『ラフマニノフ/ある愛の調べ』(2007)
2009年 08月 30日

――というよりも彼にまつわる3人の女性との関係を描いたラブストーリー。
初恋の相手であり年上の女性アンナ、教師時代の教え子で革命に身を投じることになるマリアンナ、そして従妹であり、後に妻となるナターシャ。
普通この手の作品は「トゥルー・ストーリー」だとか「事実に基づく」などと謳うのがお約束だが、この作品では敢えて「創造の部分がある」と断り書きを入れているのが潔い。
ロシア革命を逃れ、アメリカに亡命してピアニストとして名声を得ながらも、作曲出来なくなっている苦悩に悩まされる彼の姿から始まり、時系列を無視して様々な人とのふれあいを描いていく構成は非常に分かりづらいし、物語全体のキーとなっている”ライラック”についても活かしきれていない恨みはあるものの、作品自体のムードは決して悪くはない。
好きな作品、というよりは嫌いになれない、なりたくない作品なのだが、さりとて面白い作品だとも言い切れないのが何とも残念というか、もどかしい。
なお、「天才作曲家セルゲイ・ラフマニノフのあの”不滅の名曲”誕生秘話が、今明かされる―。」というコピーは看板に偽りありだが、主役のエフゲニー・ツィガノフは、写真で見る限りのラフマニノフ本人と面差しは似通っており、不思議な感覚を味あわせてくれる。

監督:パーヴェル・ルンギン CAST:エヴゲニー・ツィガノフ、ヴィクトリア・トルストガノヴァ 他 1920年代、アメリカ。ロシア革命の時に亡命した音楽家、セルゲイ・ラフマニノフ(エヴゲニー・ギ..... more

映画館にて「ラフマニノフ ある愛の調べ」 パーヴェル・ルンギン監督によるロシア映画。 おはなし:ロシア革命を逃れてアメリカに亡命したラフマニノフ(エフゲニー・ツィガノフ)の初コンサートが、ニューヨークのカーネギーホールで大成功を収めた。しかし彼は祖国への望郷の念や新しい曲が生まれない苦しみに苛まれていた。 時系列がバラバラであちこちへ飛び、場所もロシア、シカゴ、ロスとかなり移動します。 時系列が飛ぶのに登場人物たちの外見が全然変わらないので、若かりし頃のことなのか年を取ってからのことなのか判別...... more

ライラックの香りに導かれ 1918年、ロシア革命に反対の立場をとるピアニスト・ラフマニノフはアメリカに亡命する。その後全米各地を演奏ツアーで回り、人々は目の前で繰り広げられる奇跡の音楽に、賛辞を送り続ける。ツアーの大成功とは裏腹に、ラフマニノフは日々憔悴していく。祖国への望郷の念も募り、日々の多忙から新しい曲が書けなくなっていた。 そんなある日、ラフマニノフの元に、送り主不明のライラックの花束が届く。その花の香りは、彼の故郷の思い出と深く結びついていた。そして切なくも情熱な愛の日々...... more

2007年/ロシア 監督/パーヴェル・ルンギン 出演/エフゲニー・ツィガノフ ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番といえば、映画「逢びき」「シャイン」や「のだめカンタービレ」にも登場するロマンチックな名曲。私もこの曲は大好きで、いろいろなピアニストの演奏CDを持ってます。もちろん、ピアニストとしても有名だったラフマニノフ自身の演奏のものもあります。 しかし、ラフマニノフ自身については、手が大きなピアニストであり、ロシアから亡命し、曲を作るのに長い年月を要した・・・それぐらいの知識しか...... more


天才ピアニストにして天才作曲家セルゲイ・ラフマニノフの、“あの名曲”は、こうして生まれた──すべてを捧げた初恋、短くも美しい恋、支え続ける愛──ラフマニノフの人生を変えた3人の女たち。『逢びき』から『シャイン』、「のだめカンタービレ」まで── 数々の作....... more

ラフマニノフといったら1980年のアメリカ映画、「ある日どこかで」で幾度も涙を誘われた音楽家だ。 「パガニーニのラプソディー」を耳にしながら、甘くロマンティックな愛の世界にどっぷり浸った。20代のころ、あの映画を繰り返し見ていたので、「どんな人がこの素敵な曲...... more


ラフマニノフのピアノ協奏曲が好きなので借りてきました。 【あらすじ】ラフマニノフ ある愛の調べ - goo 映画より引用。 1920年代のアメリカ。ロシア革命を機に亡命した天才音楽家セルゲイ・ラフマニノフは演奏旅行で全米を回り各地で成功を収めるが、その心は鬱々と...... more

やたら苦悩ばっかしてるし。
実際、ラフマニノフという人は、ものすごい大男だったのだそうですね。その手の大きさも、彼の超人的なピアノ技術を助けていたとか。その辺のギャップも大きかったです。
ま、そのまんまだとドラマにはし辛いかも知れませんが。
お話の方は良く分からず、最後の方は精神に異常をきたしちゃったりしてるのかなぁ、なんて思ったりもしたのですが、特にそういう意図もなさそうですね。
それにラフマニノフの音楽、もっと流れても良かったなぁ(苦笑)。