『銀河英雄伝説/新たなる戦いの序曲』(1993)
2009年 05月 09日
最初のうちは内容を忘れていたこともあって「どうかなあ?」なんて思っていたのですが、原作小説を再読して設定やストーリーを思い出してからは次の放送が楽しみになりました。
でも、『タイタニア』を観ていると、どうしても観たくなってくるんですよねぇ、コレを。
といってもシリーズ全部を最初から観る気は(今のところ)ないもので、劇場版2作目をDVDで再鑑賞。
物語は前作『わが往くは星の大海』を受け、<第四次ティアマト会戦>が終了したところから始まり、ラインハルトとヤンが再び<アスターテ会戦>で相見えるまでを描いています。

あまり本伝では描かれないラインハルトとヤンの影の部分――例えばラインハルトとアンネローゼ、そしてキルヒアイスとの関わりや、ヤンとジェシカ、それにラップの関係など――にスポットを当て、夫々のキャラクターに深みを持たせています。
丁寧に作られたその姿勢に、シリーズ全てを劇場用作品としてリメイクして欲しいとまでは言わないまでも、この物語に続く<イゼルローン要塞攻略戦>あたりまでは一本の長編としてまとめたものも観たかったな、とは思います。
2本の劇場用作品で主要キャラクターはほぼ出揃ってますが、まだまだ出番を待っている大物もいますので、三部作ということで一通りの顔見世が終ればシリーズ全体のアクセントになったのではないでしょうか。
未完の作品と完結した作品を比べるのはフェアじゃないとは思いますけれど、こうして観るとやはり『タイタニア』よりも『銀英伝』の方が面白いかな。
ちなみにDVDではタイトルが『銀河英雄伝説外伝/新たなる戦いの序曲』と改められています。
確かに本伝のシリーズとは別物ですが、お話自体は外伝のものではなく、れっきとした本伝のもの。何だか解せない気持ちもあるのですが。
以前、こちらでタイタニアのアニメが地上波でもやってると書かれていたんで、先日観ました!ありがとうございます。
「銀英伝」は大昔に小説もアニメも見ましたが、映画もあるんですね。私も「銀英伝」の方が面白いと思います。 カヌ
そしてシリーズ版と映画版が相乗効果をあげているのも特徴です。
「タイタニア」には残念ながらそこまでのパワーはありませんねぇ・・・。
まぁこれは「灼熱の竜騎兵」とか、中断しちゃってるシリーズ全てに言えることではありますが。