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『スター・トレック』(2009)

『スター・トレック』(2009)_e0033570_1785956.jpgカークやスポック、マッコイらオリジナル・クルーたちの若き日を描いた劇場版11作目。
<007>では『カジノ・ロワイヤル』で過去作の柵をバッサリと絶ち、新たに「エピソード1」を作ることでシリーズを復活・再生させたが、今度は<スター・トレック>でもそれと同じことをやろうというワケ。
まかり間違えば、これまでのシリーズのファンを失うことにもなりかねない危険な賭けなのだけれども、とりあえずは成功。
長く続くシリーズを活性化させるためには有効的な手段だということが、今回もまた証明された。

エリック・バナやベン・クロス、ブルース・グリーンウッド、ウィノナ・ライダーらが敵役や脇役に回り、メインキャストが若手ばかりというのはシリーズ化を睨んでのことだろうけれども、個人的には新キャストの誰一人、オリジナルクルーに見えなかった。
その中にあって、オリジナル・キャストのレナード・ニモイが未来世界でのスポックを演じ、画面を引き締めてくれているのが嬉しい。

一方、そのことで過去作に捉われることなく純粋に新しいSF冒険物として楽しめたし、これまで<スター・トレック>なんか観たことないという人でもOK。
2時間強はちと長すぎなので、もうちょい刈り込んでくれても良かったなぁとは思うけど。

『スター・トレック』(2009)_e0033570_179178.jpgその反面、熱心な旧作ファンにとっては設定やデザインが違ったり、後に展開される(過去作で描かれた)ストーリーとの矛盾点などが気になるんじゃないかと思われたのだが、比較的好意的に受け止められてる由。
もしかすると中途半端に知識がある人が一番楽しめないのかも知れない。
もっとも今回のエピソードもタイムトラベル絡みなので、それによって生じたパラレルワールドの一つだと考えれば、それほど目くじら立てるほどのものではないと思うのだが(というのが、既にシリーズ門外漢の考え方かも知れないが)。

ともあれ、新たなエンタープライズの出航に乾杯!
ラストシーンでめでたくカークの指揮の下、エンタープライズは冒険行に旅立って行くが、その姿に「宇宙、それは最後のフロンティア」とナレーションが被り、アレクサンダー・クーリッジが手掛けたオリジナルTVシリーズのテーマ曲が流れるエンドクレジットは感動モノ。

そういえば『007/カジノ・ロワイヤル』でも、ラストで名実共に007となったジェームズ・ボンドの姿に被さるように<ジェームズ・ボンドのテーマ>が流れ、それがエンドクレジットになるのだったっけ。『スター・トレック』(2009)_e0033570_1957335.jpg
Commented by モリー at 2009-05-31 21:29
2時間強はとっても短く感じました。
コネタが盛りだくさんで常に反応してしまっているような状態で楽しくて(笑)。
J.J.関連の作品もTVシリーズ、映画とほとんど観ているのでそちら側からの視点でも楽しめたので数倍楽しめたと思います。
Commented by odin2099 at 2009-05-31 23:04
>モリーさん

小ネタは自分でも気付くようなものがありましたから、かなり散りばめられているみたいですね。
それにしても驚きなのは、スポックとウフーラの描き方でしょうか。
ああいうのもアリ?(苦笑)

上映時間は弛れるというほどではないのですが、でも110分くらいであればもっと良かったかなぁ、と。
アクション・シークエンスの幾つかは、なくても良いんじゃない?と思いました。
Commented by sakurai at 2009-06-01 16:09
私もレナード・ニモイの登場で旧ファンをつなぎとめ、話が締まったと思います。
いかに彼の存在が大きかったかですが、前の作品見たことない人は、だれだかわかんなかった人もいたとか・・・。
007は、何度もジェームズが変わったので、ちょっと違うかなあとも思いますが、このメンバーで行くんでしょうね。
Commented by odin2099 at 2009-06-01 22:30
>sakuraiさん

早くもパート2(という言い方でいいのかな?)の製作が決まったようですが、今後は如何に旧作のイメージを残しながらも新しいドラマを紡ぎだすか、でしょうね。

レナード・ニモイは老けちゃいましたが、やっぱりスポックそのものでした。
次はウィリアム・シャトナーが出るとかいう噂ですが、あちらの世界ではカークさん死んじゃってますし、シャトナー自身にも昔の面影ないから止めておいた方が・・・。
Commented by よろづ屋TOM at 2009-06-11 03:21
いやあ〜、ダマされましたよ。完全にダマされました。そして惚れましたよ。
J・J・エイブラムス監督、彼は真のトレッキーです。それもかなりどっぷりの。
でなければああは描けない。あそこまでオリジナルの矛盾点をいじれない…というか、矛盾点を正すことにこだわったりしないはず。
自分の考えるTOSとして文字通り再構築してのけた度胸には頭が下がりました。
あんまり上手いこと再構築してるんで、こまごまと突っ込んだ記事をトラバさせて戴きました。
作品はまさにカークの小林丸テストそのまんま。いい意味でハッタリとウソとズルで完成させた映画だと思いました。

毎週BS2でTOSを楽しみに観てますが、なんだろう、たしかに仰るように彼らとは全くかぶらないけど、芝居というのは同じ原作を別の俳優が演じると異なるキャラになる…という現象にすぎないんだなあ、とあらためて思った次第です。
Commented by odin2099 at 2009-06-11 21:57
>TOMさん

TOSに思い入れがない分、改変はOKでした。
キャストも、別に似てなきゃいけないとも思ってません。
そりゃ同一人物の設定ですから似ていた方が良いに決まってるんですが、中途半端にモノマネ臭くなるのもねぇ。
例えば「スター・ウォーズ」。
アレック・ギネス演じるオビ=ワン・ケノービと、ユアン・マグレガー演じるオビ=ワンはちっとも同一人物に見えませんが、良かったと思ってます。特にユアンは。
by odin2099 | 2009-05-31 17:09 |  映画感想<サ行> | Trackback(42) | Comments(6)

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