『グイン・サーガ/辺境篇』 イメージ・トリップ・シリーズ
2009年 04月 26日
第1話の冒頭に流れたメロディーをはじめ、こりゃ久々にサントラ盤発売が楽しみだなぁとは思っているのですが、個人的にはこっち、昔出たイメージアルバムのために作られたメロディというのは忘れられません。

自分が本格的に<グイン>を読み始めたのもその頃だったので、当然のようにLPは聴いてません。CDが出てから買って聴いて気に入った一枚ということになります。
もっとも最初は淡海悟郎というミュージシャンを知らなかったし、シンセサイザー中心の演奏にもガッカリで(壮大なオーケストラの演奏を期待していたので)、馴染むまでには時間が掛かりました。
え?これがグインのテーマ? このメロディがイシュトのモティーフ? てな具合。
後で『超人ロック』や『光戦隊マスクマン』を手掛けた人だったことに気付きましたけど、どっちの作品もあんまり音楽の印象がなかったもので。
それでも「パロの真珠」と題されたメロディは強く印象に残りました。
題名通りこの曲はリンダとレムスを描写したものですが、一つのメロディをひっくり返してそれぞれリンダのテーマ、レムスのテーマとしているというアイディアにもビックリ。音楽の素養がないもので、言われなければ気付かなかったでしょうが、こういった作曲家のこだわりも楽しいものです。
また最初のうちはピンとこなかったグインのテーマも、アルバムの枚数が増えるにつれシックリ来るようになり、後にミュージカル版でも使われたりで自分の中ではすっかり定着しています。
そういえばこのライナーノーツで原作者は、「グイン・サーガはレコードにしてもアニメにはしません。」とファンに対して約束しているのですが、どういう心境の変化なんでしょうかね。
まぁアニメ化するならば、このメロディをそのまま使って欲しかったな、という気もするのですが、イメージアルバムとして気に入ってるのは、この「辺境篇」をまとめたファーストアルバムを含めて初期の数枚のみ。確か12枚くらい作られたはずですけれど、後になるにしたがって印象度合いが薄くなり、多分殆ど聴いていないような・・・。
とすると今回の音楽担当者の変更、良かったのかも知れません。
アニメの出来そのものには相変わらず疑問点が無きにしも非ずですが。