『巨人―阪神論』 江川卓/掛布雅之
2010年 05月 10日
それだけなんですが、読んでいて何か楽しい気分になっちゃいました。
人によっては、単に仲良し二人がダラダラ喋ってるだけ、と感じるかも知れませんが、この二人が第一線で活躍していた頃は一生懸命野球を観ていたし、個人的に江川ファンでもあったので、巨人、阪神という共に伝統あるチームで、それぞれエースと呼ばれ、4番を張った男の、今だから語れる本音、当時の裏事情、今の野球界に思うこと等々を忌憚なく語っているだけで嬉しくなってきます。
ONは偉大すぎますし、金田や江夏も伝説。沢村や藤村、川上、青田あたりは既に半ば神話と化してますが、この二人であれば、まだヴェールに隠されていない、手の届きそうな近過去という雰囲気。
真剣勝負の裏側にどんなことがあったのか当事者の口から語られる、って意外に珍しいのでは?