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『女教師兄嫁と未亡人兄嫁』 櫻木充

『女教師兄嫁と未亡人兄嫁』 櫻木充_e0033570_21182915.jpg主人公はそれなりに名の通った和菓子屋の三男坊。但し店で働いていたシングルマザーの母親が亡くなった後、店の主人に養子として迎えられたという設定なので、上の二人とは血縁関係にありません。ただそのことでいじめられたり、というようなことはなく、真っ直ぐに(?)育ちました。

三男坊、なので題名通りに二人の兄嫁が登場します。
長兄は若くして不慮の死を遂げた、ということなのでその妻は「未亡人」。
主人公の実母に面差しが似ているということから、小さい頃から親しみを感じていました。
次兄の妻は、実は主人公の通う学校の「女教師」。
こちらは生徒に人気の先生で、次兄と結婚する前から主人公の憧れの存在だった、ということです。

で、そんな二人の魅力的な年上の女性と一緒に暮らしていて、高校生の主人公が平静でいられるはずもなく・・・ということで物語は転がっていくのですが、何だか随分と欲張ったシチュエーションです。

また長兄の嫁は36歳、次兄の嫁は29歳という年齢設定なのですが、どちらも「年齢よりも若い」という一言が付け加えられているのは何故なんでしょうね。年齢より上、とわざわざ断り書きを入れる必要はないでしょうけれども、年相応ではいけないのでしょうか。
それとも、こういった本の読者層にはお約束なのかも知れませんね。
by odin2099 | 2010-02-01 21:18 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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