庇護者に安らぎを見出すに至った、という解釈で良いのだろうか。

ラストは少女から大人への脱皮、そして自立を描いているのだろうと思うが、大きな世界に放り出すだけでなくもう少しだけ”希望”を持たせられる展開があればなあとは感じた。
また父親の問題がまだ解決していないだけに、まだ彼女の行く手は険しい筈だ。



# by odin2099 | 2019-08-24 23:13 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_22234644.jpg訪問看護師の白川市子は訪問看護師として大石家に出入りし、その家族からも大きな信頼を寄せられていた。
ある日次女のサキが行方不明となる。数日後無事に保護されたものの、その犯人は市子の甥だった。家族にそのことを打ち明けようとする市子だったが、真相を知った長女の基子から固く止められる。
だがやがて市子と犯人の関係がマスコミの知るところとなり、市子にあらぬ疑いがかけられる。そして追い打ちをかけるようにある人物しか知らない筈の彼女の秘密が漏れ、その結果彼女は職を失い、恋人との結婚も破談になる。
数年後、裏切り者への復讐を誓った市子は”リサ”と名乗り、ある人物へと近づいて行く。

主演は筒井真理子、共演は市川実日子、池松壮亮、須藤蓮、小川未祐、吹越満。
脚本・監督は深田晃司。
物語は”市子”のパートと”リサ”のパートが並行して描かれるので、最初のうちは戸惑うものの、やがてその仕掛けが意味するものに気付いたころにはグイグイ引き込まれていく。

それにしても本来は事件とは直接関係なかったはずの市子が、マスコミや興味本位の一般大衆によって”加害者”の側に仕立てられ、一転”被害者”となった彼女が復讐を決意するという流れが、誰にでも起こりうるのだという点で怖ろしい。
そしてそれが実はたった一人の人間の、”憧憬”や”愛”と形容すべき行き過ぎた感情の発露、その結果の”歪み”から生じているというのも二重の怖さだ。善良なだけでは、人は幸せにはなれないのだろうか。

筒井真理子の”市子”と”リサ”の演じ分けというか、温度差は見事。
ただ、ヘアヌードも見せる熱演ではあるものの、正直そのシーンはいらなかったかな。
そして市川実日子。色々な意味での”怖さ”を感じさせる女優だ。



# by odin2099 | 2019-08-23 22:24 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)
アートとお金の問題を真正面から取り上げたドキュメンタリー映画で、多くのアーティスト、オークショニア、コンサルタント、批評家、キュレーター、コレクター、ギャラリストたちがインタビューに答えている。

e0033570_09173066.jpgどんな高値で取引されても、それはモチベーションにはならない。美術館で展示される方が良い、というアーティスト。
良い作品とは高値であるべきだ、美術館はまるで墓場のようだ、というオークショニア。
アートの商品化を憂える批評家。
オークションは投資目的の資産売買の場になっている、とこれからの市場に不安を感じるギャラリスト。
値段を知っていても価値を知る人は少ないというコレクター。
今がバブル期で、これからも勢いは続くと見るキュレーター。

結局オークションでどれだけ高値が付こうが、アーティストには一銭も入ってこないのだし、個人が所有することで不特定多数の目に触れる機会は失われる。
不動産同様の投機目的で購入する、作品の価値を知らない者も多く、彼らの目的は安く買って高く売ること。
美術館が所有していても展示されるのは一握りの作品で、その多くは眠ったまま。だがその一方で50年後、100年後、150年後に再び日の目を見ることがあるかもしれない。

――現代アートにはとんと疎いもので登場しているのは著名であろう人たちだが、その彼ら彼女らが立場の違いから様々な意見を様々な意見を寄せ、そして映画としての結論めいたものを提示しなかったのは面白い。色々と考えさせられる作品だった。



# by odin2099 | 2019-08-22 09:19 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(2)
「日本100名城」の一つ、小峰城へ行ってきました。
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元々は結城氏の城で、その後に蒲生氏や上杉氏が城主となり、織田家の宿老として、そして信長の死後は秀吉に仕えた丹羽長秀の息子・長秀が入って今見るような形になったようです。
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歴代城主の中では「寛政の改革」の松平定信が有名でしょうか。

平成期に入って木造で天守を復興するブームが起きましたが、ここがその先駆け。
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もっともこの城の場合天守ではなく「御三階櫓」なんですが、幕府を憚った代用の、実質的な天守ですから、そちらにカウントしても良いと思います。
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以前から行きたい行きたいと思っていたのですが、大震災によって石垣や曲輪が崩壊し立ち入り禁止状態に。
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ようやく数年前に入城可能となり、遂に今春8年がかりで石垣の修復が完了。
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ということでようやく登城が実現しました。
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福島県というとウチからは結構遠いイメージがあるんですが、実際の距離はともかく新幹線のお陰で千葉県や長野県、山梨県あたりへ出るよりは早いんですよね。松本城や高島城、上田城、甲府城などよりも楽に行けます。

