『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』(2001)
2009年 05月 12日
だが今度はホワイトを含む4人の手からGフォンが飛び去ってしまう。必死で自分たちのGフォンを追いかける4人。と、その前に現れたのは・・・?
スーパー戦隊シリーズのVシネマ8作目で、従来ならば前番組の戦隊との共演となるはずが、今回は「25周年記念」ということで、歴代戦隊からセレクトされた<ドリーム戦隊>との共演ということになった(前番組『未来戦隊タイムレンジャー』の主役だった永井マサルが、学業優先で役者を休業中だった、というのも理由の一つらしい)。
戦意を失ったガオレンジャーを鍛える役どころで登場する<ドリーム戦隊>の先輩戦士は、『超獣戦隊ライブマン』のレッドファルコンこと天宮勇介、『電磁戦隊メガレンジャー』からメガピンク・今村みく、『星獣戦隊ギンガマン』からはギンガブルー・ゴウキ、『救急戦隊ゴーゴーファイブ』ゴーイエローの巽ダイモン、そして『ジャッカー電撃隊』行動隊長・番場壮吉、ビッグワンという面々。
ビッグワンは兎も角、他はどうしてこの人選になったのかはわからないが、後に作られた『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』と比べてもメンバーの豪華さはこちらの方が上。嶋大輔や照英なんかよく出演をOKしたなぁと思うし、番場壮吉=宮内洋に至っては殆ど当時の雰囲気そのまま。これで大葉健二、春田純一の両戦隊OBが揃って出てくれていれば文句ないところだけれども、それではバランスが悪くなるかな。
全編アクションに次ぐアクションで、三分の一が旧作からのライブ映像なのでドラマとしては面白いとは言い難いのだけれども、やっぱり燃える!
ラストバトルでは、歴代全戦隊のレッドヒーローが勢揃いして名乗りを挙げる(!)というとんでもないシーンもあって、これは流石に顔見世以外の何物でもないのだけれども(ただ立ってるだけ)、かなりマニアックなシチュエーションや小道具を用意したり、巨大化したラクシャーサに対して歴代の巨大ロボットや母艦をライブフィルム使いまくりで、しかも大胆な合成カットを施して攻撃するシーンを作ったりと、作り手側もお祭り騒ぎを楽しんでいる様子が伝わってくるし、戦隊モノの歴史を感じさせてくれる。
しかもラクシャーサの声があの飯塚昭三で、「ルロロロロ~」と低音を聴かせてくれるのも嬉しい。
今度仮面ライダーが全員集合する映画が作られるが、せめてこの作品ぐらいは先輩たちの出番を用意して欲しいもの。
今観直しても、この作品のワクワク感は健在だっただけに。