『動物、動物たち』(1994)
2009年 08月 25日

この博物館は19世紀末に開館したという由緒正しい所だそうだが、1965年に閉館。それを四半世紀ぶりに復活させようというのである。
博物館のコンセプトを説明する学者たち、それに基づきレイアウトを考える建築家、倉庫に眠る膨大なコレクションを選定・修復する作業、展示ケースを納入する業者、新たな剥製を作りだす剥製師、動物たちを運び入れ、セッティングする運搬業者たち・・・。
1時間足らずの作品だが、一つの”場所”を作りだすために様々な職種の、多くの人が集う様は非常に面白い。
監督のニコラ・フィリベールは『パリ・ルーヴル美術館の秘密』を撮った人だが、これも一種のバックステージ物。普段我々が決して目にすることのない世界であり、かつ当たり前のように一生懸命に人が仕事をしている世界を、またもやユニークに描き出している。

20.行け、ラペビー■原題:Vas-yLapebie!■製作年・国:1988年、フランス■上映時間:27分■鑑賞日:2月16日、銀座テアトルシネマ(京橋)■公式HP:ここをクリックしてください□監督:ニコラ・フィリベール□製作:MC4、パテ、カナル・ブリュス□編集:ネリー...... more

1994年/フランス 監督/ニコラ・フィリベール 「ぼくの好きな先生」のニコラ・フィリベールの幻の日本未公開作品。予告で観た時、「あ、面白そう」と思ったんですよね。 ずっと閉館していたパリ国立自然史博物館の大改修が決まり、オープンするまでの改修作業の様子を描いたドキュメンタリー。 ・・・観た時間帯が悪かったのか、途中、うとうととしてしまいました・・・(涙)。思った以上に淡々としていたからかなあ。あと、軸になる登場人物がいないのもキツかったなあ。 ただ、動物の剥製が...... more