松本零士の新作二題
2009年 04月 16日
一つめは、『Out of Galaxy 銀のコーシカ』。
ゲーム機のWiiを持っている人が、ダウンロードして読むコミックとのことです。
時は西暦2099年9月9日東京。絶世の美女「羽黒妖」指揮のもと、というストーリーが紹介されていましたが、流石にちょっと飽きてきた感もありますね(苦笑)。
絶滅の危機に瀕した地球を救うべく宇宙へ飛び立った時空船…そして共に旅をする少年
「海野始」とが繰り広げる壮大な生命のストーリーが今はじまる。
かつて地球は二重惑星だった。花に覆われた美しい星…そこへ行けばきっと何かがある。
紀元前113億6千500万年のその世界へ…。
遠く時の輪の接する所まで行く…過去と未来とが激しく交錯する。
そこは時間と重力に支えられた真の世界…。
不思議な力を持つ猫のかたちをした銀のペンダントと、
絶世の美女「羽黒妖」の謎が解き明かされる…。
それに、きっと完結しないんだろーなーとか、謎は解き明かされないんだろーなーといった、悪魔の囁きも聴こえてくるような・・・?
えっ?幻聴?
また、羽黒妖に海野始といったどっかで聴いたような名前の主人公たちですが、一緒に時空船で旅をする仲間には、森木深雪とか古代十三なんていう更に怪しげな名前のキャラクターも・・・?!
もう一つは『銀河豪華客船クイーンギャラクシア』。
こちらはパチスロです。
西暦3034年 地球。戦艦ではなく客船というのはアイディアかも知れません。
人類誕生から1万数千年あまり、知性を身につけた人類はやがて地球の支配者となり、遂には自然をも
その支配下におきつつあった。
人口増加に伴い、森は切り開かれ科学都市化が進む中で、行き過ぎた開発が惑星の寿命を縮め、地球を死の星へと変貌させていった。
環境悪化により地上での生活が困難になった人類は、その後、生活の基盤を地下に移すことになる。
宇宙の中でひときわ輝く地球の美しさとは裏腹に、もはや人類がこの星で命を育む余地はなかった。
そんな世情の中、地球統合政府は一つの大きなプロジェクトを立ち上げた。
銀河豪華客船による宇宙一周旅行”ギャラクシーツアー”である。
だが、このツアーの真の目的は第二の地球を求めた”移民”でもあった。
地球に代わる新たな母星を探索する事が、この銀河豪華客船に課せられる使命である。
銀河豪華客船はかつて世界にその名を轟かせたあの豪華客船「タイタニック」をモデルに建造され、”クイーン・ギャラクシア”と命名された。
異例の予算が費やされたこの豪華客船建造に対して、マスコミや評論家たちの間で様々な憶測が流れた。
相反する二つの使命を持ち、人類の運命を担ったクイーンギャラクシアは
今、運命の大航海へと旅立つ・・・
が、キャラクターを見るとあんまり代わり映えしないような・・・。
で、こちらにはフォトンというキャラがいますねー。
ま、ダークィーンは出てこないようなので関係ないのかも知れませんけど、例によって他作品とのリンクもあるんじゃないかと思います。
というか、船には猫が乗っているんですけど、その名前が「コーシカ」ってのはどうなのよ?
とりあえず自分はWii持ってませんし、パチスロをやる気もありませんので、体験された方は是非感想を教えて下さいまし。
失礼とは思いますけど、過去に偉大な作品を送り出した功績はいくらでも賞賛しますけど、やはり前を向いてなければクリエイターとしては…
うううう。つらいですねえ…
作者の特質を生かした、表現を変えればどこかで「見た(聞いた)」ようでありながらも、でも「新作」というのが望ましいのでしょうね。
「○○風」、「△□調」、あるいは「××センセイらしい」というものを。
そういった依頼に頑なに反発する人もいれば、サービス精神からOKする人もいますが、仮にOKしたとしても、全く旧作をアレンジするのではなく、そこには何か新しさを付け加えるもの。それがないのならば、単純にリメイクすれば良いわけですからね。
でもこの二つの作品には、そういった意気込みというか心意気みたいなものはあまり感じられないような・・・。
まぁ、それでもなんだかんだで気にはなっちゃうんですけどもね(苦笑)。