『エド・ウッド』(1994)
2010年 04月 22日
映画は終始ジョニー・デップが演じるヘンな人を追い掛け、彼の周囲に集うやっぱりヘンな人たちを映し出す。
全篇モノクロ映像で、映画に対する情熱は誰にも負けないものの、運や才能には見放された一人の男を描いた悲喜劇、と言ったらいいのかなあ。
この映画がどのくらい事実に基づいていて、そして本物のエド・ウッドがどれだけ魅力的だったのかは知らないけれど(オーソン・ウェルズと出会って励まされる件は完全にフィクションの由)、写真を見る限りデップはかなり雰囲気を掴んでいるようだし、他のキャスト陣もソックリ。
中でもマーティン・ランドー扮するベラ・ルゴシは出色で、アカデミー賞助演男優賞受賞も頷ける熱演ぶりである。
生前には全く無名だったエド・ウッドは、その死後に「作品があまりにもバカバカしすぎる」として逆に再評価された人だが、「くだらない映画を笑いながら楽しむ」という感覚はやっぱりアメリカ?
クライマックスはエドのキャリアの絶頂期とも言える『プラン9・フロム・アウタースペース』完成で終わっており、公開当時に観に行った際もハッピーエンドの印象を受けていたけれど、実はこの後エドの転落人生が加速していったとのこと。
そういった知識を得た後で観直すと、ラストシーンの持つ意味が大きく変わって見えてくる。
芝居の脚本、演出を手掛けるエド・ウッド(デップ)の夢は映画監督ですが、新作の公演にも誰も取材に来ないし、批評は最悪でなかなかチャンスに恵まれませんでした。 エドの憧れは、26歳で『市民ケーン』を撮ったオーソン・ウェルズなのですが、エドは30歳、恋人のドロ....... more
実在した映画監督エド・ウッドのお話。 アビエイターで懲りたのに、また同じようなものを借りてしまいました。ジョニーデップ目当てだったんだけど、いまいちパッとしなかったかな。 通称エドウッド。史上最低の映画監督だそうです。4作目の「死霊の盆踊り」はタイト...... more
『エド・ウッド』史上最低の映画監督のお話。この前「チャーリーとチョコレート工場」を見に行って、ティム・バートンってやっぱりスゴイわぁとテンションが上がっている時に思い出しました。かなり前にジョニー・デップもの買いあさって見ていないDVDがあったことに気づき(....... more
<ストーリー> 30歳のエド・ウッド(ジョニー・デップ)は、“オーソン・ウェルズは26歳で「市民ケーン」をとった"を座右の銘に、貧しいながらも映画製作の夢に燃えていた。ある日、性転換した男の話を映画化する、と小耳にはさんだ彼は早速プロデューサーに売り込む。「これは僕のための作品です。僕は女装が趣味だから、人に言えない辛さが分かる」と力説するが、バカ扱いされて追い返された。その帰り道でエドは往年の怪奇スター、ベラ・ルゴシ(マーティン・ランドー)と運命的な出会いを果たす。 (goo映画より) (199...... more
エド・ウッド1994年度・米・126分 ED WOOD ■監督:ティム・バートン ■出演:ジョニー・デップ/マーティン・ランドー/ビル・マーレー/パトリシア・アークエット ティム・バートンとジョニー・デップのコンビによる作品です。 やっぱり、バートンの独特な世界にジョニーがぴ...... more
ベラ・ルゴシご本人が演じたオリジナル作にも興味を惹かれましたね。
とりあえず、エド・ウッド監督作『死霊の盆踊り』を観たいんですが、これがなかなか見付かりません。
・・・当たり前か。(^^;
タコと格闘するベラ・ルゴシも本当に哀れ・・・。
『死霊の盆踊り』は残念ながら監督作じゃありません。脚本のみです。
まだ観たことないですが、殆ど『プラン9』の焼き直しだとか。
数年前だったかにDVDも出たと思ったけど、今でも売ってるのかなぁ?