『フロスト×ニクソン』(2008)
2009年 08月 27日
しかしトークショーの司会者としては兎も角、政治家相手のインタビュアーとしてのフロストは不安視され、アメリカの3大ネットワークも大企業も次々に手を引き番組の実現すら危ぶまれる事態にもなるが、自らスポンサー探しに奔走し自腹を切り、自主製作という形でようやくインタビューの収録が始められた。
だがそこでもフロストは大苦戦。百戦錬磨で老獪なニクソンに手玉に取られてしまい・・・。

1977年に放送されるや、アメリカのTV史上最高の視聴率を叩き出したというトーク番組を、そもそもの企画の成り立ちから、番組実現までの道程、収録までの準備段階、そして実際の収録現場の表と裏、という具合に多角的にとらえ、フロスト、ニクソン両陣営の丁々発止の駆け引きを描いている。
政治モノでもあり、TVの内幕モノでもあり、何よりも二人の人間のぶつかり合い!
いやぁ、これは面白かった。
元々は舞台劇だそうで、ニクソン役のフランク・ランジェラ、フロスト役のマイケル・シーンは共に舞台版からのスライドだそう。
フランク・ランジェラとニクソンとは似ても似つかないが、かえってニクソンが魅力的に見えたのは計算通り? それとも怪我の功名?
『クィーン』でのトニー・ブレア役の記憶も新しいマイケル・シーンは、ここでも実在の人物を演じているが、何だか不思議な存在感のある役者である。
監督はロン・ハワード。
『ダ・ヴィンチ・コード』や『天使と悪魔』ではやや背伸びしている印象も受けたが、こういった作品は手堅くまとめてくる。見応えのある一本だ。

楽園か荒野か?ーーー人生を賭けた闘いが始まった! 政界復帰を狙う元アメリカ大統領ニクソン。全米進出を狙う英国のテレビ司会者フロスト。1977年、これが4500万人が見た伝説のインタビューだ! 3月31日、東宝シネマズ二条にて鑑賞。ニクソン大統領、ウォーターゲート事件・・・・。大統領の名前はもちろん、この事件の存在は薄ら記憶にあるけれど、どんなことだったのか?まったく知らなかった。そしてニクソン大統領が、この事件で大統領という地位から降ろされたというのも恥ずかしいことだが、知らなかった。 映画は...... more

アメリカ史上(いまのところ)唯一、任期中に辞任した大統領ニクソン。汚名を何とか返上し政界復帰を目論む、そのニクソンと、アメリカ進出の為の足掛かりを得ようとする、イギリス人TVショーの司会者フロスト。その両者のトークバトルとも言うべき4日間のインタビュー模様を、その準備段階からドキュメンタリー風に纏めた映画。その後、ニクソンが復活する事は無いままであったという歴史の事実は、この冒頭に記しても許されるのではないでしょうか。 フロストが死に物狂いになってニクソンを追い詰めようとするきっかけとなった、ニクソ...... more


何となくスルーしちゃおうかとも思ったんだけど、予定がぽっかりと空いた事もあって観に行ってきちゃいました。4500万人の国民を釘付けにしアメリカのインタビュー番組史上最高の視聴数を記録したという伝説のトークバトルを描いた作品です。 出演はその他に、マイケル・....... more

インタビューは格闘技である。これはインタビュアーの誰もが納得する言葉だそうです。ウォーターゲート事件以来沈黙を守ってきたリチャード・ニクソンとイギリスの人気トークショー司会者デビッド・フロストを中心に彼らのブレーンも巻き込んだ歴史的インタビューの舞台裏を....... more

チーズ・バーガーの話です 1974年。アメリカの歴史上、初めて任期途中で自ら職を辞した大統領という不名誉な称号を背負うことになったリチャード・ニクソン。その後は沈黙を守り、国民は彼の口から謝罪の言葉を聞けずにいた。 その頃、英国の人気テレビ司会者デビッド・フロストは、より高いステータスを手に入れるべく全米進出の野望を抱いていた。そこで目を付けたのがニクソンの単独インタビュー番組というものだった。 さっそく出演交渉を開始するフロストだったが、海千山千のニクソンは法外なギャラを要求...... more

原題:FROST/NIXON公開:2009/03/28製作国:アメリカ上映時間:122分監督:ロン・ハワード出演:フランク・ランジェラ、マイケル・シーン、ケヴィン・ベーコン、レベッカ・ホール、トビー・ジョーンズ、マシュー・マクファディン、オリヴァー・プラット、サム・ロックウェル....... more

「コクーン」(85年)や、「ザ・ペーパー」(94年)、「ダ・ヴィンチコード」(06年)などの作品で知られる米監督、ロン・ハワードがメガホンを執ったドキュメンタリー風のヒューマン・ドラマ「フロスト×ニクソン」(2008年、米、122分、原作・脚本=ピーター・モーガン、ユニバーサル映画配給)。この映画は、ウォーターゲート事件で失脚したリチャード・ニクソン米大統領に対し、英国で人気のTVトーク・ショー司会者が単独インタビューを企画。司会者側と元大統領側の舞台裏での熾烈(しれつ)な駆け引きと、緊迫...... more


<ストーリー> ウォーターゲート事件で失脚したニクソン大統領(フランク・ランジェラ)。その辞任中継の視聴率の高さに目をつけた人気テレビ司会者フロスト(マイケル・シーン)は、ニクソンへの1対1のインタビュー番組を企画。ニクソン側も扱いやすいフロスト相手のインタビューを名誉回復の機会ととらえ、法外なギャラで出演契約を結んだ。フロストは事件に対する謝罪の言葉を引き出すべく、ゼルニック(オリヴァー・プラット)とレストン(サム・ロックウェル)をブレーンに迎え、質問の練り上げ作業に入るのだが……。 (goo映...... more

連日雨{/kaeru_rain/}です。 雨{/kaeru_rain/}だと肌寒い{/face_hekomu/}のですが、室内で何かもう一枚着るというほどでも無く…肌寒さを我慢しながら記事を書いております{/face_hekomu/} まずは近況報告から 昨日、セブンイレブンで買った飲み物{/drink_juice/} ドトールのチャイ・ティーなる商品。 これって、ドトールの店舗でも注文できるんですかねぇ{/eq_1/} …で、飲んだ感想なんですけど。 輸入家具の味がする…{/face_...... more
見せる映画を作る!ここはある意味、大事だなと。
もうちょっと政治的な部分が見れるかなと思ったのですが、あえてそういうとこを出さなかったのも、エンタメ映画だったのでしょうかね。
『大統領の陰謀』やオリバー・ストーンの『ニクソン』とは違った方向性を目指しているんだと思います。
まぁ別の切り口で、政治色を強めたものも観てみたいとは思いますが、やはりフロストは政治のプロではなく、あくまでエンターティナーですから、かえって焦点がぼやけてわかりづらいものになってしまうかも知れませんね。

それともTOHOシネマズ限定だったかな。
そんなこんなでなかなか観に行けなかったんですよね。
DVD待ちでしたが、待った甲斐はありました。
今度観に行く予定の舞台も楽しみです。
TBありがとうございました。
すいません、何故かTBできません。
コメントで代えさせていただきますね。
>TOHOシネマズ限定
そうですね、東京ですと、TOHOシネマズ日比谷シャンテシネでしたので、一応、ミニシアター系扱いだと思います。
TB、ご迷惑をおかけしました。
TOHOシネマズはなかなか良い作品を公開してくれるなぁと思いながらも、限定作品が多いので、近場にない自分としては恨み骨髄(?)だったりします(苦笑)。
近所にTOHOシネマズ、出来ないかなぁ。