『オーシャンズ』(2009)
2010年 01月 25日

ネイチャー・ドキュメンタリーというと、人間の姿は極力排しているのがお約束で、撮影スタッフが画面に映り込むことは殆どないのが普通ですが、この作品では監督自身が画面に登場したり(元々ジャック・ペランは、『ニューシネマ・パラダイス』で成長して映画監督になったトトを演じたりしている俳優ですが)、サメと並走ならぬ並泳するダイバーを捉えたりしているのが目新しい点でしょうか。
映画全体に自然と対立する人間の存在が大きく扱われ、ゴミの海で泳ぐ生物、網に絡まって命を落とす生物、捕獲され殺される生物、そういった現実も容赦なく画面に映し出されます。

しかしそうなると、ドキュメンタリー映画と謳いつつ、この作品に映し出された映像はどこまで”本物”なのか、という疑問も湧いてくるのですが…。
それにしてもこの手の作品を日本で公開する際、どうして本業ではない人のナレーションを付け加えるのでしょうか。
また彼女がナビゲーターだからといって、その為だけに彼女のファンがわざわざ映画を観に行くとも考えにくいのですが、もっと作品そのものを大切に扱って欲しいと思います。
主題歌もまた然り。
エンドクレジットで平原綾香と藤澤ノリマサの歌が流れますが、こちらも不要です。
原版にも歌があり、その曲をアレンジもそのままに日本語で歌った、というのであれば話は別ですが、どんなに素晴らしい曲であれ、勝手に付け加えるのは改竄であり、冒涜であり、許されざる行為だと思うのですが如何でしょうか。
勿論、原版の監督なりプロデューサーなりが熱望したのであれば文句はありませんが、仮に許可を得ていたとしても、それでもやって良いことと悪いことはあるんじゃないのかなと思っています。

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この問題を一旦語り始めると際限なく愚痴が出てくる小夏です。
いや、ホントですよね。つい昨日、某新人イケメン君が某アニメ?の吹き替えをしている裏舞台をTVで見たんですが、四倍角の「ド」が付くほど下手クソで、そんな仕事をさせられた彼に逆に同情しちゃいました・・(^^;
それにしても。
精巧なロボット・・・って?ちょっ・・!マジでそーゆー映画だったの?
うわぁ~~予告編を観て感動にウルってた自分は一体なんだったんだ・・
それならそれで別の見方があると思うので、なんとなく騙された気分です。
この映画では捕獲されたサメが、フカヒレ料理の為だけに、ヒレだけを切り取られそのまま海に投げ捨てられる場面が出てきます。
海底でピクピク動くヒレのないサメの姿はイヤ~な気分にさせられるのですが、実はこのサメがアニマトロニクスだった、ということがパンフに書かれているのでほっと一安心。
・・・とはいかないですよね(苦笑)。
後のシーンが全部嘘っぽく思えてしまうから。
そういった製作の姿勢そのものを批判する気はないですけれど、ちょっと考えさせられてしまいます。