『ピアノ・エスプレッシーヴォII』 松本あすか
2009年 12月 25日

それは彼女のプロフィール、キャリアを見れば一目瞭然なのだが、クラシック音楽を学んだ後で、一度クラシックから離れてジャズやポップス畑に身を置いていたようだ。
なのでこのアルバムを聴いていても、クラシックのCDというよりジャズのCDを聴いているような気にさせられる。
ショパンのエチュード、ベートーヴェンのピアノソナタ、シューマンやショパン、ヘンデルにシューベルト・・・彼女オリジナルの曲もあるものの、アルバム収録曲の殆どはクラシック音楽を演奏したものだ。
しかし聴いていても、本来なら馴染みのあるはずのメロディーがとんと流れてこない。
いや、勿論同じメロディーが流れ、それを聴いているはずなのだが、全く別物に聴こえてくる。
それが彼女の持ち味なのだろうが、これからはこういったスタイルが徐々に増えてくるのだろうか。