『クリスタルの陰謀』<グイン・サーガ>8 栗本薫
2009年 06月 24日
レントの海に乗り出したグイン、イシュトヴァーン、リンダ、レムス、スニだったが、乗り込んだ船は海賊船だった。たちまち船上で起こる大騒動、そして大暴風雨。その嵐の中、グインは海へと投げ出され行方不明となり、残された一行には海賊の魔の手が。一方、アムネリスに恋慕してモンゴールを出奔したアストリアスには、マリウスことアル・ディーンの連絡を受けたヴァレリウスが接近し、本人の知らぬ間にナリス側の手に落ち、その駒とされてしまう。
また、草原の国アルゴスの援助を受け挙兵したベック公だったが、友邦トルース国の軍と合流する前に仇敵カウロスが立ち塞がり、それを知った黒太子スカールは、騎馬の民だけを連れてベック公救出へと向う。
そしてパロでは、男勝りの公女将軍であったはずのアムネリスが初めての恋に陶酔し、そしてナリスは・・・という具合に、いよいよ群像劇の色を濃くしてきた8巻目。
舞台があちらこちらに移るため、どこのパートでも物語がさほど進展しない。
しかも何れのパートも波乱含みの展開を予測させるだけに、早く次が読みたい!という気持ちには充分させてくれるのだ。





