『東京交響楽団 川崎定期演奏会第20回』
2009年 05月 17日
こちらも「20回」という節目の公演とのこと。

そしてプレトーク付きで始まるというスタイルも全く同じだった。
後半に演奏された「交響曲 宇宙戦艦ヤマト」も、今日は段取りの間違いもなくスムーズに進行。
全体的にトークの時間が昨日より短かったように感じたが、羽田健太郎について語る時、今日はとうとう感極まって声を詰まらせていた。
聴いているこちらも思わず・・・。


それに、ホールの違いも大きかったように思う。
個人的には今日の座席、昨日よりも劣る位置だったはずだが、聴こえ方は昨日よりも数段上。
音楽はどこで聴いても同じ、ではないことを今回身をもって体験した次第。
そして二日間聴いて改めて感じたのが、この曲の素晴らしさと難しさ。
正直言うと以前にも書いたかと思うが、この「交響曲」はそれほど好きではない。
というより最初は失望したのだが、何度か聴いているうちに馴染みが出て、愛着が湧いてきたという方が正しい。
それが今回はハッキリと「好き」と言えるようになったのだ。
生ならではの迫力、魅力、そして威力だろうか。
それにしても指揮者・大友直人のこの曲に対する熱意、感慨というものが、同じだけ歳月を重ねてきた自分にもひしひしと感じられたのは驚きであり、喜びでもあった。
もしかすると、「宇宙戦艦ヤマト」というアニメーション作品に対する思い入れはないのかも知れないが、「ヤマト」のその音楽に対しての愛着は、正しく我々「ヤマト」ファンと同じもの。
その”想い”を共有する場所にいられたことは、自分にとって望外の歓びである。
