『望郷の聖双生児』<グイン・サーガ>7 栗本薫
2009年 06月 10日
このあとがきを書いてから僅か一ヵ月後、あっという間に作者が逝ってしまったなんて・・・。
それにしても<グイン・サーガ>はどうなってしまうのでしょう。
今年の刊行分は既に書き終えている、というようなことが訃報記事には載っていましたが、となると後2~3巻分はストックがあるのでしょうが、その後、となると・・・。
構想ノートなどを元に誰かが書き継ぐのか、それとも永遠に未完のままで終るのか。
そっとしておいて欲しいと思う一方、続きが読みたい!という願望を持っていることは隠すべくもありません。
ともあれ、TVアニメの方に追いつかれないように、再読も先へ進みます。
前巻で登場して以来、あっという間に主役の座を奪ってしまったアルド・ナリス。
とにかくこの人がいると、お話は先へ進む進む。アムネリスなんか「辺境篇」の頃とはまるで別人となっちゃうし、周囲に与える影響も大。
グインがどっちかというと受け身のキャラなので、ナリスの存在感はいや増す一方。
そして今巻から新たに加わった今一人の”お騒がせ”キャラが、吟遊詩人のマリウス。
もしかするとこの人が、<グイン・サーガ>全体の語り部という存在なのかな、と思わせる重要人物なわけですが、個人的には”ウザイ”存在。ちっとも好きになれません。
でもこの初登場の時は結構格好良かったんだよなー。どうしてあんなにウジウジしたりするキャラになっちゃったんだろ。
グイン・サーガ第7巻、「望郷の聖双生児」を読み終えました。 前巻では顔見せ程度の登場だったアルゴスの黒太子スカールですが、今回は草原の風雲児といった姿を見せてくれました。パロとは同盟関係にあるアギ..... more