『今宵、バーで謎解きを』 鯨統一郎
2010年 05月 09日
1作目はおとぎ話・童話、2作目では昔話と来て今回はギリシャ神話絡みの推理が披露されますが、肝心の謎解き部分よりも、各編冒頭の無駄な蘊蓄話の方がよっぽど面白いのはどうなんでしょうか(苦笑)。
ギリシャ神話ありきで人物設定やシチュエーション、犯行現場を拵えているので、どうしても無理矢理感が出てくるんですよね。読んでいて面白いことは確かなんですが。
ところで1作目は9篇のお話が集められた短編集でしたが、2作目は8篇。
そして今度は全部で7篇になりました。
このカウントダウンは偶然? それとも何か意図があるんでしょうか。
シリーズは全部で9作書かれ、その最後は長編になるのかな。
「九つの殺人メルヘン」「浦島太郎の真相」に続く、ヤクドシトリオと桜川東子による雑談型安楽椅子探偵もの第3弾。メルヘン、日本昔話と来て今回のメインはギリシャ神話。とはいえ...... more