『コブラ』(1986)
2010年 07月 18日

この頃は他に『ロッキー4/炎の友情』などもあったから、作品の質は兎も角として、人気面ではスタローンの絶頂期だったと言っても良いだろう。
しかしフラっと映画館に立ち寄ってボーっと観ている分には、アクションは凄いし上映時間は短いし(1時間半弱)、深く考えなくてすむから楽しんで家路につけるだろうが、この映画ってホントにそれだけ。前に一度か二度観てるんだけど、どんな話が全然覚えてなかった・・・。
当時の予告編には「ランボーなんかメじゃないぜ」というセリフがあったけど、やってることはランボーとあんまり変わらない。
スタローン自身は格好良く映ってるけれど、キャラクターは総じて没個性だし、スカスカの脚本。自分(と撮影時の奥さん)だけ売り込めればそれで良かったってことなのかなあ。
シリーズ化されなかったのは、ヒットしなかったから? それともスライ自身が気に入らなかったのかな。
ちなみにこの脚本、元々はスタローン主演の別企画用に用意されていたものだったそうだが、諸事情でボツ。そちらはコメディ色を強め、主演をエディ・マーフィーに改めて『ビバリーヒルズ・コップ』になったという話。
また原作としてクレジットされているのはポーラ・ゴズリングの『逃げるアヒル』という小説だけど、聞くところによるとお話は全く別物らしい。それはそれで気になるのだが・・・(実は原作小説は持ってるんだけど、まだ読んだことない)。
しかしキャーキャー騒いで逃げるだけの女の役は、ブリジット・ニールセンには似合わないよなあ。
下手すると、自分から殴り込み掛けそうだ。