ミュージカル『ウィキッド』 とうとう7回目!
2009年 04月 18日
この後に予定されている作品群、それに千秋楽までの残り期間を考えると、この3人が揃う機会はもうないかも知れない?!
――と思い、チケットを取りました。
今日の出演者は
グリンダ/沼尾みゆき エルファバ/濱田めぐみ
ネッサローズ/山本貴永 マダム・モリブル/八重沢真美
フィエロ/李 涛 ボック/金田暢彦
ディラモンド教授/前田貞一郎 オズの魔法使い/飯野おさみ
となっておりました。
沼尾グリンダ、やっぱり流石です。
最近苫田グリンダに浮気しちゃってましたが(笑)、トータルでの上手さは彼女の方が上。というより改めて考えるに、苫田グリンダは変化球の魅力なんだなぁと思えてきました。
沼尾グリンダ自体も最初に見た頃に比べるとかなり変化がありますけれど、それでも余裕というのかな、ブレない芯の強さのようなものを感じます。
濱田エルファバ、今回は客席からの拍手が一番多かったような気がしました。客席にはかなりのリピーターがいたようですが、あちらこちらで賞賛の声が聞かれましたね。歌の上手さは群を抜いています。
「魔法使いと私」や「自由を求めて」、「闇に生きる」等で拍手が送られるのはいつものことですが、今回はフィエロとのデュエット曲「二人は永遠に」でも拍手が起きたのにはちょっと驚きました。
ただセリフが全体的に早口だったことと、感情をストレートにぶつけるオーバーアクト気味な演技にやや違和感が。
これは本人がエルファバを演じるのが久々なこともあるのでしょうが、やや抑え気味な樋口エルファバにこっちが慣れちゃってたこともあるんでしょうけれども。
そして李フィエロ。この人はやはりダンスでしょう。北澤フィエロがやや鈍重な感じを与えてしまうのに対し(失礼!)、李フィエロは軽快で”お気楽なヤツ”という雰囲気をより感じさせます。
セリフは例によって例の如くですが(苦笑)、これはもう目をつぶるしかないですね。
で、この3人の揃い踏みは昨夏以来のようですが、皆揃って暴走気味(笑)。
セリフの掛け合いの間が妙に短かったり長かったり、合間の小芝居が変に凝ってたり、このあたりはロングラン興行を続ける作品の、それもオリジナル・キャストだからこそ、なんでしょうかね。
そういえば山本ネッサも、以前より感情過多だったような。ホント、芝居は生き物です。
生のお芝居の楽しさを改めて感じさせてくれた『ウィキッド』、千秋楽まであと何回観に行けるかなぁ。
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