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『その時、歴史は動かなかった!?/じつにアヤシイ「日本史の転換点」』 鈴木眞哉

ついぞ一度も見ることなく終わっちゃいましたが、NHKでは9年間続いた『その時歴史は動いた』という人気番組がありました。歴史の転換点に立ち会った人物が、何を考えどう行動し、その結果のちの日本にどういう影響があったか、ということを検証する内容だったようですが、この本は簡単に言うとその番組に対するイチャモンをつけようとしております(いや、著者は明確に否定してますけど)。

『その時、歴史は動かなかった!?/じつにアヤシイ「日本史の転換点」』 鈴木眞哉_e0033570_22324264.jpgまあ、この番組で取り上げられてるような有名な事件や人物に対して、世間一般はどういうイメージを抱いているのか、そしてそれは妥当なのかどうかを検証するのが目的なのですが、結果的には随分と番組批判も行っています。この方の書いた本は何冊か読んでますが、かなり辛口でズバズバと切り込んでいく姿勢は好きですけどね。

しかしこの本の内容を鵜呑みにするならば、天下のNHKともあろうものが、こんなレベルの番組を作っているのかなあと失望しちゃいますね。
自分でもかなり昔に聞いたことがあるようなことを、さも最近の新説のように紹介したり、碌に検証してない思いつきや思い込みを常識や定説扱いしていたり。
いや番組見たことないので実際のところはわかりませんけれど、歴史の教科書代わりに楽しんでいた人もいたでしょうに、これではね・・・。

ところでこの本を読んで一番ハッとさせられたのが、第一章冒頭の文章。
最初に取り上げられているのは「承平の乱」なのだが、そこで平将門は「天慶3年(940)2月14日」に戦死したと紹介されている。ここまでは問題ではない。問題なのは、番組中ではこれを「940年(天慶3)2月14日」と表示していたことを間違いだと断定した件である。

つまり洋暦=太陽暦(西暦)と和暦=太陰暦はピッタリと重ならないから、もし洋暦を主にするならばその日は「940年3月25日」にならなければいけない、ということ。
なんとなく頭ではわかっているつもりでも実は全然わかってなかった日本史のルールを再確認させられたわけでして・・・・・・って、結局は自分の不勉強を思い知らされたってだけなんですがね。
by odin2099 | 2010-04-02 22:33 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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