『三浦友理枝&遠藤真理 デュオリサイタル』
2009年 08月 09日


フォーレ「夢のあとに」とサン=サーンス「アレグロ・アパッショナート」を演奏した後は、ピアノソロでラヴェルの「水の戯れ」。
その後は二人でシューベルトの≪美しき水車小屋の娘≫より「どこへ?」と「野ばら」を演奏し、続けて別のシューベルト(あちらのシューベルトはフランツ・ペーター・シューベルトというそうだが、こちらはフランソワ・シューベルト。ただフランソワ・シュベールとかフランツ・シューベルトと呼ばれることもあるらしい・・・?)の「蜜蜂」。
チェロのソロで「アメイジング・グレイス」と「サリー・ガーデン」(プログラムでは逆に書いてあったが)、ピアノソロでチャイコフスキーの「舟歌」と続き、最後は二人でラフマニノフの「ヴォカリーズ」とカステル・ヌーヴォー=テデスコの「フィガロ」で前半は幕。
知らない曲も幾つかあったが、総じてメロディラインの美しい曲ばかり。チャイコフスキーの「舟歌」など、懐かしい記憶を呼び覚まされた。
「ヴォカリーズ」はやはり名曲。
ちなみに「フィガロ」とは、ロッシーニの「セビリアの理髪師」のアレンジ版だ。
後半はピアノソロでショパンの「ノクターン18番」で幕を開け、今回のコンサートのメインディッシュである同じくショパンの「チェロとピアノのためのソナタ」へと流れる。
どちらも初めて聴く曲なので耳馴染みがないのだが、どちらもいずれじっくりと向き合いたいなと思わせるだけのもの。
アンコールは2曲で、最初はメンデルスゾーンの「無言歌」、最後はサン=サーンスの「白鳥」。
以前はチェロを意識して音楽を聴くことはなく、ただ弦楽器の一部という意識しかなかったのだが、最近は遅まきながらその音色に惹かれるものを感じるようになった。
これからもっと生で聴く機会を増やしていきたい。
