『美女とエイリアン』(1988)
2010年 06月 01日
そんな折サングラス姿の紳士が病院を訪れ、いきなり輸血を求めてくる。ジョンソンと名乗る男は毎日輸血が必要な身体なのだと説明し、その為に応対した看護婦のネディーンを個人的に雇いたいと申し出る。
そこで彼女はジョンソンの家に住み込みで働くことになるのだが、その家では何やら怪しげなことが起こっていた・・・。
核戦争の結果、放射能に汚染された惑星から、地球人の血液を求めて宇宙人が派遣されてくるというお話。
似たようなお話が『ウルトラセブン』にありましたなあ・・・と書こうと思ったけど、いかんいかん、ありゃ幻の○○話だった?!
元々はロジャー・コーマン御大が1957年に監督した日本未公開作品”NOT OF THIS EARTH”を、弟子のジム・ウィノースキーを使ってリメイクしたもので、この7年後には更にリメイク(『ウォーニング』)されているそうな。どっちも観たことないけど。
ハッキリ言ってバカにして観てたけど、これは良い。
緊迫感のかけらもないSF風サスペンスだけど、ホノボノとして観られる作品は貴重ですな。
えー、てなことを15年ぐらい前に観た際にメモってるんだけど、物凄くチープで、金なんか全然掛ってないのが丸わかりだけど、こういう映画を何も考えずにぼーっと観てるのも確かに良いもんだ。
オープニングだけはそこそこ侵略物SFっぽい映像が次々と出てきて「おっ?!」と思わせるのだけど、これが全てコーマン製作の過去の色んな作品から引っ張ってきた借り物ばっかりというのも、ここまで来ると脱力を通り越して癒される(?)。勿論本編にはここに出てくるような格好良・・・く見せようとしてるシーンや、多少は気合の入ったモンスターたちは一切出て来ないのは言うまでもないが。
主演はトレーシー・ローズ。
ハードコア・ポルノのトップスターだった彼女は、年齢詐称がバレ、本人は免れたものの業界関係者には逮捕者も出て、追放処分になっていたところを引っ張り出されて、この映画でカムバックしたという曰くつき。
これが初めての一般映画への出演らしいけれど、ナースのコスプレ(?)あり、ビキニあり、それにヌード・シーンもありということで心配ご無用(何が?)。
しかしこの作品に出演当時でも、まだ20歳ぐらいだったんだなぁ・・・。
B級大好き! 今回紹介する作品は、ストーリー・演出・出演者、どれを取ってもB級!「トレイシー・ローズの美女とエイリアン」です。 人間の血液を収集するエイリアンに、無駄にセクシーなナースが挑むセクシーサスペンス。 タイトルに「トレイシー・ローズ」を冠する時点でB級確定。 トレイシー・ローズは、一時代を築いたポルノスター。ポルノから銀幕へ華麗な転身をしたわけだ。出演作がB級というだけで、この転身自体は素晴らしい事だろう。 しかし、個人的に彼女の出演作品は、B級(テレ東お昼のロードシ...... more