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『南の島の甲子園/八重山商工の夏』 下川裕治

『南の島の甲子園/八重山商工の夏』 下川裕治_e0033570_22454479.jpg2006年夏の甲子園というと、早実の斎藤と駒大苫小牧の田中との投げ合い、というのが今も記憶に残ってますが、その大会には沖縄の離島勢として初めて、日本最南端にある八重山商工が春夏連続出場を果たしています。
社会人になってから高校野球はとんとチェックしなくなってしまったので、この時に八重山商工がかなり話題を集めていたはずなのにも関わらず、自分の記憶には全く残っていませんでしたが・・・。


これはその八重山商工に監督、選手たちへは勿論のこと、家族や島民、そして沖縄における野球そのものに対して徹底的に取材したノンフィクションです。
この本を読んで一番驚いたのは、監督や選手の個性や学校(チーム)としての特色よりも、”沖縄”という世界の特殊性でしょうか。
沖縄に憧れる気持ちはありますが、もしこの通りの社会だとすれば、自分には住めないでしょうね。沖縄出身の方で、本土になかなか適応出来ない人も少なくないとは聞きますが、それも何となくわかるような気がします。どちらが良い悪いではなく、生まれ育った環境の違いからくる価値観や”常識”のズレ、ということになるのかも知れませんが。
by odin2099 | 2009-07-25 22:46 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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