『意外と知らない! こんなにすごい「日本の城」』 三浦正幸:監修
2009年 10月 19日

というところから始まって、代表的なお城を幾つか(必ずしも有名どころばかりじゃないのが”通”っぽい?)、築城や攻防戦でのエピソードや城主の変遷などを交えて紹介する、というパターンの本です。
「お城入門」「初心者向け」と構えているワケではないですが、初心者、入門者には優しい内容なんじゃないかなぁと思います。「曲輪」「土塁」「堀」「虎口」・・・などという用語解説もついてます。
反面、趣味でお城巡りをしてる、なんて人には物足りないでしょうね。もっつ突っ込んだ解説も欲しくなるところですが、まぁそういう人はもうちょっと上級者向けの本を探して頂く、ということで。
ただ個人的には、こういった構成ならばもっと写真やイラスト、というより”図解”を入れて欲しかったなぁと思いました。単に用語などを解説するのではなく、「これが雁木だ!」と図示する方が分かりやすいのですから。
ところでこの本、表紙や背表紙を見ると監修者しか名前がありませんが、奥付によると執筆者は「鞍掛伍郎」という人のようです。
執筆者が複数いるから、とか、グループで作業しているから、というわけではなく、たった一人で書いているようなのに、名前を出してあげないのには何か理由があるんでしょうかね。