『シャーロック・ホームズの勝利』(1935)
2010年 05月 25日

以前観た時は原作を読んでことがなかったのでストーリーがチンプンカンプンだった部分もあるが、今回は知った上でその違いを楽しみながら鑑賞。
原作だとホームズが事件を解決する第一部と、その因果関係を語る第二部とにハッキリ分かれてしまうが、この映画版では途中で回想シーンを挟む形で構成。観ているといきなり西部劇になってしまうので驚くが、長大な原作を80分とコンパクトにまとめることに成功している。エピローグ部分が割愛されているので、ハッピーエンドで終わるあたりが原作との大きな違いだが、シリーズ作品の一本だと考えればそれも致し方ないか。
ただ、モリアーティ教授が如何にもな悪人面なのがやや興醒め。知的な犯罪者どころか、これでは単なるギャングの親分だ。