新幹線で新白河まで出て、そこから東北本線で一駅の白河駅下車。すぐ裏手が城山公園です。
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というか線路は思いっきり城の敷地内を通ってます。アクセスは便利、といいたいところですが、東北本線って1時間に1本くらいしかないのが玉に瑕…。
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この日は生憎の雨模様。
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青空に映える天守の姿を収めようとしたんですがダメでした。
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帰る頃は土砂降りで、しかも雷まで鳴っていたし。
どちらかというと”晴れ男”なんですがねえ。
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# by odin2099 | 2019-08-21 19:57 | 史跡 | Trackback | Comments(0)
昨日が渡辺宙明先生のお誕生日。
御年なんと94歳!
相変わらず精力的に活動されてるようで、肖りたいものです。

そんな宙明先生の代表作の一つと言えば「マジンガーZ」ですが、ここは一捻りして昨年公開された”続編”を。
去年の今ごろにも見てるので約一年ぶりってことになりますか。

e0033570_08455910.jpg「グレンダイザー」との関係がよくわかりませんが、「グレート」の10年後ということは時代設定は概ね80年代の半ば過ぎ。
その割に近未来的すぎる世界ですが、まあ光子力のお陰で現実世界よりも数年、数十年がとこ進んでるというパラレル世界なんでしょう。そしてお馴染みレギュラー陣が殆どそのまま出てきます。

Zやグレートや機械獣たちは現代的にリファインされた、アップグレードされた姿にアレンジされてますが、キャラクターたちは驚くほど手を加えられてません。
「10年後」として説得力ある姿です。

で、何度も書いてますけど、幾つか許せないことがあるんですが、その最たるものが音楽と声!
ということで毎回グチグチ文句たれてるわけですが、それでも少しずつ自分の中で消化、そして昇華出来つつあるかなあ、というのが現状です。
「宇宙戦艦ヤマト2202」は許せなくても、「マジンガーZ/INFINITY」はこれはこれでアリ?

で、公開から一年半以上経っちゃったわけですが、後続企画ってないんでしょうか?
今度はグレート・マジンガーを主役に、いやグレンダイザーを、と夢は膨らみますが、この際オールスター物も良いですねえ。
マジンガーにデビルマン、ゲッターにハニー、鋼鉄ジーグ…一度はみんなの共演作品、見たいもんです。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-08-20 19:56 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
雨の日の無人のエレベーターの中に残っていた香水の香りから、11年前にたった一度だけ自分の名前を呼んでくれた女性のことを思い出した。
卒業写真に写っていないことをクラスメイトも担任も、そして両親さえ気付かない”忘れられる存在”である自分を名前で呼んでくれた彼女のことを。
数年前に結婚した彼女の住む街へ引っ越し、その近所に店を構え、合鍵を作って自宅へ侵入し、監視、盗聴を繰り返す日々。
だが覗き見た彼女の姿は、あの頃とは変わり果てていた。

e0033570_18122761.jpgKADOKAWAとハピネットの共同製作による「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」の第2弾で、第1弾の「殺人鬼を飼う女」同様に大石圭の同名小説を映画化。
脚本・監督は安里麻里、出演は高良健吾、西川可奈子、安部賢一、三河悠冴、三宅亮輔ら。

高良健吾が存在感のないキモヲタを見事に怪演。
DV夫に暴力を振るわれてる彼女を怒りに任せて助けようとするが、あと一歩の勇気が出せずに半死の状態にしてしまい自らを罰し、結局救えなかった彼女を想っての自慰シーンなど、彼がイケメンだからこそギリギリで成り立つシチュエーションかと。

そして彼に一方的に想いを寄せられる西川可奈子の薄幸さも輝いている。
11年前、19歳だった時のあどけないというか無防備な笑顔、そして現在のやつれた姿との演じ分けも素晴らしい。失礼ながらハッとするような美人ではないが、見ているうちにグイグイと引き込まれていく存在感のある女優だ。

物語は現在と過去の回想シーンが入り混じって展開されるが、途中で不自然さを感じる部分が増えてくるのだが、最後の方に来て得心が行くような仕掛けになっている。
ただそうなると、どこからどこまでが実際に過去に起ったことで、そしてどの部分が妄想なのか改めて確かめたくなってくる。
二度目の方がより愉しめる作品かもしれない。



# by odin2099 | 2019-08-19 18:41 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(3)
e0033570_21173172.jpg世界的な映画スターやミュージシャンなどから愛されているだけでなく、英国王室御用達でもあるニューヨークの5つ星ホテルに密着したドキュメンタリー。
このホテルの特徴は「宿泊客の秘密は必ず守る」という口の堅さ。それ故に多くの人から信頼を得ているのだろう。

ジョージ・クルーニー、アンジェリカ・ヒューストン、ハリソン・フォード、トミー・リー・ジョーンズ、ソフィア・コッポラ、ビル・マーレイ、ウディ・アレン、ウェス・アンダーソン、ジェフ・ゴールドブラム、ナオミ・キャンベル、アンソニー・ボーディン、ジョン・ハム、レニー・クラヴィッツら多くの著名人が姿を見せる。
それだけでなくコンシェルジュやエレベーター係、警備員などそこで働く裏方にもスポットを当てている。


