『バンディダス』（2006）

メキシコに進出し、貧しい人々から土地を安く買い叩き、抵抗する者は容赦なく始末しているニューヨークの銀行家。彼らに土地を奪われ父親も傷つけられた牧場の娘マリアと、地元の銀行を則られ父親を殺された頭取の娘サラは、ひょんなことから出会い、父親の復讐と虐げられた人々を救うため、銀行強盗を思いつく。
育ちの違い、性格の違いもあって反発を繰り返す二人だったが、元銀行強盗だというバックの教えを受け、お互いを相棒として認め合い強盗としてデビュー。次々と銀行を襲い、恐れられる存在になっていく。
そんな時、”科学捜査”をモットーにしている刑事のクエンティンが、銀行家に招かれ事件解決へと乗り出してきた。しかしマリアとサラは彼を誘惑し、またクエンティン自身も銀行家に疑念を抱いて仲間となり、更に大金を狙うのだが・・・。

リュック・ベッソンがプロデュースし、私生活でも仲が良いというペネロペ・クルスとサルマ・ハエックという二大美女主演で贈るゴージャスな西部劇。
音楽もベッソンの盟友エリック・セラが担当。
悪役にドワイト・ヨーカム、二人に思いを寄せられるクエンティンにはスティーヴ・ザーン、それに二人の”導師”役にはサム・シェパードを配するなど、なかなか強力なバックアップ体制も整い、気軽に楽しめる快作になっております。

実際サルマとペネロペの共演が観られれば、ストーリーなんかどうでもいい（！）ワケで、例えお話が荒唐無稽であろうと、例え二人のアクションがへっぴり腰で全然強そうに見えなくても、文句を言ってはいけません。
まぁ強いて言えば、もう何年か前に撮って欲しかったかなぁ（？！）ということと、せっかく二人を揃えたのだからもうちょっとサービスして欲しかったなぁ（何を？）とか、ちょっとだけ言いたいことはありますけど。

あ、あともう一つ。二人の美女に迫られるスティーヴ・ザーンは、実は婚約者がいて、その彼女もなかなか可愛い。
というわけで、三人の美女とキス・シーンばっかで、これはハッキリ言って羨ましいぞ。