『ランボー』(1982)
2009年 11月 27日
このシリーズ、実は2作目の『ランボー/怒りの脱出』を先に観ている。本来はシリーズ物は順番に観る主義なのだが、予告編に惹かれどうしても観たくなり映画館へ。今みたいにレンタルビデオ店で手軽に前作が観られない時代、結構悩んだものである。まぁ前作観てなくても概ねOKな内容だったし、大いに愉しめたのは幸いだった。
結局この1作目は、何故か2作目の公開終了直後にTV放映されたものを録画しておいたものの、2作目ほどの派手さがなさそうだったのでしばらく放ったらかしにしてしまい、半年以上経ってから観た。
ただその時はやっぱり2作目と比較して暗いお話だったのと、何といってもスタローンの声を吹き替えた渡辺謙が下手すぎたせいで、あまり印象に残る作品にはならなかった。今では渡辺謙って凄い役者さんだなぁと思うものの、向き不向きもあるので(演技もそうだし声質も重要な要素)、今後もアフレコはやらない方が良いような気がする。
その後何度か観直しているけれど、その度に評価が上がってきている。
スタローンは一般的にはアクション(のみの)スターという認識だろうけれども、決して器用さは感じないものの、こういった作品を観る限り、演技派と呼んでも差し支えないのではないだろうか。
ランボーの持つ感情は、おそらく実際のベトナム帰還兵当人や、その家族など周囲の近しい人でない限り理解したり共感することは難しいかと思われるが、それでも観る者に訴えかける何かがある。それは小手先の器用さとは無縁な、肉体全てを使ったスタローン流の表現力なのだと思う。
尤もアクション・ヒーローとしての凄さも、この映画は充分に描いている。
グリーンベレーの英雄だったというランボーは、正に”一人だけの軍隊”。音もなく敵に忍び寄り、それを排除。常人であれば行動どころか生きていくのさえ困難に思える状況でも、不屈の精神力と叩きこまれた技術と的確な認識力・判断力を発揮。それだけならただの無敵で不死身なスーパーヒーローになってしまうところを、ギリギリのリアリティで支えています。
憎々しいばかりのブライアン・デネヒーの演技、哀愁漂うジェリー・ゴールドスミスの旋律・・・・・・
自分の好みからは些か外れるのだが、秀作の一本であることには間違いないだろう。






