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『本当は偉くない?歴史人物/日本を動かした70人の通信簿』 八幡和郎

『本当は偉くない?歴史人物/日本を動かした70人の通信簿』 八幡和郎_e0033570_940543.jpg卑弥呼や神武天皇に始まり、最後は中曾根康弘、小泉純一郎まで。
日本を動かしたとされる人物の偉人度を10点満点で評価し、合わせて世間の評価が妥当かどうかも判定してしまおうという本です。

研究が進むと色々と新しい資料が発見されたりして、これまでの評価がガラっと変わるのが歴史の面白いところ。偉人が凡人に、極悪人が名君にと、180度変わってしまうケースも珍しくありません。

また時代によっても捉え方が変わってきます。
イケイケドンドンの時代には、冷静に周囲を分析して熟慮を重ねる人よりも強引なぐらいに引っ張る人の方が好まれるでしょうし、逆に停滞気味な時ならば堅実な人の方がより求められるといった具合。
なのでこの本での評価も50年100年と言わず、10年後20年後にはまたガラっと変わってるやも知れません。

何はともあれ、「へー、そうなんだ」という新発見がいっぱい詰まった本であることには間違いございません。判断は各自の責任でご随意に。
by odin2099 | 2009-12-26 09:40 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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