『忍風戦隊ハリケンジャー/シュシュッと THE MOVIE』(2002)
2009年 07月 17日

東映マークが消えると、タイトルが出る間もなく、シュリケンジャーと謎の飛行物体とのいきなりの大空中戦。
プリンセス・ライーナの神秘の力を手に入れようとした宇宙忍猿が、姫をさらって地球へやってきたのだ。
一瞬の隙をついて脱出したライーナはハリケンジャーと出会い、ハリケンジャーたちは姫を守ることになる。
TVシリーズを見たことのない人でも大丈夫な、映画用番外編。
メインはハリケンレッドこと椎名鷹介とライーナ姫とのラブ・ストーリー(?)。
ということでハリケンジャーはレッド以外は脇役だし、レギュラー悪役・宇宙忍群ジャカンジャのメンバーも出番が少ないのが玉に傷ではあるものの、短い時間の中で物語を消化しメカやロボットも使いきり、ゴウライジャーにもシュリケンジャーにも一応の見せ場を用意してあるのは大したもの。
見終わってそれなりの充実感は味わえる。
それにしてもライーナ役の吉野紗香は好演、というよりも殆ど素のまんま?
今一つキャラそのものの設定はわかりにくいが、短い時間でワーッと掻き回して去ってゆく、おいしいキャラクター。
ゲストというよりも、実質的な主役である。
エンディングに流れるのは主題歌『ハリケンジャー参上!』のハリケンオールスターズ・ヴァージョン。
ミュージカルよろしくメインキャラ総登場で、歌って踊る楽しいもの。
前作『百獣戦隊ガオレンジャー』の劇場版でもメイン・キャストが歌う主題歌の特別ヴァージョンが使われていたが、あの時は誰がどのパートを歌っているのかがハッキリしなかった。
今回はきちんと映像付きで流れるので、より有り難味があるというか楽しさが増している。

塩谷瞬、長澤奈央、山本康平のハリケンジャー、白川裕二郎(白川侑二朗)、姜暢雄のゴウライジャー、それにフラビージョを演じた山本梓らこの作品でデビューしたり、この作品でステップアップした人たちがまだまだ健在なのは、それだけ作品にも勢いがあったってことなんでしょうね、殆ど観てなかったけど( ^ω^)・・・(苦笑)。
でも結婚のためとはいえ、ウェンディーヌ役の福澄美緒が引退しちゃってるのがちょっと残念。
『仮面ライダーアギト』にゲスト出演してた時から、なんとなく気になっていただけに。
ただ、この映画に関しては全ては吉野紗香に尽きます。
幼さと妖艶さを併せ持つ彼女、”わがままプリンセス”は正に適役!
