『廃城をゆく』
2010年 08月 19日
「苔むした石垣!!藪に覆われた土塁!!本当に見るべき名城はこれだ!」と言われても、普通の人は「なんじゃそりゃ?」じゃないでしょうか(苦笑)。
やっぱり石垣にお堀、それに門があって、櫓があって、そして天守閣があって・・・というのがお城に対するイメージだと思いますし、それで一通りグルっと廻って「ふーん、お城ってこんなもんなんだ」で終わっちゃったり、「ああ、面白かった」で済んじゃったりするのが普通の人かなあ。
ただそこから一歩も二歩も踏み込むと(踏み外すと?)、こういう世界が待っているのです。
かくいう自分も、今でこそ多少興味を抱き始めてますが、やっぱり建物が残ってないとなあとは思ってしまいます。
廃城を愛するには、それ相応の知識と想像力が必要なんですね。
ここにこういう建物があった、ここではこういう合戦が行われた、あんな人物やこんな人物が跋扈し、様々なドラマが繰り広げられた、というところにまで至らなければ、ただの森や林や山だし、石っころが転がってるだけだし、ホントに昔ここに人がいたの?なんて所も少なくないし、「見てわかる」というものではありませんから。
紹介されているのは小谷城、一条谷城、佐和山城、春日山城、滝山城、名護屋城、長篠城、石垣山城、月山富田城、原城、岡城、高天神城、岩村城などなど。
この中では安土城や竹田城には行きましたが、その魅力は感じるものの、あんまり深入りしたくないな、という気持ちも・・・(爆)。
ところで相方さんの地元だから弁護する訳ではありませんが(苦笑)、実際に行ってみた者としては盛岡城を廃城扱いしちゃうのは、ちょっと可哀想かなという気もします。立派な石垣にお堀も残ってますしね。
まぁ江戸城も廃城扱いされちゃってるから、あんまり文句は言えないのかも知れないケド。
もともと歴史好きなんですが、お城も好きだったりします。 別に誰の居城とか、歴史上どんな意味を持ったとか、そんなことまで深く追求しません。だって覚えてないし、覚えられないし ただ、昔の人がどんな建築物を作り、どんな生活をしていたか想像するのが楽しくて、つ...... more
私も城が好きで、ずいぶん昔ですが、精密イラスト図解の詰まった『戦国の城』ってシリーズの高いムック本を毎回無理して必死に買い集めました。
今こそ出してきてじっくり読まんともったいないなあ…
思い出させてくださって感謝します。
安土城や江戸城など、天守閣の残っていないお城の天守を復元したり、今は殆ど面影を残していない当時の城の縄張りを再現したり。
色々なアプローチの仕方があるのは良いことだと思います。