『ブッシュ』(2008)
2009年 10月 12日

ブッシュはブッシュでも息子の方、第43代アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュが主人公だが、現職の大統領の伝記映画というのは前代未聞ではなかろうか。
映画は9・11以降、イラク戦争に踏み切る”現代”と、学生時代からテキサス州知事、そして大統領へと上り詰める過程を”過去”として平行して描いている。
アルコールに溺れ、何をやっても長続きせず、問題を次々と起こし、親の脛をかじりっぱなしのダメ青年が、まさか大統領にまで、という立身出世というか、ある意味アメリカ社会のバカバカしさを描いた部分は面白いし、これが事実だとすればとんでもないハナシで、きっとこれはコメディなんだ、脚色なんだと自分に言い聞かせたのだけれども、意外なことに物語そのものは案外真面目。
失策やスキャンダルもあまり取り上げられず、社会派らしい鋭い切り込みもなし。視点はこの”愛すべきダメ親父”に同情的で、ちと拍子抜け。
これならマイケル・ムーア監督の『華氏911』の方が、テーマを絞り込んでる分、遥かに面白い。
とはいっても、ブッシュ大統領役のジョシュ・ブローリンをはじめ、エリザベス・バンクス、ジェームズ・クロムウェル、エレン・バースティン、リチャード・ドレイファス、スコット・グレン、ヨアン・グリフィズ、タンディ・ニュートン、ジェフリー・ライト、トビー・ジョーンズらが顔を揃えた演技合戦(ソックリ、とは言えないまでも、皆さんどことなく特徴掴んでる)は充分に見物。この顔触れ見てるだけでも元が取れる、と言ったら言い過ぎかな。

映画館にて「ブッシュ」 『JFK』『ニクソン』と大統領映画を手掛けてきたオリヴァー・ストーン監督がアメリカ元大統領、ジョージ・W・ブッシュの半生を描く伝記映画。 おはなし:大学時代には逮捕歴があり、卒業後は職を次々と変え、ついにアルコール依存症になってしまったWことジョージ・W・ブッシュ(ジョシュ・ブローリン)は、「お前が大統領になるのだ」という神のお告げを聞き・・・。 アメリカって本当に懐が広いですよね。ついこの間まで大統領だった人物の伝記映画をサクっと作ってしまう。しかも、まだまだ現役の方...... more

世界でいちばん有名な大統領は、世界でいちばん寂しい人でいた。 ブッシュが、パパを「パピー!」と呼んでいたのが印象的だ。 お分かりのとおり、ジョシュ・ブローリンとジョージ・W・ブッシュ 大統領はあまり似ていません。でも彼はブッシュに近限りなく近づいているって感じ?なんです。そのことをオリバー・ストーン監督はこう話しています。「そっくりさん」ではなく、「似ている感じ」を目指したのだと。特にジョシュにはいくつかの補助具身につけ、似させたという。なるほどそうなんや。その微妙さがいいのかもしれないなと・・・...... more

原題:W.公開:2009/05/16製作国:アメリカ上映時間:130分監督:オリヴァー・ストーン出演:ジョシュ・ブローリン/ジョージ・W・ブッシュ(大統領)エリザベス・バンクス/ローラ・ブッシュジェームズ・クロムウェル/ジョージ・H・W・ブッシュエレン・バースティン/バ...... more

世界でいちばん有名な大統領は、世界でいちばん寂しい人でした。 先ごろ任期を終えた第43代アメリカ合衆国大統領、ジョージ・W・ブッシュの足跡をたどる人物史。 物語:「弟を見習え、このろくでなし!」名門一家の若き跡継ぎジョージ・W・ブッシュは、40歳になるまで...... more

神のお告げにより、大統領になります 多くの政治家を輩出してきたアメリカの名門ブッシュ家。“W”(ダブヤ)ことジョージ・W・ブッシュも、後に第41代大統領となるジョージ・H・W・ブッシュの長男として重い期待を背負っていた。 しかし、偉大な父親の影に早々に押しつぶされていく。父と同じ名門エール大学には入ったものの、在学中も卒業後も厄介事ばかりを引き起こし、いつしか家名を汚す不肖の息子となり果て、父の期待は弟ジェブにばかり向けられるようになる。 それでも、1977年にようやく“家業”...... more


『世界でいちばん有名な大統領は、 世界でいちばん寂しい人でした。 世紀のKY【クツよけ】男。』 コチラの「ブッシュ」は、「ニクソン」のオリヴァー・ストーン監督が、歴代支持率ワースト1と言われたジョージ・W・ブッシュ前大統領の半生をユーモラスかつシニカル....... more


あらすじ大学時代には逮捕歴があり、卒業後は職を次々と変えついにアルコール依存症になってしまったWことジョージ・W・ブッシュ(ジョシュ・ブローリン)。そんなダメ男のWが、「お前が大統領になるのだ」という神のお告げを聞き・・・。感想米国史上最低支持率大統領...... more
いつもお世話になっております。
本当に、どの俳優さんも特徴を捉えていましたよね。
ライスとかチェイニーは特に似てたような。
みなさん特徴をよく掴んでるのでそれなりに似てくるし、俳優さんたちを見てるだけでも楽しいですね。
こちらこそどーも!
リチャード・ドレイファスは、TVドラマ『レーガン/大統領暗殺未遂事件』ではヘイグ国務長官を演じてました。
こちらはソックリ、とまではいかないものの、やっぱり雰囲気出てましたね。
『アメリカン・プレジデント』では確か主人公となる大統領の政敵を演じてましたが、政治家の役がハマるんでしょうか(笑)。
なんだかそっくりさん大会で終わってしまったような。
オリバーさんは、共和党なんすかね。
なんか、ブッシュに対する温かい目を感じました。