『空から日本を見てみよう ① 東京湾をグルッと一周』
2010年 07月 11日
最初は2008年に特番として2回放送され、その後昨年の秋からレギュラー化されたものだそうで、最近はじわじわと人気急上昇中のようです。

誰でも知ってるような有名どころやランドマーク、観光名所は敢えて控えめにして、純粋に「何だろう、これは?」と思えるものが中心なのが斬新だと思います。
それに空撮映像にはかなりの量のテロップが埋め込まれ、ここがどこかということがすぐわかるのも嬉しい配慮。
旅番組というより、Google Earthを眺めてる感覚に近いと言えば良いでしょうか。新感覚の情報系バラエティー、あるいは癒し系番組といったところです。
タレントさんの出演は一切なく、雲を擬人化した「くもじい」と「くもみ」の二人の掛け合いのみで番組は進行し、適宜解説のナレーションが入るという構成もシンプルです。
自分が住んでいる沿線、かつて住んでいた沿線が取り上げられた時は、懐かしいなあとか、随分変わっちゃったなあとか、あれ?近くにこんなものあるの?と、番組がより身近に感じられました。
ちなみに「くもじい」の声を演じているのは伊武雅刀、「くもみ」は柳原可奈子ですが、聴いていて全くわかりませんでした。お二人にとっても新境地、かな。
そんな番組が4月から3カ月連続で2枚ずつDVDリリース。その1巻目は、レギュラー放送になってからの第一回放送分が収録されてます。
お台場をスタートし、羽田空港、京浜工業地帯からみなとみらい、横須賀と来て、富津岬から木更津、袖ヶ浦、千葉、幕張、そして船橋、浦安から晴海埠頭へとタイトル通り東京湾をグルッと一周。元が時間枠拡大のスペシャル版として放送されたこともあって、約1時間半、充分に堪能できました。
まだこの頃は番組フォーマットや雲のキャラクターが固まっておらず、現在放送分と比べるとちょっと違和感がありますが、それもまた一興。
ただ残念なのは、権利関係の問題から実際の放送に使われていた音楽が全て差し替えられてしまったことと、特典映像の類が一切ないこと。
取材中、撮影中の様子や編集作業、それにアフレコの現場など、メイキング的映像がちょこっとでも入っていればなぁ。
あとは、6巻で打ち止めなんて言わずに7巻目以降も出して下さい、ということで。