『メタルマン』(2008)
2010年 07月 16日
デザインが如何にもパチモンくさいというか、悪アイアンマンっぽいのも御愛嬌、かな。
お話の方は、「パワードスーツを装着した主人公が、その秘密を狙う悪の大富豪と戦う」というもので、スーツもそもそもはその大企業(なのかな)で開発したもの。悪用されるのを恐れた開発者は抵抗したものの殺され、その友人で主人公の恩師でもある博士が奪って逃げたのですが、とうとう見つかっちゃった、というところからお話は転がります。まぁツッコミどころ満載というか、どこからツッコんだら良いものやら~。
先ずこのスーツ、一度装着すると二度と脱げません。
主人公は恩師に騙されて着させられちゃうんですが、当の博士は富豪の手下に殺されちゃいます。しかし主人公は一生このままなんだから、酷いハナシです。
で、ヘルメットの中には万一に備えて博士のデータを移植した人工頭脳が埋め込まれているのですが、「時間がなかった」「スマン」で説明終わり。勝手にモルモット扱いの主人公こそイイ迷惑です。ちなみに彼、閉所恐怖症だそうで、余計に可哀想ですね。
でも彼は良い奴なので、最初のうちは自棄を起こしそうになったりもするものの、やがてAI博士に説得されてその気になります。
で、このスーツ、脱げないものの<ステルス・モード>にするとスーツが消えます。つまり主人公の素顔が露わになります。銃弾を跳ね返したり、全身を透明にしたりとなかなかハイテクですが、やっぱりニセ・アイアンマンにしか見えません。
もっと日本の、東映のメタルヒーロー物を見て研究して欲しいもんですね。宇宙刑事たちの恰好良さと言ったら・・・。
しかも撮影場所が監督やスタッフの家や、近所の(?)牧場としか思えない所ばかり。ビデオ撮りみたいだし、これって元々学生かなんかの自主映画だったりするんでしょうかね。
ネット・サーフィンしていても、好意的な評というものにはお目にかからない駄作ではあるのですが、どういうワケか見捨てることが出来ません。
主人公のガールフレンドがそこそこ可愛いから、彼女に免じて1点ぐらいあげようかな。

社長もビックリ?!





