『47都道府県 女ひとりで行ってみよう』 益田ミリ
2009年 10月 16日
書名通りに女性がひとり、月に一回旅に出て約4年で日本中を廻るという企画。エッセイ本だけれども、作者はイラストレーターだそうだ。
旅行が趣味という人でも、47都道府県全てに足を運んだという人は案外珍しいんじゃなかろうか。「鉄道全路線全駅制覇」という旅はちょっと無理でも、これなら自分にも出来るかなぁ、と思う。
ところがこの本、読んでいくと段々フラストレーションが溜まってくる。
作者が、名立たる観光名所や地元出身の著名人を悉く「知らない」「興味ない」とくる。
では”知られざるお薦めスポット”とやらを巡るのかと思いきや、それもなし。
その地に行くことに意義がある、と言ってしまえばそれまでだし確かにその通りだとも思うのだけれども、何とも勿体ない話。
きちっとスケジュールを組んで有名処は一通り抑える、という旅行の仕方も味気ないといえば味気ないが、それでもせっかく出かけるのであれば、ご当地の”顔”的スポットの一つや二つは廻ってみるのも良いんじゃないかと思うのだけれども・・・。
なんとも羨ましいですね~この方は「旅する」ことに意義を見出してたんですね。おっしゃるように、知っていれば別の楽しみ方もあるでしょうけど。
でも、そこまでの「割りきり」や「土地への情熱」がなければそんな短期間で47都道府県は廻れないのかもしれませんね。
私も結構行ったつもりでしたが、20年近くかけても全県制覇は無理でした(^^ゞ
何ともムチャクチャなスケジュールを組んだりしてます(苦笑)。
自分にお金と時間があったら、もう少し有効的に使うんだがなぁ、なんて思いながら読んでいたのですが、「全県制覇」という現実の前には、外野から何を言っても説得力がないですね。
うーん、口惜しい・・・。