『宇宙へ。』(2009)
2009年 08月 22日
またタイトルは、「うちゅうへ」ではなく「そらへ」と読む。

アポロ13号の事故こそ省かれていたものの、アポロ1号やスペースシャトルのチャレンジャー号やコロンビア号の痛ましい事故は大きく扱われており、ベトナム戦争への言及も含め、宇宙開発の功の部分だけではなく罪の部分にも触れられていた。
それに何といっても、マーキュリー計画からジェミニ計画、アポロ計画、そしてスペースシャトルと、アメリカの宇宙開発の歴史を鳥瞰出来るのは嬉しい。
例えば今年公開された『ザ・ムーン』などアポロ計画にスポットを当てたドキュメンタリーは幾つかあり、お馴染みの映像の羅列には流石に食傷気味だったりもするのだが、スペースシャトル関連の映像は意外と珍しい。本来なら記憶に新しいはずの比較的最近の映像でありながら、むしろそちらの方が目新しく感じられた。
ハッブル望遠鏡の打ち上げは紹介されているのに、宇宙ステーションについては一言も触れていないのは残念だったが、これだけの映像をまとめて観られるのであれば満足。
この手のドキュメンタリー作品は、ナレーションが日本語だと大変有難い。膨大な情報量の消化に字幕スーパーを有効活用出来るからだが、何故か担当は宮迫博之。不安と不満で一杯だったが、若干力が入りすぎの嫌いはあるものの、まずまずの及第点。といっても本職外の起用は到底納得出来るものではない。
それに日本公開版のエンディングを飾るゴスペラーズの主題歌。これは全くの蛇足。
独立した楽曲としては決して嫌いではないが、映画の内容とは接点がないし、違和感しか残らないのは何をか言わんや。
ちなみに昨日今日の公開2日間のみ、鑑賞料金500円均一というサービスが実施されている。

壮大な自然の神秘をとらえてきたイギリスBBCのドキュメンタリーシリーズが今回テーマにしたのは「宇宙」。NASAの所蔵する膨大な資料映像から厳選されたフィルムによって描かれるのは壮大な宇宙と未知の世界へ挑む人々の記録でした。 +++ちょいあらすじ... more

(原題:ROCKET MEN) 【2009年・イギリス】試写で鑑賞(★★★☆☆) 1958年発足当初から全てのプロジェクトの仔細を、16mmカラーフィルムに記録していたNASA=アメリカ航空宇宙局。 撮影されたまま誰の目にも触れずに、文字通り"凍結"されていたNASA50年に及ぶ膨大なオリジナルフィルムに、史上初めてアクセスして作られたドキュメンタリー。 ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で、初めて宇宙を眺めてから400年。 人間の探究心、好奇心、向上心には底が無いですよね。 これはNASAが行ってき...... more

『ディープ・ブルー』『アース』に続き、イギリスBBCがアメリカの NASAの50年に及ぶ、宇宙開発への歴史をNASAに眠る オリジナルフィルムをもとに作られたドキュメント映画。... more

『ディープ・ブルー』、『アース』のイギリスBBCが今度は宇宙をテーマに製作。NASA50周年、人類の月面着陸40周年を記念したドキュメンタリー。NASAの秘蔵映像をふんだんに使ったアメリカの宇宙開発史を振り返った作品と言ってもよいかもしれない。製作総指揮・監督は『ダイアナ ~プリンセス最期の日々~ 』を手掛けたリチャード・デイル。日本語版ナレーションは宮迫博之(雨上がり決死隊)が務める。... more


NASA創立50周年、アポロ月面着陸40周年を記念してイギリスBBCがNASAの膨大な記録映像をまとめたドキュメンタリー。NASAはアメリカの政府機関なのに、何で映像化がイギリスのBBCなのか?と言う突っ込みは無し(笑) マーキュリー計画、ジェミニ計画、アポロ計画、スペースシャトル計画と時代を追ってアメリカの宇宙開発史が振り返られます。もちろん、アポロ1号の悲劇、スペースシャトルチャレンジャーの悲劇、同じくコロンビアの悲劇もきちんと語られています。ですが、もう少しで悲劇になるところだったアポロ13号...... more

原題:ROCKET MEN公開:イギリス製作国:2009/08/21上映時間:98分鑑賞日:2009/08/22監督:リチャード・デイルナレーション:マイケル・J・レイノルズ日本語版ナレーション:宮迫博之+あらすじ+米ソの宇宙開発競争に伴い、1958年に設立されたNASA(アメリカ航空宇宙局....... more


☆この作品、公開初日と二日目は500円と言う特別料金で鑑賞できたそうで、故に、私は通常料金を払うのが癪なので、せめてレイトショーで観た。 <ワーナーマイカル・村山>には、お客さんが、私を含めて3人しかいなかった^^; 映画『アース』のBBCスタッフが放つ次なるテーマ「宇宙」のドキュメントらしいが、 『ミーアキャット』も、「『アース』のBBCスタッフが放つ次なるテーマ」がふれこみだったと思う^^; で、NASAの50周年を記念して作られたらしいが、何故、イギリスの国営放送が、なのであろう...... more


『幾多の尊い命が、その栄光を支えた。』 コチラの「宇宙へ。」は、設立50周年を迎えたNASA(アメリカ航空宇宙局)が設立当初から記録していたフィルムを、イギリスのBBCがその膨大な記録映像を編集し、1本の映画にまとめた8/21公開のドキュメンタリー映画なのですが....... more

今、少なからずショックを受けております。。。。
たまたま調べた映画館でセレクト扱いだったので、
あー、レディスデイでも2000円クラスの映画ねー。などと勘違いしておりました。
500円を見逃したのは実に惜しい!けど、
できれば行きたい映画です。
>ゴスペラーズの主題歌。これは全くの蛇足。
観てないけど、それすごいわかります!
今まで、こうゆう余計な付け足しで一気に気分が盛り下がった経験が何度あったか。(^-^;A
そのせいか、結構劇場は混んでましたね。
これが純粋に作品への興味から、ならば良いのですが・・・(苦笑)。
古い映像が多く、画質もあまり良くありませんのでDVD向きな部分もありますが、大きなスクリーンで注視出来るのは良いことだと思います。
ゴスペラーズの歌はねぇ・・・。
なんでこの作品内容でラブソングの必要があるのかなぁ、と。
トラックバックありがとうございました。(*^-^*
ベトナム戦争について言及していたのは私も驚きました。
宮迫博之のナレーションは力入っていたし、
カッコつけて話していたので不自然ではあったけど、
こういう映像を見せるドキュメンタリーで
優しい話し方をするナレーションだと眠たくなってしまうので、
宮迫さんのような骨太なナレーションのほうが適しているような気もしました。
ナレーションは、知らないで聴いていれば誰だかわからなかったかも知れないですね。
ただ、津嘉山正種みたいに重厚な人が良かったなぁ。
これが森本レオだったら寝るだろうし(笑)、若本紀夫じゃおちゃらけるだろうし(爆)、なかなか難しいところではありますな。
アポロ13号が完全にスルーされちゃったのは残念ですが、それだけで映画一本分の題材ですし、ボリュームの点で割愛せざるを得なかったのでしょうね。