
女性客を取り込むことでヒットしたという
『エマニエル夫人』の続編。
舞台は香港に移り、屋敷に滞在する若いパイロットのクリストファーや、友人の娘であるアンナ・マリアら新登場のキャラクターも登場するものの、お話はあってないようなものだし、前作からの引きもない。
クリストファーは何やらヤバイ仕事に手を染めている風で、本来ならワケありの過去の持ち主として描かれるところだろうけれども、思わせぶりなセリフが二、三あるだけだし、エマニエルとの絡みもなし。
アンナ・マリアは中盤から登場すると一気に比重が大きくなり、エマニエルを差し置いて正ヒロインに近い扱いをされるのだけれども、「すすんでいる女の子」っぽかったけれども、実は「純で初心な女の子」なので、結局は主人公夫婦の毒牙にかかる(?)だけ。
時代の空気なんだろうけれども、前作同様アジア蔑視の表現があるのは気になるし、全体的に「それがどーした?」と言いたくなるような映画になっております。
フランシス・レイの美しい音楽を流しておけば、全てがごまかせるとでも思っているのかしらん。
ところでエマニエルの夫・ジャン役の俳優さんは交代しちゃったのかな?
ま、ダンナがどんな顔だったか覚えてる観客はあんまりいないだろうけれど・・・。