『宇宙怪獣ガメラ』(1980)
2009年 06月 25日

自分が劇場で観た初めての「ガメラ」映画でして、併映は『鉄腕アトム/地球防衛隊の巻』。
春休みの映画館は結構ガラガラだったっけ…。
ということでザノン号はギャオスを筆頭に、ジグラ、バイラス、ジャイガー、ギロン、バルゴンの順に怪獣を繰り出し、ガメラが次々とそれをやっつける、というのが主筋。
マッハ文朱も、ポージング、立ち姿が綺麗で、「正義のヒーローにして近所のお姉さん」として様になってますし、怪獣映画という感じはあまりしませんが、ヒーロー物の王道を行ってる菊池俊輔サウンドもカッコイイ。
ガメラに関しては、一応”二代目ガメラ”ということになるのでしょうか。

海賊船ザノン号のデザインはあからさまに『スター・ウォーズ』のスター・デストロイヤーを真似たもので、ご丁寧に画面の上方から三角のフォルムを見せながら登場しますし、平和星M88は勿論ウルトラマンの故郷M78星雲からのネーミングでしょうし、スーパーウーマンのデザインは「白地に赤」の日の丸カラーのタイツ姿で、これは星条旗をあしらったスーパーマンを模したものです(余談ですけど、当時のスチール写真の中にはこの白のタイツの下が透けちゃってるものが何点かありましたっけ…)。
思えばこの頃は、再評価やらリバイバルやら、色々と動いている時でした。
1977年の『宇宙戦艦ヤマト』公開に端を発したアニメブームは、他にも『海のトリトン』や『科学忍者隊ガッチャマン』、『ルパン三世』、『サイボーグ009』といった旧作にも目を向けさせ、再編集版が劇場公開されたり、新作や続編が作られるようになりました。
その勢いはアニメーション作品だけじゃなく、「ウルトラマン」や「仮面ライダー」、それに「ゴジラ」といった特撮主体のヒーロー物にも飛び火し、再放送で盛り上がり、翌78年公開の『未知との遭遇』、『スター・ウォーズ』に始まるSFブームと合体し、79年を中心に同じように再編集の劇場用作品が作られたり、シリーズが復活を遂げたりしましたが、そんな流れの中での今回の「ガメラ」復活という訳です。

本日二本目の更新です。一本目「6月第5週のフィギュア情報」はこちら。 本項では、65年公開の「大怪獣ガメラ」から80年公開の「宇宙怪獣ガメラ」に至る、昭和時代の大映ガメラシリーズについての視聴記などをまとめております。 前回の「 /06/22」にはこちらから。 個人的感想に基づく、湯浅版ガメラシリーズベストの発表。 『モゲラ日記』 http://7-chronocross.blog.so-net.ne.jp/ さん、6月25日の更新。 昭和ガメラ映画制覇 http://7-chronoc...... more
この度は「昭和版ガメラシリーズ視聴記」の完結、おめでとうございます。拙Blogの更新、
『ガメラ:昭和(湯浅)版視聴記など 2009/07/02』
中にて、こちらの記事を紹介させて頂きました。毎度の事で恐れ入りますが、お時間のある時にでもご高覧頂ければ幸いです。
梅雨のおりから、どうかご自愛下さい。
それではこれにて、失礼します。

>≫「ゴジラ」は・・・ちょっとタイミングを外しましたね。この時期に復活していれば、今よりももっとパワーを持ったキャラクターになっていたかも知れません。
>ゴジラと言えば、「宇宙怪獣ガメラ」の劇中でザノン号にリモコン装置を取り付けられたガメラが暴れるシーンで、ガメラの足元に「さらばドジラ」と言うゴジラをパロった映画の看板が映るシーンがあるそうですね。
「宇宙怪獣ガメラ」と言うと、ガメラが宇宙戦艦ヤマト・銀河鉄道999と競演する…というシーンがあるのを連想しますね。
自分も、昔「宇宙怪獣ガメラ」をテレビ放映で見たとき、「ガメラがヤマトと999と競演してる!」と驚きましたが、「特撮とアニメのコラボレーション」を胸に覚えました。
あとはジグラの登場シーンが『ジョーズ』のパロディとされていたり、他にも西部劇はじめ幾つかをパロディシーンと紹介してあったりするのですが、狙いすぎだったりこじ付けっぽいのがあったり、ですね。
当時持て囃されていたビデオ合成がバンバン使われているので、画面に走査線というのかな、線が映っちゃっていて汚らしいのと、解像度が甘いのが玉に瑕です。
『宇宙からのメッセージ』なんかもそうですし、TVの『仮面ライダー(新)』や『宇宙刑事ギャバン』などでも使われた技術ですが。