『コマンドー』(1985)
2010年 06月 16日
テロリストの正体はメイトリックスによって失脚させられたバル・ベルデ共和国の元大統領アリアスで、集団の中には死んだと思われていたメイトリックスの部下ベネットの姿もあった。メイトリックスに恨みを持つ彼らは復権を目指し、娘の命と引き換えに大統領暗殺を要求、バル・ベルデ共和国へ送り込もうとする。
しかしテロリストたちの隙をついて脱出したメイトリックスは、娘を救い出すために単身立ち上がるのだった!
80年代の半ばごろに量産された、ベトナム帰還兵やら元特殊部隊員やらが大暴れするという、<一人だけの軍人(ワンマンアーミー)>物の一本で、主演はアーノルド・シュワルツェネッガー。
シルベスター・スタローンの『ランボー』やチャック・ノリスの『地獄のヒーロー』の後追いにはなるものの、『ターミネーター』後の主演作ということでこれまたヒット。まだまだスタローンには及ばないものの、この作品あたりからマネー・メイキング・スターと認められるようになった。
ここまで徹底した大暴れを見せてくれれば、荒唐無稽を通り越してむしろ感動的。『ランボー』よりも陽性で爽快感があるし、1時間半も長すぎず短すぎずで丁度良い。
この作品のシュワちゃんは兎に角タフ。しかも馬鹿力の持ち主。
潜入工作するシーンはあまり機敏な動きではなく鈍重に見えるし、手先もそれほど器用そうに見えないのがマイナスではあるけれど、マシンガンやミサイル・ランチャーを抱えてぶっ放す様は非常に格好良い。
銃で撃たれたりナイフで切られたりと結構負傷もするけれど、その後のシーンでは殆ど気にしないのは流石不死身のターミネーター!?
ちなみにこの映画でも「アイル・ビー・バック!」のセリフをシュワちゃんは口にしております。
ひょんなことから事件に巻き込まれてしまう気の毒なスッチー、シンディはレイ・ドーン・チョン。
なかなかのコメディエンヌぶりを発揮しているものの、美人でもないし何で彼女がキャスティングされたんだろ?
それに、最初は嫌々付き合わされていた彼女が、途中から積極的に協力するようになる”変心”をもう少し自然に見せて欲しいのだけれども。
シュワちゃんの娘ジェニーを演じたのは子役時代のアリッサ・ミラノ。この頃は12歳くらいかな。
お父さんとは似ても似つかぬ美少女ぶりだが、騒がれるほど可愛いか?
ただ黙って人質になってるだけじゃなく、自力で脱出するあたりが、この親にしてこの子あり、てなところ。
監督 マーク・L・レスター 主演 アーノルド・シュワルツェネッガー 1985年 アメリカ映画 91分 アクション 採点★★★★ もう脱したとは言い難いですが、私が思春期に突入していた頃の映画館は、筋肉と血飛沫に彩られた作品ばかり上映しておりましたねぇ。アクショ…... more
【概略】 平和な山中に突然テロリスト軍団が出現、ジョン・メイトリクス大佐の11歳の娘を誘拐していく。 アクション .5★★★★☆ アーノルド・シュワルツェネッガー主演。 チート過ぎる主演のシュワちゃんを、ひたすら愛でる映画でしたねえ。この頃のシュワ脂がのってる感じでカッコいい。 筋肉をみて、あと他はたいして何も考えなくていい強いシュワちゃんに大満足の単純なる娯楽作。 「面白い奴だな、気に入...... more
けど、その後は鳴かず飛ばずですね。
現在はTVドラマで活躍中ってことだけど、かなり洋ドラを見ている自分でもさっぱり見かけない・・(^^;
うんうん、リアルタイムで観ていたら惚れたかも(笑)。
でもどっちかというと20代30代の方が綺麗だなあと思うけど。
その後はエロティックなサスペンス物やホラー系の作品でヌードを披露したりしてた時期もあり、今はTVドラマに安住の地を見出したってことなのかな。
一応『メルローズ・プレイス』とか『チャームド/魔女3姉妹』とか、ロングラン・シリーズにレギュラー出演してるんだね、見たことないんだけどね。