働いている人たちが皆、自分たちの仕事にやりがいを感じ、そして笑顔でインタビューを受けているのが印象的。
愛されるにはそれだけの努力が必要で、また、だからこそ満足度も高くなり何度も訪れたくなるのだろう。セレブたちにとっては快適な空間が提供されているのだろう、ということが随所に垣間見られる。

個人的にはこんなホテルに泊まったら寛ぐどころじゃなく、かえって居心地の悪さを感じるだろうが、それでもちょっと覗いてみたい、そんな下世話な好奇心も刺激された。
もしそんなことを本当にしたら、警備員に速攻で摘み出されるのがオチだろうが。



# by odin2099 | 2019-08-18 21:18 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
続編来るからどっかのタイミングで見直そうと思ってたけど、連日の猛暑続きにグッタリ。
少しは涼しくなれるかなあ~と考えてBlu-rayをセット。

そういえば例の不祥事で吹替キャストの一部を変更してるから、このソフトもそのうちレア物になるのかな。
配信版は既に新Versionに差し替わってるみたいだから、おそらく新作公開に合わせてソフトも吹替を差し替えて再発売されるんじゃなかろうか。

で、結論から言うとちっとも涼しくなれませんでした~。
これ、何気に燃える熱い展開が待ってるので、かえって体温が上昇しちゃった感じ。
予告見る限り「アナと雪の女王2」も熱いアクションシーンがありそうだし、実はこのシリーズ、バトルヒロイン物なのかも。

e0033570_20451441.jpgこの物語のメインキャラクターといえばエルサとアナ姉妹に、ハンスとクリストフ、それにオラフ。

結果的にヒーローポジになるクリストフは、実は映画の最初の方から登場していて知らず知らずにエルサとアナにも出会っているのだけれども、次に登場するのが成長した姿だし、それも本格的な登場となると映画全編の三分の一が過ぎた頃だし、しかも姉妹と出会っても無反応(覚えてない)から、あんまり重要人物的な扱いは受けてない。

対するハンスは最初から物腰柔らかなイケメンで”出来る人”っぽさをアピールしてくるし、しかも王子様。誰もが初見では彼こそヒーローだと思い込むだろうから、そのミスリードっぷりはお見事。
でも後半で明らかになる彼の野心、ちょっと唐突に感じられなくもないんだけどなあ。アレンデール王国や国民に対する彼の愛情は本物っぽいし。

そしてエルサとアナ、”真実の愛”で結ばれた姉妹。
といっても元はと言えば幼い頃のこととはいえ、悪戯好きのアナがしつこくつきまとい、それに付き合っていたエルサの魔法が悲劇を引き起こしたのだから、悪いのはアナ。
そして怪我をしたアナを回復させるために彼女の記憶を消したから、自分が悪いってことさえ覚えていない。
これってエルサにとってはかなり辛いことだったんじゃなかろうか。長女あるある?

で、アナにとって”真実の愛”の相手は、出会ってすぐに結婚を決めちゃったハンスでも、献身的にアナを護り続けてくれたクリストフでもなく(いやクリストフにはワンチャンあったかも、だけど)、エルサ。劇中のシーンでは凍り付いたアナをエルサが抱きしめるとその氷が溶ける、という形で表現していたけれど、ちょっとわかりにくい。ここは実の姉妹とはいえ、エルサとアナのキスシーンがあっても良かったかもなあ、などと思ったりして。
今のディズニーはLGBTに寛容というか積極的に取り入れていく方針のようだしねえ、ってやっぱり子供向けアニメじゃマズいのかな。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-08-17 21:02 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
超実写版を見たので、アニメ版も引っ張り出してきた。
今回は<スペシャル・エディション>。
何が違うかというと<劇場公開版>に1曲追加されてるだけ、だったかな。

e0033570_19365504.jpgザズーとシンバ、ムファサが歌う「朝のご報告」、シーンとしては元からあるんだけど、台詞のやり取りだけだったものが歌に差し替えられてるという舞台版でもお馴染みの曲で、今はこれを含めたヴァージョンが完全版という扱いなのだろう。

しかし改めて見るとアニメ版と超実写版は細かい点でちょこちょこ違う。
全然違うじゃないか!と騒ぐほどの場面はないけれど、見比べてみると新発見があって二度三度と愉しめそう。

そういえばスカーってヴィランでありながら、哀れさというかどこか憎めないこ狡さがあるんだけど、女っ毛とは無縁(続編では妻とか子供とか出てくるけど)。
ところが舞台版ではナラに言い寄り、超実写版ではサラビを我が物にしようとする。
ロリなのか熟女好みなのかどっちなんだろう(ってそこかい!)。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-08-16 19:43 |  映画感想<ラ行> | Trackback(1) | Comments(0)
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